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賃貸不動産経営管理士の合格点は高い?推移や合格のための勉強法を紹介

更新日:2023-11-29

賃貸不動産経営管理士の合格点は高い?推移や合格のための勉強法を紹介

本記事では

  • 賃貸不動産経営管理士の合格点やその推移、難易度は高い?
  • 賃貸不動産経営管理士試験の合格点はどのくらい?
  • 合格点はどう推移してるの?
  • 賃貸不動産経営管理士試験の難易度は高いの?

このような疑問をしっかり解消する内容となっています。

試験の難易度から見た合格ラインを突破するための勉強方法についても紹介しますので、賃貸不動産経営管理士試験の受験を考えている人はぜひ最後まで読んでみてください。

賃貸不動産経営管理士試験の合格点の推移

賃貸不動産経営管理士試験の合格点について、最近の推移は以下の通りです。

年度 合格点
平成25年(2013年) 28点
平成26年(2014年) 21点
平成27年(2015年) 25点
平成28年(2016年) 28点
平成29年(2017年) 27点
平成30年(2018年) 29点
令和元年(2019年) 29点
令和2年(2020年) 34点
令和3年(2021年) 40点

令和元年までは21点~29点の20点台で推移し、令和2年からは34~40点と合格点が上がっています。

これは令和2年から問題数が40問から50問へと変更になったことが影響しています。

合格ラインは7~8割

合格ラインについては過去の状況を確認すると、7~8割の正答率と推察できます。

ただし、直近の令和3年度の合格点は40点と8割の正答率が合格点となっており、高めの合格点でした。

これからの賃貸不動産経営管理士試験の難易度は後述しますが、確実な合格を目指すなら8割の正答率となれるように勉強を進めた方が良いでしょう。

賃貸不動産経営管理士試験の合格率の推移

賃貸不動産経営管理士試験の合格率について、最近の推移は以下の通りです。

年度 受験者数 合格者数 合格率
平成25年(2013年) 3,946名 3,386名 85.8%
平成26年(2014年) 4,188名 3,219名 76.9%
平成27年(2015年) 4,908名 2,679名 54.6%
平成28年(2016年) 13,149名 7,350名 55.9%
平成29年(2017年) 16,624名 8,033名 48.3%
平成30年(2018年) 18,488名 9,379名 50.7%
令和元年(2019年) 23,605名 8,698名 36.8%
令和2年(2020年) 27,338名 8,146名 29.5%
令和3年(2021年) 32,456名 10,240名 31.5%

ご覧のように平成30年までは50%を超える合格率で推移していましたが、令和元年からは一気に14%も低下して36.8%となり、そこからは30%前後で推移しています。

令和元年から合格率が下がっている理由は受験者数が急に増加したことだと言われています。

受験者数が増加した理由は賃貸不動産経営管理士の国家資格化に向けて、試験制度の変更等が令和2年(2020年)より実施されることに伴う、いわゆる駆け込み受験のためだと言われています。

講習を受けると合格率アップ

賃貸不動産経営管理士の資格取得に向けた試験学習の場となる講習があるのですが、賃貸不動産経営管理士試験はこの講習を受けると合格率がアップします。

まずは下の表をご覧ください。

年度 全体の合格率 講習修了者の合格率
平成25年(2013年) 85.8% 88.8%
平成26年(2014年) 76.9% 85.1%
平成27年(2015年) 54.6% 63.9%
平成28年(2016年) 55.9% 68.1%
平成29年(2017年) 48.3% 53.5%
平成30年(2018年) 50.7% 53.7%
令和元年(2019年) 36.8% 38.4%
令和2年(2020年) 29.5% 33.7%
令和3年(2021年) 31.5% 36.0%

このように全体の合格率よりも講習修了者の方が合格率が高くなっており、直近5年平均で3.7%高いです。

合格をより確実なものにするためには講習を受けておいた方が良いでしょう。

次からは講習について詳細を紹介します。

賃貸不動産経営管理士講習とは?

賃貸不動産経営管理士講習とは、賃貸不動産管理業務を遂行する上で必要となる専門知識の獲得と実務遂行能力を高め、賃貸不動産管理業の適正化及び質の向上を図る講習になります。

この講習を受講して修了することで、講習修了後2年間賃貸不動産経営管理士試験で5問が免除されます。

講習の日時と受講場所

講習は2部構成となっておりそれぞれ以下の通りです。

令和4年度では令和4年7月22日(金)~令和4年9月22日(木)で1日講習が開催されており、講習時間は9:00~17:30です。

場所は都道府県によって異なりますが、全47都道府県で138会場あります。

講習の受講料と申込方法

講習の受講料は18,150円(税込)で支払い方法はクレジットカードかコンビニ、ペイジーです。

加えて、使用教材の購入に4,048円(税込)がかかります。

申込方法は実施する団体によって異なります。

以下の申込ページで詳細を確認して下さい。

会場ごとに定員が定められており、先着順となっているため申し込みは早い方が良いでしょう。

講習の内容

事前学習の内容は最新版「賃貸不動産管理の知識と実務」の全編を一通り学習することとなっています。

一日講習の内容は9つです。

  • 賃貸管理の意義・役割をめぐる社会状況に関する科目
  • 賃貸住宅管理業法に関する科目
  • 管理業務の受託に関する科目
  • 賃貸借契約に関する科目
  • 建物・設備の知識に関する科目
  • 借主の募集に関する科目
  • 管理実務に関する科
  • 賃貸業への支援業務に関する科目
  • 賃貸不動産経営管理士のあり方に関する科目

最後の確認テストは事前学習と一日講習で学んだ範囲から○×式で全10問あります。

賃貸不動産経営管理士試験は合格人数が決まっている?

賃貸不動産経営管理士は合格者数がある程度決まっているとされる相対評価方式が採用されています。

相対評価方式とは他者との比較によって合否を決める手法です。

例えば「今年度の合格率は30%」と決めた場合、受験者の上位30%の点数が合格点となります。

相対評価方式はおおよその合格率を決めることで、合格人数をコントロールできるのが特徴の1つです。

合格率を見る限りこれまでは50%前後で推移していた合格率ですが、直近の3年間は30%前後で推移するようにコントロールしていることが想像できます。

また、相対評価方式自体は他の国家試験でも多く取り入れられている方式であるため、賃貸不動産経営管理士試験が特別というわけではありません。

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賃貸不動産経営管理士試験の難易度

賃貸不動産経営管理士試験の難易度について
採点方式と難易度勉強時間と難易度今後の難易度の推移予想の3視点から掘り下げていきます。

1つ1つ詳しく見ていきましょう。

解答方式と難易度

賃貸不動産経営管理士の採点方式は四肢択一形式です。

そのため、答えが分からない場合でもどれかを選べば4分の1で正答します。

例えば行政書士試験では択一式もありますが、記載式もあります。

記載式の場合は分からなければ書くことができないため、記載式と比べると択一式の方が難易度は低いと言えます。

勉強時間と難易度

合格までに必要とされる勉強時間から、賃貸不動産経営管理士の難易度を見てみましょう。

これまでの難易度からは、賃貸不動産経営管理士試験の合格に必要な勉強時間は約100時間だと言われています。

他の不動産関連資格試験の合格に必要と言われている勉強時間は以下の通りです。

(※不動産鑑定士試験の合格率は短答式試験と論文式試験を合わせて算出)

資格名 合格率 勉強時間
不動産鑑定士 約6% 3,000時間
マンション管理士 約8% 500時間
宅建士 約15% 300時間
管理業務主任者 約20% 300時間
賃貸不動産経営管理士 約30% 100時間

合格率と必要な勉強時間にはある程度相関があることが分かります。

こうやって見てみると、賃貸不動産経営管理士は他の不動産関連資格と比べると難易度は低めと言えます。

今後の難易度の推移予想

賃貸不動産経営管理士は2021年より国家資格となりました。

そのため「試験の難易度が高くなるのではないか?」との意見も散見されますが、大多数は近年の合格率である30%台で推移していくのではないかという予想です。

国家資格となったことでニーズは高まる可能性は十分ありますが、すぐに難易度が高くなるといったことはないと思って良さそうです。

受験者が増えているのは事実なので30%の合格率でも合格点は高くなることは考えられるため、8割の正答率を目指して勉強していくのが良いでしょう。

賃貸不動産経営管理士試験に合格するための独学勉強法

賃貸不動産経営管理士試験に合格するためには当然勉強が必要です。

合格のために必要な勉強時間と勉強すべき内容をお伝えします。

早速それぞれ見ていきます。

勉強時間

これまでは100時間の勉強時間が必要と言われていましたが、近年の合格点の上がり方を見る限り、確実に合格するなら初学者の場合200時間を目安とした方が良いです。

これは1日1時間の勉強時間だと6~7か月かかり、1日2時間の勉強時間が取れれば3~4か月の計算です。

昼休みや通勤時間も勉強にあてることができればさらに短くなります。

賃貸不動産経営管理士試験は毎年11月に行われるため「1日1時間の勉強時間であれば4月から」といった具合に逆算して勉強を始めると良いでしょう。

ある程度知識がある場合は200時間よりも短縮することが可能です。

勉強すべき内容

初学者でもある程度知識がある場合でもやるべきことは「公式テキストの学習」「過去問を解く」の2つです。

それぞれの詳細を紹介します。

公式テキストの学習

初学者の場合、公式テキストを学習するのに100時間程度は費やしましょう。

知識のない状態からのスタートであるため、まずは専門用語やその意味を理解していく必要があります。

多くの場合最初は読み進めることに苦労すると思いますが、あせらずじっくり読み進めていくうち、徐々に専門用語やその意味にも慣れて理解が深まっていきます。

初学者の場合まずは基礎固めが大切になるため、コツコツ進めていきましょう。

ある程度知識がある場合は公式テキストの学習は過去問を解いた後になります。

詳しくは後述しますが、まずは自分の知識を把握してから公式テキストを読み進めた方が効率は良いです。

過去問を解く

初学者の場合、公式テキストをある程度学習し終えた後は過去問を解きましょう。

過去問は賃貸不動産経営管理士の公式サイトにあります。

過去問を解くと必ず間違える箇所が出てくるはずです。

間違えた箇所は逐一公式テキストに戻り、なぜ間違えたのかが分かるようにしっかり調べます。

間違えては修正を繰り返すことで、徐々に知識量が増えて間違えることが少なくなってきます。

最初は間違える箇所が多いため、憂鬱な気持ちになるかもしれませんが過去問の正解や間違いに一喜一憂する必要はありません。

過去問を解き始める時点で後100時間はあるため、何度でもコツコツ繰り返すうちに8割以上の正答率になることでしょう

ある程度知識がある場合は、まず過去問を解きましょう。

例えば過去2年分も解けば自分が出題範囲のうちどの分野に弱いのかが明らかになります。

すでに得意な部分の公式テキストを読み進めるのは効率が悪いため、弱点を明らかにしたら1度公式テキストに戻って学習し、そこからは初学者と同じように過去問を解き進めるのが効率よく勉強できます

通信講座を利用するメリットとデメリット

賃貸不動産経営管理士試験の勉強法には通信講座を利用する手もあります。

通信講座が向いているのはこのような方です。

  • 自分でスケジュールを立てるのが苦手な方
  • 不動産に関連した資格の取得がはじめての方
  • 最短で合格したい方
  • 何から勉強して良いかわからない方

どれかに当てはまる人は通信講座での試験勉強を検討する価値があります。

通信講座のデメリット

通信講座のデメリットは1つだけで独学よりも費用がかかることです。

これは揺るがない事実ですが、そもそも独学で勉強して試験に落ちてしまっては膨大な時間を無駄にしてしまいます。

通信講座を利用した場合の合格率は毎年の試験合格率よりも高いため、時間と費用のどちらをとるかはしっかり検討した方が良いでしょう。

通信講座のメリット

通信講座のメリットは以下の通りです。

  • 試験を受けるまでの日程をスケジューリングしてくれている点
  • わからないところに質問できる点
  • 高い合格率

この3点と費用、時間を天秤にかけてどうするのか検討すると良いでしょう。

賃貸不動産経営管理士の合格点は高い?推移や合格のための勉強法まとめ

賃貸不動産経営管理士の合格点や合格率、その推移や勉強方法について紹介してきました。

合格率は近年では30%台で推移しており、試験の難易度自体は他の不動産関連資格と比べると低い傾向でしたが油断は禁物です。

独学で賃貸不動産経営管理士試験合格を目指すなら初学者の場合200時間程度はみておきましょう。

また、賃貸不動産経営管理士講習を受けると合格率が約4%高くなるため、合格を目指すなら受けておいた方が良いです。

最短で合格したい場合やスケジュール管理をすることが苦手な場合は通信講座を利用することも視野に入れると良いでしょう。