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社会保険労務士の合格基準とは?前年の合格点と合格率についても紹介

更新日:2022-07-23

国家資格であり労働や保険といった多くの人に無くてはならない法律に関わることのできる社会保険労務士は、非常に人気の資格となっています。

その反面、試験の合格基準は厳しく、独学での合格は難しいものとなっています。

そこでこの記事では、社会保険労務士試験を受験しようと考えている方や合格発表を待っている方向けに、その合格基準を前年の合格点や合格率を中心に解説していきます。

是非最後までご覧ください。

社会保険労務士試験の内容

社会保険労務士試験の内容

最初に、社会保険労務士試験の内容についてご紹介していきます。

受験申し込みは4月中旬に発表があってから5月末までの1ヶ月半の間に行い、受験料は15,000円となっています。

試験科目及び配点

社会保険労務士試験の試験科目と配点は以下の表のようになっています。

試験科目 選択式 択一式
労働基準法及び労働安全衛生法 1問(5点) 10問(10点)
労働者災害補償保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)
1問(5点) 10問(10点)
雇用保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)
1問(5点) 10問(10点)
労務管理その他の労働に関する一般常識 1問(5点) 10問(10点)
社会保険に関する一般常識 1問(5点) 10問(10点)
健康保険法 1問(5点) 10問(10点)
厚生年金保険法 1問(5点) 10問(10点)
国民年金法 1問(5点) 10問(10点)
合計 8問(40点) 70問(70点)

引用元:社会保険労務士試験オフィシャルサイト

この表から分かる通り、社会保険労務士試験の内容は労働・保険・雇用・年金に関することになっています。

全ての科目に同じ点数が割り当てられており、選択科目も無いため、偏った勉強では合格を掴むことができません。

択一式と選択式とは?

社会保険労務士試験には択一式と選択式という試験方法が採用されていますが、どちらかを選ぶのではなく両方受験することになります。

この二つの試験の概要を下に示します。

択一式

択一式は、問題ごとに5つの選択肢が用意されており、その中から解答を1つ選ぶ方式です。

出題数は70問で、試験時間は3時間30分ですので、単純計算すると1問あたり3分で解く必要があります。

選択式

選択式は穴埋め問題となっており、長めの文章の( )に当てはまる語句を20個の選択肢から選ぶ方式です。

選択式は1科目5問の出題ですが、これは穴埋めする( )が5つあるという意味です。

出題数は8問で、試験時間が80分、1科目あたりの時間は10分となっています。

社会保険労務士の合格基準とは?

社会保険労務士の合格基準とは?

次に社会保険労務士試験の合格基準をご紹介していきます。

社会保険労務士試験では合格基準があらかじめ決まっている絶対評価ではなく、受験者の得点を見てから合格基準を決定する相対評価が採用されています。

相対評価ではあるが指標もある

社会保険労務士試験の合格基準点は、平成12年以降以下のような指標で決定されています。

  • 選択式試験:総得点40点中28点以上、かつ各科目5点中3点以上
  • 択一式試験:総得点70点中49点以上、かつ各科目10点中4点以上

いくら基準点があるとはいえ、合格率が非常に低い難関試験ですので、年度ごとに平均点が下がったり上がったりすることもあります。

すると、受験した年度によって同じ資格なのに公平性が保たれないため、合格率や合格者を調整するための合格基準の微調整が行われることになります。

以上を元に合格基準を予想するのであれば、どちらの試験も各科目の得点条件を満たした上で総得点は7割を目指す必要があるようです。

令和3年度の合格基準

令和3年度の合格基準は以下のようになっています。

  • 選択式試験:総得点24点以上かつ各科目3点以上(ただし、労務管理その他の労働に関する一般常識は1点以上、国民年金法は2点以上)
  • 択一式試験:総得点45点以上活各科目4点以上である者

先ほどご紹介した合格基準の目安と比較すると、両方の試験で総得点数の基準が下がっていることが分かります。

また、各科目の条件も選択式試験は科目によっては3点以上でなくとも合格が認められており、合格基準が引き下げられています

社会保険労務士試験の合格率

社会保険労務士試験の合格率

社会保険労務士試験の過去5年間における、受験者数や合格率などを以下の表に示します。

実施年度(人) 申込者数(人) 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
令和3年度 50,433 37,306 2,937 7.9
令和2年度 49,250 34,845 2,237 6.4
令和元年度 49,570 38,428 2,525 6.6
平成30年度 49,582 38,427 2,413 6.3
平成29年度 49,902 38,685 2,613 6.8

社会保険労務士試験の過去合格率は例年6~7%になっていますが、令和3年度は合格率が高くなっているようです。

令和3年度に試験内容の変更などは無かったため、これは同程度の得点を取った人が多く、6%台に収めることが難しかったのではないかと考えられます。

合格基準を見ても、労務管理その他の労働に関する一般常識は1点以上となっていたため、おそらくこの分野で点数が取れず、他の分野で得点した人が多かったのでしょう。

この令和3年度はおそらく例外になりますので、来年度の合格率はまた6%台に戻ると予想されています。

社労士試験の合格率が低い理由

社労士試験の合格率が低い理由

ここからは社労士試験の合格率が低い理由を解説していきます。

他の士業と比較しても合格率がここまで低いのはなぜなのでしょうか?

合格条件が厳しい

社労士試験の合格率が低い理由としてまず最初に挙げられるのが、合格条件が厳しいことです。

社労士試験は、各科目で合格ラインが決められており、1科目でもそれを満たしていない場合は不合格となります。
総得点が9割でも、特定の苦手科目があると受からない人が出てくるのです。

社労士試験は、出題形式が筆記・論述ではないため、部分点がないことから、他の国家資格と比較して得点がしづらく、合格率が低いと言えます。

そのため、全体的にまんべんなく得点を稼ぐことが求められ、偏った勉強法や難しい分野を捨てるといった戦術が取れず合格率が下がっています。

試験範囲が非常に広く、暗記量が多い

2つ目の合格率が低い原因は、試験範囲が非常に広く暗記量が多いことです。

社会保険労務士のような士業の仕事は法律に関することが多いため、試験では法律・判例・制度の暗記が求められます。

1つの法律に対して暗記することが多いうえに、その法律の範囲も広いため、膨大な勉強時間が必要とされます。

すると、先ほど記述したように全体的に得点を稼ぐ必要がある社労士試験では、難点になってくるようです。

免除制度が無い

3つ目の理由として、社労士試験はそれぞれの科目に合格・不合格がなく、科目の免除制度もないからです。

例えば税理士試験では、科目ごとに合格・不合格が設定されており、合格した科目に関しては翌年の試験で免除されるという制度が設けられています。

これによって、一度に合格を目指すのではなく科目合格を重ねて最終合格を目指すという戦術をとることができます。

そういった試験制度の違いも社労士試験の合格率を下げる要因になっていると考えられます。

得点を上げるための勉強法

得点を上げるための勉強法

独学や資格スクールに通っているという方向けに、得点を上げるための勉強法をご紹介していきます。

社労士試験の難易度は高いですが、それに即した勉強法も確立されているようです。

勉強する範囲には順番がある

社労士試験の勉強は基本的に暗記がメインになるため、基礎→応用の順番できちんと勉強する順番が必要になり、法律にも基礎になる法律と、基礎から発展した応用的な法律があります。

それらの法律には類似点や繋がりがあるので、結びつけながら暗記することで効率の良い暗記ができます。

具体的な順番

社労士試験の勉強をするには、以下のような順序がお勧めです。

  1. 労働基準法
  2. 労災保険法&雇用保険法→労働保険徴収法
  3. 健康保険法→国民年金法→厚生年金法

まず、労働基準法は社労士試験の全ての基礎となるため、労働基準法から勉強を始めましょう。

労災保険に関しては、労働保険徴収法が労災保険と雇用保険の徴収に関する法律であるため、後から労働保険徴収法を勉強すると理解が早まります。

さらに、健康保険法は日本で最も古い社会保険の法律であり、土台として考えられることが多いため、年金法を学ぶ前に抑えておくことが重要です。

国民年金法と厚生年金法は、国民年金法の方が基礎にふさわしいと考えられるため、先に学習を進めておきましょう。

社会保険に関する一般常識を最後に勉強する

社会保険に関する一般常識は、社労士試験で受験性が最も苦戦する範囲です。

出題範囲は「厚生労働白書」になりますが、これが500ページという気が遠くなるようなボリュームになっているため、一通りの知識を身に着けてから取り組む方が効率的です。

社労士試験の独学はかなり難しい

社労士試験の独学はかなり難しい

社労士試験の勉強には少なくとも1,000時間は必要と言われており、独学で合格を目指す場合、さらに多くの勉強時間が求められるでしょう。

ここではそれ以外にも独学では厳しい理由を解説していきます。

独学が難しい理由①:効率の悪い勉強しかできない可能性がある

社労士試験の試験範囲は膨大であると上記に示しましたが、全ての範囲を完璧に網羅する方はほとんどいません。

多くの方は予備校や資格スクールで頻出の範囲や、講師の出題予想から範囲をある程度絞り込んで勉強することになります。

しかし、独学ではそういった絞り込みができないため、どこが大事か分からず試験に出ないような内容にも手を付けてしまう可能性があるでしょう。

社労士試験を受験する方の多くは社会人で時間は限られている中、効率の悪い勉強法しかできないとなると合格はかなり難しくなります。

独学が難しい理由②:法改正に対応できない

法律は毎年細かく改変されており、社労士試験ではそういった変更に関する問題も出題されています。

独学で勉強する場合、その法改正に対応する際にどの分野から何の情報を得てくれば良いのか分からない方がほとんどでしょう。

そういった法律に関する情報にアンテナを張り瞬時に対応するためには、法律関係の仕事の経験を持っていない場合、予備校に通うことをおすすめします。

社会保険労務士試験の合格基準まとめ

今回この記事では、社会保険労務士試験を受験しようと考えている方や合格発表を待っている方向けに、その合格基準を前年の合格点や合格率を元に解説をしてきました。

社会保険労務士試験では、労働や保険に関する法律の知識が問われ、択一式・選択式での試験が行われています。

その合格基準は、各科目での得点と総合点で評価され、選択式は各科目7割・総合7割、択一式は各科目4割・総合7割という点数が合格の目安になっています。

合格率は例年6~7%と非常に低く、各科目で合格基準が設けられていることや、暗記量が膨大であることが原因とされています。

独学での合格も不可能ではありませんが、その場合とてつもない勉強時間が必要となるため、予備校や資格スクールに通うことが賢明でしょう。

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