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【2023年】予備試験の試験会場と日程、合格日と申し込み方法まとめ

更新日:2023-07-19

「法曹三者」つまり弁護士や裁判官、検察官という職業に就くためには司法試験の合格が必須です。

司法試験を受験するには、法科大学院を修了していること、または司法試験予備試験を合格することが条件となっています。

司法試験予備試験は学識や応用能力、法律に関する基礎素養を問うものであり、予備試験に合格することは司法試験合格のための確実な足掛かりとなります。

ここでは2023年に行われる司法試験予備試験の日程や合格発表日について紹介していきます!

集合時間や着席時間、当日いつ頃到着すれば良いかまで言及していきます。

今年受験したい方、来年の受験を目指している方はぜひ参考にしてみてください。


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司法試験予備試験とは

司法試験予備試験とは

法曹三者になるための司法試験には受験資格があり、法科大学院修了しているか、あるいは予備試験に合格している必要があります。

司法試験に挑むための試験として位置づけられているのが司法試験予備試験です。

予備試験に合格することで、法科大学院の課程修了と同程度の学力を得ることが可能になります。

司法試験予備試験制度

司法試験予備試験制度は2011年から、社会人や経済的理由などで法科大学院への進学が困難な方でも司法試験が受験できる救済措置として導入されました。

近年においては法科大学院の在学生が司法試験の模擬試験として受験することも多く、受験者数は増加傾向にあります。

また、司法試験合格者の8割程度が予備試験の合格者であることが2019年の法務省の発表で明らかになっています。

予備試験から司法試験に合格するケースは一般的なものと言えるでしょう。

令和5年度の試験日程と合格発表日・会場

令和2,3年度はコロナの影響を受けて試験日程や会場に変更が見られましたが、令和4年からは安定して実施されています。

令和5年度の試験日程と試験会場について確認していきます。

令和5年度の試験日程

令和5年度の試験日程は以下のようになっています。

試験名 試験日程
短答式試験 令和5年7月16日(日)
論文式試験 令和5年9月9日(土)、10日(日)
口述式試験 令和6年1月20日(土)、21日(日)

2022年とは試験日程が変わり、「短答式試験」「論文式試験」「口述式試験」の全ての試験において試験日が前年よりも2ヶ月後ろ倒しされた形となっています。

試験日の変更があるので勘違いしないように願書の提出などを行いましょう。

令和5年度の予備試験合格発表日

試験日程の変更に伴い、合格発表日も例年とは異なります。

司法試験予備試験では三度の試験ごとに合格発表が行われます。

次の試験に移るためにはその前の試験に合格することが必須であるため、合格発表後に成績通知表とともに次の試験の受験票が手元に届きます

合格発表は下の日程で法務省のホームページ上で行われ、最終的な合格証書は翌年2月の下旬ごろに発送されます。

試験名 合格発表日
短答式試験 令和5年8月3日(木)
論文式試験 令和5年12月21日(木)
口述式試験 令和6年2月1日(木)

令和5年度の予備試験の申込日程

例年1月ごろから願書公布が始まっていた司法試験予備試験ですが、令和5年度では試験日程が後ろ倒しされた影響から、願書公布日・受け付け日についても変更されています。

例年通りのスケジュールではないのでご注意ください。

試験公告 令和4年12月16日(金)
願書公布 令和5年2月20日(月)~3月17日(金)
願書受付 令和5年3月6日(月)~3月17日(金)

令和5年度の試験会場

試験日では変更が見られましたが、試験会場はどのようになっているのでしょうか?

令和5年度の司法予備試験の会場は以下のようになっています。

(1)短答式試験:札幌市又はその周辺,仙台市又はその周辺,東京都又はその周辺,名古屋市又はその周辺,大阪府又はその周辺,広島市又はその周辺及び福岡市又はその周辺
(2)論文式試験:札幌市,東京都又はその周辺,大阪市又はその周辺及び福岡市
(3)口述式試験:東京都又はその周辺

試験会場は2022年から変更もなく例年通りとなっているので、自分の都合の良い地域を選択して受験するようにしましょう。

昨年2022年の予備試験の日程

予備試験 日程

司法試験予備試験は全ての試験においてあらかじめ設定された日程やタイムテーブルに忠実に沿って行われています。

試験開催日時

2020年、2021年は新型コロナウィルスの影響でイレギュラーな日程となりましたが、2022年は例年どおりの日程での開催が予定されています

試験日時は科目によって厳密に決まっています。試験対策を行ううえで時間には十分に気を付けるようにしましょう。

司法試験予備試験:受付日時など詳細
・出願期間:2022年1月17日(月)~1月28日(金)
・受験票発行:2022年4月22日(金)
・受験料:17,500円
・受験資格:なし


司法試験予備試験:試験日程
・短答式試験:2022年5月15日(日)
・論文式試験:2022年7月9日(土),7月10日(日)
・口述式試験:2022年11月5日(土),11月6日(日)

予備試験の試験会場はどこ?

予備試験 日程

各試験ごとに試験会場が定められている上に、複数個所で試験を実施している都道府県においては受験者ごとに会場が割り振られており、受験票に表記された会場以外での受験は認められません

本年度の試験会場は下記のとおりです。 お間違えの無いようご注意ください。

・短答式試験:札幌市又はその周辺,仙台市又はその周辺,東京都又はその周辺,名古屋市又はその周辺,大阪府又はその周辺,広島市又はその周辺及び福岡市又はその周辺
・論文式試験:札幌市,東京都又はその周辺,大阪市又はその周辺及び福岡市
・口述式試験:東京都又はその周辺

試験が進むにつれ、試験会場の数は集約されていきますので必ずかくにんするようにしてください。

予備試験 短答式試験の試験会場

開催地 試験会場 住所 Googleマップ
札幌市 北海道大学札幌キャンパス 札幌市北区北13条西8丁目 マップを開く
仙台市 仙台卸商センター 産業見本市会館
サンフェスタ
仙台市若林区卸町2-15-2 マップを開く
東京都 早稲田大学早稲田キャンパス 東京都新宿区西早稲田1-6-1 マップを開く
青山学院大学青山キャンパス 東京都渋谷区渋谷4-4-21 マップを開く
拓殖大学文京キャンパス 東京都文京区小日向3-4-14 マップを開く
立教大学池袋キャンパス 東京都豊島区西池袋3-34-1 マップを開く
名古屋市 中京大学名古屋キャンパス 名古屋市昭和区八事本町101-2 マップを開く
兵庫県 関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス 兵庫県西宮市上ヶ原一番町1-155 マップを開く
広島市 広島工業大学専門学校 広島市西区福島町2-1-1 マップを開く
福岡市 福岡工業大学 福岡市東区和白町3-30-1 マップを開く

予備試験 論文式試験の試験会場

開催地 試験会場 住所 Googleマップ
札幌市 札幌市産業振興センター 札幌市白石区東札幌5条1-1-1 マップを開く
東京都 TOC 東京都品川区西五反田7-22-17 マップを開く
TOC有明 東京都江東区有明3-5-7 マップを開く
ベルサール高田馬場 東京都新宿区大久保3-8-2 マップを開く
大阪市 大阪アカデミア 大阪市住之江区南港北1-3-5 マップを開く
マイドームおおさか 大阪市中央区本町橋2-5 マップを開く
福岡市 南近代ビル 福岡市博多区博多駅南4-2-10 マップを開く

予備試験 口述試験の試験会場

開催地 試験会場 住所 Googleマップ
千葉県 法務省浦安総合センター 千葉県浦安市日の出2-1-16 マップを開く

司法試験予備試験の申し込み方法

予備試験 日程

司法試験予備試験を受験するためには自分で願書を受け取り、出願しなければなりません。

願書の受け取り期間と出願期間の日程は被っているため、願書受け取りがギリギリすぎると出願ができなくなってしまいます。

余裕を持って入手することをオススメします。

以下で司法試験予備試験の申し込みの流れや必要な提出物等について解説していきます。

願書受け取りまでの流れ

司法試験予備試験を受けるための願書は、郵送もしくは法務省で直接交付してもらうことができます。

司法試験予備試験はインターネットからの申し込みはできないので注意が必要です。

交付期間
2022年1月4日(火)~1月28日(金)

郵送による場合

・封筒の表に赤字で「司法試験予備試験受験願書請求」と記載
・裏に差し出し人名を記載
140円分の切手を貼り付けた返信用封筒(角形2号【縦33.2㎝,横24.0㎝程度】)に郵便番号・送付先住所・氏名及び電話番号を明記し封入
・司法試験委員会宛に請求(下記住所)
〒100-8977
東京都千代田区霞が関1-1-1(法務省内) 司法試験委員会

【お問い合わせ先】法務省大臣人事課 司法試験予備試験係
【電話番号】:03-3580-4111(代)
【対応時間】:平日9:30~12:00,13:00~18:00(土日祝は除く)

引用:法務省 令和4年司法試験予備試験受験願書の交付等について

返信用封筒が入っていない場合は願書がもらえません。
願書提出時に確認することを忘れないようにしましょう。

来庁による場合

交付場所:法務省1階東玄関(日比谷公園側) 交付期間: 10:00~18:00(土曜日、日曜日及び祝日等の休日を除く。)

法務省 地図

引用:法務省 令和4年司法試験予備試験受験願書の交付等について

出願に必要なもの

願書の入手方法を確認できたら、次は出願です。返信用封筒に入っている願書に必要事項を記載する他に必要なものや書類があるので、願書を請求したらすぐに用意するようにしましょう。

出願は郵送(書留)のみで受理され、法務省に直接持参しても受理してもらえないことに注意が必要です。

用意するもの

【願書】
【写真】
写真の大きさが縦45mm×横35mmのもの(パスポート申請用の写真と同一規格)
頭頂から顎までが34mm程度のもの
出願者本人のみ写っているもの
出願より6ヶ月以内に撮影したもの
正面・無帽・無背景・カラーのもの
受験時にメガネを使用する場合はメガネを着用して撮影
【受験手数料】
収入印紙4枚以内で17,500円分
現金や郵便切手、都道府県発行の収入印紙は不可
【住民票】下記に該当する人のみ
これまで司法試験や司法試験予備試験を受験したことがない人
受験者IDを紛失した、若しくは取得したことがない人
日本国籍が無く、通称での受験を希望する人

引用:法務省 令和4年司法試験予備試験受験案内

出願後の記載事項は変更できる?

出願後に引っ越しや結婚等で氏名が変更となる場合は記載事項の変更が可能で、受験者は速やかに変更届を提出する必要があります。

氏名、郵便物送付先の住所や電話番号または本籍地の変更 可能
試験地の変更 原則不可
(ただし転勤等のやむを得ない事情に限り可)
選択科目の変更 いかなる場合も不可

変更届の記載事項

変更届の封筒の表には赤字で「司法試験予備試験変更届在中」と記載し、以下の情報を記載する必要があります。

・司法試験委員会宛に発送(下記住所)
〒100-8977
 東京都千代田区霞が関1-1-1(法務省内) 司法試験委員会

変更届に記載する事項
・試験地
・受験番号(受験票を受け取っている場合のみ)
・受験者ID(付与されている場合のみ)
・氏名(カタカナで記載)
・生年月日

引用:令和4年司法試験予備試験受験案内

変更がある記載事項については変更前と変更後の情報を記載し、氏名・本籍を変更する方は変更を証明する戸籍謄本や旧姓が併記された住民票も添付します。

また試験地の変更については上記の必要事項に加えて、転勤等を証明する辞令等の写しも添付して令和4年4月4日(月)消印有効までに申請する必要があります

法務省HPから司法試験予備試験の変更届の様式をダウンロードできるので、こちらも合わせて確認をお願いいたします。

司法試験予備試験の出願前最終チェックリスト

ここまで出願の流れや必要書類についてご紹介してきました。
不備なく受理されるようにもう一度大事なポイントについておさらいします。

出願前の最終チェックリスト
  • 出願期間は令和4年1月17日(月)~令和4年1月28日(金)までの消印有効
  • 受験願書の記入事項や必要書類の不備がないかもう一度確認
  • 必ず司法試験委員会交付の出願用封筒を用いて、郵便局の窓口で「書留」として発送
  • 発送時は上記の出願期間内であることを確認
  • 縦45㎜×横35㎜の顔写真の貼り付けを忘れない
  • 収入印紙貼付欄に消印していない収入印紙17,500円分を4枚以内で張り付ける
  • 受験手数料は現金や収入証紙では受理されないので要注意

司法試験予備試験の科目について

司法試験_予備試験_日程_六法

司法試験予備試験においては「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」の3つの試験が実施されます。

こちらではそれぞれの試験科目についてご紹介します。

短答式試験

短答式試験においては基本的な法律の内容を問う7科目と一般教養科目の試験を行います。

・法律基本科目:憲法,行政法,民法,商法,民事訴訟法,刑法,刑事訴訟法
・一般教養科目:人文科学,社会科学,自然科学,英語

論文式試験

論文式試験においては、短答式同様に法律の基本知識や法律実務基礎科目の試験、そして選択科目による試験を行います。

・法律基本科目:憲法,行政法,民法,商法,民事訴訟法,刑法,刑事訴訟法
・選択科目:倒産法,租税法,経済法,知的財産法,労働法,環境法,国際関係法(公法系)及び国際関係法(私法系)のうち受験者のあらかじめ選択する1科目
・法律実務基礎科目:民事訴訟実務,刑事訴訟実務,法曹倫理

2022年の予備試験から、論文式試験で扱っていた「一般教養科目」は廃止され、新たに「選択科目」での受験となります。

これまでとは違う対策が必要になり、勉強の仕方も変わってくるので注意しましょう。

口述試験

口述試験においては論文試験で行った法律実務基礎科目について15分~30分程度の弁論を行います。

法律実務基礎科目:民事訴訟実務,刑事訴訟実務,法曹倫理

司法試験予備試験の時間割について

司法試験_予備試験_日程_時間割

予備試験は形式・科目毎に試験時間が異なります。

こちらでは予備試験の「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」それぞれの時間割について確認していきます。

また、合わせて当日の集合時間や着席時間についても解説していますので、当日のスケジューリングの参考になれば幸いです。

短答式試験

短答式試験は、法律の基本的な知識を問う問題や一般教養がメインであるため、司法試験や予備試験の全体としてはあまり難しいものという位置づけではありません。

短答式試験を突破することで、司法試験予備試験の最難関たる論文式試験に進むことが可能です。

短答式試験
試験期日 集合時間 着席時間 試験時間 試験科目
2023年7月16日(日) 8:45 9:15 9:45~11:15(1時間30分) 民法・商法・民事訴訟法
11:45 12:00~13:00(1時間) 憲法・行政法
14:00 14:15~15:15(1時間) 刑法・刑事訴訟法
15:45 16:00~17:30(1時間30分) 一般教養科目

短答式試験は1日で終わり、各科目の試験時間も60~90分と短いです。

試験時間が1時間しかない科目を1時間30分あると勘違いしないように注意しましょう。

論文式試験

司法試験予備試験において最難関とされるのが論文式試験であり、多くの受験生が苦手としている分野でもあります。

短答式試験を突破した受験者のみが論文式試験を受験することができ、論文式試験を突破すると口述試験に進むことが可能です。

論文式試験
試験期日 集合時間 着席時間 試験時間 試験科目
2023年9月9日(土) 8:30 9:00 9:30~11:50(2時間20分) 憲法・行政法
13:00 13:15~15:35(2時間20分) 刑法・刑事訴訟法
16:15 16:30~17:40(1時間10分) 選択科目
2023年9月10日(日) 8:30 9:00 9:30~12:30(3時間) 法律実務基礎科目(民事・刑事)
13:45 14:00~17:30(3時間30分) 民法・商法・民事訴訟法

論文式試験は2日間かけて行われ、各科目の試験時間が長く重たい試験となっています。

特に最後の「民法・商法・民事訴訟法」の試験時間は3時間30分で、根気が必要となる試験です。

過酷な試験を乗り越えるために、当日の体調管理には気を付けましょう。

口述試験

口述試験は2日間かけて午前組、午後組にわかれて行われます。

口述試験の午前組と午後組は試験内容は同じですが集合時間が異なり、当日の集合時間は論文式試験の合格後の10月下旬に届く口述試験の受験票に記載されています。

口述試験の受験票は試験日の2~3週間前に届きます。

短答式や論文式の試験とは違って口述試験の合格率は例年9割超ですから、焦らず落ち着いて臨むことができればほとんど合格できる試験だといえます。

口述試験:2024年1月20日(土)・21日(日)
1月20日(土)・21日(日):午前もしくは午後
法律実務基礎科目(民事・刑事)

午前の受験者は自分の番が終わっても12:00過ぎまで待機する必要があります。

午後の受験者は順番が早いと待ち時間が少なくて済みますが、順番が遅いと最大5時間ほど待つこともあります。

このように口述試験は待ち時間がとても長い試験です。

集合時間や着席時間について

「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」それぞれの試験当日は集合時間ピッタリぐらいに到着するのが理想的です。

試験会場は集合時間に開きますので、あまりに早く到着すると外で待つことになります。

そのため、試験会場に早く着きすぎた場合は近くのカフェなどを利用して試験勉強をしながら待機しておくとよいでしょう。

試験開始前の着席時間になると受験に関する説明が始まりますし、試験開始時間に間に合わなければ受験資格を失いますので、時間厳守に努めましょう

試験を欠席する場合は事前連絡も事後報告も必要ありません。

予備試験と司法試験の合格率

予備試験 日程

ここからは予備試験の合格率を見ていきます。

予備試験だけでなく司法試験の合格率も一緒に記載しますので、ぜひ比較していただきたいです。

予備試験が導入された2011年度から最新の2021年度までの予備試験と司法試験の合格率を表にまとめました。

予備試験の合格率

予備試験の合格率
実施年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率
2011 6,477 116 1.8%
2012 7,183 219 3.1%
2013 9,224 351 3.8%
2014 10,347 356 3.4%
2015 10,334 394 3.8%
2016 10,442 405 3.9%
2017 10,743 444 4.1%
2018 11,136 433 3.9%
2019 11,780 476 4.0%
2020 10,608 442 4.2%
2021 11,717 467 4.0%

予備試験の合格率は約4%で、予備試験の難易度は高いことが分かります。

法科大学院を修了した方と同等の能力があることを証明する試験でもあるため、初学者は1年以上合格に時間を要することが多いです。

ただ、予備試験には受験資格がなく誰でも受験できるため、受験者数が多くなり結果的に合格率が低くなっているとも推測できます。

司法試験の合格率

司法試験の合格率
実施年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率
2011 8,765 2,063 23.5%
2012 8,387 2,102 25.1%
2013 7,653 2,049 26.8%
2014 8,015 1,810 22.6%
2015 8,016 1,850 23.1%
2016 6,899 1,583 22.9%
2017 5,967 1,543 25.9%
2018 5,238 1,525 29.1%
2019 4,466 1,502 33.6%
2020 3,703 1,450 39.2%
2021 3,424 1,421 41.5%

司法試験の合格率は近年上昇傾向にあります。

これは法科大学院の入学定員規模の減少と新型コロナウイルス感染症による受験者数の減少により、相対的に合格率が上昇したと考えられます。

予備試験と司法試験の違い

予備試験と司法試験の違い

予備試験と司法試験の合格率を見ていきましたが、ここからはその2つの試験の内容の違いについて解説します。

予備試験と司法試験の違いの違いは以下の通りです。

  • 司法試験は口述試験がない
  • 司法試験の方が試験日程がハード

予備試験は短答式・論文式・口述式試験の3つから構成され、順番に合格しないと次の試験を受験できません

一方司法試験は短答式と論文式のみで構成され、口述式試験はありません。

また、司法試験は4日間(前半2日間→1日空けて後半2日間という流れ)朝から夜まで短答式試験と論文式試験を一気にやるという過密でハードなスケジュールのため、予備試験よりも体力的にキツく、持続的な集中力が求められます

ただ、2022年より予備試験でも選択科目を取り扱うことになったため、司法試験の対策はこれまでより立てやすくなりました。

予備試験と司法試験の詳細な違いは下記の記事を参照していただきたいです。

司法試験予備試験の注意点

予備試験 日程

願書と一緒に送付された書類の中に「司法試験予備試験受験案内」という書類が同封されており、その中に注意事項として様々な事柄が記載されています。

持参する事が許可されているもの、持参してはいけないもの、禁止事項や注意点が記載されているので、しっかり読んでおきましょう。

代表的な許可されている持ち物や禁止されているもの、注意事項や禁止事項を紹介します。

試験中の持ち物

試験会場には「受験票」「バーコード式の受験番号シール」「筆記用具(BかHBの鉛筆、消しゴム)」の他、ハンカチ・ポケットティッシュ、目薬や点鼻薬、ストップウォッチの持ち込みが許可されています。

ラインマーカーや色ペン、色鉛筆、シャープペンシルは問題用紙に限って使用が許可されていますが、答案用紙には使用できません。

鉛筆キャップや定規、付箋、筆記用具入れの使用は禁止されているので机の上に出さずカバンにしまっておく必要があります。

携帯電話やスマートウォッチは電源を切ってカバンにしまっておきましょう。

寒さ対策として、座布団・ひざ掛け・ストール・マフラーも持ち込みが許可されています。

帽子や耳栓、時計、サポーター、リストバンドなどは試験会場内で着用できません。

受験する上でのNG行為

試験中は答案用紙を全て埋めても途中退室することは禁止されています。

体調不良ややむを得ずお手洗いに行く場合も、黙って挙手し必ず試験監督員の指示に従って行動しましょう。

論文式試験では試験時間が長いため、水分補給のためのペットボトル入りの飲料の持ち込みが許可されていますが、机の上に置くことは禁止されているので足元に置く必要があります。

司法試験最短合格を目指すなら予備試験合格ルートがおすすめ!

司法試験_最短ルート

上記で予備試験と司法試験の違いについて説明してきましたが、司法試験を受験するには以下の2つのどちらかを満たす必要があります。

  1. 司法試験予備試験に合格する
  2. 法科大学院を修了する

2の「法科大学院を修了する」ですが、法科大学院は予備試験のような難関試験を受けることなく卒業できれば司法試験の受験資格を得られるというメリットがあります。
一方で卒業までに最短でも2年、法科大学院の入学条件は大卒なので、高卒等の大卒資格がない方は大学入学からを含めて5~6年卒業まで時間を要します

その点予備試験には合格まで最短で1~2年、受験資格がなく誰でも受験可能という法科大学院ルートにはないメリットがあります。

予備試験に合格した人の方が司法試験合格率が高い

予備試験は司法試験と試験範囲が被っているところが多いことから、司法試験にそのままの流れで合格される方が非常に多いことでも有名です。

下記の表は2020年度司法試験において、予備試験合格者と名門法科大学院5校の司法試験合格率をまとめたものです。

予備試験・法科大学院名 受験者数(人) 最終合格者数(人) 司法試験合格率
予備試験合格者 423 378 89.36%
東京大学法科大学院 212 126 59.43%
京都大学法科大学院 185 107 57.84%
慶應義塾大学法科大学院 251 125 49.80%

参考:司法試験2020、合格率1位は「予備試験合格者」89%…法科大学院別結果

上記の表を比較するとダントツで予備試験合格者の合格率が高く、約90%の合格率があります

司法試験に最短で合格しようと思った場合は、予備試験→司法試験のルートが最も速いと言えるでしょう。

最短合格を目指すなら予備試験合格ルート!

前述した通り、予備試験は最短1年~2年で合格を目指すことができ、予備試験合格者の約9割は司法試験にも合格しているため、予備試験合格ルートは非常に時間効率の良いルートだといえます。

法科大学院は大卒レベルの学歴・学力でないと進学できず、卒業するまでに2年~3年の期間を要しますが、予備試験は受験資格が設けられてありませんので学歴問わずだれでも受験することが可能です。

予備試験の合格を目指した方が良い人
  • 中卒・高卒の人
  • 法科大学院に通えない社会人
  • 大学在学中に司法試験に合格したい人
  • 法曹としてのキャリアを急ぐ人
  • 金銭的に余裕のない人
  • 自宅で勉強したい人

仕事があって法科大学院に通うことのできない社会人の方も予備試験に合格すれば司法試験合格を目指せます。

学部の学業の傍ら勉強し、大卒在学中に司法試験を突破してしまいたい方も予備試験合格ルートであれば実現可能です。

1日でも早く法曹として働きたい方にも予備試験の合格を目指されるのがいいでしょう。

しかし予備試験は非常に難易度の高い試験ですので、独学で合格するとなると数年~10年ほどの時間がかかってしまうこともあります。

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2023年の予備試験の試験日程や時間割・合格発表日|まとめ

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