司法試験予備試験とは司法試験の受験資格を得るための関門です。
法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格を得られる制度として多くの受験生が合格を目指しています。
そんな司法試験予備試験は難易度が高く各科目の試験範囲も膨大なため、事前準備や勉強の順番などが非常に重要です。
この記事では、司法試験予備試験に合格するために各科目をどのような順番で勉強すべきかについて解説していきます。
司法試験予備試験合格におすすめの通信講座
目次
司法試験予備試験の学習において順番が重要な理由

冒頭でも述べた通り、司法試験予備試験の学習では勉強順が重要です。
そこでここからは司法試験予備試験の学習で順番を気にするメリットについて解説していきます。
また順番を気にせずに学ぶデメリットについてもご紹介しますので、学習を始める前にしっかり理解しておきましょう。
順番を気にするメリット①効率よくインプットできる
司法試験予備試験は各科目の内容が相互に重なっており、特定の科目を理解していないと他の科目が理解しづらいといったことがあります。
そのためどの順番で勉強するかによって学習効率が左右されます。
また学習順を意識して勉強することで、効率良くインプットすることが期待できます。
順番を気にするメリット②学習が継続しやすくなる
学習順番を意識することでスムーズに内容を理解することができるため、学習が継続しやすくなります。
勉強を進める中で、理解できない科目があると心が折れて挫折してしまう方も少なくないでしょう。
そのため勉強に対するモチベーションを保つためにも学習順を意識することは重要です。
順番を気にしないデメリット①理解が中途半端になる
メリットでも述べたように司法試験予備試験で出題される科目の内容は相互に重なりあっているため、順番を気にせずに勉強すると十分な理解ができずに中途半端なまま進んでしまうことがあります。
他の科目を勉強した後にもう1度元の科目に戻らないといけなくなるなど効率が悪く、無駄に勉強時間がかかってしまうなどのデメリットに繋がります。
順番を気にしないデメリット②学習途中で不安になる恐れがある
順番を気にせず勉強を続けていると途中で「この順番で勉強して大丈夫なのか?」と不安になる恐れがあります。
ある程度勉強を進めてから「本当にこの順番でよかったのか?」と考えてしまうと今後のモチベーションにも悪影響を与えてしまいます。
行き当たりばったりで勉強して簡単に合格できる試験ではないので、しっかりと考えて計画を組んで勉強を進めていくことが重要です。
勉強科目の順番は「憲法→民法→刑法」が良い?

司法試験予備試験は勉強する科目が多く、どこから手をつけて良いか分からない方も多いと思います。
一般的に大学の講義などでは「憲法→民法→刑法」の順で学習します。
では司法試験予備試験でもこの順番に勉強すれば良いのかについて解説していきます。
司法試験予備試験の一般的な勉強順
一般的に法律の勉強は憲法から始まり、次に民法・刑法の順で勉強します。
これは、憲法が法律の上に存在するため最上位から順に学習するという意味があります。
しかし司法試験予備試験対策の勉強においてはこの順番が必ずしも正しいとは言えません。
憲法は法律の上位に位置するという特性から抽象的な規定が多く、最初に取り掛かると理解が難しい傾向にあります。
試験対策として効率の良い順番を確認し、最短での合格を目指していきましょう。
司法試験・予備試験受験者におすすめの順番

「憲法→民法→刑法」の順で勉強することは、司法試験予備試験の対策としては必ずしも適切ではないということを解説しました。
ここからは司法試験予備試験受験者におすすめの勉強順について解説していきます。
司法試験予備試験受験者におすすめの順番
結論から述べると、司法試験予備試験の受験者におすすめの勉強順は「民法→商法→民事訴訟法→刑法→刑事訴訟法→憲法→行政法」です。
商法や民事訴訟法は民法がベースになっているため、1番初めに学ぶべきは民法です。
民法は分量が多く覚えるのが大変ですが、民法を身につければ他の民事系科目の理解の手助けになります。
民法を一通り学習できたら次は商法や民事訴訟法を勉強しましょう。
商法の中では会社法に関する出題が多いため、特に会社法を中心に勉強すると効率が良いです。
民事系科目の学習が終われば、続いて刑法の学習をしましょう。
民事法・刑事法を一通り勉強したら最後に憲法と行政法を勉強することがおすすめです。
憲法に関する問題は民法や刑法の事例の中で憲法に基づいて解決を目指すという展開がされます。
そのため刑法・民法を理解した上で勉強すると理解がスムーズになります。
憲法には人権分野と統治分野がありますが、試験に主題されるのは人権分野が主となるためまずは人権分野から勉強することがおすすめです。
初学者は最初は広く浅く勉強するのがおすすめ
前述してきたように司法試験予備試験では各科目がそれぞれ関連しています。
そのため初学者の方はまずはおすすめした学習順で広く浅く学習していくと効率よくインプットできます。
全科目を一通り勉強したあとに1つ1つの科目を重点的に勉強することでより理解が深まります。
例えば民法と憲法の全体像を掴んだ後に改めて民法を勉強すると、憲法の知識を持って民法を深堀することができます。
このようにそれぞれの科目の繋がりを意識して勉強を進めていくことが合格への秘訣です。
司法試験予備試験合格を目指すための勉強の事前準備

ここまで司法試験予備試験のおすすめの勉強順について解説してきました。
ここからは司法試験予備試験の勉強をする際に必要となる事前準備について解説していきます。
学習環境の整備
学習環境の整備は司法試験予備試験の勉強を始めるにあたって重要な要素の1つです。
司法試験予備試験は簡単に合格できる試験ではないため、集中して勉強できる環境を整えましょう。
自宅が一番勉強が捗るという方は自宅で、そうでない方は自習室やカフェなど自分にあった学習場所を使用することをおすすめします。
学習時間の確保
司法試験予備試験に合格するために必要な学習時間は3,000~8,000時間と言われています。
十分な学習時間を確保できなければ合格することはできません。
サラリーマンなど忙しい方は通勤時間や朝の出社前の時間を利用するなど勉強時間を捻出するように努めましょう。
平日に時間が取れない方は休日に長めに勉強するなどして勉強時間を確保するなどの工夫が必要です。
教材の用意
司法試験予備試験を勉強するにあたって予備校や通信講座を使用しない方は教材の準備が必要です。
教材の1つとして司法試験用の六法全書を購入することをおすすめします。
科目毎に参考書や問題集も市販されているため、自分に合った教材を探して揃えるようにしましょう。
また教材選びの際は最新の法令に即したものを選ばないと法改正により内容が変わっている恐れがあるため注意が必要です。
スケジュールの作成
司法試験予備試験の合格には前述の通り短くても3,000時間は勉強が必要です。
そのためスケジュールをしっかりと立ててから勉強を始めることが重要となります。
1日何時間勉強してどのくらいの期間勉強するのか・どのような順番で勉強するのかなど事前に計画を練ってから勉強することで効率良く合格を目指せます。
順番が決められない!という方は予備校の利用がおすすめ!

司法試験予備試験のおすすめの勉強順について解説しましたが、正しい勉強順の解釈には色々な意見があります。
その中で自分で順番が決められないという方は予備校を利用することをおすすめします。
ここでは司法試験予備試験の勉強に予備校をおすすめする理由について解説していきます。
学習スケジュールを予備校に決めてもらえる
各科目の適切な勉強順がわからない方やどのくらい勉強すれば良いかわからないといった方には予備校でスケジュールを管理してもらうことをおすすめします。
予備校であれば今までの合格者のノウハウをもとに適切な学習順やスケジュールを設定してもらえます。
自分で計画を立てるのが苦手な方は予備校で学習を管理してもらいましょう。
疑問点を講師に質問できる
独学で勉強する場合、理解が難しい内容があった場合でも自分で解決しなければなりません。
司法試験予備試験の勉強は暗記だけと思われがちですが、実は法律の知識を持って論理的に考える力も要求されます。
また試験には論文式問題もあり、独学で知識を丸暗記するだけでは対応が難しいです。
しかし予備校では講師に疑問点を質問できるため勉強効率が上がります。
さらに論文の対策や添削を受けることもできるため、独学より確実な得点力を付けられることが期待できます。
質の高い教材を使用できる
独学の場合自分で勉強に使う教材を選んで購入しなければなりません。
しかし司法試験予備試験にはさまざまな教材がありどれが優れているか自分で判断するのは難しいと思います。
一方予備校では長年のノウハウを蓄積した質の高い教材を使用することができます。
どの教材を使用するかは合格を左右する重要な要素の1つです。
教材選びに悩んでいる方や時間をかけたくない方は予備校に通うことを検討しましょう。
司法試験予備試験の科目を勉強する順番とは?まとめ
この記事では、司法試験予備試験に合格するために各科目をどのような順番で勉強すべきかについて解説してきました。
今回の記事のまとめは下記の通りです。
- 司法試験予備試験の学習の順番を意識することでインプットの効率が上がり、学習が継続しやすくなる
- 一般的な学習順番は「憲法→民法→刑法」だが試験対策としては効率が悪い
- おすすめの学習順は「民法→商法→民事訴訟法→刑法→刑事訴訟法→憲法→行政法」である
- 勉強の事前準備として学習環境の整備・勉強時間の確保・教材の準備などが重要
- スケジュール管理や教材選びに自信がない場合は予備校に通うことがおすすめ
この記事を参考に難関の司法試験予備試験の合格を目指しましょう。
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