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司法試験の大学別合格率はどれぐらい?大学や年齢順にランキング

更新日:2024-03-08

司法試験の大学別合格率はどれぐらい?大学や年齢順にランキング

司法試験の合格率って一体どれぐらいなのでしょうか?
また出身大学年齢によっての合格率の違いはどれほどの開きがあるのか気になりませんか?

司法試験とは、弁護士や裁判官、検察官になるために合格しなければならない試験です。
国家試験の中でも難易度はトップクラスであるとして知られています。

本記事では司法試験の大学別の合格率ランキングや大まかな司法試験の仕組みをまとめています。


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目次

2020〜2023年の法科大学院別司法試験合格率

司法試験 大学ランキング

司法試験の合格率は約30~40%と言われています。
司法試験は受験資格を満たした受験生のみ受験できる試験ですが、それでも60~70%の受験生は不合格になるような難関試験です

では「法科大学院出身の受験生」に絞った場合、合格率はどのように変動するのでしょうか?
「予備試験合格者」との合格率の比較についても解説しています。

この記事では2020年~2023年各大学の司法試験合格率を高い順にまとめました。

2023年の法科大法科大学院院別合格率ランキング

下記の表は2023年(令和5年度)の司法試験で「合格者を10名以上輩出している法科大法科大学院院20校」を合格率順に並べたものです。

2023度司法試験法科大学院別合格率ランキングTOP20
順位 法科大学院名 合格率 受験者数 合格者数
1 京都大法科大学院 68.36% 275 188
2 一橋大法科大学院 67.2% 180 121
3 慶應義塾大法科大学院 60% 310 186
4 東京大法科大学院 59.0% 315 186
5 神戸大法科大学院 48.6% 146 71
6 名古屋大法科大学院 47.1% 89 42
7 早稲田大法科大学院 44.7% 389 174
8 大阪大法科大学院 42.8% 182 78
9 中央大法科大学院 39.3% 229 90
10 北海道大法科大学院 37.8% 74 28
11 同志社大法科大学院 33.3% 87 29
11 筑波大法科大学院 33.3% 51 17
12 創価大法科大学院 32.4% 37 12
13 東北大法科大学院 30.4% 82 25
14 明治大法科大学院 27.3% 106 29
15 法政大法科大学院 25.0% 60 15
16 九州大法科大学院 23.4% 94 22
17 千葉大法科大学院 20.6% 63 13
18 立命館大法科大学院 18.1% 110 20
19 日本大法科大学院 13.9% 86 12

出典:法務省 令和5年司法試験法科大学院等別合格者数等

2023年度の司法試験は上位の大学はあまり変わらず、高い合格率を維持しています。

下位の大学を見てみると、MARCH関関同立のような大学群からも合格者が出ています。
特に中央大学は合格率こそ平均程度ですが、合格者は100人に近い大規模法科大学院です。

学生が多いことで周りの受験生と刺激し合いながら切磋琢磨することができます。
法科大学院選びでは、規模感も重視してみると面白いかもしれませんね。合格率だけではなく合格者も記載しているので合わせてご確認ください。

司法試験2022年の法科大学院別合格率ランキング

下記の表は2022年(令和4年度)の司法試験で「合格者を10名以上輩出している法科大学院20校」を合格率順に並べたものです。

2021年度司法試験大学別合格率ランキングTOP20
順位 法科大学院名 合格率 受験者数 合格者数
1 京都大法科大学院 68.00% 175人 119人
2 東京大法科大学院 60.94% 192人 117人
3 一橋大法科大学院 60.00% 110人 66人
4 慶應義塾大法科大学院 57.46% 181人 104人
5 東北大法科大学院 56.25% 48人 27人
6 神戸大法科大学院 48.65% 111人 54人
7 大阪大法科大学院 45.95% 111人 51人
8 早稲田大法科大学院 44.83% 232人 104人
9 創価大法科大学院 37.50% 32人 12人
10 大阪市立大法科大学院 36.59% 41人 15人
11 九州大法科大学院 33.33% 66人 22人
12 筑波大法科大学院 32.73% 55人 18人
13 日本大法科大学院 32.00% 75人 24人
14 同志社大法科大学院 30.86% 81人 25人
15 関西大法科大学院 28.30% 53人 15人
16 北海道大法科大学院 27.78% 54人 15人
17 名古屋大法科大学院 26.92% 52人 14人
18 中央大法科大学院 26.18% 191人 50人
19 立命館大法科大学院 25.33% 75人 19人
20 東京都立大法科大学院 23.61% 72人 17人

出典:令和4年司法試験法科大学院等別合格者数等

2022年度の司法試験で合格率が最も高かったのは昨年2021年に続き京都大学となっており、例年多くの合格者を輩出しています。

昨年度は合格率48%で7番目に合格率の高かった東京大学は令和4年度には60.94%という高い合格率を果たしており上位に返り咲いています。

合格者数、合格率共に高い法科大学院は毎年そこまで大きな変動はありませんが、ランキング内での変動が大きいため必ず合格できる法科大学院というのはやはり存在しないようです。

司法試験2021年の法科大法科大学院院別合格率ランキング

下記の表は2021年(令和3年度)の司法試験で「合格者を10名以上輩出している法科大法科大学院院20校」を合格率順に並べたものです。

2021年度司法試験法科大学院別合格率ランキングTOP20
順位 法科大学院名 合格率 受験者数 合格者数
1 京都大法科大学院 61.6% 185人 114人
2 一橋大法科大学院 58.1% 110人 64人
3 慶應義塾大法科大学院 55.0% 227人 125人
4 東北大法科大学院 51.2% 39人 20人
5 早稲田大法科大学院 49.1% 234人 115人
6 岡山大法科大学院 48.4% 33人 16人
7 東京大法科大学院 48.2% 199人 96人
8 名古屋大法科大学院 45.4% 55人 25人
9 神戸大法科大学院 41.5% 113人 47人
10 大阪大法科大学院 40.8% 115人 47人
11 同志社大法科大学院 35.4% 110人 39人
12 中央大法科大学院 31.8% 261人 83人
13 筑波大法科大学院 31.6% 60人 19人
14 創価大法科大学院 30.7% 39人 10人
15 東京都立大法科大学院 29.6% 81人 24人
16 関西学院大法科大学院 29.4% 34人 10人
17 九州大法科大学院 29.3% 58人 17人
18 専修大法科大学院 27.7% 36人 10人
19 北海道大法科大学院 25.3% 67人 17人
20 日本大法科大学院 23.9% 71人 17人

出典:令和3年司法試験法科大法科大学院院等別合格者数等

2021年度の司法試験で合格率が最も高かったのは京都大法科大学院となっており、名門大法科大学院は比例して司法試験合格者を多数輩出していることがわかります。

このランキングの上位校を見ると、全体の合格率を超えている大法科大学院は上位10校ほどであり、法科大法科大学院院出身だから司法試験に有利というわけではなさそうです。

東北大法科大学院や九州大法科大学院のように少数の受験生で高い合格率を出している大法科大学院もあるので、一概に合格率だけで優秀な法科大法科大学院院を断定するのはできないでしょう。

2020年の法科大法科大学院院別合格率ランキング

下記の表は2020年(令和2年度)の司法試験で「合格者を10名以上輩出している法科大法科大学院院20校」を合格率順に並べたものです。

2020度司法試験法科大学院別合格率ランキングTOP20
順位 法科大学院名 合格率 受験者数 合格者数
1 一橋大法科大学院 70.5% 119人 84人
2 東京大法科大学院 59.4% 212人 126人
3 京都大法科大学院 57.8% 185人 107人
4 東北大法科大学院 53.1% 49人 26人
5 慶應義塾大法科大学院 49.8% 251人 125人
6 神戸大法科大学院 49.2% 126人 62人
7 九州大法科大学院 46.7% 45人 21人
8 名古屋大法科大学院 40.4% 57人 23人
9 大阪大法科大学院 37.7% 90人 34人
10 早稲田大法科大学院 36.0% 208人 75人
11 創価大法科大学院 34.0% 47人 16人
12 中央大法科大学院 29.4% 289人 85人
13 筑波大法科大学院 26.8% 56人 15人
14 日本大法科大学院 25.9% 81人 21人
15 同志社大法科大学院 23.7% 118人 28人
16 明治大法科大学院 23.6% 127人 30人
17 大阪市立大法科大学院 23.1% 52人 12人
18 東京都立大法科大学院 23.0% 87人 20人
19 関西学院大法科大学院 21.7% 46人 10人
20 北海道大法科大学院 21.6% 88人 19人

出典:2020年 司法試験 試験結果 | 旺文社教育情報センター

2020年度の司法試験では一橋大法科大学院が70.5%という非常に高い合格率を出してます。
上位の大法科大学院の顔ぶれはある程度固定されていますが、「法科大法科大学院院で1強はここ!」というような大法科大学院はなく、司法試験合格には法科大法科大学院院よりも個人の努力量が関係してくることがわかります。

合格率上位のオススメ法科大学院

合格者ランキングに入っていないような大学にも法科大学院が設置されていることも多いわけですが、それぞれの違いには何が挙げられるのでしょうか。

今回は司法試験合格率ランキング上位の法科大学院を7校ご紹介します。

  • 京都大学法科大学院
  • 慶應義塾大学法科大学院
  • 東京大学法科大学院
  • 一橋大学法科大学院
  • 早稲田大学法科大学院
  • 中央大学法科大学院
  • 東北大学法科大学院

京都大学法科大学院

司法試験 大学別 合格率

引用:京都大学法科大学院 公式HP

過去3年の司法試験合格率を比較しても、京都大学法科大学院はトップの合格率を誇ります。

集う生徒・教員も洗練されているのはもちろん、少人数教育で思考力のみならず口述試験突破に必要な対話力も磨き上げられます。

京都大学のネットワークを駆使した研究者・実務家教員によるサポートの徹底や自習室等の学習環境も充実しており、国立大学トップの合格率もうなずける環境です。

京都大学法科大学院の口コミ

休日も平日と同じく自習室で勉強していますが、友達と勉強会の1つを休日にやっています。僕達の勉強会は、定期試験の過去問を解いたり『刑法事例演習教材』を解いたりしています。みんな議論好きで、長いときは3、4時間議論することもあります。勉強会が気軽に組めるのは京大のいいところです。
京大ロースクールで学ぶ意義は、まず、優れた指導者がいることです。学部の授業が全範囲を網羅的に扱うのに対し、ロースクールの授業は狭く深い授業で、内容はすごく高度になりますが、自分の理解が足りない部分はよくわかりますし、わからないところを教授にすぐ聞きに行けるのはありがたいです。また、法曹人口が増えていく中で司法試験に受かることプラスアルファが必要になってくると思いますが、京大の授業では司法試験のレベルを超えたことを学べるので、自分の将来のアピールポイントになると思います。

京都大学法科大学院 在学生の声

修了後に感じた京大ロースクールのよかった点は、問題の本質を考える力が養成されるところだと思います。いい意味で試験対策にとらわれすぎないので、司法試験レベルを超えた問題に関しても授業中や授業後に先生と議論したり、友達同士で話したり、いろいろな問題に対して新しい視点がロースクールの勉強を通じて得られます。司法試験も仕事も暗記でできるものではなく、その場で本質を考えて解くというところがあり、ロースクールで培った考える力が活かされると思っています。

京都大学法科大学院 修了生の声

京都大学法科大学院生や卒業生の多くは講義の質と周りの学生のレベルが高いところが良い点として挙げています。

京都大学法科大学院は勉強量がかなり多く、大変なことに間違いないですが得られるものは大きいです。
法曹として活躍する覚悟が決まっている人や質の高い法律学習がしたい人にオススメの法科大学院と言えるでしょう。

慶應義塾大学法科大学院

司法試験 大学別 合格率

引用:慶應義塾大学法科大学院 公式HP

司法試験の合格者数が全大学を通じて1位に輝いているのが慶應義塾大学法科大学院です。
年度によっては司法試験合格率1位になることもありましたが、2021年度は合格率3位という結果でした。

学部生の頃から通信講座などで勉強を始めている生徒も非常に多く、学習意欲のある学生に応えるべく、講師陣の熱量も大きくなっています

最短合格を目指すための講座体系は考え抜かれており、先端的な教育が受けられるのも魅力です。
慶應義塾大学の図書館を利用することができたり、常任・非常任の講師を合わせて150名を超える講師がいるなどのバックアップ体制も整っています。

他の法科大学院よりも学費が少し高いところは難点ですが、相応のコスパは見込めます。
実績や整った環境で学習したい方にオススメの法科大学院です。

東京大学法科大学院

東京大学_法科大学院

引用:東京大学
公式HP

東京大学法科大学院は講師の質が他の法科大学院よりも高いです。
一流の講師から講義を受けられるのはこれから法曹を目指す人にとってかけがえの無い経験になります。

東京大学大学院では「学習相談室」や「専用の自習席」が完備されているなど、環境の面でもトップクラスの法科大学院です。

難点としては他校よりも入学難易度が高いところでしょうか。

入学試験では学部時代の成績や外国語能力を証明する必要があります。
法律だけに精通しているだけでは入学することが難しいことは覚えておきましょう。

しかし、それほどの入学試験を潜り抜けてきた学生は当然優秀な方々です。
学生の質を求める方には最適な法科大学院でしょう。

一橋大学法科大学院

司法試験 大学別 合格率

引用:一橋大学法科大学院 公式HP

国公立大学の中でも2番目に多く司法試験の合格者を輩出しているのが一橋大学です。

学部も国内トップレベルの教育が提供されているこちらの大学ですが、法科大学院でも高い学習目標とこだわられたカリキュラムが編成されていることで知られています。
年次ごとに明確な学習要件が定められているため、司法試験に合格するための学力を確実に育成できる環境が整っているようです。

入学試験の際に「TOIEC」のスコアが必要なところも一橋大学法科大学院の特徴と言えます。

一橋大学法科大学院の口コミ

 一橋に入学して、まず驚いたのは、私が想像していた以上に様々なバックグラウンドを持った学生がいることです。理系の学部を卒業した学生、一度社会人を経験したことのある学生、私の両親よりも年上の学生…。そのような学生と共に大学院生活を送ることは大変刺激的であり、その刺激が私自身の生活における原動力にもなっています。

一橋での授業は、単に主要な論点や、判例の重要な判旨部分を覚えているだけでは対応できません。判例の事案とは少し事情が変わった場合にはどのように考えるのが妥当か等、授業中には表面的な議論ではなく、深い部分にまで踏み込んで議論をすることになります。今までの自分の勉強方法が、いかに暗記に頼っていてその場しのぎのものであったか、一橋での授業を受ける中で改めて思い知らされました。

法科大学院PEOPLE

一橋は、アットホームな雰囲気と、ほどよい緊張感が両立している点が魅力です。授業の予復習や問題演習を目的とした学生同士の自主ゼミもいたるところで行われています。このような学生同士の連帯感は、一橋を選択する一番の利点だと思います。

法科大学院PEOPLE

 私は一橋大学ロースクールのいわゆる「社会人組」の一人です。大学を卒業後、国内外で十数年間仕事をして来ました。ある時期を境に、「より人の役に立てる人間になりたい」、「学生に戻ってもう一度勉強したい」と考えるようになり、法科大学院を志望しました。とはいえ、段々と体力も記憶力も衰えてきているのに、周りの人達と同じテンションで勉強ができるのか…。母として子供達と過ごす時間が減ってしまってよいのか…。そして何よりも、キラキラと輝く若人達の中で、私の居場所はあるのだろうか…。など、不安が尽きない中での一念発起でした。
いざ一橋にきてみると、大学を卒業したての方々に交じって私と同じような社会人経験者が何人もいました。もと公務員、医師、生物学の研究員、企業の人事部や法務部出身者、介護経験者など、経歴は実にさまざまで、人生経験が豊富な方々です。法科大学院の1年生は30名に満たない少人数のクラスで毎日を過ごすため、20代の元気一杯なクラスメイト達とも、すぐに仲良くなることができました。毎日の厳しい授業や課題をこなすのは本当に大変なことですが、同じような悩みを共有し、同じ目標をもって励まし合う仲間がいる環境に支えられて勉強を続ける毎日です。

法科大学院PEOPLE

一橋大学法科大学院では、大学生から上がってくる方だけではなく様々な経歴の生徒が切磋琢磨している法科大学院のようです。
年齢や国籍等を気にせずに法律の勉強にのめり込むことができるのは嬉しいですね。

早稲田大学法科大学院

司法試験 大学別 合格率

引用:早稲田大学法科大学院 公式HP

若手の弁護士によるサポートが充実していることで知られているのが早稲田大学の法科大学院です。

学習上のアドバイザーや質問ができるチューター、学習計画も相談できるメンターなどもいるようで、24時間利用できる自習室やロッカーによって多くの生徒をサポートしています。

卒業後の生徒にも答案添削等のサポートをしてくれるので、卒業後も講師や学生と繋がりが持てる環境が早稲田大学にはあります。

合格率も法科大学院中では4位につけており、間違いなく成長できる環境と言えるでしょう。

早稲田大学法科大学院は近年、法学未修者コースの倍率は5倍近くになるなど人気が上がってきている法科大学院でもあります。
入学レベルは年々上がってきているので、今まで以上の入試対策が求められそうです。

中央大学法科大学院

司法試験 大学別 合格率

引用:中央大学法科大学院
公式HP

中央大学は司法に精通した大学として有名ですが、司法試験に留まらず、公務員や司法書士と言った様々な資格合格者数ランキングに名を連ねているのという実績があります。

充実したサポート体制が特徴となっており、クラスに2名配置される専任教員や高頻度で行われるミーティング・個別指導などが行われていることから「法科の中央」という異名まで存在しているほど。

また「奨学制度が整っている」と評価する声も多く、そういった観点から中央大学を選択する方も多いそうです。

歴史ある法科大学院で学びたいという方には中央大学が最も適しているといえるでしょう。

中央大学法科大学院の口コミ

中央大学法科大学院では歴代の司法試験合格者やOB・OGの法曹の先生方のインタビュー動画が掲載されています。
中央大学法科大学院に興味がある方はぜひご覧ください。



東北大学

東北大学_法科大学院

引用:東北大学法科大学院 公式HP

東北大学法科大学院は合格率トップクラスを誇る法科大学院です。
東北大学の1番の特徴は「優れた法曹」の養成を目標に掲げた、少数精鋭で多数の司法試験合格者を輩出する教育カリキュラムでしょう。

東北大学法科大学院の募集人員は50人であり、これは他の法科大学院よりも極めて少ないです。

東北大学法科大学院は司法試験の受験者数が少なく、少々合格者数に不安を抱いてしまいます。
しかし、これは少ない学生に手厚い教育を施すという東北大学法科大学院の教育方針の下の結果のようです。

講師と近い距離で勉強を進めていきたい方にオススメの法科大学院でしょう。

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法科大学院で必要な費用は?

司法試験の受験資格として非常に重要な意味を持っている法科大学院ですが、実際通う際にはどの程度の費用が必要になるのでしょうか。

今回は具体例として、国公立大学で最も司法試験の合格者を輩出している京都大学の法科大学院と私立大学で最も合格者を輩出している慶應義塾大学の法科大学院の学費を比較してご紹介します。

京都大学法科大学院の1年間の学費(初年度)

詳細 費用
入学金 282,000円
年間授業料 804,000円
合計 1,086,000円

引用:京都大学法科大学院
公式HP

慶應義塾大学法科大学院の1年間の学費(初年度)

詳細 費用
入学金 100,000円
年間授業料 1,090,000円
その他費用 492,240円
合計 16,82,240円

引用:慶應義塾大学法科大学院 公式HP

比較してみると、京都大学では約110万円、慶應義塾大学では約170万円と約60万円近く学費の開きがあります。

大学生として大学に払う費用と似ていると感じる方も多いと思いますがそれは実際正しく、この価格は各大学の法科大学院のためです。
京都大学のような国立大学の法科大学院の方が経済的な面でメリットが多いですがその分狭き門となっているため、入学試験には満を持して挑むようにしましょう。

大学・法科大学院別の予備試験合格率

 

上述したように司法試験予備試験は司法試験よりも難しい試験です。
しかし、大学在学中法科大学院に通いながら予備試験に合格する人もいます。

今回は2021年(令和3年)と2020年(令和2年)のデータを用いて、大学生と法科大学院生の予備試験合格率をまとめました。

大学別の司法試験予備試験合格率

下記の表は2021年(令和3年)の司法試験予備試験で「大学別合格者数上位10校」を合格率順に並べ変えたものです。

2021年司法試験予備試験大学別の合格率ランキング
順位 大学名 合格率 受験者数 合格者数
1 東京大学 12.9% 765人 99人
2 慶應義塾大学 6.4% 782人 50人
3 早稲田大学 4.0% 732人 29人
4 中央大学 2.8% 939人 26人
5 京都大学 7.1% 312人 22人
6 一橋大学 12.6% 175人 22人
7 同志社大学 3.8% 234人 9人
8 大阪大学 5.7% 157人 9人
9 神戸大学 4.0% 124人 5人
10 名古屋大学 6.9% 72人 5人

引用:令和3年司法試験予備試験受験状況

予備試験の合格率は1.7~3%と言われているので、上位の大学は平均合格率をかなり上回っていることがわかります。
しかし東京大学や慶應義塾大学のような偏差値の高い学生でも90%近い学生は不合格になってしまうくらい予備試験は難関だということも読み取れます。

予備試験に合格する人はトップの大学でも一握りの存在です。
司法試験予備試験は司法試験講座等の予備校を活用した勉強法が合格への近道です。

法科大学院別の司法試験予備試験合格率

下記の表は2020年(令和2年度)の司法試験予備試験で「法科大学院別合格者数上位10校」を合格率順に並べ変えたものです。

2020年司法試験予備試験法科大学院別の合格率ランキング
順位 大学名 合格率 受験者数 合格者数
1 一橋大学 22.3% 76人 17人
2 神戸大学 12.0% 50人 6人
3 東京大学 11.2% 151人 17人
4 京都大学 9.9% 111人 11人
5 北海道大学 9.0% 44人 4人
6 慶應義塾大学 8.7% 149人 13人
7 九州大学 7.6% 78人 6人
8 名古屋大学 7.4% 54人 4人
9 早稲田大学 5.3% 168人 9人
10 中央大学 4.5% 153人 7人

引用:令和2年司法試験予備試験受験状況

法科大学院別を見てみるとやはり大学別よりも合格率は全体的に高くなっています
神戸大学や北海道大学などの大学別ではランクインしていなかった法科大学院もいます。

法科大学院は卒業することで司法試験の受験資格を得ることができるのが特徴です。
ですが、多くの人が法科大学院在学中に予備試験に挑戦しているという事実も表から読み取ることができます。

法科大学院に通う通わない関係なく司法試験予備試験に合格することは全受験生の第一関門ということですね。

予備試験合格者の最終学歴

下記の表は、2021年(令和3年)の司法試験予備試験における合格者の最終学歴です。

2021年予備試験合格者の最終学歴
最終学歴 合格率 受験者数 合格者数
大学卒業 1.45% 4,139 60
大学在学中 7.09% 3,552 252
大学中退 1.18% 225 3
法科大学院修了 1.71% 1,230 21
法科大学院在学中 9.13% 1,095 100
法科大学院中退 1.24% 242 3

引用:令和さん年司法試験予備試験

予備試験合格者の多くは大学、法科大学院在学中に合格を果たしています。

法科大学院よりも大学が最終学歴の方が多く、大学在学中に予備試験合格を果たせた方はわざわざ法科大学院に進学する方が少ないということでしょう。

法科大学院在学中に予備試験を受験するメリットももちろんあり、法科大学院を修了するよりも早く司法試験に挑戦できること、司法試験対策を予備試験で行えることなどがあります。

予備試験に合格していることが就職に役立つこともあるため、予備試験合格を目指すことは大きなメリットとなります。

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予備試験合格者の司法試験合格率や司法試験のトレンド

 

ここまで法科大学院出身の司法試験合格率に焦点を当てて解説してきました。
もう一方の予備試験合格者の方々の司法試験合格率はどうなっているのでしょうか?

この記事では過去3年分の予備試験合格者の司法試験合格率をまとめました。
また近年の司法試験受験者のトレンドも合わせてご紹介していきます。

予備試験合格者の司法試験合格率

司法試験における予備試験合格者の情報
年度 合格率 受験者数 合格者数
令和5年(2023) 92.6% 353人 327人
令和4年(2022) 97.5% 405人 395人
令和3年(2021) 93.5% 400人 374人

上記の表の1位には京都大学法科大学院が掲載されていますが、実際の司法試験では「予備試験合格者」の合格率が最も多くなっています。
その数は受験者数が405人と圧倒的になっており、また最終的な合格者に関しても395名驚異の97.5%です。

この合格率の高さは「司法試験予備試験は司法試験の対策にもなる」ためや「大学在学中の早期から既に司法試験の勉強を始めている」という理由があります。

しかし司法試験予備試験は司法試験よりも難しい試験です。
予備試験ルートと法科大学院ルートを比較してみると、法科大学院出身の方が司法試験の合格難易度は低いといえるでしょう。

徹底分析!ここ数年の司法試験トレンドは?

上記でまとめたデータを基に、ここ数年での司法試験の動きを分析します。

まず一目見ただけでも分かるのが、予備試験合格者自体の増加と合格率の伸びです。

昔のように「司法試験は法科大学院を出ていないと合格できない…」という時代は終わり、予備試験から司法試験合格するケースは年々増えてきています。

2021年(令和3年度)の司法試験では、1位の京都大学法科大学院を30%以上上回る驚異の93.50%という圧倒的な数値を叩き出しており、予備試験の重要性が増しているのは間違いないでしょう。

最近では様々な会社が高品質な映像授業を展開しているため、大学在学中社会人と並行しながら予備試験に合格するというルートを選択する方は間違いなく増加しています。

予備試験から司法試験に合格できれば法科大学院に通う期間も費用も節約できるため、通信講座の存在を初めて知った方であればぜひこちらをご覧ください。

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年齢と司法試験合格率との関係は?

 

次は司法試験を受ける人の年齢と年齢ごとの合格率はどう関係しているのかについて見ていきましょう。

司法試験を受けるには「法科大学院を修了する」もしくは「予備試験の合格」が必要です。
つまり、司法試験を受けられる資格を持っている人の年齢を考えると、法科大学院出身者であれば若くても24歳~25歳ということなり、司法試験までに長い期間を要します。

予備試験と年齢

予備試験には年齢制限がありません

法科大学院ルートではどうしても高校を出てから5~6年という期間を必要としますが、予備試験ルートならば合格率3%以下の試験を越えられた場合、もっと若い年齢から司法試験に挑む権利を得ることができるのです。

実際に2017年には18歳という年齢で予備試験に合格、2018年には19歳で司法試験の合格を果たした若者もいます。
今後、高校生の学力トップクラス層が予備試験や司法試験の合格を狙うという流れが増えていく可能性は大いにあります。

ただし、普通に挑戦すれば6000時間分はかかる勉強量を18歳という年齢でこなしきってしまう程度のお化けレベルの頭脳の持ち主に限られますが。

司法試験合格者の年齢層

司法試験の合格者平均年齢はおよそ30歳前後となっています。

2017年~2019年では最低年齢は先程の通り19歳、最高年齢は71歳というデータもあり、平均年齢28.8歳という結果でした。

司法試験の合格率と年齢に関しては、大きな関係はないのかもしれません。

実際、若すぎる弁護士はクライアントからの信用が得づらい・不安にさせてしまうという事もあるぐらいですので、弁護士を目指して司法試験に挑む際には年齢は関係ないと言っていいでしょう。

逆に検察官裁判官を目指して司法試験を受けるなら、公務員のキャリアシステムが存在する組織であるため司法試験に合格する年齢は早ければ早いほど有利と言わざるを得ません。

法学部での受験対策は有効?予備校との優先度比較

 

大学在学時から予備試験、法科大学院の勉強を進めている方はどのようなペースで学習を進めているのでしょうか

インターネットで見られた生の声も引用しながら、噛み砕いてご紹介します。

法学部の勉強のみでの合格は難しい

多様な法律の知識が問われるのが司法試験ですが、法学部生だからといって学内の勉強だけで合格を目指すのはかなりハードルが高いと言えるでしょう。

というのも大学で教授から教わる講義は初学者向けの物から緩やかにスタートし、あくまで基礎的な知識を身につけることを目的としていることが多いためです。

もちろん専門のゼミなどを履修すれば話は変わりますが、司法試験のような難関国家資格では出身大学による差は出ないものとして考えるのが適切となっています。

上記のような方以外にも多少の独学期間を経てその難易度を悟るケースも非常に多く、司法試験・予備試験・法科大学院試験に合格するための秘訣は勉強法に隠されています。

実務では学歴より司法試験の結果が重要

司法試験を合格するために必要なのは出身大学や学歴ではないとお伝えしましたが、それは合格後の実務においても同じことが言えます。

弁護士事務所の中でも規模の大きい事務所を五大法律事務所と総称しますが、これらの事務所は有名大学と同じくらい予備試験合格者を採用しています。

予備試験合格者は競争率が高く司法試験よりも難しいとみられ、難関大学・法科大学院と同じように実力者であるとみなされます。

司法試験の順位が100位以内でないと五大法律事務所には所属できないとも言われているため、どの大学・法科大学院を卒業したかより試験をどれだけの好成績で合格したかが重要です。

大学在学中・卒後、転職としての司法試験受験

法務省は司法試験を受験した方について、様々なデータを公開しているためご紹介します。

令和2年度の合格データを調査していると、ある特徴がみられるためぜひご注目ください。
以下の情報は司法試験合格者の内、「予備試験ルートで合格を勝ち取った方」のデータです。

職業 受験者/合格者 合格率
大学卒業 79人/65人 82.27%
大学在学中 150人/146人 97.33%
公務員 25人/23人 92%
会社員 43人/33人 76.74%
無職 57人/39人 68.42%

引用:法務省 公式HP

このように、予備試験ルートで司法試験を合格する方は大学生だけではなく様々な年代・職業の方もいらっしゃいまいした。

またどの区分も非常に高い合格率を誇っており、その高さの秘訣は勉強法にあると見て間違いないでしょう。

「今の職場に不満がある」「今後が読めなくて不安」という方が司法試験を目指す場合も多く見られますが、そういった際にはどのような勉強方法が正解なのでしょうか。

ここからは司法試験合格を目指すにあたって、効率を高めるためのおすすめ勉強法をご紹介します。

効率的な学習を行うには?

 

司法試験の合格を狙うにあたって「合格率の高い大学院に合格する」「予備試験に絶対合格する」といった意思はもちろん大事です。

しかし本当に大切なのは学習方法であり、これを見誤ると司法試験・予備試験の合格は果たせません。

そこでおすすめするのは「アガルートアカデミー」という通信講座です。

最後に、予備試験・司法試験の最短合格を目指せるアガルートアカデミー通信講座を紹介します。

最短での予備試験合格を目指せる通信講座

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アガルートは「予備試験最短合格カリキュラム」という講座を開講しており、これ一つで予備試験合格に必要な全ての学習を行うことができます

試験の合格に特化しているため、大学や法科大学院のように試験とは関係ない学習をする必要がなく、効率的な学習を行うことができます。

司法試験・予備試験に精通したプロ講師が作成したカリキュラムは最短1年での予備試験合格を可能にし、合格特典を利用すると司法試験対策も行うことができます

アウトプット重視の試験対策カリキュラムで、司法試験と予備試験の最短合格を目指しましょう。

高い合格実績を誇る

司法試験の過去問勉強法とは? アガルートアカデミー公式サイト

アガルートの大きな特徴は、なんと言っても高い合格率です。

令和5年の司法試験合格者専有率は36%、1,781名のうち641名がアガルートアカデミーの受講生となっています。

2023年の司法試験合格率が最も高かった大学院は京都大学で、合格者数は188名でしたがアガルートは3倍以上の合格者数となっています。

合格率の高いアガルートでなら、高順位での司法試験合格も狙えるでしょう。

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司法試験の合格率は?大学別ランキングと年齢まとめ

今回は司法試験の国家資格最難関たる仕組みと、合格率についてまとめ、大学別にランキングも掲載してみましたが、いかがでしたか?

注目ポイントは、法科大学院ランキング上位よりも自力の努力で受験資格を得た人たちの司法試験合格司法試験合格率が高いという所です。
それだけ予備試験のハードルが高いという事なのでしょう。

また年齢に関しては特に制限もかけられておらず、幅広い世代の人たちが司法に関わるチャレンジをして欲しいという期待のあらわれだと考えられます。

いずれにしても猛勉強が必要な超難関試験なので、合格できる人は年齢や大学院は関係なく熱意があって努力できる人という事でしょう。

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