司法試験合格を目指す方達は、専門的な知識と応用力が必要です。
法律を理解し、解釈して利用する力が無ければいくら適性があっても裁判官・弁護士・検察官にはなれません。
国内最難関と言われる司法試験に合格するためには膨大な勉強量と勉強時間が必要だと言われていますが、実際に合格した方は平均どれくらいの勉強時間を取ったのでしょうか?
社会人が働きながらでも司法試験に合格するための勉強量や勉強方法をご紹介していきます。
目次
司法試験合格に必要な勉強時間は?予備試験ルートなら2,000時間?

司法試験を受験するためには、予備試験に合格するか法科大学院を修了しなくてはなりません。
司法試験に合格するために必要な勉強時間はどちらのコースを選ぶかによっても若干変わってきます。
しかし、一般的には司法試験の受験者の平均勉強時間は合計で5,000~8,000時間だと言われています。
どんなルートで司法試験合格を目指すのか、学生と社会人ではどう変わってくるのかなども細かく見ていきましょう。
予備試験合格に必要な勉強時間
司法試験を受験するためのルートの1つ目は、予備試験に合格することです。
予備試験に合格するために必要な勉強時間は、1,000時間〜5,000時間だと言われています。
中には10,000時間以上の勉強を経て合格する方もいるため、一概に勉強時間を述べることはできませんが、確実に言えることは予備試験合格には膨大な勉強時間が必要だということです。
予備試験合格を目指す場合、長期的な学習を覚悟しなくてはならないでしょう。
予備試験ルートで司法試験合格を目指すのに必要な勉強時間
予備試験合格を経て司法試験合格を目指す場合は、多くても2,000時間の勉強時間で足りると言われています。
これは司法試験と予備試験は試験範囲や形態が似ており、予備試験の勉強が司法試験の対策につながるからです。
司法試験受験者の平均勉強時間は5,000〜8,000時間と述べましたが、仮に予備試験合格に3,000時間を費やした場合、司法試験対策に2,000時間、合計5,000時間で合格できたことになります。
しかし予備試験同様、2,000時間という数値はあくまで目安であるため、個人差は大きくあるでしょう。
法科大学院生が司法試験合格を目指すのに必要な勉強時間
法科大学院生は修了することで司法試験の受験資格を得られます。
法学の既習生なら2年、未習生は3年の学習が必要なためどんなに少なくとも2年の勉強時間がかかります。
もちろん四六時中司法試験の勉強をしているわけではありませんが、大学院の授業に加えて試験対策も行う必要があるため、1日の多くを勉強時間に費やすこととなるでしょう。
予備試験ルートの場合は2,000時間が目安でしたが、法科大学院ルートの場合は3,000時間〜6,000時間ほどの勉強時間は見込んだ方がいいでしょう。
2023年からは試験制度が変わる!
これまで法科大学院ルートで司法試験を受験する場合、修了しないと受験資格を得られませんでした。
しかし2023年からは、所定の単位を取得し、1年以内に修了見込みであれば受験資格を得られるようになります。
つまり既習生なら2年次、未習生なら3年次から司法試験の受験資格が得られます。
これにより法科大学院ルートのデメリットの1つである、時間的コストの面がいくばくか改善されることでしょう。
勉強時間の配分はアウトプットに重点を置くべき
司法試験・予備試験の短答式試験ではインプット知識が、論文式試験ではアウトプットの能力が問われます。
多くの場合基礎知識を十分にインプットしてからアウトプット学習に取り組むべきだと考えるかもしれませんが、司法試験・予備試験についてはアウトプット重視で勉強するべきです。
司法試験・予備試験は論文式試験が超重要な試験であることと、実務・試験の両方において大切なのは法律を事案に対しどう使うかだからです。
そのため学習時間はインプット2〜3割、アウトプットを7〜8割の割合で行うといいでしょう。
必要な学習時間を他資格試験と比較!
司法試験・予備試験を経てなることのできる弁護士は、8士業の一つに含まれます。
8士業はいずれも簡単になれる資格ではなく、試験に合格することでその資格を得られます。
ここで弁護士になるための司法試験・予備試験をはじめとする8士業それぞれの、合格に必要な勉強時間を見てみましょう。
司法試験・予備試験 | 約5,000〜8,000時間 |
---|---|
弁理士試験 | 約3,000時間 |
司法書士試験 | 約3,000時間 |
税理士 | 約2,000〜2,500時間 |
土地家屋調査士 | 約1,000時間 |
行政書士 | 約800〜1,000時間 |
社会保険労務士 | 約800時間 |
海事代理士 | 約500時間 |
他の士業と比べても、司法試験・予備試験合格にかかる勉強時間は長いことがわかります。
言い換えれば司法試験・予備試験は最も難しい試験であるということです。
司法試験・予備試験合格を目指すなら日々計画的に勉強を続けていくことが大切です。
何年で弁護士になれる?日々の勉強時間や平均受験回数は?

司法試験は難易度が高く約5,000~8,000時間の勉強時間が必要だとわかりました。
続いては司法試験・予備試験に最短で合格する場合何年かかるのか、またその場合は一日どれくらいの勉強時間が必要なのかみていきましょう。
併せて、合格者の平均勉強年数や受験回数も解説します。
予備試験ルートなら最短3年で弁護士になれる
予備試験には受験資格がないため、予備試験経由なら最短3年で弁護士になることができます。
予備試験学習(1年) + 司法試験学習(1年) + 司法修習(1年) =3年
高校3年生の時に予備試験に合格し、18歳で司法試験合格を果たした方もいるためこの場合は最短19歳で弁護士資格を得られることになります。
予備試験ルートのいいところは、年齢は実力に関係なく司法試験合格のチャンスがあるところでしょう。
予備試験ルートの日々の勉強時間
予備試験ルートの場合、合計で5,000〜8,000時間の勉強時間が必要です。
平日に4時間、休日に8時間の勉強をした場合1年間で1,872時間の勉強時間が確保できます。
大学生の場合は長期休暇でさらに勉強できますが、社会人の場合はそこまで長期休みはないため、おおよそこれくらいの時間とみていいでしょう。
この場合予備試験対策2年間で3,744時間、その後1年の司法試験対策で合計5,616時間の学習時間となります。
予備試験ルートの場合、勉強時間目安の最低時間5,000時間を達成するには3年間の学習を要することになります。
法科大学院ルートは最短でも7年かかる
法科大学院の場合は最短でも7年の学習が必要です。
大学(4年) + 大学院(既習:2年/未習:3年) + 司法修習(1年) =7年(8年)
2023年からは制度変更により在学中でも司法試験を受験でき、大学院の卒業後にそのまま司法修習を受けることができます。
8年必要だったものが7年に短縮されたとはいえ、予備試験に比べるとどんなに短くても倍以上の時間がかかります。
また、現状では法科大学院ルートの司法試験合格率は芳しくなく、実際には7年以上の時間をかけて合格している方が多くいます。
確実に司法試験の受験資格が得られることや、受験仲間と出会える点はメリットですが、デメリットも多く見受けられるのが法科大学院ルートです。
法科大学院の日々の勉強時間
法科大学院や大学の法学部に在籍している方は、普段から授業で法学を学んでいます。そこにプラスして大体の方は毎日4~5時間勉強し、授業がない日は10時間くらいは勉強しているでしょう。
法科大学院ルートは3,000〜6,000時間の学習が必要なため、平日5時間、休日10時間なら1年で2.340時間、2年間で4,680時間が確保できます。
既習生なら2年間の在学で4,680時間、未習生なら3年で7,020時間が確保できるため合格に必要な勉強時間に足ります。
法科大学院は夜間部もあり、社会人の場合は夜間部に通うこととなり、日中は仕事があるためさらに厳しいスケジュールで学習を続ける必要があります。
司法試験合格者の平均受験回数
続いて、司法試験の平均受験回数をみていきましょう。
法務省が発表しているデータによると、令和3年では1回目で司法試験に受かる人が1024人という結果が出ていました。
全体を見ると、平均受験回数は「1.56回」であるということができます。
受験回数 | 受験人数 | 全体割合 |
---|---|---|
1回目 | 1,024人 | 72.06% |
2回目 | 173人 | 12.17% |
3回目 | 101人 | 7.11% |
4回目 | 76人 | 5.35% |
5回目 | 47人 | 3.11% |
合格者数合計 | 1,421人 | 100% |
司法試験は1回目の受験が一番合格しやすい
上記のデータから見ても、司法試験においては1年目が一番合格しやすいともいわれています。
なぜ1年目が一番合格しやすいかというと、司法試験が受験期間の長さ(=インプットの量)と合格率が比例する試験ではなく、論文試験において合格基準に到達する解答を書けるかどうかが合否を分ける試験であるからです。
1年目で不合格になってしまった場合、受験生の多くは自身の原因を「知識不足」としてインプットに時間を費やしてしまいがちです。
しかし、司法試験で重要なのは合格答案が書けるようになるためのアウトプットです。
つまり、正しい努力の方向で勉強を続ければ、司法試験に一発合格というのも夢のような話ではなく、十分可能性があります。
司法試験合格率1位は『予備試験合格者』

ここまで記事を読んだ方の中には、予備試験ルートか法科大学院ルート、どちらで司法試験の受験資格を得ようか迷っている方もいるでしょう。
『法科大学院を修了するより司法試験予備試験に合格した人の方が司法試験の合格率が高い』というデータがあるのをご存じでしょうか。
令和3年(2021年)の司法試験合格率をみると、予備試験合格者の合格率は93.50%(400名中374名合格)で、大学院トップである慶應技術大法科大学院の合格率55.07%をはるかに上回っています。
受験資格 | 出願者 | 受験者 | 最終合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
法科大学院合計 | 3,342人 | 3,024人 | 1,047人 | 34.6% |
予備試験合格者 | 412人 | 400人 | 374人 | 93.5% |
出典:法務省「令和3年度 司法試験 法科大学院等別合格者数等」
予備試験合格者の合格率が高い理由は?
ではなぜ予備試験合格者の司法試験合格率が高くなっているのでしょうか。
その理由は下記のような点にまとめられます。
・予備試験の最終合格率が4.0%前後の難関試験
・試験制度が司法試験とかなり似ている
・法科大学院に縛られず自分のペースで学習できる
まず始めに予備試験の試験科目や形式に着目すると、予備試験と司法試験の法律科目はほぼ共通した範囲を勉強することとなります。
すなわち、短答・論文式試験の訓練は予備試験で十分に対策を行うため、予備試験を通過する実力を身に付ければ司法試験に合格するだけの知識や実力も必然的に身に付くのです。
予備試験の最終合格率は4.0%と極めて低いですが、法科大学院の入試と難易度も異なるうえに雰囲気を知るための記念受験者などもいるため、数字だけで判断するのは早計だと言えます。
西暦 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2017年 | 10,743人 | 444人 | 4.1% |
2018年 | 11,136人 | 433人 | 3.9% |
2019年 | 11,780人 | 476人 | 4.0% |
2020年 | 10,608人 | 442人 | 4.2% |
2021年 | 11,171人 | 467人 | 4.0% |
予備試験ルートのメリット
予備試験を突破することのメリットは合格率以外にもあるのをご存じでしょうか?
法科大学院ルートで司法試験を合格するのも十分素晴らしいことですが、せっかく挑戦するなら資格を最大限生かせる方法で合格を勝ち取りましょう!
・時間や金銭面で効率的
・就職時「予備試験合格者」限定の求人も
・働きながらも司法試験の受験資格を得やすい
このように予備試験ルートには法科大学院ルートにはない様々なメリットが存在しており、司法試験合格後も多くの恩恵を享受できるのではないでしょうか。
法科大学院よりも時間・費用面の負担が少ない
既に述べたように、法科大学院ルートの場合は4年制大学を卒業したのちに2年ないし3年の在学が必要となります。
どんなに短くても7年かけて司法試験に合格する法科大学院ルートに対し、予備試験ルートなら17歳でも合格することができます。
また、法科大学院は国立大学で80万4千円、私立で100万円以上の学費が1年でかかるのに対し、予備試験講座の相場は100万円です。
短期合格を果たせば費用面も抑えられ、司法試験対策が合格特典として用意されているところも多くあります。
このように予備試験ルートは法科大学院ルートより時間・費用の両面で負担が少ないというメリットがあります。
予備試験合格者だからこそ得られる就職先がある
司法試験合格後の主な就職先には、検察官や弁護士、裁判官といった法曹三者に加えて企業内弁護士などがあります。
検察官と裁判官は変わりませんが、弁護士や企業内弁護士の場合、予備試験の上位合格者であることが優遇される場合もあります。
特に五大法律事務所と呼ばれる法律事務所は予備試験合格者の採用率が高く、難関試験を乗り越えた能力が評価されます。
トップの法科大学院と同じような就職先が用意されていることも、予備試験ルートのメリットの1つです。
働きながらも司法試験合格を目指せる
法科大学院では法律の学習をしますが、必ずしも試験対策を行うわけではないため、司法試験対策は別途行う必要が出てきます。
日中のコースは言わずもがな、夜間コースであっても社会人が通い続けるのはかなり大変でしょう。
予備試験ルートの、特に通信講座で試験対策を行うのであれば都合の良い時間にいつでも学習ができるようになります。
多くの時間を勉強時間に割かなくてはならない点は変わりませんが、予備試験ルートの方が柔軟な学習ができるでしょう。
社会人でも司法予備試験の合格を目指せる?

司法試験を受けるためには必ず合格しなければならない司法予備試験ですが、社会人からでも合格は可能なのでしょうか?
結論から言えば社会人からでも合格を狙うことができます。
社会人が予備試験及び司法試験を目指せる理由について解説していきます。
司法予備試験には年齢制限が無い
司法予備試験は一切の年齢制限が無く男女、老若男女問わず受験することが可能となっています。
司法予備試験の受験を考えている社会人受験者の方で、年齢を理由にして諦めようとしている方は諦めずに続ければ合格を狙うことが出来ます。
高校や大学在学中に司法予備試験に合格される方もいらっしゃりますが、司法予備試験は年齢は関係ないので最長で71歳で合格した方もいらっしゃります。
法学部卒ではなくても関係ない
司法予備試験や司法試験に合格するためには法学部を卒業していなければ、合格することができないや法学部卒の方が優位になると感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、法学を出てでも出てなくでもあまり関係ありません。
司法試験を受けるには法学大学院を卒業するか、司法予備試験び合格するかの2種類の受験ルートが存在します。
そのため、法学部を出ていることで受験資格を得られるのみで合格の基準になることはありません。
法学部とは全く縁が無い社会人の方でも司法予備試験の合格を目指すことができます。
社会人だからこその強みがある
社会人から司法予備試験を目指すことのメリットも存在しており、社会人は学生に比べて社会常識や経済的な余裕があるというメリットがあります。
司法予備試験を合格するために教材や予備校や通信講座を利用する方が多くいらっしゃりますが、それらの値段は決して安くはありません。
その点で社会人はテキストや通信講座を値段を理由に諦めることが無く、優位となっています。
社会人向けの予備試験を目指す方法は?

次に社会人向けの司法予備試験攻略のための勉強方法やスケジュールについて紹介していきます。
これから学習を始める方や、既に学習を始めている方も参考にしてみて下さい。
社会人が予備試験に合格するための勉強方法は?
社会人が司法試験を合格するためには司法予備試験コースから目指すのがその後の合格率を加味してもおすすめです。
しかし、司法予備試験の合格率は3~4%とかなり低くなっているので勉強方法は徹底して行わなければなりません。
毎日必ず勉強する
司法予備試験を合格するためには毎日少ない時間でも勉強することが大切になってきます。
司法予備試験は科目数が多く、暗記量が膨大となっており1日に詰め込んで学習すると学習効率が悪くなってしまいます。
そのため、毎日少ない時間でも学習し続けることが重要となってくるので、仕事の合間や寝る前などの時間をルーティーン化して学習時間を確保するようにしましょう。
また、まとまった時間が取れる日はしっかり勉強時間を取って対策を行って下さい。
インプットとアウトプットを効率的に繰り返す
司法予備試験はインプットとアウトプットを効率的に繰り返すことが学習のコツとなっています。
インプットで膨大な知識を暗記するだけでは記憶力の定着の効率が悪く、分かった気になってしまいます。
インプットしたものはアウトプットを行うことで強い記憶の定着を行うことができます。
予備試験を目指すための社会人の勉強スケジュールは?
予備試験を目指すためには社会人の勉強スケジュールを決めておくことは大切になってきます。
社会人が勉強すジュールを決める際のポイントについて紹介していきます。
合格年度の設定をする
司法予備試験は1年に1回開催される試験となっていますが、社会人の方が1年で合格するのは現実的に厳しいものとなっているので、自分が何年後の試験に合格したいのか設定する必要があります。
自分の学習効率や学習進捗度を考えて、合格年度を決めるようにしましょう。
早い段階で基礎を抑えて、しっかり定着させることを意識して学習してようにすると良いですね。
限られた時間をうまく使う
社会人は昼間は仕事をしており、学生にように司法予備試験の学習に時間を当てることができません。
そのため、社会人は通勤の時間や寝る前のちょっとした隙間時間に学習を項目や科目ごとに分けて計画的に行っていくことが良いです。
社会人は時間の使い方が特に重要となってくるので、限られた時間をうまく利用するようにしましょう。
通信講座を利用する
既に軽く述べましたが、社会人で予備試験合格を目指すなら通信講座の利用は必須と言えます。
試験範囲の膨大さやスケジューリングの難しさ、論文式試験の対策が取れないことなどから、独学で予備試験合格を目指すのは至極困難な道のりです。
通信講座の多くは学習計画やカウンセリングなどのサポートが整っており、論文式試験対策も十分に行えます。
限られた時間を有効に使い、予備試験合格に近づきたいのであれば通信講座を利用するべきでしょう。

司法試験を合格したその後のキャリアは?

司法試験を見事に突破したら、憧れの法曹へとなる道が用意されます。
この記事を読んでいる方の多くは、弁護士・検察官・裁判官の中でも「弁護士になりたい」「弁護士になるにはどうしたらいい?」という思いを抱いていると思います。
ここでは弁護士のキャリアケースを中心に、司法試験を合格した後の道について解説していきます。
まずは司法修習を修了する
司法試験を突破しても、すぐに法曹資格を得て実際に働ける訳ではありません。
合格後に1年間の司法修習生として経験を積み重ねる必要があります。
座学に加え、裁判所に配属されて実務研修を行い、司法修習生考試に合格することで法曹資格を得られます。
この後に弁護士登録を行い、弁護士として働くことが可能になるのです。
とはいえ、社会人として働きながら司法試験に合格した人にとっては「司法修習に行く暇はない」という人も多いかもしれません。
しかし、司法試験合格という切符に有効期限はないので、自分のタイミングで申し込むことができます。
大手~中小の法律事務所で働く
弁護士としての就職先は、やはり法律事務所が一般的です。
例えば、法曹界でも大手といわれるところでは、日本国内有数の大手企業を顧客に持つ4大事務所「アンダーソン・毛利・友常法律事務所」「長島・大野・常松法律事務所」「西村あさひ法律事務所」「森・濱田松本法律事務所」などがあります。
とはいえ非常に人気が高いゆえに就職が難しいのが事実であるため、中小規模の法律事務所に就職する方も多いです。
事務所によって男女関係の問題に強かったり、刑事事件に強かったりといった強みがあるため、自分が扱いたい法律分野に応じて就職先を探すのが良いでしょう。
インハウスローヤーとして働く
企業や学校などの組織内部に所属する弁護士、つまり組織の従業員として働く「インハウスローヤー(常勤弁護士)」という勤務形態もあります。
近年では企業内でのトラブルや学校でのいじめ問題など、内部に法律の専門家が居た方が問題解決がスムーズに進むケースが多くあります。
法律事務所で個人事業主のような形で勤務する弁護士が多い中、インハウスローヤーというニーズも急激に高まっています。
司法試験合格を最短で叶える方法


出来るだけ早く司法試験に合格したい!働きながら弁護士を目指したい!
その為には短期間で確実に知識や応用力を身につけて、司法試験特有の解答方法に自信をつける事が必要です。
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通常では数千時間もの勉強時間が必要な司法試験ですが、ここまで時間が掛かる理由として全ての知識を頭に詰め込もうとするからだそうです。
予備校や、他の通信制講座を受講すると分厚い教材と過密なスケジュールが用意されていますが、アガルートアカデミーの講座は最短合格を目指せる、合格に特化したカリキュラムが組まれています。
最低限の量で最高の効果を発揮できる教材


引用:
アガルート 公式HP
アガルートで使用されているオリジナルテキストは、講師が自ら作成・監修を行っているフルカラーの教材を使用しています。
テキスト内の各所に散りばめられたアイコンや図表、テキスト間の結び付けや過去問などプラスアルファの情報も充実しており、コンパクトなのにテキスト一冊で戦えるような仕上がりになっているのです。
法学を学ぶ上で重要な事項索引や事件番号付きの判例索引といった付随情報も手厚くなっているため、他の通信講座にはないレベルのテキストはぜひその目でお確かめください!
大人気講師『工藤 北斗』先生による講義
アガルートアカデミーの司法試験・予備試験講座の教鞭を握っている工藤北斗先生は、新司法試験に上位の成績で合格しその後司法試験の講師として高い人気を誇っています。
元々はLECの専任講師として働いており多くの司法試験・予備試験合格者を輩出していましたが、現在はアガルートアカデミーの講師として教壇に立っている大ベテランです。
2013年には工藤北斗先生の指導の元、最年少の司法試験合格者を輩出し、それ以外にも司法試験に関連する著書を出版する等多くの実績を残しています。
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---|---|---|
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⇒【毎月更新!】アガルートの割引クーポンやセール情報まとめ
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引用:
アガルート 公式HP
こちらはアガルート公式ページに掲載されている予備試験対策のフローチャートですが、アガルートの通信講座の特徴はなんといっても法学未学習者でも最短で予備試験合格レベルの力を身に着けることができるという点です。
特にメインのインプット講座である「総合科目300」は、わずか300時間で予備試験・司法試験対策を入念に行うことができる満足度の高い講義となっています。
カリキュラム全体としては論文式試験対策を軸に学習し、繰り返しの学習を何度も行なっていくことで法律知識や書き方の定着を図ります。
学習の効率化が図られているアガルートのカリキュラムでなら、少ない学習時間でもしっかりと力を身につけることができます。
司法試験・予備試験対策講座の勉強時間を比較

当記事で最もおすすめする通信講座はアガルートですが、代表的な予備試験対策の予備校・通信講座は他にもいくつか挙げられます。
アガルートアカデミーとそのほかの講座について、カリキュラムの勉強時間を比較してみましょう。
司法試験・予備試験対策講座の勉強時間を比較
今回はアガルートアカデミーに加え、同じく通信講座の資格スクエアとスタディング、予備校の伊藤塾とLECを比較します。
いずれの講座も代表的なカリキュラムであり、インプットアウトプット、学習サポートなども揃ったカリキュラムになります。
講座名 | コース名 | 講義時間 |
---|---|---|
アガルート | 予備試験最短合格カリキュラム | インプット:約300時間 アウトプット:約550時間 |
資格スクエア | 合格フルパッケージ | インプット:約370時間 アウトプット:約150時間 |
スタディング | 予備試験合格コース(総合) | インプット:約198時間 アウトプット:約171時間 |
伊藤塾 | 司法試験 入門講座 2年合格コース 【伊藤塾長クラス】 |
インプット:約590時間 アウトプット:約225時間 |
LEC | 1.5年合格コース | インプット:約321時間 アウトプット:約309時間 |
アガルート・資格スクエア・スタディングは1年間のカリキュラムですが、アガルートはインプット・アウトプットともにボリュームがあることがわかります。
また、資格スクエアとスタディングに比べてアガルートはアウトプットを重視していることがわかります。
伊藤塾は2年間かけて丁寧に知識をつけていくためインプット多めのバランス、LECはどちらもしっかり対策が取れるバランスになっています。
予備試験対策で大切なのはアウトプットですので、その点を意識しつつ参考にしてください。
司法試験・予備試験対策講座の講座料金を比較
併せて、各講座の料金もみていきましょう。
講座名 | コース名 | 料金 |
---|---|---|
アガルート | 予備試験最短合格カリキュラム | →691,614円(税込) |
資格スクエア | 合格フルパッケージ | 703,780円(税込) |
スタディング | 予備試験合格コース(総合) | 128,000円(税込) |
伊藤塾 | 司法試験 入門講座 2年合格コース 【伊藤塾長クラス】 |
1,148,000円 |
LEC | 1.5年合格コース | 1,102,870円 |
いずれも、特別なオプションをつけないベーシックな通信プランの料金となります。
予備試験対策講座の相場は約100万円ですから、通信に特化したアガルート・資格スクエア・スタディングは比較的安いといえるでしょう。
特にスタディングは10万円台で受講できるため、破格の値段設定です。
上記講座料金とカリキュラム時間などの費用対効果で受講する講座を選ぶと良いでしょう。
司法試験/予備試験に向けた勉強のすゝめ
本章では、予備試験や司法試験に合格した方達が実際に行っていた勉強の仕方をご紹介していきます。
受験者の多くは学んだことをノートに記入しているはずですが、そのノートはどこに何を書いたのか分かりますか?
もし頭にすぐ浮かんでこなかった方は自身のノートを自分専用の参考書にすることで、分からない事を素早く探せるようになり、たくさんある参考書や法律書を見なくても済むようになるんです。
そうすれば探している時間が減り、勉強時間が増え、記入している事で記憶しやすくなり、必然的に勉強量が増えます。
その他にも司法試験合格者の勉強の仕方があるので、ぜひ参考にしてみてください。
【勉強の仕方】①逆算方式がおすすめ
試験本番までにどこまで力をつけるべきなのかを逆算して、短期の目標設定をする勉強の仕方がおすすめです。
短期に1歩1歩進めていくことで、モチベーションを維持しながら勉強時間や勉強量を落とさずに前進していける勉強の仕方をしましょう。
逆算式の勉強の仕方に自分の能力に合ったプランの講座がある通信講座をプラスして、論文式試験の書き方を学ぶことが有益だという合格者がとても多いです。
【勉強の仕方】②反復学習で身につける
司法試験を受験する方は法学の基礎がある程度身についていると思いますが、試験合格者の勉強の仕方で多いとされているのが反復学習をする事です。
過去問やテキストを解き、分からなかった問題や苦手意識のある箇所を把握して、逆算方式でいつまでにクリアするかの計画を立て勉強し、また過去問やテキストを解くという反復学習で、自分に足りない知識や力を確認するのです。
最近通信講座では過去問の再作成したものを出題してくれたり、講義の見放題といったプランがあるので、反復学習をしながら司法試験までの逆算方式のスケジューリングを立てる事が出来ます。
【勉強の仕方】③何よりもモチベーションを維持しよう
司法試験に向けての勉強はしっかりと「合格する」と言う気持ちが無くては続かないという合格者の意見もありました。
「初心忘れるべからず」という言葉がありますが、本当にこの通りでモチベーションを維持していないと勉強量も減り、勉強の仕方にも抜けが出て身につかなくなるのです。
同じように試験合格を目指す方との交流でモチベーションを維持する方法が一番おすすめで、今はSNSや通信講座でも受験者同士の交流が出来るので、ぜひ繋がりを増やしてみましょう。
【勉強の仕方】④スキマ時間の利用
学生にも社会人にもおすすめな勉強の仕方がスキマ時間の利用です。
特に勉強時間の確保が難しいと感じる社会人はスキマ時間を使った勉強をしなければ合格が難しいとも言えます。
司法試験に限った話をすれば初めに受験した年から5年間で5回の回数制限があり、受験回数が3回を越えると合格率が下がるというデータがあるからです。
短時間に集中する質の良い勉強の仕方で、知識を詰め込むのではなく膨大な勉強量を吸収する事で司法試験に合格するようにした方が効率が良いのは言うまでもありません。
細切れの時間の方が集中して勉強出来るので、スキマ時間を利用した勉強の仕方が出来る通信講座は有益であると言えます。
【勉強の仕方】⑤しっかりと睡眠時間を確保する
ストイックに勉強し続けることはもちろん必要ですが、やりすぎるとかえって自分の心身を壊してしまうことに繋がります。
ただでさえ孤独になりがちな試験勉強生活なので、生活習慣は規則正しくして健康を保つことは勉強以上に重要です。
8時間睡眠でも合格した、という人も居ますが、目安として6~7時間程度の睡眠は確保するように心がけると良いでしょう。
【勉強の仕方】⑥そもそも時間はあまり問題ではない
今回の記事のテーマは司法試験を突破するための勉強時間についてでしたが、本当に試験に合格したいのであれば勉強時間という概念に囚われるべきではありません。
本当に大事なのは「学習の質」であり、たとえ10,000時間勉強したとしても完璧に頭の中に入っていなければ意味がないのです。


そういった点で見るとアガルートのような通信講座を使用することで、最低限の時間で効率に優れた学習を行えるというのは最高の勉強と言えるのではないでしょうか。
もちろん自分に適合する勉強方法というのは人それぞれですので、アガルートの講座を受講するか迷っている方は無料の受講相談がおすすめです。
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司法試験合格に必要な勉強量や平均勉強時間まとめ
今でも司法試験に合格する為には10,000時間必要だと信じられている一方で、現在の司法試験合格者の平均勉強時間は5000~8000時間だと言われています。
昔と違い、現代はパソコンやスマホやタブレットといったツールが沢山あるので、勉強時間の短縮と共に質が高くなっている為に短時間で身につく勉強量に差があるのです。

便利なツールを利用した確実に身につけられる勉強が出来るのがアガルートアカデミーの司法試験・予備試験ですから、選択肢に入れてみる事をおすすめします。
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