大学にもよりますが理系と比較して就職が難しいと言われている文系の方たちにとって、公務員はその安定性から人気の就職先となっています。
また女性の場合、将来結婚する可能性があるならば育休や産休などが取りやすい職種を選びたいですよね。
そこでこの記事では、文系から目指せる公務員にはどんな種類があるのかや公務員を目指すのにおすすめの学部、さらに女性である場合のおすすめの公務員職などを解説していきます。
興味のある方は是非最後までご覧ください。
目次
文系におすすめの公務員

まず最初に、文系におすすめの公務員職種をご紹介します。
地方公務員と国家公務員のどちらを目指すにしても、文系の強みを生かせる又は理系の分野があまり関与しない職種がおすすめです。
しかし受験資格で文理が指定されることはないため、どうしてもなりたい職種があればそれを目指すことを第1にお考え下さい。
市役所の事務系職員
まず文系出身の方におすすめの公務員職が、市役所の事務系職員です。
市役所職員は市役所内部の部署や市が運営する施設に勤務し、事務系の職員と技術系の職員に分かれます。
事務系職員の勤務内容は窓口における住民票などの書類の受け渡しや、地域で行われるイベントの開催と手伝いなどが挙げられます。
技術系の市役所職員は土木職・建築職・電気/機械職などに分かれ、道路工事の計画を行い民間の工事会社に支持を出したり公害対策などを行ったりします。
勤務部署に関しては受験時に自分で選択することは出来ず、また勤め始めた後は数年に1回部署異動を行い市役所内の様々な業務を学んでいくことになります。
文系出身の場合事務系職員に配属されることが多いと考えられますが、技術系に配属されると苦労すると考えられるため面接の際に出来る限り事務系を希望しておきましょう。
英語を活かせる職種
文系の強みと言えばやはり語学力でしょう。
中でも英語は公務員試験でも役立ちます。
また就職活動で民間企業も視野に入れている方はTOEICなどの勉強もしていることもあるため、それを活かせる職種がおすすめです。
具体的には、日本の観光地を海外に向けてアピールする観光庁職員や直接外国人とやり取りをする機会が多い入国審査官などが挙げられます。
市役所職員と同様に書類作業や事務手続き作業なども仕事に含まれますが、英語を活かせる機会は他の公務員職と比較して多くあります。
国家公務員の総合職・一般職
国家公務員の総合職や一般職は試験合格後に財務省や内務省に勤務する「キャリア組」とも呼ばれ、国立大学や難関私立大学の文系学生に人気のある職種です。
試験の難易度が非常に高く合格率も10%前後しかありませんが、文系の中で法学部や経済学部に所属していれば専門科目試験で有利に立つことができます。
注意点としては、キャリア組になった場合仕事は激務になると予想されることです。
そのため「バリバリ仕事したい」という方以外は他の公務員職に応募することをおすすめします。
公安職
公安職というのは地方公務員の警察官や消防官、国家公務員の皇宮護衛艦といった一般市民や要人を守る公務員職を指します。
皇宮護衛艦は少し特別ですが、警察官や消防官の場合文系理系があまり関係なくどちらかというと体力に自信がある方や柔道・剣道経験がある方が有利になる職種です。
また警察官や消防官は危険が付きまとう職業ではありますが、その分他の公務員職よりも手当などが充実しているというメリットがあります。
そのため、文系学部出身で体力に自信がある方は警察官や消防官を目指すのも1つの手かもしれません。
公務員を目指す際におすすめの文系学部

次に、公務員を目指す際におすすめの文系学部をご紹介します。
同じ文系学部でも、公務員試験において有利になったり公務員に合格後活かせる能力があったりするようです。
そのため、高校生の方で公務員就職を視野に入れている方は受験する学部を選ぶ時に参考にしてみて下さい。
法学部・経済学部
専門職を除いた公務員試験において最も有利だと言われている学部が法学部です。
基本的に公務員試験には教養科目試験と専門科目試験が存在し専門科目試験は自分が得意とする科目を選択することが可能となっていますが、法律関係の科目が非常に多くなっています。
そこで普段の学業で法律について勉強している法学部は、学業をそのまま公務員試験の勉強に活かすことが出来るため試験で有利になると言われています。
また経済学部についても専門科目で経済系の科目が存在することが多いため、法学部程ではありませんが公務員試験に学業を活かしやすいでしょう。
外国語学部
公務員に有利な学部というのはその学部で学んだ内容を公務員試験、もしくは公務員に就職後活かせる学部を指します。
その点でいえば外国語学部も教養試験の英語科目で役立つ上、外国人と関わる職種であれば公務員になった後も学部で学んだことを活かすことができます。
さらに外国語学部は他の学部と比較して留学に行く学生も多く、面接時に語学力をアピールすることも容易いでしょう。
女性におすすめの公務員職は?

続いて、女性におすすめの公務員職を見ていきます。
公務員試験の受験資格に性別の条件はありませんが、男女で対応が異なったりすることはあるのでしょうか?
市役所職員
市役所職員は男女両方におすすめできる公務員職で、その利点は転居が必要になる部署の移動がほとんど無いことです。
移動が行われるとしても市役所内の部署で移動するか、勤務場所が変わるとしても同じ市内になることが多くなっています。
これによって家庭と仕事を両立しやすくなるため、特に女性におすすめの公務員職となっています。
さらにフレックス制や時短勤務を取り入れている市役所も多いため、仕事の融通が他の公務員職に比べて働きやすい職場になっています。
国立大学法人等職員
国立大学法人等職員は正式な公務員ではありませんが、採用や給料計算などは公務員と同じように扱われます。
仕事内容は大学生のサポートや大学にある図書館の管理といった国立大学を運営する内容になっています。
そしてこの国立大学法人等職員は女性の比率が高くなっており、女性が重要な役職に付きやすい公務員職でもあります。
そうすると働いている女性に対する配慮が職場全体でされていることも多くなるため、女性が働きやすい環境であると言えるでしょう。
裁判所事務官
裁判所事務官の仕事は、裁判を行う際に必要となる手続きのサポートや裁判所で発生する事務作業となっています。
仕事内容的には男女関係ありませんが、裁判所事務官は採用の際に女性を半分以上採用する一方受験者は男性の方が多くなっているため女性の方が合格率が高くなっています。
また定期的に転勤がありますが異動希望を尊重してくれるため県をまたぐことは少なくなっており、これも人気のポイントとなっています。
小中学校事務職員
小中学校事務職員は、小中学校の教師とは違い学校で使用される備品を購入したり施設を管理したり職員に関する事務作業を行ったりする職業です。
仕事内容を見て分かる通り基本的にはデスクで事務作業をすることになるため、体力的に楽という特徴があります。
さらに女性が働いていることも珍しくないため育休や産休を取りやすく、家庭との両立に理解がある職場も多くなっています。
「文系だからとりあえず公務員」はやめた方が良い

最後に文系で公務員を目指す方向けに「文系だからとりあえず公務員」という考え方をやめた方が良い理由をお伝えします。
公務員は中小企業と比較して給料も安くない上職も安定していますが、上記の考え方をやめた方が良い理由には何があるのでしょうか?
試験対策に時間がかかりすぎる
公務員試験に合格するためには、勉強時間が教養試験のみで700~1,000時間、専門試験も含めると1,200~1,500時間が必要だと言われています。
1日3時間勉強するとしても専門試験を含めた場合1年~1年半という勉強期間が必要になり、民間企業の就職活動と比較して非常に労力がかかります。
さらにそれだけ勉強しても合格が保証されるわけではないため、民間企業の就職活動も同時並行で行うとなるととても大変な学生生活になってしまいます。
教師を目指す教育学部などに所属している場合は別ですが、「とりあえず」で目指すには労力とリスクが大きいようです。
お金と時間を無駄にする可能性がある
大学とは別に公務員を目指すとなると、公務員専用の予備校に通ったり通信講座を受講する人が多くいらっしゃいます。
しかし上記でご紹介した通り公務員試験対策の勉強には膨大な時間と労力が必要になり、予備校などに通って学習効率を上げてもそれは変わりません。
そんな中で「とりあえず」や「なんとなく」という動機で公務員を目指していると途中で挫折する人も多く、お金と時間を大量に無駄にしてしまうこともあるようです。
さらに公務員になった後も仕事にやりがいや楽しさを見出すことができず、モヤモヤした気分を抱えてしまう可能性もあります。
そのため「とりあえず」公務員を目指すのではなく、仕事内容に興味が持てるかなどをよく考えて公務員を目指すようにしましょう。
文系がなれる公務員にはどんな種類がある?おすすめの学部や職種まとめ
この記事では、文系から目指せる公務員にはどんな種類があるのかや公務員を目指す際におすすめの学部、さらに女性である場合のおすすめの公務員職などを解説してきました。
文系におすすめの公務員職は市役所事務系職員や警察官といった理系分野があまり介入しない職業や、語学力を生かせる観光庁職員などが挙げられました。
またそういった公務員職を目指すにあたって、学部は公務員試験に有利と言われている法学部・経済学部、語学力を活かせる外国語学部などがおすすめです。
さらに女性におすすめの公務員職は、女性の合格率が高い裁判所事務官や体力的に楽な小中学校事務職員、転勤が少ない市役所職員などが挙げられています。
公務員は「とりあえず」で目指してしまうと勉強の労力とリスクが大きいですが文系でも就ける職は非常に多いため、1度検討するのが良いと考えられます。
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