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司法書士試験の難易度は高い?簡単?受験資格から試験内容・勉強法まで解説

更新日:2024-04-22

司法書士試験の難易度は高い?簡単?受験資格から試験内容・勉強法まで解説

司法書士は20~70歳くらいまで幅広いの男女問わずが目指せる、専門性の高い仕事ができる、定年がない資格です。

難関資格の一つですが、合格すればその分だけ、高収入や安定性を手に入れることができます。

今回は、司法書士試験の内容から、受験する際のポイントまで解説をしていきます。

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司法書士試験の概要

試験は午前の部と午後の部に分かれており、午前の部では憲法、民法、刑法、商法に関する筆記試験が出題されます。

午後の部は筆記験として不動産登記法、商業登記法、供託法、司法書士法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、不動産登記法記述式、商業登記法記述式が出題されます。

さらに筆記試験に受かると、別日程において口述試験が行われ、受験生の本人確認、司法書士の業務を行うための会話能力の確認が行われます。

司法書士試験筆記 午前の部(択一式)

司法書士試験の筆記試験のうち、午前の部(択一式)の出題内容は以下の通りです。

項目 問題数
民法 20問
商法(会社法) 9問
憲法 3問
刑法 3問
合計問題数 35問

以上の範囲から問題が出題され、多肢択一式で回答します。

試験時間は9:30~11:30の2時間なので、午前中に完了する試験です。

午前の部択一式は、全350点のうち105点を占めます。

司法書士試験筆記 午後の部(択一式)

司法書士試験の午後の部は、以下の範囲から問題が出題されます。

項目 問題数
不動産登記法 16問
商業登記法 8問
民事訴訟法 5問
民事執行法 1問
民事保全法 1問
供託法 3問
司法書士法 1問
合計問題数 35問

問題のなかでも不動産登記法は多くの割合を占める傾向です。

試験時間は13:00~16:00の3時間で、記述式も同じ時間内で回答しなくてはなりません。

全350点のうち105点を占める配点です。

司法書士試験筆記 午後の部(記述式)

司法書士試験の記述式は、以下からそれぞれ1問ずつ出題されます。

項目 問題数
不動産登記法 1問
商業登記法 1問
合計問題数 2問

午後の部択一式と同じ時間内で回答しなくてはなりません。

記述式は少ない問題数で、350点のうち140点と大きな割合を占めることが特徴です。

司法書士試験の難易度

前途でも記述しましたが、毎年2万2千人~2万7千人前後が受験して、合格するのは千人未満となる事がほとんどで、非常に狭き門です。

あくまでも目安ですが、3,000時間程の勉強時間が必要と言われています。暗記をする要素が多く、勉強を始めてから1年以内で合格する人はより少ないです。

だが勉強すれば結果もついてくる資格であり、一度資格を取得すれば一生安泰の生活をすることが可能といえます。

最難関国家資格で合格率は3~5%台

司法書士の試験は文系の難関資格に位置しており、合格率は毎年約3〜5%程度と非常に低いです。

令和5年度の合格率は5.19%。しかし実に学習した人を裏切らない資格のため、勉強あるのみです。

ちなみに令和4年度の合格率は5.18%でした。

参考:法務省 令和4年度司法書士試験の最終結果

基準点があり難易度が高い

基準点が決められていることも、司法書士試験の特徴です。

以下にはそれぞれ基準点が設けられています。

  • 午前の択一問題
  • 午後の択一問題
  • 記述問題

以上のうち1つでも基準点を満たしていなければ、不合格となってしまいます。

各分野を満遍なく勉強し、大きく分けて3つの問題をクリアしなければ司法書士にはなれません。

相対評価のため高い難易度が高い

司法書士試験の判定は相対評価で合格者が決まることがポイントです。

受験者のうち高得点の上位者だけを合格にする方法を、相対評価といいます。

そのため、平均点や去年の合格点以上をとっていても安心できません。

受験する年によっては不合格となる可能性もあるでしょう。

記念受験も低い合格率に影響している

記念受験のために司法書士試験を受ける人も多くいます。

司法書士試験の受験には、特別な資格や学歴・経歴は必要ありません。

記念の受験者が多いことで、合格率が低く算出されることもあるでしょう。

司法書士を目指して勉強に力を入れている受験者だけを計算すれば、合格率はより高くなると予想できます。

司法書士とはどんな仕事?

司法書士は私たちにとって最も身近な法律専門家であり、不動産登記・会社の登記・供託の手続代理・裁判所・検察庁・法務局への提出書類の作成・簡易裁判所における訴訟・調停・和解等の代理等の業務をおこなうための幅広い法律に関する専門的な知識が必要です。

司法書士の資格は「法務省」が運営管理を行っております。

法務省とは:
日本の行政機関の一つで、法務省設置法3条では法務省は基本法制の維持及び整備、法秩序の維持、国民の権利擁護、国の利害に関係のある争訟の統一的かつ適正な処理並びに出入国の公正な管理を図ることを任務とするとしています。

主な仕事内容

司法書士法に基づく国家資格であり、専門的な法律の知識に基づき主に登記手続き(不動産登記と法人登記)の代理業務を行っています。

登記手続きだけを行っている弁護士は少ないため、登記に関しては司法書士が専門性が高いです。

他にも裁判所に提出する公的な書類作成や、成年後見に関する手続きを行っており、また、認定司法書士に限り、目的の価額が140万円以下であれば簡易裁判所での手続きの代理が可能です。

共通して言えることは「国民の権利を保全する」業務を行うということです。

司法書士試験の勉強法

非常に難易度の高い資格とされているため、日々の勉強が必要不可欠です。

司法書士試験の勉強法には抑えておきたいポイントがあります。

  • 3,000時間前後の勉強時間
  • 主要科目と時間配分を考える
  • 試験問題の攻略法をつかむ
  • 記憶を定着させる繰り返しの勉強法

ただし、やみくもに勉強をするだけでは、効率的に覚えられません。

時間配分にも気を配り、スムーズな試験問題の解決方法を考えましょう。

その他、法律に関する雑誌等も読んでおくことも一つの前胸です。

また、裁判所や検察局に一定期間勤めた経験があれば、司法書士の資格が与えられます。

しかし、これには最低でも裁判所や検察局で10年以上のキャリアを積むことが条件であり、その上法務大臣の認定も受ける必要があります。

3,000時間前後の勉強時間

司法試験合格までに必要な勉強時間は3000時間程度と考えてください。

最低でも週6日、1日4時間の勉強を進めることをおすすめします。

ただし個人の勉強方法や、講座の受講などによって、必要な時間は左右されます。

効率よく勉強できる人であれば、2000時間程度で合格する人もいるでしょう。

主要科目にかける時間配分を考える

主要科目にかける時間配分を考えましょう。

主要4科目と呼ばれる以下の点数配分もチェックしてください。

  • 民法
  • 不動産登記法
  • 商法(会社法)
  • 商業登記法

どれくらいの時間を1問にかけても問題ないのか、実際に計算することでペースが分かりやすくなります。

時間配分を設定したら、身に付くように時計を見ながら勉強を進めましょう。

過去問を解いて攻略法をつかむ

試験問題の攻略法は、過去問にヒントがあります。

まずは複数年分の過去問に繰り返し挑戦してみましょう。

試験の合格に必要な知識や出題傾向が分かりやすくなります。

どのような問題が出たのか過去問を洗い出しましょう。

過去問を繰り返し解くことで、問題文にも慣れが生まれます。

記憶を定着させる繰り返しの勉強法

司法試験には、記憶を定着させる勉強もおすすめです。

理解力や記憶力を強くすれば、合格に近づけるでしょう。

覚える量や範囲が多いことも、司法試験を受験するときの注意点です。

知識に不備が無いように、まんべんなく勉強してください。

独学でも効率の良さにこだわる

独学で司法試験に挑むことも可能です。

ただし、効率の良い勉強をしましょう。

司法試験範囲の11科目をカバーするためには、計画的に進めることが重要です。

ある程度の時間を確保しつつ、理解や記憶するための勉強をしてください。

効率の良い勉強方法に悩んだら、講座を受けるといった対策をとってもいいですね。

司法書士の平均年収・給料

法書士としてデビューした初年度は、年収240万~よくても360万程度。

いくら上がっても、平均年収は500~600万くらいが相場のようです。

独立開業をした司法書においても、499万以下が全体の70%程度を占めており、女性の場合199万円の年収を占める割合が最も多くなっています。

しかし、中には1,000万円以上稼いでいる人も1割ほど存在するため、努力次第ではあります。

司法書士に向いている人

重要な書類に関わることが多い為、仕事間違いをせずに正確に仕事をこなすことができる人、それだけでなく依頼された仕事を最後までちゃんとやり遂げるという責任感が持てる人が司法書士に向いていると言えるでしょう。

さらには相談者から「先生」と呼ばれる仕事となるので、お客様ありきのサービス業であり、顧客の要望、時には要望以上のものを形にして信頼を得るという意識を持つことが出来る人が向いているでしょう。

司法書士の現状と将来性

司法書士は試験の難易度と取得後の需要のバランスが良い部類に入るので、難関資格ではあるが取得後の就職環境は比較的恵まれているとされています。

また大手企業を中心に、社内に法務を専門に行う部署があるため、法律知識の豊富な社員、とりわけ司法書士資格を持っている人が欠かせないです。

そのため、企業法務などにおいては求人が多く、全体的に好条件です。

司法書士の資格があるからといって法曹界だけではなく、広い視野で活躍の場を探すのも一考の価値があります。

しかし近年はネットの普及等により仕事の減少もみられており、仕事の安売りも叫ばれています。

将来的には情報技術の進展により淘汰される?

最近はインターネットを調べれば、登記のやり方やひな形がいくらでも出てくるうえ、法務局に行けば、行政サービスの向上の一環として、登記の申請方法をていねいに教えてくれるため登記件数自体が減り仕事の減少がみられます。

さらにこの先の人口が減れば、不動産の動きも鈍くなり、会社も少なくなりと仕事の減少を加速させる将来も見えているため、生き残りが難しくなってくるかもしれないです。

司法書士試験に関する良くある質問

司法書士試験の受験料はいくら?

受験料は一律8,000円で、収入印紙で納付することが指定されています。

司法書士試験は年何回開催される?

毎年1回、例年七月の第一日曜日に筆記試験が行われ、筆記試験合格者のみ10月中旬に口述試験が行われます。

司法書士試験の合格発表はいつ?

筆記試験は試験から約三か月後にだいたい発表があり、その後の口述試験おいても試験から約一か月後に発表があります。

法務局または地方法務局での掲示、法務省ホームページ、合格者への郵送での通知により確認することができます。

司法書士試験は難関だがしっかり対策すれば合格可能

司法書士試験は難関資格の一つではありますが、しっかり対策をすれば合格が可能な試験とも言えます。

了解した勉強法を参考にしながら、しっかり対策をしていくことをおすすめします。