掲載依頼・お問い合わせ/リンク集          

[PR]

司法試験を独学合格は不可能?通信講座の教材だけで合格はできる?

更新日:2024-06-11

司法試験を独学合格は不可能?通信講座の教材だけで合格はできる?

司法試験は裁判官・弁護士・検察官の3つの職業(法曹三者)を目指している人が、必要な知識や素養、応用力を持っているのかを確認するための試験です。

国内の文系国家資格最難関とも称される試験で、法科大学院を修了するか、予備試験と言われる合格率3~4%の試験に合格した人でなければ受験する事すら叶いません。

しかし、予備校などに通うには100万円単位の費用がかかるため、可能であれば独学で合格を目指したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、司法試験に独学で合格することは可能なのか、独学受験のメリット・デメリットや、向いている人・向いていない人の特徴について解説します。

また、完全な独学受験が難しい場合に、通信講座の教材だけを使って合格することはできるのか、おすすめの通信講座も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

    この記事でわかること

  • 司法試験に独学で受験することが難しい理由
  • 司法試験に独学で受験するメリット・デメリット
  • 司法試験の独学受験に向いている人・向いていない人の特徴
  • 司法試験対策におすすめのスクール・通信講座

【2024年最新】司法試験の内容とは?試験科目や出題形式・出題範囲を徹底解説

目次

司法試験とは

司法試験とは、年に一度開催される裁判官を含む法曹三者になる為の国家試験で、毎年5月中旬に5日間(中1日休日を含んだ4日間)の日程で行われます。

最初の3日間で論文式試験、最終日に短答式試験を行い、短答式試験で合格点に満たない場合は論文式試験を採点しないと言う厳しい試験です。

司法試験を受験するには資格が必要で、全国に36校ある法科大学院を修了するか、時間的問題や経済的な問題で法科大学院に通えない方に向けた予備試験に合格するかの2つのルートがあります。

法科大学院ルート

法科大学院は、4年制大学で法学を学び卒業後に進学するか、成績優秀者であれば3年以上の在籍で飛び級入学する事が出来ます。

とはいえ大学の学費と4年間にプラスして、法科大学院は国立でも1年に80万円以上、私立なら100万円以上の学費と最低でも2年かかるという時間的制約があるので、誰でも目指せると言う訳にはいきません。

そういう法科大学院に行かずに司法試験を受験したいという方の為に2011年から実施されたのが予備試験(正式名称:司法試験予備試験)なのです。

予備試験ルート

予備試験に合格すれば、法科大学院を修了した人と同程度の学力があるとみなされ司法試験を受験する事が出来ます。

その為、予備試験の難易度は高く、例年3~4%の合格率しかありません。その代わりと言っては何ですが受験資格の制限が無く、学歴や年齢、国籍や居住地に関係なく誰でも受ける事が出来る試験なんです。

予備試験は5月中旬に短答式試験が行われ、短答式試験に合格すれば7月中旬の論文式試験を受験、論文式試験に合格すれば10月に行われる最終の予備試験である口述試験に挑む事が出来、口述試験に合格して初めて予備試験合格となります。

時間や費用に関する事だけでなく、予備試験合格者の司法試験合格率が7年間もの間、法科大学院と並んで上位にいる事も予備試験ルートをおすすめする理由の一つです。

司法試験に独学で合格するのが難しい理由

司法試験を独学合格は不可能? 独学が難しい理由

司法試験に独学で合格することは、ほぼ困難です。

一部独学で合格にいたるケースもありますが、時間がかかったり何度も不合格を繰り返したりする例は少なくありません。

ここからは、独学で司法試験の合格を目指すことが難しい理由や、独学で勉強する際にぶつかりやすいハードル・壁について解説します。

自分に合う教材を選ぶのが難しい

司法試験対策の教材にはさまざまな種類があり、自分に合う教材を選ぶのが難しいのも独学での合格が困難な理由の1つです。

独学の場合、膨大な種類の参考書や過去問の中から自分に今必要な課題を見つけ出し、効率良く勉強するための教材を選ぶのに時間を要します。

少しでも勉強時間を確保したい状況の中で、教材選びに時間を要していては本末転倒です。

また、選んだ教材が自分に合っているかは、実際に勉強を始めてみないと判断することができません。

教材選びに時間がかかる上に、選んだ教材が無駄になってしまう可能性もあるため、最短で合格を目指したいのであれば独学よりもスクールや通信講座を活用した方が良いでしょう。

解答スピードを上げるのが難しい

解答スピードを上げたり、時間内に正確に解く力を身につけることが難しいのも、独学合格が困難な理由の1つです。

実際の司法試験では、数多くの設問を制限時間内に正しく解答しなければなりません。

スクールや通信講座では、模擬試験などを通じて時間内に解答する練習を行いますが、独学では自力で時間を図りながら過去問を解く必要があります。

どの設問に時間を要しているのか、どうすれば早く解けるようになるのかを自分で考えなければならないため、なかなか素早く解答する習慣を身につけるのは難しいでしょう。

独学と比べてスクールや通信講座であれば、講師からアドバイスが受けられるのも特徴です。このような学習環境の差が合否を左右するポイントになるため、独学での司法試験合格を難しくしています。

論文式試験の対策が難しい

論文式試験の対策が難しいのも、独学での司法試験合格が困難だと言われている理由です。

論文式試験には正解がなく、自分の言葉で正しいと思う解答を記述しなければなりません。

しかし、独学では解答が合格基準を満たせているかを判断できないため、どれだけ法律の知識を身につけても1人で論文式試験の対策をするのは困難です。

スクールや通信講座であれば、論文式試験の添削も受けられるため、論文式試験の対策のみ受講するのも良いでしょう。無理に独学にこだわらず、自身に合う最適な学習方法を選ぶことが、合格への近道です。

司法試験に独学で合格したい人向けの勉強法

司法試験に独学で合格したい場合、以下のポイントを意識して勉強することが大切です。

  • インプットだけでなくアウトプットも重視する
  • 問題を素早く解く習慣を身につける
  • 論文式試験に向けて思考法を身につける

それぞれのポイントや重要性について解説します。

インプットだけでなくアウトプットも重視する

司法試験に独学で挑む場合は、勉強を進める際にインプットだけでなくアウトプットも重視しましょう。

覚えることだけに集中していると、覚えたことをスムーズに引き出すことができなくなる可能性があります。

一定程度の知識を身につけたら、過去問や演習問題にチャレンジし、身につけた知識をアウトプットする訓練を積むことが大切です。

アウトプットは実践練習になるため、時間配分を体に覚え込ませることにつながり、実際の試験で慌てることなく問題に集中できるようになるでしょう。

問題を素早く解く習慣を身につける

独学で司法試験合格を目指す場合、学習中の段階で1問にかける時間を短くするために、素早く解く習慣を身につけることも重要なポイントです。

司法試験の短答式試験の場合、以下の時間内ですべての問題を解かなければなりません。

試験科目制限時間満点出題数
民法75分75点30~38問
刑法50分50点20~25問
憲法50分50点20~25問

単純計算で1問あたりにかけられる時間は約2分~3分程度です。

短答式試験の対策を独学で行うときは、問題を読むスピードと解くスピードの両方を意識しながら、勉強を進める必要があります。

論文式試験に向けて思考法を身につける

独学で対策することが難しい司法試験の論文式試験は、思考法を身につけることがポイントです。

思考法を身につけるには、合格者の答案例を読み込んだり、見本となる解答の論証方法を理論的に組み立てたりして理解する必要があります。

問題をどのようにとらえているか、どのような論点を盛り込まなければならないのかなど、論文式試験では論証する内容の取捨選択が重要です。

思考法を身につけることで問題の傾向にとらわれず、どのような問題が出題されても対応できるようになるでしょう。

司法試験の過去問勉強法とは?確実に司法試験に合格する為の指南書

司法試験の独学受験に向いている人

司法試験を独学合格は不可能? 独学受験に向いている人

司法試験を独学で受験するのは、人によって向き不向きがあるため一概には言えない面もあります。

例えば、独学で司法試験に合格した人のやり方を別の人が真似ても、必ず合格できるとはかぎりません。

一方で、独学に適した資質をもっている人であれば、予備校などに通わなくても合格できる場合もあるでしょう。

ここからは、司法試験の独学受験に向いている人の特徴や傾向について解説します。

冷静に自己分析ができる

司法試験の独学受験に向いているのは、冷静に自己分析ができる人です。

自己分析ができれば、現時点での自分の学習進捗状況や身についているレベルを正確に判断し、必要な課題に向き合うことができます。

自分のレベルを過信したり、過小評価したりするのは、独学において勉強の進捗を遅らせる原因になりかねません。

冷静に自分自身の立ち位置を客観視できれば、なにが足りないのか、不足を補うために必要な学習はなにかを明確に把握できるメリットがあります。

そのため、自己分析に長けている人は、司法試験の独学受験に向いていると言えるでしょう。

法律関係の学習をした経験がある

過去に法律関係の学習を経験したことがある人も、司法試験の独学受験に向いています。

例えば、大学の法学部出身者や、ほかの法律系国家資格を取得した経験があるような人です。

とくに法律系国家資格所持者の場合、過去に受験した資格の出題範囲と司法試験の出題範囲で重複する科目があります。

一度学習を終えているため、勉強時間が短縮できる上に、法律学習の進め方も理解できている点が学習経験者の強みです。

そのため、まったく法律に触れた経験がない初学者と比べて、学習経験者の方が司法試験の独学受験に適していると言えます。

計画性がある

司法試験に挑む場合、計画性がある人の方が独学受験に向いています。

独学は、膨大な試験範囲を自分一人で計画を立てて勉強していかなければならないため、計画性がないと試験当日までに試験範囲を網羅できません。

計画性があれば、インプットに集中すべきなのか、過去問や模擬試験に挑戦するアウトプットに注力すべきなのか、切り替えのタイミングも正確に見極められます。

独学で司法試験に合格するには、限られた時間の中でいかに効率良く学習を進めていくかが重要になるため、計画性がある人でなければ難しいでしょう。

司法試験予備試験の効果的な勉強法とは?最短スケジュールで合格するための方法を解説

司法試験の独学受験に向いていない人

司法試験を独学合格は不可能? 独学受験に向いていない人

司法試験の独学受験に向いている人がいる反面、向いていない人もいます。

独学に向いていない人が無理に独学で挑もうとして、簡単に合格できるほど司法試験は易しい試験ではありません。

ここからは、司法試験の独学受験に向いていないのはどのような人なのか、特徴や傾向について解説します。

向いていないと感じたら、無理をせずスクールや通信講座、予備校などを頼りましょう。

モチベーションが持続しない

モチベーションが持続しない人は、司法試験の独学受験には向いていません。

司法試験の受験勉強は、最短でも1~2年程度勉強をし続ける必要があるためです。

勉強のモチベーションが途中で切れてしまうと、司法試験の膨大な試験範囲の学習を終えることができず、合格できなくなります。

また、モチベーションの変動に応じて勉強スケジュールも組み替えなければならず、計画通り進まないことで挫折してしまうケースも少なくありません。

スクールや通信講座の中には、AIによる進捗管理や面談で受講すべき講座を相談できるところもあるため、モチベーション維持のために活用するのも選択肢の1つです。

法律の学習をした経験がない

司法試験の独学受験に向いていないのは、法律の学習をした経験がない人です。

法律は解釈が難しい点が多く、初学者が独学で理解するには時間を要します。法律学習の進め方を理解するだけでも時間がかかるため、効率良く学習を進めるには不向きです。

学習経験者であれば、基本的な法律の学び方が身についている上に、他の法律資格を取得していると重複している科目の復習で済みます。

法律の学習経験がないと、学習経験者と比べて独学で最短期間での合格を目指すのは困難です。

少しでも短い期間で司法試験に合格したいのであれば、スクールや通信講座の活用を検討した方が良いでしょう。

他責思考をする

他責思考で自分の失敗や困難な状況を責任転嫁する人は、司法試験の独学受験に向いていません。

例えば、司法試験の勉強が思うように進まなかったときに、仕事が忙しかったから、疲れていたからなど、理由をつけて勉強の遅れを他責にしがちです。

最終的に、司法試験に不合格になった際にも「独学だったから不合格になっても仕方ない」など、独学を言い訳にしてしまう可能性があります。

他責思考は、現状の課題に向き合えなくなる原因になるため、独学で学ぶよりもスクールや通信講座でサポートを受けながら受験した方が良いでしょう。

司法試験・予備試験合格までに必要な勉強時間は?社会人や独学の場合のスケジュール・合格までの年数を紹介

司法試験に独学で挑戦するメリット

司法試験に独学で挑戦するメリットは、以下の3点です。

  • 勉強にかかる費用が抑えられる
  • 自分のペースで勉強が進められる
  • 生活リズムに合わせて勉強時間をコントロールできる

それぞれ、独学以外の方法で学ぶケースとの違いや独学の強みについて解説します。

勉強にかかる費用が抑えられる

司法試験の勉強を独学で行った場合、勉強にかかる費用を大幅に抑えられるメリットがあります。

司法試験対策のスクールや予備校は100万円以上かかるケースも多く、勉強にかける費用が負担になる場合もありますが、独学であればその心配がありません。

参考書代などの教材費はかかるものの、スクール受講と比べると格段に安く抑えられます。

自分のペースで勉強が進められる

自分のペースで勉強が進められるのも、司法試験対策を独学で行うメリットの1つです。

司法試験対策のスクールは、講義の年間スケジュールが組まれていることが多く、学びたい単元に集中することが難しい傾向にあります。

また、年度の途中から学び始めたい場合、すでに講義が終わっていたり、入会できなかったりすることもあるでしょう。

独学であれば、好きな時に好きなタイミングでスタートでき、学びたい単元から学習できるため、スケジュールを自分のペースで組めるメリットがあります。

生活リズムに合わせて勉強時間をコントロールできる

生活リズムに合わせて勉強の時間やタイミング、勉強する場所など、時間と環境をコントロールできるのも司法試験に独学で臨むメリットです。

スクールや予備校に通う場合、講義の時間に合わせて通う必要がありますが、独学であれば時間も場所も問われません。

例えば、オンライン講義なら、通学・通勤中でも視聴できます。また、早朝や夜間など、視聴するタイミングも自由です。

独学は、場所や時間にとらわれず、自分のペースで司法試験合格に向けて勉強を進めたい方に適した学習方法と言えるでしょう。

司法試験に独学で挑戦するデメリット

司法試験に独学で挑戦するデメリットは、以下の4点です。

  • 膨大な試験範囲を自力で網羅しなければならない
  • 疑問点の解決に時間がかかる
  • 頻出テーマの見分けがつかない
  • 論文式試験や口述式試験の対策が難しい

それぞれ詳しく解説します。

膨大な試験範囲を自力で網羅しなければならない

司法試験に独学で挑戦するデメリットの1つは、膨大な試験範囲を自力で網羅しなければならない、スケジュール管理の難しさにあります。

司法試験では、法律基本7科目すべてに加え、選択科目1つを受験しなければなりません。

法律科目は1科目だけでも膨大な知識量が求められるため、これらすべての試験範囲を独学ですべて網羅するだけでも緻密なスケジュール管理力が求められます。

また、指導・先導してくれる講師もいないため、着手する順番やインプット・アウトプットを切り替えるタイミングなども自己管理の範疇です。

試験範囲を網羅するためのスケジュール管理の負担がかかるのは、独学で挑むデメリットと言えるでしょう。

疑問点の解決に時間がかかる

疑問点が出てきたときに解決に時間がかかるのも、司法試験に独学で挑戦するデメリットです。

予備校やスクール、通信講座を受講していれば、疑問点が出てきても講師に聞いたり質問サービスを活用したりして、すぐに解消することができます。

しかし、独学の場合は、疑問点を自分で解消するために参考書を読み直す、検索するなどして自力で解決しなければなりません。

聞くだけで解決できる環境と比べてリサーチにかける時間が長く、スムーズに勉強が進められないのは、独学で司法試験を受験する際に覚悟していなければならないポイントです。

頻出テーマの見分けがつかない

司法試験に独学で挑むと、頻出するテーマや重要度の高い出題の傾向を見分けられないデメリットもあります。

司法試験の出題範囲は膨大であり、法律科目すべての知識を完璧に記憶することは困難です。

基本的には、頻出するテーマや法律の解釈を中心に学習し、満点ではなく合格ラインを超えられるレベルの勉強が進められれば司法試験は突破できます。

しかし、独学の場合、この頻出テーマや出題されやすい法律・判例がどれなのかを判断することができません。

結果的に、重要な知識に絞って学習を進める予備校やスクール・通信講座の受講生と比べて、非効率な勉強法になりやすい傾向にあります。

論文式試験や口述式試験の対策が難しい

司法試験では、短答式試験に加え、出題に対して論証を行う記述タイプの論文式試験や、面接形式で試験を受ける口述試験も行われます。

独学の場合、論文式試験・口述式試験の対策が難しい点がデメリットの1つです。

論文式試験や口述式試験は、短答式試験の様な明確な正答がないため、添削を自力で行うことが難しい傾向にあります。

過去問を解いても正解が分からず、間違った知識のまま学習を進めてしまう場合もあるでしょう。

予備校やスクール、通信講座であれば、プロの講師による添削が受けられます。

論文式試験や口述式試験の対策を独学で進めることに不安を感じるのであれば、スクールや通信講座の活用を検討しましょう。

司法試験に挫折しそう…モチベを上げて勉強し続けるコツとは?

司法試験に通信講座の教材だけで独学合格出来るの?

日本最難関ともいえる司法試験に通信講座を利用した独学で合格し、裁判官を含む法曹三者になれるのか、本当に大学に行かなくても大丈夫なのかと不安な方も多くいらっしゃるでしょう。

ですが、実際に通信講座を利用した独学で合格した方がニュースになったのをご存知ですか?現行の新司法試験を2006年に医学部の20歳が、2018年には前年度高校3年生の18歳で予備試験、19歳で司法試験に合格した方がいるんです。

この二人は高校生や大学2年生で法学部でもなく、予備試験から司法試験を受験しているので、司法試験に独学合格していることになりますよね?

実際に2018年に大学1年の19歳で司法試験に合格した方は通信講座の受講をしていたと話しています。

通信講座には効率的な勉強法がある

現在予備試験や司法試験に向けた通信講座がたくさんあります。通学スタイルの予備校よりも通信講座をおすすめする理由は、地方在住者や社会人だけでなく学生にも言えますが、スキマ時間を利用した学習が出来る教材がある事です。

通学スタイルで必要となる教材も、スマホやタブレットで講義を受けられるとなれば持ち運ぶのもコンパクトで普段から持ち歩いているものですよね?

独学合格を目指すなら少しの時間も惜しむようにストイックになって学ぶ事が大切で、独学合格するならモチベーションを維持できるように短期合格を目指す必要があります。

合格までを逆算して目標設定と日程を組む事が出来るコースであれば、大きな司法試験に独学合格という目標に対して目先の小さな目標をクリアしていくことで、裁判官を含む法曹三者になるという意志を持ち続けながら走り抜ける事が出来ます。

予備試験と司法試験の内容が酷似している

実際の司法試験と予備試験の短答式試験は同じ日に行われ、問題が酷似しています。予備試験の方が出題科目が多いのですが約80%程度は似ているか同じ問題が出題される事が多いのです。

その為か予備試験に合格した司法試験受験者の短答式試験の合格率は2019年には99.0%という高いものでした。

もう一つの論文式試験は、裁判官を目指すものには業務上大切でもあり、予備試験・司法試験の中でも最大の難関で、法学の知識に加え判例の理解力や応用力、司法試験委員会の出題趣旨・採点実感に則った解答をしなくてはなりません。

通信講座では論文式試験に向けた講座で分かりやすく解答する方法や文章の構成を説明してくれるので、その上でテキストや過去問を独学合格目指して答練していく必要があります。

答練に必要な教材も受講者が書いた答案に対し、丁寧に添削し返信でコメントや解説を付けてくれると言った細やかな配慮がされている通信講座もあるので、参考にしてみてください。

通信講座の教材は情報量が豊富

予備試験は半年間で1つづつ順番に試験を受けていきますが、司法試験は合計4日間で短答式試験と論文式試験に挑まなくてはいけません。

短答式試験と論文式試験という同じ試験方法で科目が多い分、予備試験は司法試験よりも広く知識を備える事になります。

そして通信講座の多くは予備試験と司法試験両方に効果的なプランやコースが設置されている事も多いので、通信講座の受講と自学という独学合格の可能性が広がるのです。

テキスト教材も共通して使えるものもありますし、新たにコースやゼミを受講する際にも新しく教材を増やす事なく利用できるものもあります。

司法試験に合格したいならスクール・通信講座に頼るのもおすすめ

司法試験の合格を目指すのであれば、スクールや通信講座に頼るのもおすすめです。スクールや通信講座には、以下のようなメリットがあります。

  • インプットとアウトプットのどちらにも対応している
  • 講師に直接質問ができる
  • 模擬試験で実力試しができる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

インプットとアウトプットのどちらにも対応している

司法試験のスクールや通信講座は、インプットとアウトプットの両方に対応しているカリキュラムが備わっている点がメリットです。

合格者を多数輩出しているスクールや通信講座には、合格に向けて最短で効率良く学習できる仕組みがあります。

教材が充実しているだけでなく、多数の受講者を合格へ導いてきた講師陣による過去問解説が受けられたり、論文式試験の添削が受けられたりするのも魅力です。

独学ではインプットに終始しがちですが、スクールや通信講座ならアウトプットの習慣も身につき、より試験本番に近い環境で勉強することができます。

講師に直接質問ができる

司法試験のスクールや通信講座を受講すると、講師に直接質問ができるメリットもあります。通学タイプの講座だけでなく、オンライン受講でも同様です。

独学では、勉強中にわからないことがあっても自力で解決しなければなりません。

講師に直接質問ができる環境であれば、疑問点をすぐに解消できるため、間違った判断をしたり解決に時間がかかったりすることもなくなります。

結果的に勉強に充てる時間を有効活用できるため、司法試験の勉強を独学でするよりも短期間で合格できる場合もあるでしょう。

模擬試験で実力試しができる

スクールや通信講座では、司法試験対策として模擬試験がカリキュラムに盛り込まれていることがあります。模擬試験で実力を試し、苦手克服や振り返りができるのは、スクールや通信講座を利用するメリットの1つです。

本番に近い環境でテストを受ければ、時間配分の感覚がつかめるほか、問題を読み解くスピードアップにもつながります。

また、ミスをした部分を集中的に勉強し直すなど、今必要な課題がわかるのも模擬試験の特徴です。

スクールや通信講座で独自に実施しているほか、申し込みをすれば受講していない人でもチャレンジできる模擬試験もあるため、独学に模擬試験をプラスする形で活用するのも良いでしょう。

司法試験・予備試験の模試は受けるべき?オススメ予備校を比較!

司法試験受験におすすめのスクール・通信講座

ここからは、司法試験受験におすすめのスクール・通信講座を紹介します。

講座ごとにカリキュラムの特徴が異なるほか、受講料にも差があるため、必ず受講前に確認しておきましょう。

また、スクール・通信講座では、司法試験の学習を一通り行うことができるパッケージタイプの講座のほか、論文式試験や口述式試験に特化した単科コースもあります。

独学にこだわるのではなく、必要に応じてスクール・通信講座をうまく活用し、合格を目指しましょう。

アガルートアカデミー

司法試験を独学合格は不可能? アガルートアカデミー公式サイト

引用:アガルートアカデミー公式サイト

アガルートアカデミーは、近年受講生が増加傾向にある人気の通信講座です。

令和5年度の司法試験合格者641名を輩出しており、合格者全体の36%がアガルート受講生という実績があります。

学習のフォロー体制も手厚く、オンライン添削や追加オプションによる個別指導に対応しているのも特徴です。

論文式試験の対策にも注力しているため、アウトプットが苦手な方のトレーニングにも適しています。

予備試験に合格すると、受講料が全額返金される特典もあります。

アガルートアカデミーの司法試験対策講座については、以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【2024年】アガルートの司法試験・予備試験講座の口コミ・評判は?費用や合格率・受講生からの評価を解説

資格スクエア

司法試験司法試験講座で合格確実

司法試験は受験資格・試験内容共に非常に厳しいもので、独学で合格するのは受験資格を得る段階から至難と言えるでしょう

これまでに紹介した通信講座の利点である、

  • スキマ時間を利用できる
  • スマホやタブレットでの講義を受けられる
  • モチベーションの維持がしやすい
  • 予備試験司法試験が連動した勉強ができる
  • 新たに教材を増やす必要がない

などなどの様々なメリットを全て満たしているのが資格スクエアの通信講座です。

資格スクエアの勉強の考え方として、まず自学自習中心という点が挙げられます。つまりは、資格試験に挑戦する際に独学を希望する理由として挙げられる、通学や決まった時間の講座を受けなければならないのが時間的に厳しいなどのデメリットは極力小さくなっています。

そして、独学ではなかなか勉強時間を浪費してしまいがちな点に対し、資格スクエアの提供する司法試験講座では司法試験のこれまでの出題傾向などや、試験に対する要点を分析して押さえていることにより徹底的に司法試験の合格に必要な内容を効率よく勉強することができます。

実際に、資格スクエアから司法試験に合格した人からは『司法試験対策は資格スクエアの講座1本あればイケる』と言われています。10年以上も予備試験の講師をしてきた経験を持つ講師が揃っていて、その講義の満足度は実に83.9%を記録しています。

伊藤塾

司法試験を独学合格は不可能? 伊藤塾公式サイト

引用:伊藤塾公式サイト

伊藤塾は、司法試験受験生の多くが受講している通信講座で知られています。

2023年度の予備試験ルートでの司法試験合格者のうち、93.3%が伊藤塾の受講生でした。

また、受講生から1位合格者も輩出しており、知名度を裏付ける実績の豊富さが伊藤塾の特徴です。

パッケージタイプの司法試験対策講座の場合、受講料が150万円程度と決して安くはありませんが、論文式試験の答練や過去問集中コースなどの単科講座も豊富にあります。

伊藤塾は、費用をかけてでも、合格率の高い講座を受講したいという方におすすめです。

伊藤塾のカリキュラムや口コミ・評判については、以下のページで詳しく紹介しています。

伊藤塾の司法試験(予備試験/法科大学院)講座の評判・口コミは?費用や合格率・落ちた人の割合についても解説

司法試験に独学で挑戦するなら効率のいい勉強法を

結論から言えば、通信講座の教材があれば、独学合格は十分可能です。

自力で教材選びから始める方法の独学では、教材選びに失敗するリスクもあるためおすすめできません。

通信講座は、プラスで推奨している基本書を買い足す事もありますが、基本的に通信講座の教材をしっかり順番に辿っていけば合格できるように作られています。

裁判官を目指す方は司法試験でも上位合格や高成績を残す事が必要だとも言われています。

あとは自分がどれだけ強い意志を持って司法試験に臨めるかがカギとなるため、独学合格を目指すなら通信講座の利用も検討してみると良いでしょう。