国家公務員になるためには国家公務員試験に合格する必要がありますが、その難易度と倍率は全体的に高く大卒程度試験を受験するのは偏差値の高い学生が多いと言われています。
しかし試験自体には学歴による受験資格は設けられていないことが多く、ほとんどの試験が年齢制限を満たしていれば誰でも受験できるようになっています。
そこでこの記事では、国家公務員試験の難易度やどのくらい学歴が必要なのか、また国家公務員を目指せる大学や学部などを解説していきます。
興味のある方は是非最後までご覧ください。
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目次
国家公務員試験の難易度

まず最初に、国家公務員試験の難易度を合格率や受験者のレベルを見ていきます。
国家公務員には専門的な職業もあり、語学能力などの特殊な能力が必要になったり採用枠が限られることもあるため、地方公務員と比較して難易度は非常に高くなっています。
代表的な国家公務員の難易度
国家公務員試験は総じて難易度が高いと言われていますが、中でも最も合格が難しいのは国家公務員採用総合職試験(大卒程度)です。
この国家公務員採用総合職試験(大卒程度)に合格すると、「キャリア組」と呼ばれる財務省・総務省・外務省といった職に就くことができます。
合格率は10%前後となっており、毎年15,000人程の受験者がいるようです。
一方国家公務員試験で最も合格率が高いのは総合職試験(院卒者試験)で、合格率は35~40%、受験者数は毎年1,500人程になっています。
またその他の国家公務員一般職などは大卒程度・高卒程度共に合格率は約30%です。
後ほどご紹介しますが、国家公務員総合職試験の合格者は東京大学や京都大学といった国立大学、そして早稲田大学などの難関私立大学出身者がほとんどになっています。
受験者のレベルも非常に高くなっている中で合格率10%前後の試験と考えるとどれだけ難しいのか想像しやすいでしょう。
また合格率が最も高い総合職試験(院卒者試験)や国家公務員一般職試験なども、国立大学や難関私立大学の院卒者・卒業者が合格率を高めている可能性が非常に高いです。
これらのことを考慮し、国家公務員試験を受験するのであれば偏差値が60~70は必要になると考えておきましょう。
専門的な国家公務員の難易度
国家専門職は、行政府の中で勤務先を指定し採用を行っている国家公務員職の事です。
国家総合職や国家一般職とは異なり自分が働きたい職場にピンポイントで応募できますが、人気のある職場は倍率が非常に高くなることがあります。
特に航空管制官などは試験に語学能力が必要になる上に採用枠を限定しており、倍率が非常に高くなるためおのずと難易度も高いと言えます。
また国家専門職はその名の通り専門的な職業になるため、一般的な筆記試験や面接以外に体力検査などが設けられていることもあります。
そういった特殊な試験は学校や予備校では対策できないため、試験科目などを調べて自分で対策を考えましょう。
国家公務員になるには学歴が必要なの?

次に、国家公務員になるには学歴が必要なのかどうかを解説します。
公務員試験の受験資格に学歴の条件があることはめったになく大抵は年齢制限のみとなっていますが、国家公務員試験には学歴が必要なのでしょうか?
国家公務員になるためには学歴が必要
国家公務員には様々な職種があるため、ここでは国家公務員総合職(大卒程度)を例とします。
以下に2021年度国家公務員総合職に合格した大学生の出身大学ランキングと、各大学の種類ごとの合格者数割合を示します。
- 東京大学:362人
- 京都大学:142人
- 早稲田大学:98人
- 北海道大学:82人
- 岡山大学:78人
大学の種類 | 合格者数割合 |
---|---|
国立大学 | 70.1% |
公立大学 | 3.7% |
私立大学 | 25.6% |
海外の大学 | 0.7% |
国家公務員総合職の受験資格は、大学を卒業していること(卒業見込みも可)と年齢が21~29歳であることが基本的な条件です。
そのため、出身大学に関係なく国家公務員総合職試験を受験できると言えます。
しかし合格者数を見て行くと東京大学と京都大学が圧倒的に多くなっており、さらに大学の種類では偏差値が高いとされる国立大学が70.1%を占めています。
「東京大学や京都大学を卒業して公務員になるの?」と疑問に思われるかもしれませんが、所謂「キャリア組」は国立大学や難関私立大学出身者がほとんどになっています。
これらのことから、学力があれば大学に関係なく国家公務員総合職試験に合格することは可能であるものの、学歴と学力は比例する傾向にあることを考慮すると国家公務員試験には学歴が必要だと言えるでしょう。
学歴フィルターは存在する?
国家公務員に限らず、公務員試験に学歴フィルターは存在しないと言われています。
これは、受験資格を満たしていればほとんどの人が1次試験である筆記試験に進むことが出来ること、また筆記試験は学歴が関係ない実力勝負になっていることなどが理由となっています。
出身大学が有名大学であれば人柄なども自然に良く見えるかもしれませんが、公平性を保つため面接カードに学歴を書く欄は無いため採用側は受験者の学歴を把握できないようになっています。
しかし筆記試験の難易度が非常に高いため、それが実質学歴フィルターとなっているようです。
公務員を目指すための大学はある?

続いて、公務員を目指すための大学についてご紹介します。
公務員を目指す際資格スクールの公務員講座を受講したり公務員専門の予備校に通ったりすることもありますが、公務員を目指すための大学はあるのでしょうか?
また、公務員を目指すための大学でなくても公務員試験に有利な大学はあるのでしょうか?
国立大学・難関私立大学
先ほどご紹介した通り、国家公務員を目指すのであれば国立大学や難関私立大学に通うことをお勧めします。
「大学に入ってから勉強する」という方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの大学であれば受験勉強で培った国数英理社の基礎学力をそのまま国家公務員試験対策に生かすことができます。
さらに国立大学や難関私立大学であれば国家公務員に就職するノウハウがあり、また周りに同じく国家公務員を志す学生がいるのもモチベーションの維持に繋がります。
またそういった大学では大学院に進むことも珍しくないため、院卒採用の公務員試験も受験しやすくなります。
万が一大学在学中に民間企業に進路変更しても、国立大学や難関私立大学であれば希望する民間企業に就職できる可能性が高くなるでしょう。
公務員就職に強い大学
では、公務員実就職率が高い大学を具体的に5つご紹介します。
大学名 | 実就職率 |
---|---|
兵庫教育大学 | 89.7% |
愛知教育大学 | 66.9% |
宮城教育大学 | 60.6% |
福岡教育大学 | 55.3% |
桜花学園大学 | 54.9% |
表を見て分かる通り、公務員の実就職率が高いのは教育大学や教育学部がある大学となっています。
そのため「公務員であれば職種は何でも良い」ということであれば、教育大学に通い教師になるのが最も公務員に就職できる可能性が高いと言えます。
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公務員就職に強い学部はある?

ここからは公務員試験に強い学部を解説していきます。
公務員を視野に入れつつ一般的な大学に進学する場合、どんな学部を目指せば良いのでしょうか?
最も有利だと言われているのは法学部
公務員試験の筆記試験は、教養科目と専門科目に分かれています。
教養科目は国数理社英の基本5教科が概ね試験範囲となっていますが、専門科目は政治学・民法・行政法といった法律系の科目が試験範囲となっています。
そのため、法学部に通うことで専門科目の勉強を大学で補えるようになり浮いた勉強時間で他の科目の対策をすることができます。
また大学によっては法学部出身者たちによる公務員試験対策サークルなどが設立されており、試験対策のノウハウや合格した先輩の話を直に聞くことができることもあります。
工学部と理学部も有利になる可能性が高い
公務員試験に有利な学部というと上記で述べたように法学部が紹介されることが多いですが、工学部と理学部も有利になる可能性が高くなっています。
理由としては、工学部や理学部では教養科目で受験生が躓くと言われている数学を勉強することや、物理や化学といった理科系、さらに英語に関しても大学で学ぶことになる、といったことが挙げられます。
国語科目で出題される古文や漢文、社会系科目は高校生レベルの内容を暗記し直せば問題ないため、受験で使用した教材をそのまま勉強に利用することも出来ます。
さらに教養科目は専門科目と違い全員が受験することになるため、自治体にもよりますがどの公務員試験でも大学での勉強が無駄になりにくいという特徴もあります。
公務員試験に弱い学部はある?

公務員試験に弱い学部は、大学での勉強が公務員試験の勉強に活かしにくい文学部や情報学部などが挙げられます。
特に情報学部のように公務員試験に活かしにくい理系の場合、大学にもよりますが文系より学業が大変なことがあるため勉強時間が確保しにくい可能性があります。
また公務員試験では各科目に合格ラインが設けられていないため、法学部や経済学部であれば数学や物理・化学を最低限にして法律経済系科目で取り返すことができます。
しかし文学部には公務員試験に活かせる授業があまり無いため、数学や理科系科目にも力を注ぐ必要があります。
公務員を視野に入れて大学受験をするのであれば、文学部や情報学部はあまりお勧め出来ません。
国家公務員になるには学歴が必要?行くべき大学や学部・難易度までまとめ
この記事では、国家公務員試験の難易度やどのくらい学歴が必要なのか、国家公務員を目指せる大学や学部などを解説してきました。
まず国家公務員試験の難易度は最も合格率が低い総合職試験(大卒)で10%前後、最も合格率が高い総合職試験(院卒)で35~40%でした。
国家公務員試験の受験資格に学歴は必要ありませんが、合格者の出身大学は国立大学や難関私立大学が多く実質学歴が必要と言っても過言ではないと考えられます。
公務員を目指すための大学としては国立大学や難関私立大学以外では教育系大学が公務員就職に強く、実就職率が高い兵庫教育大学では89.7%という数字が出ています。
公務員を目指しつつ大学に進学するのであれば、法学部・工学部・理学部など公務員試験の勉強に学業が生かせる学部を選択するようにしましょう。
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