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司法書士の難易度は高い?合格率・勉強法やほかの資格とも比較

更新日:2025-10-16

司法書士の難易度は高い?合格率・勉強法やほかの資格とも比較

司法書士は、高度な法律知識と実務スキルが求められる重要な資格です。

そのため、試験の難易度は非常に高く、毎年の合格率は4~5%程度で推移しています。

本記事では、司法書士試験の難易度が高い理由や、近年の合格率の推移、他の難関国家資格との難易度の違いを詳しく解説します。

また、司法書士試験の概要、司法書士の仕事内容や年収、将来性もあわせて紹介しています。

これから司法書士を目指す方は必見です。

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司法書士試験の合格率は4~5%

年度受験者数合格者数合格率
令和6年度(2024年)13,960名737名5.3%
令和5年度(2023年)13,372名695名5.2%
令和4年度(2022年)12,727名660名5.2%
令和3年度(2021年)11,925名613名5.1%
令和2年度(2020年)11,494名595名5.2%
平成31年度(2019年)13,683名601名4.4%

参照元:法務省『司法書士試験

直近の合格率は4~5%程度です。

それ以前の合格率は4~5%程度でしたので、合格率がやや上昇しています。

司法書士試験に独学で合格できる?難しい理由から独学合格に向けた勉強法を解説

司法書士試験の合格者の男女比率

司法書士試験の合格者数の内、男女比率は以下の通りでした。

年度男性女性
令和6年度(2024年)67.2%32.8%
令和5年度(2023年)70.1%29.9%
令和4年度(2022年)72.4%27.6%
令和3年度(2021年)70.3%29.7%
令和2年度(2020年)73.4%26.6%
平成31年度(2019年)77.5%22.5%

参照元:法務省『司法書士試験

男性の割合は70~80%程度、女性の割合は20~30%程度です。

ただし近年の傾向では、女性の割合が上昇傾向にあります。

上昇した要因として女性の社会進出やキャリア形成が進んでいることが考えられます。

司法書士試験の合格者は今後も女性の割合が増える可能性が高いでしょう。

司法書士試験の合格点は7割以上

司法書士試験では、筆記試験の合格点も発表されています。

最近の試験結果だと令和6年度の合格点は350点満点中の267.0点以上でした。

得点率に換算すると76%ほどで、過去の試験結果を見ても、同程度の数字で推移しています。

司法書士試験の筆記試験は多肢択一式問題と記述式問題に分かれていますが、どちらも試験範囲も広く難易度の高い問題です。

7割以上の得点が必要となるため、合格点からも司法書士試験は難易度の高い試験といえます。

司法書士試験と他の国家資格の難易度を比較

司法書士試験は合格率が3~5%程度で、難易度が非常に高い難関国家資格です。

他の国家資格との難易度とも比較してみましょう。

国家資格合格率勉強時間
司法書士3~5%3,000時間
弁理士6~9%3,000時間
社会保険労務士4~6%700~1,000時間
土地家屋調査士8~10%1,000時間
税理士約20%2,000~4,000時間
行政書士10%前後600~1,000時間
司法試験30~40%3,000~8,000時間
宅建士15~17%200~400時間

各国家資格の合格率は、司法書士3~5%、社会保険労務士4~6%、税理士約20%、行政書士10%前後などです。

他の国家資格と比較しても、司法書士試験の合格率が非常に低いことがわかります

国家資格によって試験形式や受験者数などは異なるため、合格率だけで難易度を図るのは難しいです。

しかし、司法書士の合格率を見るに入念な試験対策は必須と考えて良いでしょう。

司法書士試験の難易度が高い理由

司法書士試験は、法律関係の資格試験の中でも特に難易度が高いとされています。

合格率は毎年3~4%を推移しており、他の国家資格と比べても非常に低いです。

ここでは、司法書士試験の難易度が高い主な理由を詳しく解説します。

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理由➀合格基準点が3つある

合格基準点が決められていることも、司法書士試験の特徴です。

司法書士試験は3つの問題に分かれており、それぞれに基準点が設けられています。

令和6年度(2024年)の司法試験のそれぞれの合格基準点は、以下の通りです。

問題配点合格基準点
午前の択一問題105点78点
午後の択一問題105点72点
記述問題140点83.0点

参照元:令和6年度司法書士試験の最終結果について

そして、1つでも基準点を満たしていなければ、不合格となってしまいます。

各分野を満遍なく勉強し、大きく分けて3つの問題をクリアしなければ司法書士にはなれません。

司法書士試験における「基準点」とは?合格点との違いも徹底解説!

理由➁相対評価だから

司法書士試験の判定は相対評価で合格者が決まることがポイントです。

受験者のうち高得点の上位者だけを合格にする方法を、相対評価といいます。

過去5年間の筆記試験の合格点は以下の通りとなります。

年度筆記試験の合格点
令和6年度267.0点以上(350点満点)
令和5年度211.0点以上(280点満点)
令和4年度216.5点以上(280点満点)
令和3年度208.5点以上(280点満点)
令和2年度205.5点以上(280点満点)
参照:法務省

そのため、平均点や去年の合格点以上をとっていても安心できません。

受験する年によっては不合格となる可能性もあるでしょう。

理由➂試験範囲が広い

司法書士試験は筆記試験と口述試験の2つの段階に分かれています。

筆記試験の科目は4科目とマイナーな7科目を含む合計11科目となっています。

民法、商法、不動産登記法、商業登記法の主要4科目は試験範囲が広く、さらにまんべんなく点を獲得しなければいけないため難易度が高いといえます。

理由④専門的な法律科目が多い

司法書士試験は司法試験や行政書士試験と共通する科目が多いものの、不動産登記法や商業登記法といった独自の科目があります。

上記の科目は択一式問題と記述式問題の両方で出題される主要な科目であり、とくに法律になじみのない方や初学者にとっては具体的なイメージを持ちにくいでしょう。

さらに記述式問題を解くためには単なる暗記ではなく、深い理解が求められるため苦手意識を抱える受験生も実際に少なくありません。

司法試験と司法書士試験の違いとは?難易度や試験内容の比較・ダブルライセンスのメリットを解説

司法書士試験について

出願期間5月
筆記試験7月第1日曜日
筆記試験合格発表9月下旬または10月上旬〜中旬
口述試験10月中旬〜下旬
最終合格発表10月下旬または11月上旬〜中旬
受験料8,000円
試験科目筆記試験

司法書士の受験資格は?司法書士になる方法・免除制度を解説

司法書士試験の筆記試験

民法20問
商法(会社法)9問
憲法3問
刑法3問
不動産登記法16問
商業登記法8問
民事訴訟法5問
民事執行法1問
民事保全法1問
供託法3問
司法書士法1問
不動産登記法1問
商業登記法1問

司法書士試験筆記士試験の午前の部では択一式の問題が出題され、主に民法と商法に焦点が当てられています。

午後の部では択一式と記述式の両方の形式があり、択一式の主要科目には民法、商法、不動産登記法、商業登記法が含まれ、これらは出題数が多いため主要科目となっています。

従来の午後の部の記述式問題の配点は2問で70点満点でしたが、令和6年度以降は140点満点に変更されました。

司法書士試験の口述試験

司法書士試験の口述試験では、司法書士として必要な知識が問われるものとなっており、出題範囲は以下の通りとなっています。

  • 不動産登記法
  • 商業登記法
  • 司法書士法

所要時間は1人15分程度で、面接形式で受験者1人に対して2人の試験官が付くのが一般的です。

試験内容は筆記試験に合格できる知識があれば応えられる内容で、例年筆記試験合格者のほとんどが口述試験に合格しています。

司法書士試験における「基準点」とは?合格点との違いも徹底解説!

司法書士試験合格に必要な勉強時間は3,000時間

司法試験合格までに必要な勉強時間は3000時間程度と考えてください。

最低でも週6日、1日4時間の勉強を進めることをおすすめします。

ただし個人の勉強方法や、講座の受講などによって、必要な時間は左右されます。

効率よく勉強できる人であれば、2000時間程度で合格する人もいるでしょう。

司法書士試験の合格に必要な勉強時間は?勉強時間の作り方・合格する方法を解説

司法書士試験に合格するための勉強法4つ

ここでは、司法書士試験に合格するための勉強法についていくつかご紹介します。

司法書士試験に合格するための勉強法4つ

勉強法➀過去問を解いて問題傾向をおさえる

試験問題の攻略法は、過去問にヒントがあります。

まずは複数年分の過去問に繰り返し挑戦してみましょう。

なぜなら試験の合格に必要な知識や出題傾向が分かりやすくなるからです。

どのような問題が出たのか過去問を洗い出しましょう。

過去問を繰り返し解くことで、問題文にも慣れが生まれます。

勉強法➁インプットとアウトプットを繰りかえす

司法書士試験の学習は知識のインプットはもちろん大切ですが、それと同時にアウトプットを行うことも大事です。

とくに法律初学者の場合、どうしてもインプットばかりに力を入れてしまいがちですが、インプットした知識を使う訓練をしておかないと制限時間内に問題を解けるようにはなりません。

インプットとアウトプットを繰り返すためにも過去問や予想問題集など、問題を解く訓練も意識して行うようにしてみてください。

勉強法➂合格から逆算してスケジュールを立てる

司法書士試験に最短で合格を目指す場合、ゴールから逆算して詳細な学習計画を立てることが重要です。

先にも述べたように司法書士試験はとにかく試験範囲が広範囲にわたるため、効率を重視しなければなかなか全科目をカバーすることはできないからです。

合格というゴールを念頭に置き、いつまでにどの程度の知識を習得する必要があるかを具体的に考慮しながら学習計画を立てるようにしましょう。

また働きながらの受験など受験生のライフスタイルはそれぞれ異なるため、自分の生活に合った無理のない学習計画を立てるのもポイントです。

勉強法④通信講座を活用する

通信講座を活用することで、時間や場所にとらわれず自分のペースで学習できます。

通信講座で使用するテキストには専門知識がない人でも理解しやすいよう、図や表を多用したり、わかりやすい言葉で解説された教材が用意されていたりもします。

さらに通信講座の最大のメリットは、疑問点があれば、講師に質問できる体制が整っている点も安心できるポイントでしょう。

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司法書士試験は、多岐にわたる法律知識と実務スキルが求められるため、非常に難易度が高い試験です。

合格率は例年約3~4%前後と低く、多くの受験者が長期にわたり挑戦しています。

試験内容の複雑さや、膨大な勉強時間が必要なことから、計画的な事前対策が不可欠です。

効率的な勉強スケジュールを立て、重要な試験対策教材を活用し、模擬試験で実践力を養うことが合格への近道です。

また、各科目ごとの勉強法や過去問の活用も重要になります。

事前の徹底した準備で、難関試験を突破しましょう。