MBAを取得することは多くのビジネスパーソンにとって役立ち、グローバルに活躍したい方にとっては非常に有用なものとなります。
MBAには国内MBAと海外MBAの2種類が存在し、それぞれ違う学び、評価を得られますが、これからMBAを取得しようと思っている方には、その違いがわからない方もいるでしょう。
この記事ではMBAとは何か、国内MBAと海外MBAの違い、取得方法や難易度について解説していきます。
海外MBAを取得するメリット・デメリットについても解説しているため、取得を検討している方はぜひ参考にしてください。
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海外MBAとは
MBAとはMaster of Business Administrationの略で、日本では「経営学修士」とも呼ばれます。
世界各国のビジネススクール(ビジネス系大学院)で経営学を修了することで与えられる学位であり、資格ではありません。
資格はある仕事を行うために必要なライセンスのことですが、学位は専門分野を収めることで得られる称号ですので、MBAの取得は経営学を専門的に学んだことを証明する学位となります。
MBAの始まりはアメリカ、19世紀末に登場した大学院修士課程であり、企業経営を科学的アプローチにより捉えて、経営の近代化を進めるという考え方のもと始まりました。
MBAで学べること
MBAでは、企業経営に関するあらゆることを学びます。
経営者でない場合は、営業なら営業、会計なら会計など一つの能力を保持していれば仕事をしていけますが、経営者は全ての仕事をある程度把握できなくてはなりません。
具体的に学べる内容は、以下の通りです。
・経済学
・統計学
・組織行動学
・組織行動論
・経営戦略
・マーケティング
・アカウンティング
・ファイナンス
・オペレーションマネジメント・
・生産管理
・情報マネジメントなど
実際に仕事を行なっていると、全てについて経験し学ぶことは難しいですが、MBAではこれらを幅広く学ぶことができます。
なお具体的な海外MBAプログラムは、大学やビジネススクールによって異なります。
海外MBAの取得方法
海外MBAを取得する方法には、留学して取得する・オンラインMBAプログラムで取得するの2種類があります。
海外MBA留学の場合は、約10か月~約1年半であることが多く、アメリカや国内だと2年程度が一般的です。
なかにはアメリカでも1年制プログラムを用意しているところもあるので、自身の状況や目的に合わせて学校を選ぶのが大事です。
一方で、オンラインMBAプログラムを利用する場合は、日本にいながら取得を目指せます。
仕事を続けながらでもMBAの取得を目指せる点は大きなメリットといえます。
海外MBAと取得後の進路
海外MBAを取得した卒業生は、おもに外資系企業やコンサルティングファーム、海外公的機関などで活躍する方がほとんどです。
ほかにも、起業家として事業を興すケースもあります。
出身校、就職先の国の給与水準、業界・職種、入学前の職歴等によりますが、外資系コンサルや大手外資系企業に転職した場合、年収アップも充分目指せます。
なかには、MBAを採用の際の必須条件としている外資系企業もあるので、アプローチできる幅は確実に広がるでしょう。
また、キャリア前半ではなかなか経験できない経営全般・財務領域についての知識を備えれば、経営者視線として考えられるため企業のリーダーとしてのキャリアアップも実現できます。
海外MBA取得に必要な費用の相場
MBAプログラムの年間授業料は、おおよそ800万円~2000万円以上と公立か私立かによってかなり幅があります。
しかし、実際にMBAを取得するのには授業料以外でもさまざまな費用が掛かるため注意が必要です。
たとえば住居費、食事代、交通費、通信費、教科書代など、必要経費に加え生活費など。
また一般的に海外MBAの学費は国内MBAと比較して高額になる傾向にあります。
理由としては私立トップ校の学費が相対的に高いこと、さらに円安トレンドの影響も受けると費用が変動的に上昇することなどが挙げられます。
さらに留学中留学中は収入がなくなるため、仕事を辞めた場合に失われる給与と仕事の機会が失われるリスクについてお考えなければいけません。
たとえば、年収500万円の人が留学のために退職した場合、2年間の機会費用は1,000万円となります。
一方で国内MBAで在職しながら学習すれば、収入や生活面でのコストが大幅に削減されます。
以上のことから海外MBAはかなりの出費が必要となるため、リスクについて考慮し慎重に判断することが大事です。
オンラインMBAならば費用が抑えられる
先にも述べたように海外MBA留学はとにかくお金がかかります。
少しでも費用を抑えたいのなら、オンラインMBA留学もひとつです。
オンラインMBAであれば、トップレベルの学校でも実際に留学する際よりも約半額程度で受講できるといわれています。
また国内にいながら受講できることから、海外でかかる生活費がかからない、在職しながら留学ができるといったメリットもあります。
ただし一方で、現地でのコミュニケーションができないので、語学力が身につかなかったり、海外での人脈が作りにくいといったデメリットもあります。
何を目的に海外MBAを取得するかによって変わるため、自分に合った方法を選んでみてください。
海外MBAの受験資格
学校にもよりますが、海外MBAでは以下の項目が受験資格となっているケースが多いです。
- 最低でも学士以上(四年制大学卒業)必須
- 職歴2~3年以上(平均だと5~6年であることが多い)
- GPA3,0もしくは3,3以上であること
- GMAT/GREスコア650~700点程度(学校による)
- TOEFL®/IELTSスコア90~110点程度(学校による)
英語圏の国で大学卒業をした場合は、一部スコアが免除されるケースもありますが、多くの場合は高い英語力が求められます。
大学在学中などに取得していれば問題ありませんが、志望校の合格ラインの点数をクリアするために複数回の受験が必要となることもあるので計画的に進めることが大事です。
海外MBAで必要な書類
海外MBAではおもに以下の書類の提出が必要となります。
- 大学の成績表
- 履歴書
- 入学願書
- 推薦状
- GMATまたはGREのスコア
- TOEFLまたはIELTSのスコア
- 小論文
入学願書は、各大学のホームページからダウンロードし、上記の書類は基本的にすべて英語での提出となります。
推薦状には自分が職場で行っている業務や役割、また会社への貢献度などを記載しなければいけないため、あらかじめ上司に書いてもらう必要があります。
GMATやGREとは英語の試験にあたりますが、TOEFLなどとは違い英語力を測るための試験というよりは、分析能力や数学力、また問題解決能力などを測るためのものとなっています。
ビジネススクールによって求めているスコアは異なるため、事前に確認しておくようにしてください。
海外MBAを取得するメリット5つ
次に海外MBA取得によるメリットとデメリットを紹介します。
ここでは海外に留学して海外の大学院で取得するMBAを対象とします。
メリット➀英語力が身に付く
海外でMBAを取得する場合、高い英語力を習得することができるメリットがあります。
なぜなら、海外のビジネススクールでは授業が英語で行われているからです。
授業中に英語を使うことで、自然に英語力が向上するでしょう。
さらに、ビジネススクールのMBAプログラムでは、経営に焦点を当てた実践的な授業を受けるため、ビジネスシーンで即座に役立つ英語表現や語彙を学ぶことができます。
日常会話で使用する英語だけでなく、将来的なビジネスの場で必要とされる英語を習得することもできます。
メリット➁世界レベルの経営学が身につく
海外のビジネススクールでMBAを取得することは、世界レベルの経営学が身につくといったメリットがあります。
もちろん日本でも経営学の深い知識を学べますが、世界基準の経営学というものはなかなか身につけられないものです。
しかし海外MBAなら海外の企業で働きながら、マーケティング戦略や人材マネジメントを行う方法などを学べます。
とくにこれまで日本で働いていた方は、インターンシップ制度を利用して海外の企業で働くと、日本と海外のそれぞれにおける経営方針の違いがはっきりと理解できるでしょう。
将来グローバルに活躍したい方や世界に通用するような経営をしたいといった方にはおすすめです。
メリット➂就職・転職での強みになる
ビジネススクールでMBAプログラムを受ければ、就職・転職の際でもアピールポイントになります。
一般的に日本人はとくに海外での就職・転職が難しいとされていますが、海外のビジネススクールに通っていれば、英語力があると認められます。
したがって、海外の移住や就職、転職を考えている方にはかなりのメリットといえるでしょう。
また外資系企業への就職・転職を目指している場合でも、日本でMBAを取得するよりも海外で取得したほうが有利になるとされています。
とくに外資系企業だと国内ではMBAを取得している人は少ないですし、英語力があれば強みとなります。
メリット④就職・転職の幅が広がる
ビジネススクールでMBAプログラムを受講することで、就職や転職の選択肢を広げることができます。
特に日本人は海外での就職や転職が難しいとされていますが、海外のビジネススクールに通うことで高いレベルの英語力や経営に関する知識が自然に身につくため、海外の企業からその実力が認められ、現地での就職や転職がしやすくなるメリットがあります。
なぜなら、外資系企業の多くは、海外でMBAを取得した人を、国際的な環境で経営学を学んできた人物として評価するからです。
とくに入学が難しいとされるビジネススクールに通いMBAを取得した場合、さらに高い評価を得られる可能性があります。
また、海外に住んでいると日本にいるよりも海外企業の就職情報を得やすくなる点もうれしいポイント。
したがって外資系企業への就職や転職を目指す場合、日本でMBAを取得するよりも海外で取得することをおすすめします。
メリット⑤年収アップを実現できる
海外でMBAを取得することによって年収アップを実現できる可能性が高まります。
理由としては国際的な環境で経営学を学んだ結果、高い英語力や世界的に通用するビジネススキルを身につけていることが、企業に対してアピールできるからです。
さらに、ビジネススクールの中でも国際認証を受けた学校でMBAを取得した場合、企業からより高い評価を得ることができ高年収につながる可能性が高まります。。
国際認証とは、国際的な第三者機関がMBAプログラムの評価基準を満たしていると認定した場合に与えられる認証です。
就職や転職後の年収を重視するのであれば、国際認証を受けた海外のビジネススクールでMBAを取得するのがおすすめです。
海外MBA取得のデメリット3つ
海外MBAはかなり魅力的なメリットに溢れていますが、デメリットも大きなものとなります。
無理をして海外MBAに入学してしまうと何も得られず、損ばかりしてしまう可能性もあるため自分の実力と目標をきちんと見極めて選択しましょう。
デメリット➀高い英語力が必要
どんなに英語に長けている方でも、ネイティブでなければおそらく英語の学習もしないと就いていけない場面に出くわすでしょう。
海外MBAの授業は英語がネイティブレベルに扱えることを前提として進んでいくためそのスピードははやく、難しい用語も使用されます。
ちなみに海外MBAで求められる英語力のスコアは学校にもよりますが以下が目安となります。
試験 | 英語力スコア |
---|---|
TOEFL | 90~109点(120点満点) |
IELTS | 6.5~7.5点(9点満点) |
GMAT | 550~720点(800点満点) |
上記に加えて英語による小論文も試験に含まれるため、入学の時点である程度の英語力を身に着けておかなければ難しいといえるでしょう。
英語力が不十分ですと英語の学習に加え理解できなかった講義の復習を行わなければならず、かなりの手間と労力がかかります。
MBAの講義を十二分に学習したいなら、かなりの英語力を備えるか、国内MBAで学習するべきです。
デメリット➁費用がかかる
海外でMBAを取得するためには留学が必須であるため、国内MBAに比べてかなりの費用がかかります。
たとえば海外のビジネススクールの授業料は、一般的に700万~1,600万円程度とされていが、フルタイムでMBAプログラムを受講する場合、一部のスクールでは学費だけで2,000万円程度かかることもあります。
さらに、留学前に日本で働いていた場合、会社を休職または退職する必要があるため、収入が途絶え、費用の支払いが困難になることがあります。
一方、日本でMBAを取得する際の学費は100万~370万円程度で、高額な場合でも500万円程度です。
このように、MBAを海外で取得する場合と日本で取得する場合では、費用に大きな差が生まれます。
しかし、海外でMBAを取得することで将来的に年収が上がる可能性があるため、将来への自己投資と考えることもできます。
もし海外でMBAの取得において費用を抑えたい場合、奨学金制度や社費留学制度などを利用するのがおすすめです。
さらに、オンラインに対応している海外MBAも存在するため、検討してみると良いでしょう。
デメリット➂休職・退職のリスクがある
海外でMBAを取得するために留学する際、通常は2年以上の留学期間が必要となるため、仕事を休職または退職する必要があります。
先にも述べたように収入が途絶えると、ビジネススクールに通うための費用や生活費そのものを確保することが難しくなります。
さらに、仕事を退職した場合、これまで築いてきたキャリアが途絶えるリスクがあります。
しかし、MBAを取得した後は転職先の選択肢が広がるため、MBA取得前には就けなかった職に就くことが期待できます。
将来的なリターンを考慮し、仕事の休職または退職を決めるようにするようにしてください。
国内MBAと海外MBAの違い
MBAには日本で取得できる国内MBAと海外MBA、海外に留学して取得する海外MBAが存在します。
日本で取得できる国内MBAと海外MBAは「国内の大学が開校する国内MBA大学院」と「海外のMBA大学院が日本で行なっている海外MBA」の2種類があり、この海外MBAは海外留学で取得する海外MBAとは扱いが変わることがあります。
それぞれ多くの違いがあり、在学中に置かれる環境が違うことはもちろん、その後のキャリアも違ってくることでしょう。
ここでは、国内MBAと海外MBAの違いについて紹介します。
海外MBA | 国内MBA | |
---|---|---|
学費と費用(年間) | 約1000万円 | 約100万~300万円 |
入試科目 | GMAT, TOEFL等 | 筆記試験・面接試験 |
かかる時間 | 約2年+準備期間 | 1.5年~3年 |
卒業後の進路 | 外資系、国際機関、起業等 | 日系企業、起業、新規事業 |
上記の表からも分かるように国内MBAプログラムの学費は、海外と比較して相対的に安く、生活費や渡航費用が別途発生しないというメリットがあります。
キャリアを継続しながら受講できるプログラムも多いため、海外でMBAを取得するよりも経済的な負担が少ないので費用を抑えたい人や休職・退職のリスクを避けたい人にはおすすめです。
一方、海外のMBAプログラムについては、自費留学の場合、時間やコストに関して大きな投資が求められることを覚悟しなければいけません。
しかし海外ではMBAの評価が一定の認識を得ているため、就職面接で有利に働く場面も多いでしょう。
とくにトップ校のMBAであれば様々な選択肢の幅が広がると予想できます。
トップ校を目指せる学力や英語力をお持ちの場合、MBA取得にかかる時間と高額な投資をしても長期的に見ると回収できる可能性が高いでしょう。
オンラインの国内MBAと海外MBAの違い
日本国内のMBAプログラムは通常2年での卒業を前提にカリキュラムが設計されており、実際に2年で卒業する学生がほとんどです。
一方、一般的に海外のオンラインMBAプログラムは卒業までに平均3年を程度とされており、国内MBAの方が学習期間が短くすむことがわかります。
またコスト面では国内のオンラインMBAにはビジネス・ブレークスルー大学大学院、グロービス経営大学院、SBI大学院大学があり、入学金は約10万~30万円、年間授業料は約120万~150万円程度で、2年で卒業する場合の総費用は約300万円が相場です。
コスト面で見ても海外の上位オンラインMBA校と比較すると、国内のオンラインMBAの費用はより安価で済むことがわかります。
国内MBAの授業は主に日本語で行われるため、英語力に自信がない方でも国内MBAで学ぶことが出来るメリットがあります。
仕事を続けながらMBA取得を目指したい方には、国内オンラインMBAをおすすめします。
2025年最新FT MBAランキングで見る海外MBAランキング
「Financial Times」のMBAランキングは、毎年発表されるグローバルなビジネススクール評価の一つであり、世界のトップMBAプログラムを把握する指標として広く認識されています。
このランキングはおもにビジネススクール卒業生のキャリア成果やMBAによる給与の向上率、卒業後の国際的な活躍機会など、多岐にわたる指標を基に算出されています。
過去20年以上にわたり、FT MBAランキングはビジネススクール業界に大きな影響を与え続けています。
ランキングの順位が上昇すると、学校への応募者数が増加する傾向があり、逆に順位が下がることで志願者数が減少するケースもあるとされています。
ここでは、2025年度における「Financial Times」のMBAランキングについて紹介します。
順位 | 学校名 | 国 | 費用 |
---|---|---|---|
1 | ペンシルベニア大学:ウォートン | 私達 | 241,522 |
2 | コロンビアビジネススクール | 私達 | 242,747 |
3 | IESEビジネススクール | スペイン | 198,584 |
4 | インシーアド | フランス | 209,992 |
4 | SDAボッコーニ経営大学院 | イタリア | 217,241 |
6 | MIT:スローン | 私達 | 232,565 |
7 | ロンドンビジネススクール | 英国 | 214,823 |
8 | エサードビジネススクール | スペイン | 205,044 |
9 | HECパリ | フランス | 191,828 |
10 | ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院 | 私達 | 219,487 |
11 | デューク大学フークア・スクール・オブ・ビジネス | 私達 | 208,261 |
12 | セイブス | 中国 | 194,589 |
13 | ハーバード・ビジネス・スクール | 私達 | 256,731 |
13 | コーネル大学:ジョンソン | 私達 | 200,517 |
15 | カリフォルニア大学バークレー校:ハース | 私達 | 219,388 |
15 | 上海財経大学:ビジネスカレッジ | 中国 | 226,494 |
17 | シカゴ大学:ブース | 私達 | 236,474 |
18 | IEビジネススクール | スペイン | 178,898 |
19 | UCLAアンダーソン経営大学院 | 私達 | 203,117 |
20 | ダートマス大学:タック | 私達 | 211,135 |
参照:MBA 2025 – フィナンシャル・タイムズのビジネススクールランキング – FT.com
MBAを選ぶ際にチェックしておきたいポイント5つ
ここでは、海外MBAの選ぶ際にチェックしておきたいポイントについていくつかご紹介します。
ポイント➀国・地域
MBAに通う際はまず、国内で学ぶのか海外で学びたいのかについてはっきりさせておく必要があります。
たとえば経営学に関する知識だけではなく、実践的な英語なども身につけたいのなら自然と海外のMBAとなります。
しかし何らかの事情によって海外で学ぶのが難しいのなら、海外の大学のオンラインといった選択肢もあります。
また学費はもちろんのことですが、現地での滞在費についても考えなければなりません。
費用面の不安がある方は、奨学金制度や社費留学制度の有無などを利用することで、負担を減らせたりもします。
ポイント②MBAランキング
どこのMBAにするか迷っている方はランキングを参考にするのもひとつです。
とくに上位にランクインしているスクールだと教育の質や就職率、卒業後のキャリアアップが見込める可能性が高いです。
先ほど紹介したランキングやほかにも実際に通った学生の満足度を示すもの、口コミサイトなどをチェックしておくといいでしょう。
しかしランキングが高いからといって必ず自分自身に合っているとは限りません。
過信するのではなく、あくまで参考程度にとどめておくのが大事です。
ポイント➂授業形式
MBAでは授業形式についてみておくことも大事です。
MBAの授業形式は多くの場合、ケーススタディとグループワークの2種類に分けられ、それぞれ獲得できるスキルは異なります。
たとえばケーススタディの場合、具体的な事例をもとに実際のビジネスで役立つ問題解決能力が取得できルメリットがあります。
したがって、実践的な知識を理論的に身に付けたいと考えている方はケーススタディの方が合っています。
一方、グループワークの場合、基本的にさまざまな国籍の学生と協力しながらプロジェクトや課題に取り組むため、実践的なスキルと英語力が身に付きます。
MBA修了後もキャリアで役立つネットワークが築けるメリットがあります。
どちらが正解といったことはないので、自分が何を学びたいのかを優先して選ぶようにしましょう。
ポイント④奨学金制度の有無
少しでも費用を抑えたいと考えている方は、奨学金制度があるかどうかをチェックしておくといいでしょう。
機構による奨学金のほかにも、各大学がが独自に定めている奨学金もあります。
また制度の中には併用できるものや事前の申請が必要なものもあるので、利用したいと考えている方は早めに情報収集しておきましょう。
ポイント⑤卒業後のキャリア
いくつかのMBAで迷っているのなら、実際の卒業生のキャリアについてどのような活躍をしているのか確認しておくことをおすすめします。
たとえばMBAの卒業生のキャリアが転職で目指している企業に進んでいる実績が多いのであれば、自身も理想のキャリアにすすめる可能性が高いです。
ほかにも似たようなキャリアのMBAホルダーが在籍していれば、企業への紹介やヘッドハントを受けられたりすることも。
卒業生のキャリアについては各学校のホームページにも記載がありますが、直接事務局に問い合わせをするのもひとつです。
海外MBAがおすすめの人
海外MBAが向いている人は、ハイレベルな英語を習得し、グローバルな活躍がしたい人です。
世界中からビジネスパーソンが集まる環境は他にはなかなかないため、ここでしか得られない経験・人脈が山ほどあるでしょう。
入学時点から一定レベル以上の英語力が必要となりますが、その基準を満たせるのであれば入学の価値は十分にあります。
また、海外MBAはかなりの費用がかかるため、事前の準備や修了後のことも考えて行動する必要があります。
国内MBAがおすすめな人
国内MBAが向いている人は、MBAの授業を余すことなく吸収していきたい人です。
日本語で授業が行われるため内容の理解がしやすく、日本語での思考ができるため無駄や間違いが起こりません。
ビジネスの拠点が主に日本である方は国内MBAを修了し、現在の仕事のさらなるステップアップ、新たなビジネスの立ち上げを目指すといいでしょう。
また、金銭面に余裕を持って学習を続けたい方にも国内MBAはおすすめです。
海外MBA対策ならアガルート
今回は海外MBAの費用やメリット・デメリット、さらに国内MBAとの違いなどについて解説してきました。
MBAは資格とは違い、経営学を開講してる指定の大学院を修了することでもらえる学位です。
海外のMBAが主流で、MBAの価値も海外の方が大きいですが日本でも徐々にMBAが認められつつあります。
日本での活躍を目指すなら国内MBA、グローバルな視野で活躍するなら海外MBAというように、自分の目標に合うものを選びましょう。
また海外MBAはスクールによっても異なりますが、おおよそ800万円~2000万円以上とかなり高額な費用がかかります。
さらに生活費などを合わせるともっと高くなります。
もしMBAを検討しているのであれば、オンラインでの受講や奨学金の有無などをチェックしておくといいでしょう。
またMBA対策としてアガルートアカデミーの講座もぜひチェックしてみてください。
MBAの入試対策はアガルートアカデミー!
アガルートは法律系資格を中心に試験対策講座を開講している、高い合格率と豊富なサポートが特徴の通信講座です。
国内MBAでは入学必要なあらゆる対策を講師の手厚いサポートと共に受講することができ、海外MBAではGMAT®︎の対策が取れます。
MBAを取得したいと思っている方は是非一度チェックしてみてください。