国家公務員Ⅰ種の資格は「国家資格」です。
国家公務員Ⅰ種の受験には21歳以上から33歳未満という年齢制限があります。
ただし21歳未満でも、「大学卒業および翌年大学卒業見込み」の場合と人事院が大学卒業と同等と認めた場合受験可能です。
そこで今回は、国家公務員Ⅰ種の資格取得や難易度について解説します。
国家公務員と地方公務員の違いとは?年収・試験難易度・仕事内容の違いをわかりやすく解説
資格広場は、国家公務員Ⅰ種を目指す方を応援しております。
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国家公務員総合職(旧I種)になるには試験への合格と官庁訪問が必要
国家公務員の総合職になるには、国家公務員総合職試験への合格と官庁訪問が必要となります。
国家公務員総合職の春試験では、1次試験で基礎能力(教養)と専門の択一試験が行われ、2次試験で政策論文試験、専門記述試験、人物試験が行われ、最終合格者が選ばれるのが一般的です。
さらに合格後は缶諜報ONと呼ばれる人事担当者や各部署の現場担当者との複数回の面接が行われ、集団討論も含まれるケースおあります。
1日の訪問には最低でも12時間以上を要し、最低5日にわたって最終的な内定となります。
なお内定が得られる割合は最終合格者全体の3割程度といわれており、内定率が高いとされている教養区分合格者でも最大で6割5分程度といわれているのでかなり狭き門ということがわかります。
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国家公務員の総合職(旧I種)の難易度・倍率
国家公務員の総合職は国を動かす重要な仕事を担うことから、試験自体の難易度も高く設定されています。
人事院によると、2023年度の国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)の「教養区分」の合格者数は423人で、昨年度の255人と比べて65.9%増加しているといったデータがあります。
また倍率については第1次試験受験者数に対する倍率は6.0倍、申込者数に対する倍率だと9,5倍となってます。
ちなみに一般職だと3,2倍、専門職だと4,8倍なので総合職はかなり倍率が高く、難易度が高い試験だといえるでしょう。
参照:人事院
国家公務員総合職(旧I種)に必要な知識・受験資格
人事院では、国家公務員の総合職(旧I種)の受験資格について以下のように記載されています。
大卒程度試験
(1)1994(平成6)年4月2日~2003(平成15)年4月1日生まれの者
(2)2003(平成15)年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの
a)大学を卒業した者及び2025(令和6)年3月までに大学を卒業する見込みの者
b)人事院がa)に掲げる者と同等の資格があると認める者院卒者試験(法務区分を除く)
1994年(平成6)年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの
(1)大学院修士課程又は専門職大学院の過程を修了した者及び2025(令和7)年3月までに大学院修士課程を修了する見込みの者
(2)人事院が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者院卒者試験(法務区分)
1994年(平成6)年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの
(1)法科大学院の課程を修了した者であって司法試験に合格した者(2)大学院修士課程又は専門職大学院の過程を修了した者及び2025(令和7)年3月までに大学院修士課程を修了する見込みの者
(3)司法試験予備試験に合格した者であって司法試験に合格したもの
参照:人事院
国家公務員総合職(旧I種)の仕事内容
国家公務員の総合職(旧I種)とは、政策への発案や企画を行ったり、それぞれのポジションで必要な高度な技術、知識を必要とする業務に従事します。
総合職の方々は、昇進スピードが非常に早く、最短昇進コースを歩むように指導されます。
そして、官庁と地方にある国の出先機関などへの出向を行ったり来たりしながら経験を積みキャリアを挙げていきます。
若いうちから海外勤務になり国を背負った業務に当たることもあるでしょう。
国家公務員Ⅰ種から国家公務員(総合職)へ名称変更
国家公務員Ⅰ種は、平成24年度から国家公務員(総合職)として名称が変更されました。
そして、総合職試験は「院卒者試験」と「大卒程度試験」の2つに分けられました。
名称が変わっても総合職はキャリア組であることに変わりはなく、各省庁の将来の幹部候補生として働き始めます。
国家公務員Ⅱ種から国家公務員(一般職)へ名称変更
国家公務員Ⅱ種も平成24年度から国家公務員(一般職)に名称を変更しています。
一般職試験は「本庁採用試験」「高卒者試験」「社会人試験」の3つに分かれています。
一般職は事務処理など定型的な業務の係員として採用されることが多いです。
正式には総合職(旧Ⅰ種)一般職(旧Ⅱ種)とされていますが、広く認知されているのはⅠ種・Ⅱ種の方ですので、どちらで読んでも通用するでしょう。
国家公務員総合職(旧I種)の報酬相場
人事院の令和5年度国家公務員給与実態調査によれば、国家公務員総合職の平均給与月額は404,015円で、俸給だと322,487円、平均年収は約666万円となっています。
ただし、この数字は国家総合職と国家一般職が一緒に集計されたものであり、同じ年次の場合、国家総合職の方が俸給が一般職よりも高い傾向があるといったデータもあります。
ちなみに国税庁の統計によると、民間企業の給与所得者の平均年収は458万円とされているので、国家公務員総合職の給与は高い方だといえるでしょう。
そもそも国家公務員の年収は、月々の俸給と諸手当から構成され、俸給は行政職俸給表に基づいて決められています。
諸手当には超過勤務手当、期末・勤勉手当、地域手当、扶養手当、住居手当、本府省業務調整手当などが含まれ、これらの計算方法は法律や人事院の定めに基づいて計算されています。
参照:人事院
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2024年の国家公務員総合職(旧I種)の試験内容
ここでは、大卒程度試験の試験内容についてご紹介します。
第1次試験
大卒程度の第1次試験内容は以下の通りとなります。
なお区分や年度によって異なるため毎年人事院の募集要項を確かめるようにしましょう。
基礎能力試験 | 30題/2時間20分 | 2月15日 | 30題中30題解答、知能分野24題、文章理解⑩、判断・数的推理⑭、/知識分野6題、自然・人文・社会に関する時事、情報⑥ |
---|---|---|---|
専門試験(多肢選択式) | 3時間30分/40題 | 3月15日 | 各試験の区分に応じて必要な専門的知識などについての筆記試験 |
第2次試験
大卒程度の第2次試験内容は以下の通りとなります。
なお区分や年度によって異なるため毎年人事院の募集要項を確かめるようにしましょう。
専門試験(記述式) | 3時間 | 5月15日 | 各試験の区分に応じて必要な専門的知識などについての筆記試験 |
---|---|---|---|
政策論文試験 | 2時間 | 2月15日 | 政策の企画立案に必要な能力その他総合的な判断力及び思考力についての筆記試験 |
人物試験 | – | 3月15日 | 人柄、対人的能力などについての個別面接 |
英語試験 | – | 外部英語試験(TOEFL、TOEIC)、IELTSを活用しスコア等得点に15点または25点を加算 |
参照:人事院
2024年の国家公務員の総合職(旧I種)の試験スケジュール
国家公務員の総合職(旧I種)の院卒者試験・大卒程度試験の受験スケジュール以下は以下の通りとなります。
インターネット申込 | 2月5日~2月26日 |
---|---|
第1次試験日 | 3月17日 |
第1次試験合格者発表日 | 4月1日 |
第2次試験日(筆記試験) | 4月14日 |
第2次試験日(人物試験) | 4月22日~5月15日 |
最終合格者発表日 | 5月28日 |
参照:人事院
国家公務員の総合職(旧I種)に向いている人
国家公務員の総合職に向いている人は、社会を変革し、他者の能力を最大限引き出したいと考えている人に向いています。
自らの能力発揮よりも、民間や地方公務員、国家一般職の成果を最大化することを重視する人も適性があるといえるでしょう。
一方、国と基礎自治体、企業、民間団体などの調整や、基礎自治体の職員が円滑に業務遂行できるように気配りできる人は地方公務員の都道府県向けに適しています。
なぜなら、地方公務員の仕事は直接住民にサービスを提供し、その反応から喜びを得られるからです。
自分に合った公務員を目指すのがおすすめです。
国家公務員の総合職(旧I種)の将来性とは
国家公務員の仕事は将来性がないといった声もありますが、現在のところまだ安定している職業だといえます。
なぜなら公務員は民間企業と異なり、倒産のリスクがなく、国や自治体が崩壊しない限りなくならないからです。
万が一市町村の合併があっても、公務員としての身分がなくなることは稀で、合併先での職員として活動することになります。
また公務員は給与面においても安定している職業です。
近年は公務員の給与が下がっているといわれていますが、民間企業の給与水準が低下している影響によるものだとされており、相対的に見ると公務員の給与は将来的にも民間企業よりも高水準もしくは同水準です。
さらに雇用制度や休暇など労働環境が整っているの公務員で働くメリットになります。
以上のことから国家公務員の総合職の将来性は大いにあると判断できるでしょう。
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国家公務員の総合職(旧I種)の難易度は高い
今回は国家公務員総合職(旧Ⅰ種)の難易度や試験情報などについて解説してきました。
国家公務員総合職は国を動かす責任の重い仕事であることから、公務員試験の中でも最も難易度が高く、倍率もほかの一般職などと比べると高い傾向にあります。
したがって、国家公務員の総合職はかなり難易度が高い職種だと言えるでしょう。
公務員採用試験は独学でチャレンジする方もいますが、予備校などに通って勉強する人がほとんどです。
難易度が高い仕事ではありますが、その分やりがいや安定した仕事でもあるのでぜひチェックしてみてください。
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