情勢が不安定な中安定を求める声が多く、人気を高めている公務員は地方公務員から国家公務員など様々に存在します。
地方公務員になるための試験は実は3段階に分かれて実施されており、高卒程度の初級、短大卒程度の中級、大卒程度の上級というように試験のレベルが明確に分かれています。
国家公務員も高卒、大卒、院卒、社会人に区分けされ試験が展開されています。
ここでは地方上級公務員と国家公務員の試験日程や試験の詳細について詳しく紹介していくので、受験を考えている方は参考にしてみて下さい。
目次
地方公務員はどんな仕事をするのか

より地域に密着し、地域づくりをするのが地方公務員というイメージが強いですが、地方上級公務員の立場において直接的に地域と相対することは限られています。
そもそも地方上級公務員には4つの種類があり、一般にイメージするような市役所の公務員はその内の一つです。
市役所勤務と言っても、窓口で直接地域住民と関わる業務を行うのは地方公務員のうちの初級公務員が主であり、上級公務員として勤務するうえで窓口業務を行うことはほんの限られた期間のみとなります。
ちなみに地方公務員と同様に地域に関わる職業として、消防官や公立保育園・学校の教員や保育士なども自治体に勤務する公務員に含まれます。
ほかにも保健所に勤務する保健師や栄養士など資格が求められるような職業も地域自治体に所属する公務員となる場合があります。
地方上級公務員の詳しい仕事とは?
地方上級公務員の仕事の種類は基本的に行政職、心理職、福祉職、技術職の4つです。
一般に広くイメージされるような市役所勤務等が行政職にあたり、自治体の活性化の為に職務を行います。仕事の内容自体は幅広く、現場に立つことはもちろん、政策に関わることも多いです。
専門性が高く、また繊細さが要求されるのが心理職です。心理学の知識などを生かし心理の専門家として児童相談所でケースワーカーとして勤務したりします。
福祉職は健康福祉や社会福祉を専門に勤務するのが主な仕事で、繊細さや良心が求められます。心理職同様にケースワーカーとして勤務したり、高齢者や障がい者を支援する業務を行ったりします。
自分の持つ専門的な技術や知識を遺憾なく発揮できるのが技術職です。基本的に土木建築、電気や農業というような理系、技術系の知識をフルに生かせるような職務に当たります。
2023年度上級公務員試験について
コロナウイルスの蔓延にともなり最近までは試験日が変則的になっていましたが、2023年では特に大きな変更なさそうです。
しかし、コロナウイルスの流行しだいでは日程が変わる可能性があるため、定期的に確認するようにしましょう。
2023年度受験日程
2023年(令和5年)の地方上級公務員試験の日程は下記の通りです。
・受験申込4月上旬~6月上旬
・第一次試験日6月18日(日)
・第一次合格者発表7月上旬~中旬
・第二次試験日7月中旬~8月中旬
・最終合格発表8月上旬~下旬
試験会場と諸注意
試験会場となるのは47都道府県です。
因みに東京都や大阪府、北海道、特別区等の大都市部における試験は日程等上のものと異なる独自日程となります。
更に第二次試験の日程なども自治体や都道府県によって異なるため一様にこの日に試験が行われる、ということはありません。
自分の希望する都道府県・自治体の試験日程を調べてから対策に当たるようにしましょう。
上級公務員試験の試験科目は?



公務員試験は一次試験の筆記試験と二次試験の個別面接等で合否が決まります。
上級公務員一次試験の出題科目を大まかに分けると、教養科目と専門科目が出題されます。
地域ごとに若干の違いはありますが、ほとんどの公務員試験においてそれぞれ40問ずつ出題されます。
二次試験では個別面接や集団討論を実施する自治体がほとんどですが、中には適正試験や論作文等で判断する自治体もあります。
教養科目
教養科目では、数的処理や文章理解、人文科学、自然科学、社会科学、時事問題といった大学卒業程度の難易度の試験内容となっています。
一部の市役所や国家公務員試験、警察官等においては教養科目のみ試験を実施する場合があります。
専門科目
専門科目においては、区分によって試験科目が異なります。
行政事務系は憲法・民法・行政法等といった法律や経済に関連する科目が中心となります。
人間科学系は心理学・社会学・社会福祉・教育学・社会調査の科目が、技術系は土木・建築・機械・電気等の各種分野別の専門的な科目が出題されます。
地方上級公務員試験の受験資格は?
公務員試験に関しては、他の国家資格等のように厳密な受験資格が定められているわけではありません。
唯一の制限として全国で共通しているのは、年齢制限です。
具体的な年齢は地域自治体等によって異なりますが、ほとんどの地域自治体で下限を22歳に、上限は30~35歳前後に設定しています。
年齢以外にも学歴に要件を設定している自治体もありますし、専門性を要求する免許職に関しては資格を持っていることを要求する場合があります。
地方上級公務員の職業選択やスキルアップ



地方上級公務員というのは、資格としては国家資格に相当しますが、基本的に地方自治体等への就職の他に道はありません。
地方上級公務員という立場自体、地方公務員のうちでこれ以上ないほどの幹部候補生としての立場であることから、中級公務員が上級を目指すことは多いです。
自身のスキルアップという観点で見るなら、地方上級公務員として職務に当たりながら資格を取得し、免許職として働くこともできるようになるというのも一つの手でしょう。
国家公務員の試験日程一覧2023
次に国家公務員の試験の日程や試験に関する詳細についてまとめていきます。
国家公務員試験では各試験で受験日や試験回数が変わってきたり、自分の受験区分も変わってくるのでしっかりと確認するようにしましょう。
試験日 | 試験名称 | 備考 |
---|---|---|
4/9(日) | 国家公務員総合職 | 院卒者・大卒程度 |
未定 | 衆議院事務局職員 | 総合職・大卒程度 |
未定 | 参議院法制局職員 | 総合職 |
5/13(土) | 裁判所事務官 | 総合職(院卒・大卒) |
家庭裁判所調査官補 | 総合職(院卒・大卒) | |
裁判所事務官 | 一般職(大卒) | |
未定 | 衆議院事務局職員 | 一般職・大卒程度 |
6/4(日) | 国税専門官 | – |
財務専門官 | – | |
法務省専門職員 | 人間科学 | |
皇宮護衛官 | 大卒程度 | |
食品衛生監視員 | – | |
労働基準監督官 | – | |
航空管制官 | – | |
防衛省専門職員 | – | 未定 | 外務省専門 | 2日目 |
6/11(日) | 国家一般職 | 大卒程度 |
未定 | 衆議院事務局 | 一般職(高卒程度・衛視) |
未定 | 国家一般職 | 高卒者 |
社会人(係員級) | ||
税務職員 | – | |
未定 | 刑務官 | – |
9/24(日) | 地方公務員中級 | 短大卒程度 |
地方公務員初級 | 高卒程度 | |
10/22(日) | 地方公務員 | 障碍者対象 |
国家公務員試験別の詳細2023
以下が国家公務員試験別の詳細となっており、試験の申し込み日、試験日、合格発表日をまとめました。
詳細は公式ホームページ等をご覧ください。
国家一般・総合
国家公務員の一般職及び総合職の詳細です。
総合職の法務・教養区分の試験は秋季に実施されるので注意しましょう。
申込期日 | 3月1日~3月20日 |
---|---|
1次試験 | 4月9日 |
1次合格発表 | 4月21日 |
2次試験 |
|
最終合格発表 | 6月上旬 |
申込期日 | 3月1日~3月20日 |
---|---|
1次試験 | 6月11日 |
1次合格発表 | 7月5日 |
2次試験 |
|
最終合格発表 | 8月15日 |
申込期日 | 未定 |
---|---|
1次試験 | 未定 |
1次合格発表 | 未定 |
2次試験 |
|
最終合格発表 | 未定 |
申込期日 | 未定 |
---|---|
1次試験 | 未定 |
1次合格発表 | 未定 |
2次試験 | 未定 |
最終合格発表 | 未定 |
裁判所関係
裁判所職員採用第1次試験は、総合職(事務官・家裁調査官補)と一般職が同じ日程で行われます。
2次試験、3次試験の日程はそれぞれ違うので注意しましょう。
試験種別 | 総合職 | 一般職 | |
---|---|---|---|
裁判所事務官 | 家庭裁判所調査官補 | 裁判所事務官 | |
申込受付期間 |
【インターネット】 3月17日(金)15:00~4月10日(月) |
||
1次試験 | 5月13日(土) | ||
1次試験 合格発表 |
6月1日(木) | ||
2次試験 (筆記) |
6月10日(土) |
5月13日(土) | |
2次試験 (人物) |
6月12日(月) ~6月23日(月) |
6月12日(月) ~6月23日(火) |
6月12日(月) ~7月7日(月) |
2次試験 合格発表 |
7月6日(木) | ― | ― |
3次試験 |
7月18日(火) ~7月19日(水) |
― | ― |
最終合格 発 表 |
8月2日(水) | 7月13日(木) | 8月2日(水) |
申込期日 | 【インターネット】 未定 【郵送】 未定 |
---|---|
1次試験 | 未定 |
1次合格発表 | 未定 |
2次試験 |
|
最終合格発表 | 未定 |
衆議院・参議院関係
衆議院法制局職員と参議院事務局の採用試験の詳細です。
衆議院は申し込みが郵送のみとなります。
参議院はインターネットでも申し込みが可能です。
申込期日 | 3月下旬~4月上旬 |
---|---|
1次試験 | 4月下旬 |
1次合格発表 | 試験の翌週 |
2次試験 | 6月上旬 |
2次合格発表 | 6月中旬 |
3次試験 | 6月下旬 |
最終合格発表 | 7月上旬 |
申込期日 | 未定 |
---|---|
1次試験 | 未定 |
1次合格発表 | 未定 |
2次試験 |
|
2次合格発表 | 未定 |
3次試験 | 未定 |
最終合格発表 | 未定 |
【2023年】上級公務員・国家公務員試験日程、試験詳細まとめ
今回の記事では上級公務員と国家公務員の試験日程と試験の詳細について詳しく紹介しました。
上級公務員や国家公務員の試験日は流動的で毎年試験日が変わっているのでしっかりと確認するようにしましょう。
また、国家公務員においては自分の学歴によって区分が異なり、試験日も異なるので気を付けましょう。
受験資格などのもっと詳しい情報は公式HPで確認してみて下さい!
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