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ライフセーバーになるには?資格の難易度や仕事内容・給料を解説

更新日:2023-12-14

ライフセーバーになるには?資格の難易度や仕事内容・給料を解説

皆さん知っているようでよく知らないライフセーバーという職業。

今回はそんなライフセーバーという職業について仕事内容を始め、ライフセーバーになるにはどんな資格が必要なのか、さらには皆さんの気になるライフセーバーの給料面まで、様々な情報を詳しくお伝えすべく総合的にまとめていきます。

ライフセーバーって何?

海辺の監視員

皆さんライフセーバーという仕事についてどのくらい知っているでしょうか?聞いたことはあるけど、どんな仕事なのかは知らないという方々が大半だと思います。

毎年夏になると海や川、プールへ出かけ、普段味わうことのできない開放的な気分を満喫することができますが、様々な要因による水難事故は、これだけ毎年注意喚起がされていても一向に減る気配がありません。溺れた人を助けようとした人もさらに溺れてしまうという悲劇も多く起こっています。

そのような悲惨な水難事故を防いだり、注意喚起を行う為に設けられた資格が、ライフセーバーです。

救助を求めている方や自分自身の人命にも関わる為、ライフセーバーの資格に加えて必要となる知識や技能が多いのも特徴なので、スポーツや医療の専門学校で学ぶ事も大切になります。

専門学校の資料は無料で請求出来るので、一度見比べてみてはいかがでしょうか。

海やプールの安全を守る

ライフセーバーってどんな仕事?

今回はまず最初にライフセーバーの仕事内容についてお伝えしたいと思います。

ライフセーバーの仕事は大きく分けて2つあります。

一つ目は皆さんが想像するような海水浴場やプールにおいて水難事故を防止する仕事です。

そしてもう一つはスポーツとしてライフセーバーをやる仕事です。

水難事故防止を防止する

水難事故を防止すると一言でいっても具体的にどんなことをするかはあまり分からないと思います。

まず、前提の知識として水難事故とは人が溺れるなどの水中における事故だけを指すのではありません。

例えば、岩場に船が座礁してしまって船員が身動きが取れなくなるのも水難事故のひとつと言えます。

水難事故を防ぐことには大きく分けて二つのステップがあります。

一つ目は水難事故を事前に防ぐこと、二つ目は起きてしまった水難事故を最悪の事態を避けて無事に収束させることです。

水難事故を事前に防ぐ
一番最初にウォーター・ライフセーバーに求められる仕事は水難事故を未然に防ぐことです。プールで危険な行動をしている子供がいたら危険な事態になる前に注意を促したり、海で波が高い日などは泳ぐのを規制したりと水難事故の確率を出来るだけ減らすことがウォーター・ライフセーバーにとって最も重要な仕事です。

水難事故を収束させる
そのように、水難事故の確率を出来るだけ低くしても、水難事故はいつかは起きます。水難事故が万が一起きてしまったらウォーター・ライフセーバーはその事態を収拾するような仕事が求められます。つまり、溺れている人を助けたり、具合の悪い人を陸に上げたりとその場その場で適切な処置が求められます。

ライフセーバーに向いている人

水に関する知識や救助法などの専門知識はもちろんのこと、体力が無ければ成り立ちません。

講習会の受講条件を満たす最低限の運動能力に加え、いつどんな事故が起きるか予測はできませんので、冷静に対処し最善の処置をできるよう、常にベストの状態でいなければなりません。

基本的な仕事は監視やパトロールになりますので、集中力や忍耐力も必要です。 海や泳ぐことが好きで、水辺の安全を守りたい、社会の役に立ちたいという高い志をもった人に向いている仕事といえます。

スポーツとしてのライフセーバー

ライフセーバー

水難事故を防止するだけではなく、ライフセーバーが競技として存在していることをご存じでしたか?

ライフセービングスポーツと呼ばれているこのスポーツには、大きく分けてオーシャン競技プール競技の二つがあります。

オーシャン競技

オーシャン競技とは主に海で行われる競技の事を指します。

短い距離の泳力を競う競技から砂浜で長距離を走る競技まで様々です。この中で最も有名な競技はビーチフラッグスという競技でしょう。

テレビ番組でも頻繁に行われているこの競技は、競技者全員がうつぶせで一列に並んだ状態から20メートル先に置かれた旗に向かって全速力で走っていき、最初に旗を取った人の勝ちというものです。

さらに、このオーシャン競技にはBLSアセスメントという人工呼吸と心臓マッサージとAEDの正確さを競う競技もあります。

プール競技

プール競技とはその名の通り、プールで行われる競技の事です。

このプール競技にはマネキンを要救助者に見立てた競技が多いのが特徴と言えます。

沈められたマネキンを引き上げ、ゴールまで運ぶといったような競技があります。

ライフセーバーになるにはどうすればいいの?

ライフセーバーになるには

ライフセーバーは主に水難事故の防止や救助活動をするので、救助・救命の知識やスポーツの知識、ケガをした方への応急手当等の知識が必要不可欠です。

その為、スポーツインストラクターやトレーナー、救急員のような資格をプラスで取得している方が多いのです。その取得のためにはやはり専門学校で適切な知識をしっかりと身に付け、ライフセーバーの仕事に活かせるようしなくてはなりません。

スポーツや医療の専門学校の資料は無料で複数請求出来るので、一度比較検討してみましょう。

ではここからはライフセーバーになるにはどうすればいいのかをお伝えします。

ライフセーバーに必要な資格

まず、ライフセーバーに公的な資格はありません。つまり、誰でもいつでも名乗ること自体は可能ではあります。

しかし、このライフセーバーは人命にかかわる仕事という事もあり、一定以上の知識技能を持ち合わせていることが好ましいです。

その一定以上の知識と技能を持ち合わせていることの証明となるのが、

  • ライフセーバーの認定試験【日本ライフセービング協会】
  • 赤十字救急法救急員【日本赤十字】
  • 赤十字水上安全法救助員Ⅰ・Ⅱ【日本赤十字】

などです。

今回はライフセーバーになるには一つの目標となる、日本ライフセービング協会の認定試験について詳しく紹介していきます。

事故防止や救助で地域貢献したいなら

日本ライフセービング協会の認定試験

ライフセーバーの資格において最も認知度が高いのは特定非営利活動法人日本ライフセービング協会によって実施されている認定試験です。早速この認定試験について詳しく紹介しましょう。

★特定非営利活動法人日本ライフセービング協会とは?

特定非営利活動法人日本ライフセービング協会は、ライフセーバー資格認定講習会を実施する団体です。1970年に湘南指導員協会として発足し、2001年に特定非営利活動法人化されました。


講習会を受講する為にそれぞれのランクにおいて、受講条件が定められています。上に行くほど厳しい条件をクリアしていなければなりません。

ウォーター・ライフセーバー

年齢制限 中学生を除く15才以上
泳力 項目 成績
400m 10分以内
50m 50秒以内
潜行 15m以上
立ち泳ぎ 2分以上


ベーシック・サーフ・ライフセーバー

年齢制限 高校生を除く18才以上
泳力 項目 成績
400m 9分以内
50m 40秒以内
潜行 20m以上
立ち泳ぎ 5分以上


アドバンス・サーフ・ライフセーバー

年齢制限 19才以上
実務経験 ベーシック・サーフライフセーバー取得後1年経過
ビーチパトロール20日以上
泳力 項目 成績
800m 14分以内
50m 35秒以内
潜行 25m以上
立ち泳ぎ 10分以上


アドバンス・サーフ・ライフセーバーは最も高度なランクで、19才以上、ベーシック・サーフ・ライフセーバー資格取得後1年以上経過していることやビーチパトロールを20日間以上の経験に加えて、泳力の基準もベーシックと比較してかなり厳しい条件をクリアしていなければなりません。

これらの条件を満たした上で、講習会ではさらに水に関する知識や救助法、応急手当や蘇生法、サバイバルスイム、ビーチマネジメント等多岐に渡る知識を身に着ける必要があります。

日本赤十字が行っている試験

日本ライフセービング協会だけでなく日本赤十字が行っている試験もライフセーバーになるには取っておきたい資格のひとつです。

「赤十字水上安全法救助員Ⅰ・Ⅱ」をとるためにはまず、赤十字救急法基礎講習の認定試験に合格する必要があります。

この「赤十字水上安全法救助員Ⅰ・Ⅱ」では水難事故による人命救助についてより専門的な知識を受講することが出来ます。

ライフセーバーの資格試験の概要!難易度は?

ライフセーバー 難易度

ライフセーバーの学科試験には、ライフセービング理論や心がけの他に、海の知識や応急手当、一時救命等が問われますので、専門的な知識を習得している方がより有益であり、安全を守ることに役立ちます

スポーツや医療の知識は専門学校で学ぶことが一番確かなものですから、無料の資料請求から情報を集め、自分に合った学校を選択する事が最善であると言えるでしょう。

それではライフセーバーの資格試験を受けるにあたっての、難易度や試験料などの概要をまとめておきます。

試験に関しては、色々な民間資格がある中でも少し珍しいものと言えそうです。

ライフセーバーに求められるもの

ライフセーバー資格取得の為の勉強法

認定された講習会を受講すれば資格を取得することができますので、資格取得のイメージに付きものな参考書や専門学校などとは少し違った資格です。

ですが、知識面での勉強をする講習会を受講する前に、運動力や体力面においての厳しい受講条件が設けられていますので、まずその条件を満たすための運動能力や精神力を養わなければなりません。

ライフセーバーの資格試験料やスケジュール

日本ライフセービング協会への登録料を含む受講料は、ウォーター・ライフセーバー、ベーシック・サーフ・ライフセーバー、アドバンス・サーフ・ライフセーバーともに、それぞれ23,000円となっています。

講習会は毎月数回、全国各地で行われています

日程については、日本ライフセービング協会の公式ページで全て公開されています。

ライフセーバー資格の難易度

もともと、厳しい受講条件を満たした上で講習会を受講して資格を取得するので、受講するまでの難易度は体力面や運動能力面も含めて大変だと言えます。

しかし、受講条件を満たして受講している人がライフセーバーの資格を認めてもらうまでの部分で言えば難易度は高くはないでしょう。

受講時間は、それぞれ以下のようになっています。

資格 受講時間 日程
ウォーター・ライフセーバー 35時間 7時間×5日
ベーシック・サーフ・ライフセーバー 35時間 7時間×5日
アドバンス・サーフ・ライフセーバー 28時間 7時間×4日

ウォーター・ライフセーバーはプールなどを対象にしたものです。また、一般的にいうところのライフセーバーを指すサーフ・ライフセーバーは海でのもので、基本的なベーシック・サーフ・ライフセーバーと、より高度なアドバンス・サーフ・ライフセーバーとがあります。

ライフセーバー資格試験の合格率・合格発表

合格率は非公開となっています。

しかし、それぞれの受講条件を満たした上で講習会を受講して資格を取得するので、ほとんどの受講者が合格できているようです。

講習会を受講した約1ヶ月後に、資格カード、認定証を発行し郵送されますので、これが実質合格発表となります。

ライフセーバーの給料

レスキュー

ここまでの話でライフセーバーを目指そうかなと考えている人もいるかもしれません。

しかしそんな人たちもライフセーバーの給料は一体どのくらいもらえるのかというのは気になるところだと思います。

正直に申しますとライフセーバーの給料だけで生活していくのは現状ほぼ不可能に近いです。

海外の大会などで賞金を得るプロ・ライフセーバーもいますが、一般的に別の仕事を持ちながら、日本ライフセービング協会に登録した各地のライフセービングクラブやチームに所属し、ボランティアとして活動する人がほとんどです。

今回はプールや海水浴場での監視員とプロのライフセーバーの2つのパターンに分けてライフセーバーの給料面をご紹介したいと思います。

プールや海水浴場での監視員

先ほども申しました通り、プールや海水浴場での監視員では稼ぐことはできません。

この仕事をしている大半の人が大学生のバイトや副業として行っている人ばかりです。

つまり、皆自分の本業の仕事を行いながら、趣味程度にこの仕事を行っています。

ということで、プールや海水浴場での監視員を行っている人はあまり給料面を気にしていない人が殆どです。

海水浴場などでアルバイトをする場合は、時給850~950円前後、日給だと6,000~10,000円前後です。

プロ・ライフセーバー

前述のプールや海水浴場での監視員とは違い、プロ・ライフセーバーは成功すると、とてつもない額の給料をもらえる可能性があります

日本で初めてプロ契約を結んだ、飯沼誠司選手は世界大会などで優勝したことで、給料は年収で1000万円ほど貰っているのではないかと推定されています。

このプロ・ライフセーバーは自分の実力次第では大金を稼げるという一面を持っています。

ライフセーバーと同じ分野の他の資格

    • ライフセービング・マスター
    • ウォーターセーフティー
    • プールライフガーディング
    • インストラクター
    • アシスタント・インストラクター
    • イクザミナー
    • IRBクルー
    • IRBドライバー
    • 赤十字救急法救急員
    • 赤十字水上安全法救助員

ライフセーバーの現状や将来性

ライフセーバーの現状

かつては水辺などにも自由に入ることができ、その怖さを身を持って理解し事故を未然に防ぐことが多くあったものと思われます

ただ近年は容易に近づけない場所が増え、その怖さを知らないまま、シーズン中だけ海や川に行くという状況が大人も子供も増えているので、危機管理や事故が起きた時の対処法等への意識も薄れてしまっています。

現在、海や川、プールなどでの水難事故は、毎年様々な注意喚起が成されているものの一向に減りません

その中で重要な役割を担うライフセーバーの数は不足していると言うこともできます。

ライフセーバーの独立について

発祥の地であるオーストラリアを始め、海外ではプロのライフセーバーが職業として成立しています

一方日本では、その重要性が叫ばれているにも関わらず、いまだにボランティアやアルバイトに頼っているという状況にあります。

独立して生計を立てていくのは、まだまだ厳しいといえるでしょう。

ライフセーバーになるには?資格の難易度や仕事内容まとめ

ライフセーバーという職業についてご説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

ライフセーバーという職業は誰でも名乗ることが出来る一方で、ライフセーバー協会の掲げる受講資格をみれば、人命救助に必要な体力や運動能力は半端なものではなく、さらにその対応の仕方によって人命をも左右し得るとても責任感の問われる職業です。

ですが、海や泳ぎが好きで海岸や砂浜で仕事がしたい、安全を守りたいという人にはうってつけの職業なので挑戦してみる価値はあります。

そしてその安全を守る為にも、スポーツや医療の知識は必要不可欠なので、専門的な知識の習得に励まれる事をおすすめします。無料の資料請求で複数の学校を見比べ、自分の理想に一番近いものを選ぶことで、理想のライフセーバーに近づく事が出来ますよ!

ライフセーバーに必要な知識を習得!