
2021年度の司法試験は、コロナウィルスの影響で司法試験の日程が延期となりました。伴って合格発表日なども全て延期になり、今年の修習生実習の時間割も伸びてくるでしょう。ここでは、現在の司法試験を取り巻く環境を様々な観点からご紹介していきます。
司法試験というと、超難関国家資格というイメージが強い人は多いと思いますが、近年では様々な制度改革により受験者数は減少、合格率は上昇しています。
そのため、弁護士の質の低下を問題視する声も挙がっており、法曹離れを食い止めるための様々な議論が行われています。
ここではそんな只中にある2020年度司法試験制度に関連する日程や時間割、改革の歴史をご紹介します。
目次
最新の司法試験対策は資格スクエア!

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予備校へ通うのもいいですが、時間的にも料金的にも負担は大きいです。
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司法試験とは

司法試験とは、もうご存知の方が多いと思いますが「裁判官」「検察官」「弁護士」になるために必要な試験です。
しかし、この試験に合格するだけでこれらの資格が得られるわけではなく、そのステップはなかなかハードです。
裁判官、検察官、弁護士になる条件・資格
「裁判官」「検察官」「弁護士」になるため必要なステップを簡単に下にまとめました。
- 1. 法科大学院課程修了、又はそれに相当する知識を証明する司法予備試験に合格
- 2. 司法試験に合格
- 3. 司法修習生の修習 1年間の法務実務経験
- 4. 司法修習生考試(二回試験)
これらのステップをくぐり抜けて見事、必要な知識、応用能力があると認められると「法曹資格認定」を得る事ができ、すなわち裁判官、検察官、弁護士になる資格を得られます!
司法試験の試験科目
司法試験の試験は、複数の選択肢から答えを選ぶ短答式と、論文式による筆記試験です。
2つの試験は5月の3週目ごろに連続5日間という日程で行われます。時間割や合格発表などと共に後ほどご紹介します。
面接のような口述試験はありません。
短答式試験では、法律に関する専門的知識と、法的推論能力が問われます。
論文式試験では、短答式でも求められる知識をどのように活用し、物事を分析し、論述することができるかが問われます。
- 短答式試験科目:憲法、民法、刑法
- 論文式試験科目:公法系、民事系、刑事系、選択科目 ※選択科目は、倒産法,租税法,経済法,知的財産法,労働法,環境法,国際関係法〔公法系〕,国際関係法〔私法系〕のうち受験者のあらかじめ選択する1科目)


最近の司法試験制度事情

法務省では長年、司法制度改革を行ってきており、中でも近年では司法試験制度の改革が行われ合格率や受験者数、合格者数に大きな影響を与えています。
また、以前は司法修習生に月20万円の給費が支払われていたのですが、それがゼロになった時期もあるなど、司法試験を受けようと思っている人たちにとって危うく死活問題となります。
様々な変更が行われる中で、同時に様々な議論も起こっているので制度がまた変わることは大いにありうる状況です。
常に最新の情報をチェックするように心がけましょう。
ここでは、最近の司法試験の合格者数の変化と司法修習生のお給与(給費)の変化、そしてこれから始まる5年で司法試験受験資格を得られる法曹コースについてご紹介します。
合格者数の変化
遡ること2002年。裁判官、検察官、弁護士の人口を増やす方針が立てられた司法制度改革推進計画にて、司法試験の合格者数を「年3,000人」にする目標が立てられました。
それまで異常に難しかったと言われる司法試験に対して、法科大学院を設置し法曹養成のための教育環境が整えられるようになったのです。
その後、2007年から2013年の司法試験合格者数は2,000人以上を保っていました。
しかし、弁護士の質の低下が叫ばれるようになり、2015年には放送試験の合格者数目標が1,500人に落とされました。
新司法試験制度が級司法試験との並行を経て2011年から完全に一本化されると、受験者数が一気に激減し合格率がそれまで1ケタ台だったのに倍以上の20%超えするようになるのです。
その後は、法科大学院の志願者数も年々減っていき、かつて難しくても人気だった司法試験の合格率は2019年に33.6%にまで上がっています。
修習生は月135,000円の給費制!
司法試験に合格した人は修習生として1年間実務経験を得る事になります。
2010年まではその期間、月20万円の給費が出ていました。
しかし、2011年から2016年の間は緊縮政策によりなんと給費が出なくなり、貸与制となり修習生の生活は困窮を極めていました。
筆者の見解としては、この無給状態の1年があることも司法試験の受験者数減少に拍車をかけたのではないかと思います。
その後、この状態はさすがに厳しいということになり、2017年から月々135,000円の給費が復活しました。単身賃貸に住む場合には更に住宅手当が35,000円支給されます。
依然として、生活は苦しいという声もありますし、さらに給費が無かった修習生時代を送っていた先輩たちも不平を訴えています。
今後も制度の変更は大いにあり得るようなので、最新情報をチェックしていきましょう。
5年で受験資格を得られる法曹コース始まる?!
これまで法科大学院を卒業しなければ司法試験の受験資格は得られませんでした。
そのため、大学に入学してから修習生を経験して法曹として活躍できるまでは最短でも8年かかっていました。
すると法曹を目指す人達にとって時間的にも金銭的にも大きな負担となっていました。
2020年4月から施行される「法曹コース」では、学部3年間と法科大学院2年間の5年で法曹を目指すための一貫教育を受けられるのです。
更に、2023年からは司法試験は在学中から受験できるようになりました。
司法試験の受験者数が減り続ける中で、少しでも受験者数を受験者数を増やしたい思惑が見て取れます。
資格スクエアの予備試験講座で勝利を味方に!
学生のうちに司法試験に合格したいなら、学校の授業と合わせて資格スクエアで重点的に勉強するのも一つの手です!
これから司法試験の勉強を始めるあなたにおすすめの資格スクエアでは、何度も聞ける講義動画があります。
動画の横にはオンラインレジュメがついていますが、手書きのノート同様にメモが書きこめたりマーカーを引くことができます!
勿論後から何度も見直すことができる優れものです。動画を見ながら分からないところはその場で質問することも可能です。
問題演習機能は、自分が間違えたものや理解度に合わせて問題が自動的に組み立てられていきます。
また、自分の成績や学習の進捗具合も数値化されてみることができるのでモチベーションにも繋がります。
作業時間を大幅削減!
さらに、資格スクエアでは、オンラインシステムを生かし、多くの点で効率的に学習できるように、これまで必要だった学習の為の作業時間を削減してくれます。
例えば、マイレジュメ機能というあなたの得意不得意に合わせたレジュメはこれまでの作業時間を約20%削減してくれます。
また、単語帳機能でも同様に30%削減、条文リンク機能で、都度手作業で条文を探さなくても済むようになり約90%の時間削減に貢献します。
更に、問題演習機能ではあなたが間違えた問題を重点的にトレーニングしてくれるので、苦手なポイントを効率的に改善することができますよ。
そして、「いつでも、どこでも、なんどでも」解くことができるので、隙間時間で着実に学習時間を増やしていく事ができます。
2020年度試験日程、時間割など

それでは、2020年度の試験日程、時間割などをご案内いたします。
しかし、既に2020年度司法試験の日程はコロナウィルスの影響で延期が決定しております。
法務省:司法試験委員会【令和2年司法試験及び司法試験予備試験の実施延期について】延期後の実施日程は、まだ決定していませんが、コロナウィルスによる自粛要請などが解かれない間はなかなか次の予定を決めるのは難しいかもしれません。
例年では司法試験は年1回だけ行われています。
募集時期は11月で試験日程は5月、最終合格発表が9月ですので、まさに1年がかりで試験が行われます。
願書交付から合格発表までの日程【当初の予定】
本来であれば、2020年度の司法試験は下記の通り実施される予定でした。
現状では、延期後の日程は公開されていません。(2020年4月18日現在)
- 願書交付:2019年11月8日(金)~12月2日(月)
- 受付期間:2019年11月19日(火)~12月2日(月)
- 試験日程 :2020年5月13日(水)、14日(木)、16日(土)、17日(日)
- 短答式試験成績発表:2020年6月4日(木)
- 合格発表日:2020年9月8日(火)
当日の試験時間割は?
例年の論文試験、担当試験の開催日程を見ると、5月の3週目の水曜日から日曜日で実施されています。
全部で11もの試験を受ける時間割になっています!
試験は、5日間連続になりますが、前半2日、後半2日で中日はまるっと1日お休みです。
特に1日目が一番大変で、朝8:30に会場に集合し、合計7時間の試験を受ける事になります。
次の日も合計6時間の試験があるので、脳の活動持久力も必要になりそうますね。
一日目:論文式試験
8:30集合
試験科目 | 着席時間 | 試験時間 | 所要時間 |
---|---|---|---|
選択科目 | 9:00 | 9:30~12:30 | 3時間 |
公法系科目第1問 | 13:30 | 13:45~15:45 | 2時間 |
公法系科目第2問 | 16:15 | 16:30~18:30 | 2時間 |
二日目:論文式試験
9:00集合
試験科目 | 着席時間 | 試験時間 | 所要時間 |
---|---|---|---|
民事系科目第1問 | 9:30 | 10:00~12:00 | 2時間 |
民事系科目第2問 | 13:00 | 13:15~15:15 | 2時間 |
民事系科目第3問 | 15:45 | 16:00~18:00 | 2時間 |
三日目:論文式試験
8:30集合
試験科目 | 着席時間 | 試験時間 | 所要時間 |
---|---|---|---|
刑事系科目第1問 | 9:00 | 9:30~11:30 | 2時間 |
刑事系科目第2問 | 12:30 | 12:45~14:45 | 2時間 |
四日目:短答式試験
9:00集合
試験科目 | 着席時間 | 試験時間 | 所要時間 |
---|---|---|---|
民法 | 9:30 | 10:00~11:15 | 1時間15分 |
憲法 | 11:45 | 12:00~12:50 | 50分 |
刑法 | 14:00 | 14:15~15:05 | 50分 |
受験料
受験料:28,000円
試験会場
司法試験の試験会場は全国に7箇所設置されることになっています。
上記の通り、朝の集合時間は結構早いです。
そのためお近くに会場が無い方は、会場の近くに宿泊して試験を受けに行く事になりそうです。
日程や時間割が正式に発表され次第ホテルを予約ておきましょう。
事前にしっかり場所を調べて、お宿と会場を負担なく移動できるように準備しておきたいですね。
試験会場一覧
- 東京:TOC・TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター
- 大阪:マイドームおおさか
- 福岡:南近代ビル
- 愛知:愛知県体育館
- 北海道:TKP札幌駅カンファレンスセンター赤レンガ前
- 仙台:TKP仙台カンファレンスセンター
- 広島:広島県立広島産業会館西展示館 西展示館
【2020】延期いつまで?司法試験の日程と時間割・合格発表日 まとめ

いかがでしたでしょうか。
司法試験というと合格率が数パーセントで、超難関なイメージが強かったですが近年では様々な制度改革で様子が異なってきているようです。
大学、法科大学院を5年で修了できる法曹コースは、これから司法試験を目指す人には朗報ですよね。
資格スクエアなら、いつでも、どこでも、なんどでも学習できるため、通学中やちょっとした待ち時間を利用して学習を進める事ができます。
司法試験は広い範囲を暗記、学習していかなければならないため、資格スクエアで効率性に学習をすすめるのがおすすめです。
2020年は、コロナウィルスの影響で試験の実施が見通せなくなってしまいました。
今後の修習生実習にも影響は避けられないでしょう。
しばらくは司法試験に関連するニュースからは目が離せないですね。