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司法試験の難易度は高い?他資格との比較や合格のポイントについても解説

更新日:2025-06-26

司法試験の難易度は高い?他資格との比較や合格のポイントについても解説
この記事の監修者
弁護士
阿部 由羅 さん
阿部 由羅
ゆら総合法律事務所・代表弁護士。2013年司法試験予備試験合格、2014年司法試験合格。
西村あさひ法律事務所・外資系金融機関法務部を経て現職。一般民事から企業法務まで幅広く取り扱う。
特にベンチャー企業のサポート・不動産・金融法務・相続などを得意とする。各種webメディアにおける法律関連記事の執筆にも注力している。
東京大学法学部卒業、東京大学法科大学院修了。
ゆら総合法律事務所

将来の法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)を目指す方は司法試験への合格が必須となります。

司法試験は国家試験の中でも合格率40%程度と試験の難易度の高さ、学習量の多さおよび合格率の低さなどからかなりハードルが高いといわれています。

しかし、決して合格できないわけではありません。

そこで今回は、司法試験の難易度について詳しく解説します。

また他の試験と比較しての司法試験の難易度や、なぜ司法試験の難易度が高いのかについても紹介するので、これから司法試験を目指す方やイメージがわかないといった方はぜひ参考にしてみてください。

    この記事で分かること

  • 司法試験の難易度が高い3つの理由
  • 司法試験の難易度を他の難関国家資格と比較
  • 司法試験に合格するポイント

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目次

司法試験の合格率は40%~45%と難易度が高い

こちらでは司法試験の過去22年分の合格率のデータをまとめました。

司法試験の合格率は年々上がっているといわれていますが、どのように推移しているのか確認していきます。

【過去22年分】司法試験の合格率の推移

西暦受験者数合格者数合格率
2002年41,459人1,183人2.85%
2003年45,372人1,170人2.58%
2004年43,367人1,483人3.42%
2005年39,428人1,464人3.71%
2006年32,339人1,558人4.82%
2007年27,913人2,099人7.52%
2008年24,464人2,209人9.03%
2009年22,613人2,135人9.44%
2010年21,386人2,133人9.97%
2011年※8,765人2,063人23.61%
2012年8,387人2,102人25.06%
2013年7,653人2,049人26.77%
2014年8,015人1,810人22.58%
2015年8,016人1,850人23.08%
2016年6,899人1,583人22.95%
2017年5,967人1,543人25.86%
2018年5,238人1,525人29.11%
2019年4,466人1,502人33.63%
2020年3,703人1,450人39.16%
2021年3,424人1,421人41.50%
2022年3,082人1,403人45.52%
2023年3,928人1,781人45.34%
2024年3,779人1,592人42.1%

参照:法務省:司法試験の結果について

上記の表では過去22年分の司法試験の合格率をまとめました。

こちらの表を見てわかるように司法試験の合格率は年々上昇しており、2021年度以降は合格率が毎年40%を超えています。

2022年、2023年には合格率が45%を超えています。

【2024年最新】司法試験の内容とは?試験科目や出題形式・出題範囲を徹底解説

司法試験は相対評価の試験ですので、受験者数の減少により合格率が相対的に上がっている面があります。

また、2023年の合格者数は前年比で400人近く増えたこともあり、合格率が高くなっています。

受験者数は年々減少傾向のため、今後も合格率は上昇していくと考えられます。

司法試験の合格を目指されている方は今がチャンスであるといえるかもしれません。

予備試験の合格率は4.0%前後

次に司法予備試験の合格率をご紹介します。

司法試験の合格率は年々上昇傾向にありましたが、受験資格となる予備試験の合格率も上昇しているのでしょうか?

予備試験の合格率について以下にまとめましたので是非参考にしてください。

予備試験の合格率の推移

西暦受験者数合格者数合格率
2015年10,334人394人3.8%
2016年10,442人405人3.9%
2017年10,743人444人4.1%
2018年11,136人433人3.9%
2019年11,780人476人4.0%
2020年10,608人442人4.2%
2021年11,171人467人4.0%
2022年13,004人472人3.6%
2023年13,372人479人3.5%
2024年15,764人461人3.6%

参照:法務省:司法試験予備試験の結果について

予備試験の合格率は4.0%前後で推移していました。

司法試験と違って受験者数は減少しておらず、毎年11,000人前後の多く方が受験されています。

しかし、2022年以降受験者数が増加しており、合格者数は例年とほぼ変わりないため合格率が4%を少し下回る結果です。

また、予備試験の合格者の司法試験の合格率は法科大学院の卒業生より高いというデータが出ています。

令和6年度司法試験の合格者の割合
受験者数合格者数合格率
予備試験合格者475人441人約92%
法科大学院卒業生2,072人471人約23%
法科大学院在学中1,232人680人約55%
合計3,779人1,592人約42%

※出典:法務省「令和6年司法試験法科大学院等別合格者数等

上記の表の通り、予備試験合格者の司法試験合格率は約92%と非常に高くなっています。

合格率4.0%前後の予備試験を合格した方は、その後本試験までしっかり勉強すれば、司法試験でも十分に合格できるレベルであるといえます。

予備試験合格者の受験者数は法科大学院の卒業生の数と比べると少ないですが、その圧倒的な合格率で司法試験全体の合格率を底上げしていることがわかります。

司法試験とは

司法試験とは弁護士、裁判官、検察官(法曹三者)を目指す人々が必要とする学識や応用能力を問う国家試験です。

また、法科大学院を修了した者や予備試験に合格した者のみが受験できる非常に難易度の高い試験でもあります。

司法試験に合格した後は、最高裁判所にある司法研修所で1年間の司法修習を受け、最終試験(修習生考試)に合格することで、弁護士、裁判官、検察官としての職務を遂行することができるようになります。

上記以外だと企業内法務部や地方公務員としての道、また実務経験を積むことで企業内で弁護士(インハウスローヤー)として働くこともできます。

さらになかには、政治家や学者としてのキャリアを築く道も開かれるため、司法試験の合格は自分の人生のキャリアの選択肢を広げられるメリットがあります。

司法試験の試験内容

2025年(令和7年度)の試験日程

司法試験、予備試験の日程は以下のとおりです。

7月16日(水)論文式試験選択科目(3時間)
公法系科目第1問(2時間)
公法系科目第2問(2時間)
7月17日(木)印字系科目第1問(2時間)
民事系科目第1問(2時間)
民事系科目第1問(2時間)
7月19日(土)刑事系科目第1問(2時間)
刑事系科目第1問(2時間)
7月20日(日)短答式試験憲法(50分)
民法(75分)
刑法(50分)

参照:令和7年司法試験の実施日程等について

司法試験では予備試験と異なり口述試験はなく、論文式試験と短答式試験のみになります。

論文式試験3日間、短答式試験1日間のスケジュールです。

司法試験の受験資格

司法試験は誰でも受験できるわけではありません。

ここでは、司法試験の受験資格について紹介します。

予備試験への合格

司法試験は予備試験に合格することで最短で受験資格を得られます。

予備試験は毎年5月、7月、10月に実施され、3回に分かれて行われます。

すべての予備試験に合格すればのちに紹介する法科大学院生よりも早く司法試験に挑戦することができるので早く受験資格を得たい人におすすめです。

法科大学院生は、法科既修者コースで2年、法科未修者コースで3年の課程を修了しなければいけません。

ただし、予備試験では短答式試験、論文式試験、口述式試験の3つの試験を順に合格しなければならず、試験内容も広範囲にわたり、合格率も例年4%程度と司法試験よりも低いため狭き門です。

その分、予備試験ルートの方が司法試験の合格率が高く、就職でも有利になるメリットがあります。

また予備試験に合格した日から4月1日以降の5年間が司法試験の受験資格の有効期限となるため注意が必要です。

法科大学院の課程修了

法科大学院の課程を修了することで、司法試験の受験資格を得ることができます。

法科既修者コースの場合は2年、法科未修者コースの場合は3年の期間が必要です。

予備試験と比較すると時間や学費などの長期的な負担がありますが、司法試験の受験資格を得るためには確実なルートといえます。

法科大学院のルートでは課程を修了した日以降の4月1日から5年間が受験資格の有効期限となります。

司法試験の合格発表時期

司法試験の合格発表タイミングは以下の通りです。

  • 短答式試験の成績発表日程 2025年8月7日(木)
  • 最終合格発表日程 2025年11月12日(水)

司法試験の最終合格発表は11月中旬です。

合格者の受験番号は、法務省のホームページ「令和7年司法試験の結果について」に記載されます

司法試験の合格に必要な勉強時間は3,000〜10,000時間

司法試験に合格するためには「法科大学院を修了する」もしくは「予備試験に合格する」のどちらかルートを経て、受験資格を獲得する必要があります。

どちらのルートから司法試験を受験するかによって勉強時間は異なりますが、長期間の勉強時間の確保は必須です。

法科大学院には2年間または3年間通う必要がありますが、予備試験に挑む人は、それと同程度の学習を行わなければなりません。

司法に関する知識がある人とない人で差はありますが、3,000〜10,000時間程度の時間は必要です。

そのため、合格までに数年費やす場合もあり、1発合格は容易ではありません。

司法試験の難易度が高い理由5つ

一見、合格者数の増加や合格率が上昇していることから簡単になったと思われがちですが、司法試験は依然として超難関な国家試験となっています。

ここからは、司法試験の難易度が高い理由をご紹介します。

司法試験の難易度が高い5つの理由
  • 受験資格と受験制限が設けられたから
  • 予備試験の合格は簡単ではないから
  • 司法試験は相対評価制度で競争率が高いから
  • 1科目でも最低ラインを下回れば不合格になる
  • 予備試験の合格基準も厳しい

理由①受験資格と受験制限が設けられたから

昔の司法試験には受験資格が無く、誰でも受験が可能でした。

しかし、現在の司法試験制度には明確に受験資格が設けられています。

司法試験の受験資格は以下の通りです。

司法試験の受験資格

  • ①法科大学院を修了した者(翌年3月までに修了見込みの者も、学長の認定を受ければ受験可能)
  • ②予備試験に合格した者

ただし受験資格を得たとしても、以下の制限がある点にも注意が必要です。

司法試験の受験制限

  • 受験資格を得てから5年間の受験が可能(司法試験法4条1項)
  • 5年間を経過すると受験資格は失効する
  • 再度①②のいずれかを満たせば再受験が可能

現行の新司法試験制度では法科大学院(2年間または3年間)に通って修了するか、予備試験に合格しなければ受験資格を得られない制度になっています。

さらに受験資格取得後から5年間しか受験できませんので、期間が過ぎればまた予備試験に合格するか法科大学院に通わなければなりません。

このように一定以上の法律の勉強をしてきたと認められなければ受験ができなくなったことから以前よりも受験するハードルが高くなったといえます。

理由②予備試験の合格が4.0%前後だから

前述した通り、司法試験を受験するには「①法科大学院を修了する」「②予備試験を合格する」かの二択となりますが、多くの方は予備試験合格ルートで受験資格を得ています。

しかし、この予備試験の合格率は4.0%前後と非常に難関な試験となっているため、受験資格を得るだけでも大変なのです。

※出典:法務省「令和6年司法試験の結果について

理由③相対評価制度で競争率が高いから

司法試験は相対評価制度を用いている試験ですので、決まった合格点以上を取ればいいのではなく、受験者全体の上位の得点を取らなければ合格できない試験となっています。

つまり合格率4.0%前後の予備試験を突破した受験者と、法科大学院で2年間または3年間みっちり勉強してきた受験者たちと上位争いをしなければならないということです。

近年の司法試験の合格率は40%前後で、大変な勉強を経て受験資格を得た人でも、約6割は不合格となってしまいます。

旧司法試験制度時の合格率2.38%~9.97%と比べても、今の司法試験が「簡単になった」とは言い難いのではないかと筆者は考えます。

理由④1科目でも最低ラインを下回れば不合格になる

司法試験は「短答式試験」「論文式試験」の2種類の試験の総合得点で合否が判定されます。

司法試験には合格できる最低ラインの点数が各科目に定められており、1科目でも最低ラインを下回れば不合格になってしまいます

司法試験の最低ラインは以下の通りです。

短答式試験(175点満点)

  • 憲法:満点50点→最低ライン20点
  • 民法:満点75点→最低ライン30点
  • 刑法:満点50点→最低ライン20点

論文式試験(800点満点)

  • 民事系:満点300点→最低ライン75点
  • 公法系:満点200点→最低ライン50点
  • 刑事系:満点200点→最低ライン50点
  • 選択科目:満点100点→最低ライン25点

配点は論文式試験が8割

総合得点は「短答式試験と論文式試験の比重が1:8」で計算されます。総合得点の計算式は以下の通りです。

総合得点の算式=短答式試験の得点(満点175点)+(論文式試験の得点(満点800点)×1400/800)=1575点満点

近年の司法試験の総合得点の合格基準点810点前後で推移しています。

論文式試験の配点が8割以上と非常に大きいため、平均合格基準点の810点以上を取る場合は短答で100点、論文で405点以上の点数で合格できる計算になります。

短答式試験の得点(100点)+(論文式試験の得点(405点)×1400/800)=810点

ただし、短答式試験の合計得点が足切りラインを下回っていると、論文式試験の採点が行われず不合格となってしまいます。令和5年度の司法試験では、短答式試験の合計得点が99点以上必要とされています。

理由⑤予備試験の合格基準も厳しい

予備試験は「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」で構成されています。

予備試験については司法試験と異なり、「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」にそれぞれ合格基準点が設けられています。

「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」の各科目の配点は以下の通りです。

短答式試験の科目別配点(270点満点)

  • 憲法、行政法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法:各30点
  • 一般教養科目:60点
論文式試験の科目別配点(500点満点)
憲法、行政法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法、民事実務基礎科目、刑事実務基礎科目、一般教養科目:各50点
論文式試験の科目別配点(500点満点)
憲法、行政法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法、民事実務基礎科目、刑事実務基礎科目、一般教養科目:各50点

予備試験の「短答式試験」の合格基準は156点~170点で、「論文式試験」の合格基準は230点~250点で推移しています。

前述した通り、各科目に最低合格ラインが設定されていないため、仮に1つの試験科目が0点であったとしても総合得点が合格基準を超えていれば合格できます。

社会人が司法試験予備試験に独学で合格するには?6つの勉強方法を紹介!

【最新】2025年(令和7年)司法試験の試験日程や時間割・合格発表日まとめ

司法試験の難易度を他資格と比較

司法試験の合格率の低さから難易度が高いことは分かりますが、他の国家資格の合格率はどうでしょうか。

ここでは、行政書士・司法書士の難易度と比較してみます。

国家資格の難易度ランキング一覧!独学でとれる資格や合格率・勉強時間まで解説【2024年】

司法試験と行政書士の難易度比較

令和5年の司法試験と行政書士試験の合格率を比較します。

ます。行政書士は、契約書や行政機関に提出する申請書などを作成する国家資格です。

司法試験の合格率が約45%なのに対し、行政書士試験の合格率は14%となっています。

試験受験人数合格人数合格率
司法試験3,928人1,781人約45%
行政書士試験46,991人6,571人約14%

※出典:法務省「令和5年司法試験の結果について,総合評価

※出典:一般社団法人行政書士試験研究センター「令和5年度行政書士試験実施結果の概要

行政書士試験は受験資格が定められておらず、誰でも受験できます。

間口が広く受験人数も多いことから、落ちてしまう人数も多いのでしょう。

合格率のパーセンテージだけで比較すると、司法試験の方が行政書士試験よりも簡単に見えます。

しかし、司法試験の受験資格である「予備試験」の合格率が一桁台であることを考慮すれば、行政書士よりも難しいと言えるでしょう。

行政書士試験の難易度は高い?他資格とのランキング比較や合格率・偏差値・勉強時間の目安について解説

司法試験と司法書士の難易度比較

次に、司法書士試験と難易度を比較します。司法書士は、主に登記や供託に関する業務を取り扱う国家資格です。

令和6年度の司法書士試験合格率は約5%であるため、司法試験合格率の8分の1となりました。

試験受験人数合格人数合格率
司法試験3,779人1,592人約42%
司法書士試験13,960人737人約5%

司法書士試験の受験人数は、行政書士と比べて少なくなっています。司法書士試験は学習量が多く、合格率も低いため、受験へのハードルは高い状況です。

司法書士試験には受験資格や年齢制限が無いものの、受験生の平均年齢は41歳となっています。

司法書士試験は学歴を問わず受験可能ですが、内容が難しいため、社会人経験を得てから司法書士試験を受験する人が多いのでしょう。

司法試験と司法書士試験の比較では、学習すべき量は司法試験が司法書士試験を大きく上回ります。

また、司法試験は受験資格を得るまでが大変です。予備試験の合格率は4%前後で、司法書士試験の合格率(約5%)と同程度かそれを下回っています。

上記の理由から、司法試験は司法書士試験を上回り、法律資格試験の最難関として知られています。

司法書士試験の難易度は高い?簡単?受験資格から試験内容・勉強法まで解説

難易度の高い司法試験に合格するポイント4つ

試験内容や勉強時間を踏まえて、司法試験で合格するための対策方法をご紹介します。

司法試験に合格するための4つのポイント

    • 短答式は過去問で7割取れるように練習する
    • 論文式は添削してもらいながら勉強する
    • 選択科目は興味のあるものを選ぶ
    • インプットだけではなく過去問対策も徹底する

合格するポイントを抑えることで、効率よく学習が進められるようになるでしょう。

ポイント①短答式は過去問で7割取れるようにする

短答式試験は6割程度の得点で足切りを回避できますが、学習目標としては7割以上の得点を目標にするとよいでしょう。

過去問を繰り返し解き、分からなかったところは基本書や教科書で復習して、7割以上の得点を得られるように練習しましょう。

短答式試験の内容
配点試験時間
憲法50点50分
民法75点75分
刑法50点50分

短答式試験は、以下のように点数と試験時間が連動しているのが特徴です。

上記の時間内で過去問を解き、ペース配分を掴むことが大切です。

ポイント②論文式は添削してもらいながら勉強する

論文式は、短答式と違い文章で答える試験となります。

このため論文式の対策としては、誰かに添削してもらいながら勉強するのが望ましいです。

論文式はどの科目も得点配分がかなり大きいので、しっかりとした対策が必要になるでしょう。

論文式試験の内容
配点試験時間
憲法100点120分
民法100点120分
刑法100点120分
商法100点120分
行政法100点120分
民事訴訟法100点120分
刑事訴訟法100点120分
選択科目100点180分

独学で勉強される方もいますが、論文の場合は通信講座などでプロに見てもらう方が効率よく勉強できます。

最短ルートで合格を希望される場合は、論文式だけでも予備校・通信講座を活用することをおすすめします。

ポイント③選択科目は興味のあるものを選ぶ

選択科目は、他の論文式の科目と同様に100点満点ですが、試験時間が1番長く設定されています。

以下の科目から好きなものを選べるので、興味のあるもの・将来に役立ちそうな科目・人気の科目などから選んでください。

論文式の選択科目
  • 倒産法
  • 租税法
  • 経済法
  • 知的財産法
  • 労働法
  • 環境法
  • 国際関係法(公法系)
  • 国際関係法(私法系)

「最短で合格に近づきたい」という人は得意な科目、将来やりたいことが具体的に決まっている人は、進みたい分野に合った科目を選択するのがおすすめです。

どれにすればいいか分からない方は、人気の選択科目を選ぶと良いでしょう。

例年では、労働法・倒産法・知的財産法の選択者が多く、対策テキストなどもたくさん出版されています。

分かりやすく解説されている本や動画が多いほど、試験対策がしやすいでしょう。

ポイント④インプットだけではなく過去問対策も徹底する

司法試験の合格を目指すのであればインプットだけではなく過去問対策も徹底して行いましょう。

知識をたくさんインプットしたとしても、実際に過去問を解かなければ、試験の問題に対応することは難しいです。

これまでの司法試験の過去問に取り組み、インプットした内容が定着しているかを定期的に確かめていきましょう。

司法試験・予備試験対策におすすめの参考書・テキスト人気本ランキング39選!基本書から応用まで科目別に紹介【2024年6月】

ポイント⑤予備校に通う

司法試験に合格したいのであれば自己学習も大切ですが、予備校に通って効率的に学ぶことも大切です。

これまでの司法試験の傾向から、出題科目に絞って対策してくれたり、個人個人にあわせた対策を取ってくれることもあります。

もちろんお金もかかりますが、本気で司法試験の合格を目指しているのであれば、予備校に通うことも検討しましょう。

ポイント⑥通信講座を利用する

通学する必要がある予備校ではなく、自宅で学習を進めたい人は通信講座もおすすめです。

通信講座の特徴として、いつでも好きな時間に学習を進められる点が挙げられます。

また、スマホやPCからも学習が進められるため、移動時間や休憩時間などスキマ時間でも学習が進められるのもメリットでしょう。

独学よりも費用は必要になりますが、自身で学習を進めるのに不安がある人やテキストだけでなく、スマホでも学習をしたい人にもおすすめの勉強方法といえます。

司法試験の独学合格は難しい?

司法試験の独学合格が難しい理由には以下があります。

  • 司法に関する知識がないと勉強が難しい
  • 専門家などのアドバイスがないと困難

独学合格は、司法試験の経験者向けと考えましょう。

 独学が難しい理由①司法に関する知識がないと勉強が難しい

司法試験に合格するために、独学で学習を進める人もいます。

試験勉強ではインプットとアウトプットの繰り返しが重要になるため、自身で学習を進める際もテキストなどを使用して対策をする必要があります。

しかし、司法に関する知識がない人がテキストの内容を理解することは容易ではありません。

独学が難しい理由②専門家や講師のアドバイスがないと合格が困難

試験に出やすい問題の対策や論文対策も、専門家などのアドバイスを受けずに行うのは困難といえます。

独学学習に向いている人は、司法に関する知識があるもしくは司法関連の仕事に携わっている人でしょう。

初めて試験を受験する人や知識のない状態での独学学習は、モチベーションを保つことも難しいためおすすめできません。

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司法試験の難易度は依然高い!通信講座・予備校の利用がおすすめ

司法試験は簡単になったのかまとめ

  • 2011年度から新司法試験制度が導入された
  • 司法試験は簡単にはなっていない
  • 司法試験の合格率は上昇傾向
  • 予備試験の合格率は4%前後で変わらない

今の司法試験は簡単になったといわれますが、実際のところは簡単にはなっていませんでした。

しかし、司法試験の合格率は受験者数の減少により年々上昇しています

司法試験は相対評価の試験ですのでライバルが少ない今がチャンスです

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