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国際弁護士とは?なり方や難易度・仕事内容・年収などを解説

更新日:2024-02-20

国際弁護士とは?なり方や難易度・仕事内容・年収などを解説

皆さんはテレビ番組などで”国際弁護士”という職業の人を見たことはありますか?
「国際」と付くからには、きっと世界中で活躍している弁護士に違いないと思うかもしれませんが、実は取得している資格によって違ってくるのです。

その国際弁護士になるには、学校でどのようなことを学ぶのでしょうか?
また、なるための難易度や海外で活躍できる場所についてもご紹介します。


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”国際弁護士”という職業について

 

国家資格に合格し、弁護士として働いている人は日本に大勢います。
現在は弁護士がコメンテーターとしてニュースやバラエティ番組に出演する機会も増えたことから、視聴者にとっても身近な存在になりつつありますね。

その弁護士の中には、時として「国際弁護士」という肩書きを付けてテレビ番組に出演する人々もいます。

この「国際弁護士」とは、どのようなことをしているのでしょうか?

「国際弁護士」という職業はない

出だしから驚かれるかもしれませんが、実は「国際弁護士」という資格は存在しないのです。

かと言って、国際弁護士の方達が嘘をついているわけでもありません。

「国際弁護士」という肩書きは、”海外の弁護士資格を持っている”という意味である可能性が高いのです。
他には、日本の弁護士であるものの、”海外の案件を多く取り扱っている”という場合もあるようです。

日本では、海外の案件を中心としている弁護士は「渉外弁護士」と呼ばれています。

ちなみに海外の弁護士資格しか持っていない場合、基本的には「日本では弁護士だと認められない」ので注意が必要です。

日本で弁護士資格を取得するには予備試験・司法試験に合格し、修習を受けなくてはいけませんが、非常に難易度が高い試験なので、通信講座や予備校の利用をおすすめします。

「国際弁護士」と「弁護士」はどう違う?

弁護士の資格を持ちながらも、活動している拠点のメインが日本の場合は、国際弁護士と名乗っていても普通の弁護士と仕事面で大きな差はないでしょう。

ただ、弁護士には得意としている分野がそれぞれあるため、前述のように国際弁護士は海外での案件を中心としている可能性が高いです。

さらに海外の弁護士資格を有している場合ですが、弁護士の資格に関する定め方は各国で変わってきます。

例えば、アメリカは州ごとに法律が違うということは有名な話です。
ニューヨーク州の弁護士資格しか持っていない場合、カリフォルニア州で弁護士として働くことはできません。

そう考えると、「国際弁護士」と日本の「弁護士」は、活動できる場所に大きな違いがあると言えますね。

国際弁護士になるための学校は?

国際弁護士になるには、どうすれば良いのでしょうか?

まず日本で弁護士の資格を取得したあと、アメリカの学校で学んで国際弁護士の資格を取るというケースを見ていきましょう。

アメリカで国際弁護士になるには

日本で弁護士の資格を取得したあとにアメリカで国際弁護士になるには、留学するということになります。

この時に弁護士事務所にて勤務しているという人は、事務所が留学の費用などを負担してくれる場合もあるようです。

それからアメリカの学校である『ロースクール』(法学の養成機関)に入ります。
ロースクールには2つのプログラムがあり、3年間のコースであるJ.D.(Juris Doctor)と、1年間のコースのLL.M.(Master of Laws)のどちらかで学びます。

法学部や法科大学院を卒業していたり、日本のロースクール生であれば1年間コースのプログラムを受講できます。
その後、コースを終了するとアメリカでの司法試験の受験資格を得られます。

それから司法試験に合格すれば、晴れてアメリカの弁護士になることができるということです。

アメリカで共通の資格はない

上記したように、アメリカで弁護士になるには、資格を取得しても「米国どこでも弁護士として活動できる」わけではありませんので注意が必要です。

アメリカの様々な州の弁護士として働きたい場合は、それぞれの資格を取得しましょう。

国際弁護士の難易度は?

 

日本でも弁護士になるには、相当な苦労と努力を重ねます。
日本で司法試験を受験する難易度は極めて高いことで知られていますが、ここ数年は20数%台となっています。

もちろんアメリカで受験しても、誰しも簡単に合格できる資格ではありません。
しかし、アメリカで弁護士になるには少々状況が変わるようです。

アメリカは州によって合格率が変わる

アメリカで弁護士になるには、細かい要件が州によって変わってきます。

カリフォルニア州を例に挙げてみると、日本の弁護士資格を持っている場合は学位に関係なく、司法試験の受験資格が認められています。
そのため非常に受験しやすいと言われており、合格率も40%前後と日本よりも高い数字が合格率として出ています。

ニューヨーク州に至っては77%と驚異的な合格率を誇っていた時期もあり、現在は60%台を推移していますが、それでも高すぎる数字に感じられますね。

数字を見る分には、「弁護士になるにはアメリカに行った方がいいのでは?」と思えるかもしれません。
ですが、法律に関する充分な知識が必要であると同時に、試験は英語で出題されるので、高い英語力も求められます。

海外で国際弁護士になるには、当たり前ですが他国の言語をしっかりと覚えることも大切となってきます。

海外で活躍できる場所は?

国際弁護士になるには、どのような場所で活躍できるのでしょうか。

海外でしか資格が活かせないということでもなく、日本でもこんな働き方ができるようです。

アジアやヨーロッパでも活躍

国際弁護士というとアメリカでの活躍が最もメジャーに思われがちですが、最近では中国などアジア圏で資格を取得するケースも増えているようです。

さらにヨーロッパでは、EU内において弁護士の資格を相互承認しています。
そのため、ヨーロッパのいずれかの国で資格を取ると、ヨーロッパの全ての国で弁護士として働くことができるのです。

もちろん日本でも活かせる

自分が弁護士資格を取得した国と取引がある企業に就職すれば、すぐさま人材となれるでしょう。
国際弁護士は企業法務の面でとても心強い存在となり、社内で重宝されるはずです。

アメリカ、中国、ヨーロッパなど、様々な国との取引で自分の得た力を活かせます。
国際弁護士になるには、このようにたくさんの可能性が満ちています。

国際弁護士についてのまとめ

国際弁護士になるには、「国際弁護士」という名前の資格そのものがあるわけではありません。
主に海外で活躍している弁護士や、取引先が海外である場合を指しています。

難しい法律についての知識が必要な他、自分が資格を取得したい国の言語もしっかりと理解していなければなりません。

司法試験の難易度は、アメリカの場合だと州によって異なります。
日本よりも司法試験の合格率が高い地域も多いので、自分がどこの州の資格を取得したいのか、いくつ取得しておくのかなどしっかり検討しておいた方が良いですね。

アメリカのみならず、ヨーロッパや中国などでも活動できるので、自分が興味を持っている国の制度を確認してみてください。
弁護士として、海外でグローバルな活躍がしたいと考えている方は、ぜひどこかの国の弁護士資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

きっと日本と世界の架け橋になれるはずです。

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