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公務員に必要な英語力のレベルは?試験での対策方法や、活かし方についても

更新日:2023-03-06

これから公務員になろうと考えている方の中には、「公務員って英語力が必要なんだろうか?」という疑問を抱えている人もいらっしゃるでしょう。

公務員試験に合格した後に必要なのであれば、働きながら勉強することも出来ますが、試験で必要なのであればすぐに勉強する必要があるかもしれません。

この記事では、公務員の英語に関してそもそも公務員に英語力が必要なのか、必要なのであればその英語力のレベルや英語試験での対策方法、公務員になってからの活かし方などを解説していきます。

興味のある方は是非最後までご覧ください。

公務員に英語力は必要なの?

公務員に英語力は必要なの?

公務員で英語力が必要になるのは、公務員試験を受験する時と公務員になった後、仕事で必要になる場合が想定されると考えられます。

しかし、結論から申し上げますと、公務員に英語力は必要ない場合が多いと言われています。

公務員には様々な職種がありますが、英語を使用する職業は少なく、さらに公務員試験で英語科目はそこまで重要視されていないからです。

また英語に限らず、公務員では語学能力があってもそれによって職場を決定することはあまり無いと言われています。

ですので、公務員に英語力は要らないとは言えませんが、あまり必要ないと言えるでしょう。

英語力が必要な公務員の職種はある?

英語力が必要な公務員の職種はある?

上記で公務員に英語力はあまり必要ないと結論付けましたが、一部の職種では英語やそれ以外の語学能力が必要になります。

ここでは英語力が必要な公務員の職種をご紹介していきます。

観光に関わる職種

公務員で英語力が必要になる職種の一つが「観光に関わる職種」です。
公務員では以下のような職種が該当します。

県庁・市区町村の観光課

県庁・市区町村の観光課に勤める場合、より興味を持って楽しんでもらうために、観光に関するホームページや動画、パンフレットなどを撮影・製作する必要があります。

その際、東京や京都、大阪といった海外からの観光客が多い自治体なのであれば、英語でPR業務も行う可能性が高くなります。

必要な英語レベルとしては、軽い日常会話が出来ること、地図などを見ながら英語で案内が出来ることなどが目安になるでしょう。

観光庁職員

観光庁は日本全体の観光地や文化を海外に宣伝し海外からの旅行客を増やしたり、日本国内の旅行客を増やすためのキャンペーンを行うといった仕事などをしています。

また、キャンペーンによる旅行客の増加だけではなく、日本の旅行者も海外の旅行者も安全に観光が出来るように、治安の維持にも気を配らなければなりません。

それらの仕事をするために必要な英語レベルは、流暢に会話が出来ること、日本の観光地について英語で詳しく話せることなどが基準になります。

公立学校の英語教師

公立学校の英語教師は当然ですが、英語力を必要とします。

特に公立高校の教師になるためには、英検準1級レベルの英語力が必要だと言われており、発音も正しく教えなければならないため、かなり高い英語力が求められます。

さらに、外国人の先生(ALT)と会話をする機会も多いため、日常会話をこなせる必要もあります。

海外との窓口になる職場

海外との窓口になる職場も英語力が必要になり、公務員では以下のような職種が考えられます。

入国審査官

入国審査官は、パスポートやビザを確認し日本に入出国する外国人の審査を行ったり、在日外国人の違反行為を取り締まったりしています。

外国人を相手にするため、英語で審査に関する説明や日常会話をすることも多く、書類に関する業務も多いため、英語での読み書きの早さも求められます。

また、英語以外の言語も習得していると、仕事で活躍しやすくなるでしょう。

外務省専門職員

外務省専門職員は、日本の文化や芸術を海外に知ってもらうための広報・国際交流活動を行っています。

さらに、国際会議に出席し海外と意見交換をしたり、他国の情報を分析したりもしています。

また、海外で事件や事故が起きた場合、現地でトラブルの交渉を行うなど、海外にいる日本人を助ける役割も担っています。

必要となる英語力は非常に高く、流暢に話すことが出来るのは当たり前で、英語以外の言葉もそれなりに話せる必要があります。

公務員試験での英語科目の対策方法は?

公務員試験での英語科目の対策方法は?

公務員試験は、各自治体によって出題内容が異なりますが、多くの場合英語科目は教養科目と専門科目の両方に含まれます。

教養科目は所謂必須科目なので勉強する必要がありますが、専門科目は選択科目なので英語を避けることも可能です。

ここでは、教養科目と選択科目について英語科目の対策方法を解説していきます。

教養科目の試験レベルと対策法

教養科目ではどの自治体でも主に文章理解の問題が出題されます。

文章理解は、英語の長文が用意されており、一つの長文に対していくつか選択問題が用意されているセンター試験のような問題になっています。

しかし難易度はセンター試験より低く、高校レベルの英語が出来れば何の問題もなく高得点が狙えるレベルの試験になっています。

対策としては、文法問題は出題されないため、大学受験用の英単語帳などで高校レベルの単語から抑えることをお勧めします。

単語をある程度覚えたら、すぐに過去問を解きましょう。

この時時間を計りスピードを意識して長文問題を解くことで、本番にも余裕をもって望むことが出来ます。

過去問で合格ラインを超えられるようになれば、教養科目の英語対策は十分だと言えます。

専門科目の試験レベル①:英語基礎

専門科目の英語は、国家一般職の専門試験でのみ、英語基礎と英語一般と呼ばれる科目が出題されます。

英語基礎の出題内容は、内容把握3問、文法問題1問、空欄補充1問となっており、教養科目の英語と違うのは文法問題のみとなっています。

試験の難易度は、TOEIC620点、センター試験150点レベルだと言われており、高校英語が得意だった人が選択できるレベルです。

専門科目の試験レベル②:英語一般

英語一般の出題内容は内容把握5問となっており、長文のみとなっています。

教養科目の英語や英語基礎と比較して難易度はかなり高くなっており、TOEIC780点、センター試験180点レベルだと言われています。

それ故に選択できる人はかなり限られており、英語力に自信が無い人は他の専門科目を選択することをお勧めします。

英語基礎と英語一般の対策法

教養科目の英語と同じように、英語基礎と英語一般の対策法でも過去問が重要になります。

過去問集としては、「国家一般職専門試験過去問500」と「公務員試験速攻の英語」が解説もしっかりしているため、よく使用される参考書になっています。

おすすめの学習手順を以下に示します。

1. 大学受験用の単語帳で単語を暗記する
2. 過去問集を解いて長文読解能力を身に着ける
3. 大学受験用の文法問題集で文法の解法を覚える

英語基礎と英語一般では、長文問題の比率が大きいので1と2で長文対策を優先して行います。

文法問題に関しては、英語基礎で1問しか出題されないため、捨てる人も多くいますが、文法問題は解法を覚えるだけで正解できることもあるので、余裕がある人は勉強しましょう。

公務員での英語力の活かし方は?

公務員での英語力の活かし方は?

最後に公務員での英語力の活かし方を解説していきます。

公務員になる前に学校や職場で英語を扱っている人は、それを活かすことで公務員になった後に活躍することが出来るかもしれません。

英語を使う職に応募する

当たり前ですが、外交官や観光庁職員になることが出来れば、職場で英語を使うことになるので、これまで培ってきた英語力を活かすことが出来ます。

公務員では職を希望して応募できるため、自分の英語力に見合った職を選ぶことで、公務員になった後に苦労を減らすことが出来るでしょう。

また、逆に自分の語学能力を成長させるために、社会人になってから勉強する労力を覚悟して、自分より高い語学能力を必要とする職に就くのも一つの手段かもしれません。

国家一般職へ応募し、専門科目で英語基礎と英語一般を選択する

英語が得意な方は公務員試験で有利に立ち回ることが出来ます。

これは教養科目でも高得点が狙えますし、専門科目でも英語基礎と英語一般を選択することで高得点を狙いつつ、他の科目に勉強時間を回すことが出来るからです。

さらに英語は数学や物理・科学などと異なり、英語力さえあれば本番試験で大抵の問題に対応することが出来るため、見たことが無い問題が出題されても安定して得点することが可能です。

公務員が外国の方と接する機会は意外と多い

役場に勤めたり警察官になった場合、公立校の英語教師や外交官と比較して英語力が求められることは少なくなります。

しかし、役場であれば外国の方が来ることもあるでしょうし、警察官であれば外国の方を相手にすることもあるでしょう。

そういった意味では公務員は地域住民と関わることが多いため、外国人と接することが多く、日常会話程度の英語力が必要になることがあるようです。

ですので、英語力が必須になる職に就かなくても、公務員になれば英語力を活かせる場面はあると考えておきましょう。

公務員に必要な英語力のレベルは?試験での対策方法や、活かし方についてのまとめ

今回この記事では、公務員の英語に関してそもそも公務員に英語力が必要なのか、必要なのであればその英語力のレベルや英語試験での対策方法、公務員になってからの活かし方などを解説してきました。

まず公務員に英語力が必要かという話では、一部の職では必須になりますが、役場などに勤める場合英語力があまり無くても問題は無いようです。

英語力が必要な職としては、公立学校の英語教師や、海外との窓口になる入国審査官・外交官、日本の観光地をPRする観光庁職員などが挙げられます。

また、公務員試験の英語科目に関しては、長文問題が多くの配分を占めているため、単語の勉強と過去問を重視する勉強法が有効だと考えられます。

公務員は英語力が不必要だと言われることもありますが、役立てる方法もありますので、活かせる方法を探してみて下さい。

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