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司法試験を社会人が独学で合格するのは難しい?必要な勉強時間は?

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by 資格広場編集部

更新日:2021-07-09

司法試験に社会人が独学で合格することはできるのか気になりませんか。司法試験に社会人はどの程度合格しているのか、独学で社会人が司法試験に合格できるのか、合格できるならどの程度の勉強時間が必要で何に気を付ければ良いのか、これらを全て紹介します。

       
  • 司法試験を社会人で合格するのは難しい?
  • 独学で頑張る場合どのくらい勉強時間が必要?

このような疑問を解消します。

司法試験を社会人が独学で合格するのは今回調査した結果かなり難しいことが分かりました。

本記事では社会人が司法試験に独学で合格することがどの程度難しいのか、それでも合格を目指すためには具体的にどう頑張ればよいのかを余すことなく紹介します。

社会人で司法試験を独学で合格したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

司法試験を社会人が合格するのは無謀?

国家資格の中でも首位を争うほど難しい司法試験ですが、実際に社会人になってから合格するのはどの程度難しいのでしょうか。

法科大学院を修了していない場合は司法試験予備試験と司法試験のどちらも合格する必要があります。

そのため、司法試験予備試験を受けた社会人の数と司法試験に合格した社会人の数で計算したものを過去5年分紹介します。

年度 社会人受験者数 社会人合格者数 社会人の合格率
2020年 3,913人 69人 1.8%
2019年 4,240人 66人 1.6%
2018年 4,412人 47人 1.1%
2017年 4,264人 49人 1.2%
2016年 4,118人 38人 0.9%
出典:法務省:司法試験予備試験の結果について&司法試験の結果について

過去5年の社会人平均合格率は驚異の1.3%でした。

かなり低いと言わざるを得ませんが、それでも毎年約4,000名の社会人が司法試験を受けるのはなぜでしょうか。

実は、以下の2つの理由から社会人で法科大学院へ行かずに司法試験を受ける人は一定数いるのです。

  • 司法予備試験に受かれば高確率で司法試験も合格
  • 法科大学院に行くよりもコスパが良い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

司法予備試験に受かれば高確率で司法試験も合格

まず、法科大学院を修了して司法試験を受ける場合と司法試験予備試験を合格した人が司法試験を受ける場合の合格率を紹介します。

法科大学院修了者の過去5年での受験者数や合格者数はこちらになります。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2020年 3,280人 1,072人 32.7%
2019年 4,081人 1,187人 29.1%
2018年 4,085人 1,189人 29.1%
2017年 5,567人 1,253人 22.5%
2016年 6,517人 1,348人 20.7%
出典:法務省:司法試験の結果について

続いて司法試験予備試験合格者の過去5年での受験者数や合格者数は以下の通りです。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2020年 423人 378人 89.3%
2019年 385人 315人 81.8%
2018年 433人 336人 77.6%
2017年 400人 290人 72.5%
2016年 382人 235人 61.5%
出典:法務省:司法試験の結果について

結果はこの通りで過去5年の平均合格率では法科大学院修了者が26.8%司法試験予備試験合格者は76.5%と圧倒的に司法試験予備試験合格者の方が高いです。

法科大学院を修了しても司法試験に受からない可能性が高いよりも、司法試験予備試験に受かれば高確率で司法試験に受かる方を選ぶ人が多いのが社会人で司法試験を受ける人が多い理由の1つです。

法科大学院に行くよりもコスパが良い

実は、司法試験予備試験を受けて司法試験に合格する道の方が法科大学院に行くよりもコスパが良いです。

  • 法科大学院に通う場合
  • オンライン予備校の場合
  • 独学の場合

以上3つに分けてどの程度の費用がかかるのか見てみましょう。

法科大学院に通う場合

法科大学院には国立と公立、私立があります。

大学で法学部を出ていた場合は2年間、その他の学部の場合は3年間通うことになります。

まずは国立の場合を紹介します。

入学金 28万2,000円
年間の授業料 80万4,000円
2年間合計(3年間合計) 189万円(269万4,000円)

公立の場合は国立とほぼ同じです。

私立の場合は入学金が10万円~30万円と幅があり、年間授業料も一番下だと50万円台で上は140万円台までありますが平均値で計算したものを紹介します。

入学金 20万円
年間の授業料 120万円
2年間合計(3年間合計) 260万円(380万円)

国立にせよ私立にせよ法科大学院に入って司法試験を受けようとするとこれだけの金額がかかります。

奨学金や成績優秀者の減免制度もありますが、逆にそれらを使わないとかなりの金額ですね。

オンライン予備校の場合

オンライン予備校には1年合格コースや2~3年を想定したものや司法試験予備試験用、司法試験用などさまざまなコースがあります。

1コース10万円~100万円以上と様々な料金設定ですが、1つの予備校から司法試験に必要なすべてのコースを購入しても法科大学院に通う場合の費用と比べても安く済みます。

独学の場合

独学の場合に必要になるのは試験科目の参考書や六法全書です。

全部購入しても9万円弱なので最も費用はかかりません。

費用だけを考えるのであれば独学が一番安く済みますね。

司法試験を社会人が完全独学で合格できる?

司法試験を完全独学で合格することはできるのでしょうか。

結論から伝えると、可能ではありますがかなり難しいです。

司法試験自体毎年の社会人合格率が4~5%前後と超難関の資格であることに加え、超専門的な分野の資格であるためです。

インターネット上やSNSで徹底調査しましたが、完全独学で司法試験に合格する人は毎年1人いるかいないか程度でした。

もちろん、わざわざ公開していない人もいるはずなのでもう少し合格者は多いことが推察されますが、そのくらい完全独学で司法試験に合格するのは難しいことが分かりましたね。

司法試験を社会人が完全独学で合格するために必要なこと

司法試験を社会人が完全独学で合格するために必要なことは以下の通りです。

  • 3,000~8,000時間の勉強時間を確保
  • 何年度に合格するのかを明確にする
  • 隙間時間を効率よく活用する
  • 自分の立ち位置を知るために過去問を解く
  • 睡眠時間はしっかり確保する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

3,000~8,000時間の勉強時間を確保

一般的によく言われている、司法試験合格までに必要な勉強時間は3,000~8,000時間ほどです。

司法試験合格者の中には10,000時間以上を勉強時間に費やした人もいます。

比較として、法科大学院に3年間通って毎日8時間勉強したとすると8,760時間勉強できる計算です。

しかし、あくまでも目安時間であって、当たり前ですがやみくもに時間をかければ良いと言うわけではありません。

法律に触れたことがあるのか、大学卒業者であれば何学部だったのか、など個人個人の状況によって必要な時間は変わります。

少なくとも年単位での勉強が必要だということが分かれば大丈夫です。

何年度に合格するのかを明確にする

司法試験合格までに必要な勉強時間のおおよその目安が確認出来たら次はいつ合格するのかを明確にします。

司法試験の勉強は年単位で行うことになるため「司法試験に合格する」といった抽象的な目標では到底続けることができません。

より具体的な行動計画にしていくことで短期的な目標となり、勉強を続けていきやすくなります。

例えば司法試験合格に向けて8,000時間の勉強時間を費やすとします。

社会人として平日は3時間/日休日は8時間/日の勉強時間をとったとすると1年間の勉強時間は約1,615時間になります。

勉強時間8,000時間に到達するには5年必要な計算になります。

このように目標を具体的にするほど日々何をするかが具体的になるため実現可能な目標を最初に立てておきましょう。

隙間時間を効率よく活用する

社会人として働いている以上まとまった時間を勉強に充てることは難しいので、隙間時間を勉強に活用することが重要になります。

朝起きてから夜寝るまでの1つ1つの行為を振り返ってみてください。

スマホアプリで遊んでいる時間、ぼーっとテレビを見ている時間、電車や車などでの通勤時間、職場での昼休み時間など本気で司法試験合格を目指すなら使える時間があることに気づけるはずです。

例えば通勤時間が往復40分だとして、その時間を勉強にあてれば年間173時間ほど勉強することができます。

またトイレの壁に暗記する紙を貼っておく、入浴中に音声を流す、なども勉強時間の確保には有効です。

少しでも隙間時間を有効活用してコツコツ勉強できる時間を作るようにしましょう。

自分の立ち位置を知るために過去問を解く

自分の学習の程度を測るため、スケジュールの節目には必ず過去問を解くようにしましょう。

過去問を解くことで自身の学習状況を客観的に把握することができるため、今後の勉強スケジュールに反映させてさらに効率よく勉強することができるようになります。

例えば過去問を解いていて何を言っているのか分からないような場合、基礎知識が足りていない可能性が大きいです。

この場合は基礎知識をつけるための勉強を中心にスケジュールを組みなおした方が良さそうです。

このように自分の学習程度を定期的にチェックすることで、今の自分にあった勉強内容へシフトできるため節目節目で必ず過去問を解くようにすると良いでしょう。

睡眠時間はしっかり確保する

睡眠時間の確保は効率よく勉強を進める上で必須です。

なぜなら、睡眠不足は学習のパフォーマンスを下げてしまうからです。

例えば、ペンシルベニア大学とワシントン州立大学の研究者が行った実験で2週間6時間睡眠を続けると、健康な男女でも2日間徹夜したのと同程度までパフォーマンスが落ちてしまうということが分かっています。

さらにたちが悪いことに自分のパフォーマンスが落ちていることについて自分では気づけなかったことも分かったことです。

以上2点の実験結果だけでも睡眠不足での勉強はいかに効率が悪いか分かりますね。

年単位で勉強を進めていくためにも、睡眠時間はしっかり確保して悔過的に効率よく勉強できるようにしましょう。

司法試験を社会人が独学で合格するためのまとめ

司法試験を社会人で合格している人は毎年40~60人程度ですがちゃんといることが分かりました。

コスパで考えると法科大学院へは進学せずに司法試験を受ける方が良いことも分かりましたね。

また、社会人で司法試験を受ける人のうち、完全に独学で合格する人は毎年1人いるかいないかでした。

なので、司法試験に社会人が完全独学で合格しようと思った場合、勉強時間を少なくとも3,000時間以上確保することや長期と短期の目標を具体的に立てて継続的に効率よく勉強することなどが重要となります。

社会人で司法試験の合格を独学で目指す人はぜひ参考にしてみてください。

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