MOS試験の科目の一つであるAccess(アクセス)は、データベースに関する専門的知識と問題をしっかりと読み解き指示通りに操作する必要があるため、スペシャリスト試験の中で最も難易度の高い試験と言われております。
パソコンスキルに自信がある人でさえそう簡単には合格できないため、スキルアップやキャリアアップのために取得を目指されている方は試験概要に基づいた正しい勉強法を実践する必要があります。
目次
MOS・Access(アクセス)試験とは?



そもそもAccess(アクセス)とは、文章作成ソフトのWordや表計算ソフトのExcelなどと同様Microsoft Officeツールの一つでデータベースを管理するためのアプリケーションです。
データベースとは大量のデータ、つまり情報をソフトウェア内の特定の場所に保存・蓄積し、その膨大のデータの中から条件に合った情報を検索、利用する仕組みを意味します。
ビジネスの場面においてこのデータベーススキルというものは必要不可欠なもので、例えば大量の顧客データの管理や商品の発注・在庫管理等は全てAccessのソフトウェア内で行うことが当たり前となっています。
それらデータベースを活用するための一般的な技能や知識を問うのがMOS・Access(アクセス)のスペシャリスト試験です。
アクセスが最も難易度の高いMOS試験である理由
MOS・Access(アクセス)試験は他のWord、Excel、Power Point、Outlookを含めた5つのスペシャリスト試験の中で最も難易度の高い科目であると言われています。
その理由はズバリ、合格するためには膨大な数の知識・スキルが必要とされるからです。
学生や一般職についている方はWordやExcelといったソフトを日常的に課題やレポート、報告書の作成等に使用しているため、特別な勉強をしなくてもある程度操作方法や使用方法についてご存知かと思います。
しかしAccessの場合、全くの素人がそのソフトを使用しようとしても不可能で、そのソフトを使いこなすためにはまずデータベースに関しての理解、そして高度な知識やスキルの運用能力が必要になります。
つまり、Accessは他のソフトとは違い、事務職や管理職など限られた専門職において用いられるソフトなため、一般の方にとってレベルの高い試験になるのです。
Access(アクセス)試験に合格するための勉強法とは?


MOS・Access(アクセス)は事務職や管理職など限られた分野における就職の際に持っておきたい資格となります。
そこで実際に資格取得を目指すために絶対実践したい勉強法について伝授します。
勉強法1:アクセスの基本操作の習得
既に実務においてアクセスのソフトウェアを使用している方は大丈夫かと思いますが、全くの初心者でソフトを使用したことはないけど試験に合格したい方は、まずアクセスの基本操作の習得をする必要があります。
実際に「ソフトを開いて使ってみる」という手段が一番効率的なのですが、皆さんがお持ちのパソコンには他のMicrosoft OfficeのソフトはあってもAccessが最初からインストールされていない場合がほとんどです。
そのためまずはアクセスが入っているパソコンを用意すること、そしてソフトを開いてみましょう。
しかし最初の画面ではExcel同様真っ白なセルの羅列が表示されるだけで、アクセスに関する知識がない方にとって全く理解ができないと思います。
基本的な操作方法や使用方法を習得するためには市販の参考書等を購入し、実際にソフトを操作しながら覚えていくという方法が最も効率的に勉強を進められます。
勉強法2:問題集を繰り返し、とにかく実践に慣れる
アクセスの操作方法や使用方法が理解できたとしてもMOS・Access(アクセス)スペシャリスト試験に合格するためにはその知識を用いて正しく問題を解決していく力が必要となります。
そもそも不特定多数の情報の塊であるデータベースを運用するためには、ただ情報を蓄積していくだけでなく、その中から条件に合った情報や必要なデータを検索し、「利用」して初めて意味を成します。
試験ではこの一連の流れが主に出題されます。
該当のデータを検索し利用する手段は決して一通りだけとは限らず複数ある場合がありますが、試験で得点を得るためには「与えられた設問の指示通りに行う」ということが評価されるため問題集等を繰り返し使用し十分に実践経験を積む必要があります。
勉強法3:必要な場合は通信講座を利用する
勉強法1・2で説明したとおり、実際のソフトを用いながら参考書や問題集等を利用すれば独学でも合格を目指すことができますが、それでも全く理解できない、難しい、と感じる方は是非MOS・Accessの通信講座を利用しましょう。
通信講座では都合の良い時間にアクセスの専門家から指導を仰ぐことができるため、初心者でも効率的に試験対策勉強を進めることができます。
独学で試験合格を目指すか、もしくは通信講座を利用するかは個人のレベルや知識の習得状況によって変わってくるため勉強を本格的に始める段階でしっかり判断しましょう。
MOS・Access(アクセス)試験概要は?

MOS・Access(アクセス)スペシャリストの難易度や勉強方法について理解できたところで、詳しい試験概要について紹介します。
アクセスだけに限らず、全てのMOSスペシャリスト試験はそれぞれソフトのバージョンごとに2010年、2013年、2016年の3パターンに分かれており、出題内容も大きく異なるため自分が普段使用しているバージョンを選択する必要がありますが、2018年現在で最も新しい2016年バージョンがオススメです。
MOS・Access(アクセス)スペシャリストの2016年バージョンの出題範囲は、データベースの作成と管理、テーブルの作成、クエリの作成、フォームの作成、レポートの作成の5つの分野からの知識が問われます。
試験は全てコンピューターを使ったCBT形式で試験時間は50分です。
MOS・Access(アクセス)試験まとめ



MOS・Access(アクセス)スペシャリスト試験は、実務でソフトを日頃から利用している方でも一回での合格は難しいと言われているほど他の試験に比べて難易度は高いです。
しかし決して取得ができない程のレベルではないため、職場でのスキルアップやキャリアアップのために資格が必要な方は以上で紹介した3つの勉強法を実践し合格を目指して下さい。
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MOS取得のきっかけは大学時代所属していたゼミの先生に「ワープロや簿記の資格くらい取ってた方がいいかもね」と言われたことでした。もともと就活までに何か資格が欲しかった私はすぐに調べ、ワードやエクセルにも資格がある事を知り、MOSの試験を受けることにしました。特にどこかの教室に通うわけでもなく、授業の空きコマやバイトまでのスキマ時間を利用し、市販のテキストで1日15分勉強していました。テキストはFOM出版のものを使用しましたが、練習問題に自動採点機能が付いておりとても重宝しました。しかしパソコンでしか学習できないため、公共交通機関利用中の勉強はできませんでした。2週間ほどで1冊終わり、1ヶ月勉強してワードの試験、もう1ヶ月勉強してエクセルの試験を受けました。1日15分、それでも欠かさず勉強を続けたため試験は一発で合格できました。取得した資格を履歴書に書き、自信満々で就活に臨みました。自分に自信がついただけでも、この資格をとった価値はありました。就活時ではMOSの資格をご存じない人事担当者もいらっしゃったこともありますが、入社後にMOSを取得することを推奨している企業もあり総合的に見ると高い評価を受けられました。社会人になってからもデスクワークが主な仕事であるため、MOSで学んだ知識を活かすことができ、「仕事が早い」「出来る子」とお褒めいただくことも多いです。
(ななみ/徳島県在住/20代/女性)