司法予備試験は合格率が5%を下回り、毎年1回しか行われないという非常に合格が難しい試験です。
それ故に、一番最初に立てる勉強スケジュールが正確かつ守れる物でなければ、合格はおろか口述式試験にたどり着くことも出来ないでしょう。
この記事では、難関試験である司法予備試験に1年で合格するために、どのようにスケジュールを立てれば良いのか、模試のタイミングはいつなのかなどを解説していきます。
興味のある方は是非最後までご覧ください。
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目次
司法予備試験に1年で合格することは可能?必要な勉強時間は?

まず最初に司法予備試験に1年で合格することは可能なのかを解説します。
司法予備試験合格のために必要な勉強時間は、一般的に最低3,000時間、最大10,000時間と言われています。
この最低3,000時間を365日で単純に割ると、1日8.2時間勉強するということになり理論上は1年で合格できる方もいらっしゃいます。
しかし、この計算だと学校や会社に行っている方には実現が難しく、現実的ではありません。
また、当然個人によって読解力や記憶力は違いますし、司法予備試験の勉強を始める前に法律関係の知識を有しているかなどによっても勉強時間に大きな差ができます。
勉強時間はあくまで目安であり、自分がしっかり理解できているか、暗記できているかで勉強の進捗を判断しましょう。
予備試験に1年合格するための方法

次に予備試験に1年合格するための方法をご紹介していきます。
勉強時間だけを考えると1年合格は非常に厳しいように考えられますが、どのように勉強を進めていくのでしょうか?
テキストは大手予備校の物を用いる
司法予備試験の学習に使用するテキストは大手予備校の物を使うようにしましょう。
これは、大手予備校にはテキストにも最高効率で学習が出来るように工夫が凝らされていますし、長年のノウハウから信用もあるからです。
また、テキストの冊数は絞り込んだ方が良いとされていますが、1冊に頼りきることはお勧めできません。
これは、論文式試験において論証の仕方が偏ったり、人によってテキストにも合う合わないがあるからです。
アウトプットを効率的に行う
膨大な勉強時間を短縮するためには、学習効率を上げていくしかありません。
この学習効率を上げる手段として有効なのが、「アウトプットを効率的に行うこと」です。
司法予備試験の第一試験は短答式試験というマークシート式の試験であり、最初は受験者に知識が無いためインプットが重要視されがちです。
しかし、インプットをするだけでは知識が定着せず、すぐに忘れてしまい、また同じ範囲を覚えなおすことになり学習効率の低下を招いてしまいます。
そこで、インプットをする際に一度全てのテキストを読むのではなく、一区切りついた時点でその範囲の短答式試験の過去問を利用してアウトプットをしてみて下さい。
この方法により、アウトプットで知識の定着を図ることが出来ますし、過去問を利用することで過去問演習を同時に進めることが出来ます。
隙間時間を上手く活用する
学習効率を上げることも重要ですが、勉強時間をより多く確保する努力も必要です。
そこで、隙間時間を上手く活用することが重要になってきます。
隙間時間を上手く活用する方法としては、電車をよく利用する方であれば電車内で取り出しやすいインプット用のテキストを用意したり、pdfでスマホにテキストをダウンロードして勉強することがおすすめです。
大学生であれば、昼休みや授業と授業の時間などを利用して勉強することが有効でしょう。
勉強内容を工夫し、必要な勉強時間を確保することで1年で予備試験合格を目指すことができそうです。
短答式・論文式・口述式に費やす時間配分と考え方

ここからは短答式・論文式・口述式試験に費やす時間配分や考え方をご紹介していきます。
それぞれの試験では試験形式も難易度も大きく異なるため、各試験に合った最適の配分を考えることが学習効率を上げることに繋がっていきます。
短答式試験
まず短答式試験はマークシート式で、基本的には知識を吐き出す試験であるため、上記で紹介したように短答式試験の過去問でインプットと同時にアウトプットを行っていれば、専用の対策は2ヶ月程前からで良いでしょう。
全体の勉強時間の2〜3割を短答式試験の勉強時間に充て、短答式試験の2〜3か月前になったら6〜9割充てると良いでしょう。
しかし、この短答式試験の知識はその後の試験でも活用するため、心配な方はもう少し早くから短答式試験の対策を始めても構いません。
論文式試験
論文式試験は知識を吐き出すだけの試験ではなく、知識や読解力により問題点を探し出して自分が考えた結論へ導くことが必要になり、司法予備試験最大の山場と言われています。
論文式試験に費やす時間としては、勉強を始めてある程度インプットを完了してから短答式試験対策を始めるまでの間と、短答式試験が終わってから論文式試験までの5~6ヶ月間が一般的です。
しかし論文式試験は、他の国家資格や受験などで用いられることがあまり無いため、初めて挑戦する方は勉強時間を少し多めに確保しましょう。
口述試験
まず、最終試験である口述式試験に必要な知識は短答式・論文式試験で得られるため、新たにインプットなどを行う必要はありません。
そのため、口述試験に充てる勉強時間は全体の1〜2割程度で十分です。
よって、口述試験対策は論文試験合格発表が終わった後に始めることが多くなっており、口述試験に費やす専用の対策期間は1ヶ月半程になっています。
予備試験に1年合格するための勉強スケジュール例

ここからは司法予備試験に1年合格するための勉強スケジュールと模試を受験するタイミングなどをご紹介していきます。
ここでご紹介するスケジュールはあくまで1例であり、スケジュールは受験者の置かれている状況によって変化する物であるため、参考程度にご覧ください。
スケジュールの例
以下に2023年受験を想定したスケジュールの1例を示します。
7月 | 刑法、憲法のインプット |
---|---|
8月 | 刑法、憲法のインプット |
9月 | 民法のインプット |
10月 | 民法、商法のインプット |
11月 | 民法、商法のインプット |
12月 | 民訴法のインプット |
1月 | 民訴法のインプット |
2月 | 刑訴法、行政法のインプット |
3月 | 刑訴法、行政法のインプット |
4月 | 論文式試験対策 |
5月 | 論文式試験対策、短答式試験模試 |
6月 | 短答式試験対策、短答式試験模試 |
7月 | 短答式試験対策 短答式試験16日 その後論文式試験対策、論文式試験模試 |
8月 | 論文式試験対策、論文式試験模試 |
9月 | 論文式試験対策 論文式試験9日、10日 |
10月 | これまでの復習 |
11月 | これまでの復習 |
12月 | 口述式試験対策、口述式試験模試 |
1月 | 口述式試験対策、口述式試験模試 |
このスケジュールは上記でご紹介した、各試験に費やす時間から想定したスケジュールになっています。
勉強時間の目安としては、1日平均6時間を目指すようにしましょう。
また、スケジュール上に記した順番で必ずインプットしなければならないわけではありませんし、選択科目はご自身で選択した科目に置き換えて考えてください。
さらに、各分野のインプットに掛ける時間は目安であり、自分が得意だと感じる分野はなるべく早く終わらせて、苦手分野にその時間を当てるように調節することが重要です。
そしてインプットした内容を忘れないように、定期的に復習を重ねながら学習を進めていくようにしましょう。
12月までの勉強スケジュール
法学の基本的な知識をインプットする時間に充てます。
この時期にしっかりとした基礎知識を身に着けることにより、過去問演習にスムーズに入ることが可能です。
また過去問演習に入る前に、論文式試験で必要になる論文の正しい書き方を学んでおく必要があります。
1〜3月までの勉強スケジュール
前述したように、予備試験ではインプットする時間よりもアウトプットする時間を多くとることが大切だと言われています。
そのためある程度インプット期間をとった後は過去問をどんどん行っていきます。
合格点が取れるまで過去問を繰り返し行うことで実力をつけることが可能です。
特に論文式試験の過去演習は回数を重ねることが大切です。
答文例を参考にしながら論文を書いていくことで論文の書き方を身に着けることができます。
4~5月(短答式試験直前・短答式試験)の勉強スケジュール
短答式試験直前期は短答式試験の勉強に集中します。
今まで行った過去問の間違った部分を見直し同じミスをしないようにするなど、もう1度過去問を総復習することが必要です。
また、短答式試験の模擬試験を受けるのもこの時期になります。
試験内に全ての回答を終えることができるよう自分なりの時間配分を習得するためや、試験の形式に慣れるためにも模擬試験を受けておくことが大切になってきます。
5〜7月(論文式試験直前・論文式試験)の勉強スケジュール
論文式試験直前期は過去問を総復習します。
論文式試験の模擬試験を受けることも重要です。
論文式試験は時間制限がかなり厳しいため、制限時間内に回答を全て終わらせる練習が大切になってきます。
7〜10月(口述試験直前・口述試験)の勉強スケジュール
論文式試験に受かる知識があれば口述式試験に受かるための知識が既に身に付いていることになるため、もう1度対象科目を総復習し曖昧な部分がないか確認する程度の勉強で大丈夫なはずです。
口述試験では模擬試験を受けることが何より大切です。
緊張のせいで知識があるのに上手く答えられなかったり、自分が持っている知識を突然忘れてしまうこともあり得ます。
緊張感に慣れるためにも模擬試験は必ず受ける必要がありそうです。
模試はいつ受験すればいい?
本試験の1ヶ月以上前に、1,2回は模試を受験するようにしましょう。
司法予備試験の模試は、模試自体に5日間の時間がかかること、模試終了後はその復習や分析に時間を取られます。
そのため、本番直前に受けたり何度も受けてしまうと、勉強時間が奪われる可能性があるので注意が必要です。
しかし、口述式試験は一人で対策をすることが非常に難しく、本番のイメージも掴みにくいため最低2回は受験する必要があります。
また、模試は会場で受験が可能な方はなるべく会場に足を運ぶようにして下さい。
これによって本番さながらの緊張感を味わったり、当日の時間の使い方を確認することが出来ます。
模試は現在の自分を客観的に分析することができる重要な機会ですから、上手く活用して自分の弱点を見つけ出していきましょう。
予備試験の勉強スケジュールの立て方

最後に予備試験の勉強スケジュールを自分で立てる方法をご紹介していきます。
自分が確保できる勉強時間や期間をよく考えて、合格までのスケジュールを立ててみて下さい。
一般的なスケジュールを参考に大まかな計画から立てていく
ノウハウが無い方がいきなりスケジュールを組むのは非常に難しいため、以下の順序で計画を立ててみましょう。
- 一般的な1年計画を参考に自分の年間計画を立てる
- 年間計画を達成できるように、月単位で何をするかの計画を立てる
- 月単位の計画を達成できるように週単位の計画を立てる
- 週単位の計画を達成できるように日単位の計画を立てる
スケジュールを立てる際に重要なのは、最終目標から逆算していくことと、頻繁に作成することです。
月計画と週計画は月初めに毎月立てて、日計画は週初めに1週間分立てるようにしましょう。
そうすることで、進捗の遅れや進みが生じた際に細かく修正することが出来ます。
また、計画はギリギリ達成できるように立てるのではなく、遅れることを想定して余裕を持った計画を立てることをお勧めします。
計画の進捗はぶれない物差しで決定する
計画を立てる際に、「1日何時間勉強する」というような決め方をしてしまうと、その日の集中力や気力によって進み具合が変化してしまいます。
そこで計画を立てる際には「テキストを○ページ分進める」「過去問を○年分解く」といったように、いつでも変わらない物差しで進捗を決定しましょう。
司法予備試験に受かりたいならアガルート

司法予備試験は難易度の非常に高い試験ではありますが、決して1年で合格するのは不可能な試験ではありません。
しかし、1年で合格しようと思うと勉強量も時間も膨大で、モチベーションの問題など独学では不安要素が多々あります。
独学で不安を感じている方はアガルート通信講座を利用して見るのがおすすめです。
アガルート通信講座の特徴や魅力について詳しく解説して行きます。
- 圧倒的な合格率
- 2024年・2025年最短合格カリキュラムで1年での合格が狙える
- 司法試験の合格実績も高い
圧倒的な合格率
通信講座や予備校で選ぶ基準として重要なのが合格率ですが、アガルートは高い合格率実績が特徴となっています。
司法予備試験は合格率は毎年5%以下になるような試験で非常に難易度の高い試験です。
しかし、アガルートでは司法予備試験において全国平均の4.9倍の合格率となっており、アガルートの通信講座は業界でもトップクラスとなっています。
2024年・2025年最短合格カリキュラム
アガルートの2024年・2025年最短合格カリキュラムは司法予備試験を最短合格できるように、合格に必要な情報だけが詰め込まれたカリキュラムとなっています。
司法予備試験の最難関試験の論文式を約100通分の添削指導を受けられるなどの大きなメリットがあります。
講義を担当する講師は新司法試験合格者が大半となっており、司法予備試験・司法試験の知識やノウハウを豊富に持っているので信頼できます。
アガルートの最短合格カリキュラムで1年での合格を狙える可能性があります。
司法試験の合格実績の高さ
司法予備試験に合格することができれば、次のステップとして司法試験に臨むことになりますが司法試験も同様にレベルの高い試験となっています。
アガルートでは司法予備試験だけではなく、司法試験の合格実績も優秀で司法試験の合格者の占有率は45.3%となっており、司法試験合格者の約2人に1人はアガルート受講者ということです。
このようにアガルートは司法予備試験と司法試験のどちらも高い実績を誇っており信用度の高い通信講座となっています。
少しでも気になった方はアガルートでは無料相談を行っているので一度相談してみてはいかがでしょうか?
司法予備試験に1年合格するための勉強スケジュールまとめ
今回この記事では、司法予備試験について1年で合格することは可能なのか、勉強時間はどのくらい必要なのかなどをご紹介してきました。
司法予備試験に1年で合格することは可能で、そのためには膨大な学習時間を少しでも減らすために学習効率を上げることが重要になります。
学習効率を上げる具体的な手段としては、インプットと同時にアウトプットをする、隙間時間を活用する、大手予備校のテキストを使用することなどが挙げられていました。
そして勉強時間の配分としては、論文式試験に一番時間を費やし、短答式・口述式試験に関しては、専用の対策は本試験の2ヶ月前程から行うということです。
最後に自分で勉強スケジュールを立てる時は、とにかく達成した目標から逆算し、計画をすぐに修正できるように小まめに立てるようにしましょう。
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