土地家屋調査士試験は平均合格率10%以下の難関資格です。
ほとんどの受講生がスクールで専門講座を受講して受験に臨みますが、中には独学での合格を勝ち取っている猛者もチラホラ…
土地家屋調査士の独学取得はかなり難易度が高いものの不可能ではありません!
そこで今回はそんな土地家屋調査士の独学取得を目指す方に向けて
など独学の際に気になる点をまとめて解説していきます。
目次
土地家屋調査士試験の出題内容
まずは試験に合格するために土地家屋調査士試験の内容と合格できる基準についてこちらで解説します。
土地家屋調査士試験は「筆記試験」と「口述試験」の2つに分かれおり、筆記試験に合格することで口述試験に進むことができます。
口述試験を通過することで最終合格となりますが、口述試験は不合格者がほとんどでない顔合わせのような試験ですので、実質的な本番は筆記試験になります。
筆記試験 | 試験時間 |
---|---|
・午前の部 平面測量10問/作図1問 |
9:30~11:30 |
・午後の部 [択一]不動産登記法・民法他から20問 [書式]土地・建物から各1問 |
13:00~15:30 |
以下では筆記試験「午前の部」「午後の部」のそれぞれの内容について詳しく解説していきます。
「午前の部」は免除できる
土地家屋調査士の筆記試験「午前の部」は免除を受けることができます。
土地家屋調査士試験を受験する約9割の方が午前の部の免除を受けており、受験される方は毎年数十人しかいません。
午前の部はの内容は「平面測量の作図・計算問題」で試験時間は2時間に及ぶため、午後の部を受ける前に体力を消耗してしまいます。
効率良く試験に合格されたい方は午前の部の免除を受け、万全の状態で午後の部の試験に臨まれるといいでしょう。
午前の部を免除できる条件
土地家屋調査士試験の午前の部を免除するには以下の資格を取得する必要があります。
- 測量士
- 測量士補
- 一級建築士
- 二級建築士
4つの資格の中でも合格率が最も高く取得しやすいのが「測量士補」の資格です。
受験者の中には測量士補試験と土地家屋調査士試験のダブル受験で午前の部の免除を受けながら1年で1発合格をされる方もいます。
測量士補試験の合格率は30%~47%と比較的簡単な試験ですので、上記4つの資格をお持ちでない方は測量士補の取得をおすすめします。
本番は「午後の部」
前述した通り、土地家屋調査士試験の午前の部は免除を受けられるため、本番は午後の部の試験になります。
午後の部の試験の詳細は以下の通りです。
項目 | 試験科目 | 出題数 | 配点 | 合計 |
---|---|---|---|---|
択一式 | 民法 | 3問 | 7.5点 | 50点 |
不動産登記法 | 16問 | 40点 | ||
土地家屋調査士法 | 1問 | 2.5点 | ||
書式 | 土地の問題 | 1問 | 25点 | 50点 |
建物の問題 | 1問 | 25点 |
午後の部の試験は選択肢から答えを選択する「択一式」と必要な内容を記入する「書式」の2種類の問題で構成されており、それぞれの配点が50点の合計100点満点の試験です。
択一式は合計20問の「法律に関する問題」が出題され、中でも「不動産登記法」は16問40点の配点を占めているため、択一式では「不動産登記法」を中心に出題されます。
書式では「土地の登記申請書の書き方」と「建物の作図」の問題が1問ずつ25点の配点で出題され、合計配点50点と全体の半分の割合を占めています。
午後の部の合格基準
土地家屋調査士試験の午後の部は相対評価制度に試験になっており、2つの合格基準が設けられてあります。
1つ目の合格基準は合計点です。合計点がその年の平均合計点数よりも上回らなければなりません。
2つ目の合格基準は「択一式」と「書式」それぞれに設けられてある基準点を上回ることです。
合格点と基準点は受験する年によって多少変動しますが、近年の合格基準は概ね合計点が70点~75点、基準点は30点~35点が合格ラインとなっています。
そのため、「択一式」と「書式」の基準点を上回りつつ、100満点中75点以上の点数を取ることでほぼ合格できるといえるでしょう。
土地家屋調査士試験に独学で合格するのは難しい

試験の全体像を理解した上で続いては、土地家屋調査士試験の現在の状況や難易度について整理をしていきます。
土地家屋調査士試験の平均合格率は10%前後といわれており、法律の知識量と測量計算の正確さが求められる難関な国家試験です。
そのため独学のみで試験に合格するのは非常に難しいといわれています。
以下では、近年の合格率の推移と独学での合格が難しいといわれる理由についてまとめましたので、是非ご確認ください。
土地家屋調査士の合格率は平均10%以下
直近10年分の土地家屋調査士試験の受験者数と合格者数について調べました。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成23年度 | 5,056人 | 390人 | 7.7% |
平成24年度 | 4,986人 | 418人 | 8.4% |
平成25年度 | 4,700人 | 412人 | 8.8% |
平成26年度 | 4,617人 | 407人 | 8.8% |
平成27年度 | 4,568人 | 403人 | 8.8% |
平成28年度 | 4,506人 | 402人 | 8.9% |
平成29年度 | 4,600人 | 400人 | 8.7% |
平成30年度 | 4,380人 | 418人 | 9.5% |
令和1年度 | 4,198人 | 406人 | 9.7% |
令和2年度 | 3,785人 | 392人 | 10.4% |
令和3年度 | 3,859人 | 404人 | 10.4% |
表の通り、毎年400人前後の合格者が出ており、平均合格率は10%を下回っていることが多いです。
令和2年度、3年度の受験者数はコロナ禍の影響により受験者数が若干減っていますが、そのことを踏まえても受験者数は年々緩やかな減少傾向にあります。
合格率については年々緩やかな上昇傾向にありますが、それでも合格者が1割程度の試験ですので、難易度が高いことには変わりないでしょう。
土地家屋調査士試験に独学で合格するのが難しい理由
こちらでは、土地家屋調査士試験に独学で合格するのが難しいといわれる理由について「独学で試験に挑戦した受験生の声」を参考に、簡単にまとめてみました。
①土地の問題が難しすぎる
②法律用語に慣れるまで時間がかかる
③働きながらだと時間が足りない
④質問や相談をできる人がいない
独学受験で特に苦労した4つの理由について、それぞれ解説していきます。
①土地の問題が難しすぎる
土地家屋調査士試験は、扱う内容の専門性が高いため、問題に慣れるまである程度の時間がかかります。
特に土地の問題は、測量計算と法律の両方の知識が必要なので難易度が高く、図面も正確に書けないといけません。
「問題に慣れるまで半年程度かかった」という受験者の声もあり、勉強期間は1年計画で進めるのが一般的です。
②法律用語に慣れるまで時間がかかる
土地家屋調査士の筆記試験は、範囲の広い「不動産登記法」という法律科目がメインとなっています。
この不動産登記法には特有の法律用語があり、独学だとこの法律用語の意味調べからはじめることになるので、法律を理解するまでにかなりの時間を要します。
独学では、テキスト教材などを利用して効率的に学習を進めることが大切です。
③働きながらだと時間が足りない
土地家屋調査士に合格するためには、一般的に1,000時間以上の勉強時間が必要と言われています。
お勤めのサラリーマンの方が毎日捻出できる時間には限りがありますが、詰込みすぎると過酷になり挫折の原因になってしまう可能性もあります。
独学だと、どうしても勉強効率が悪くなり、時間がかかってしまうのも難しいとされる理由です。
④質問や相談をできる人がいない
試験勉強を進めていれば分からない問題や疑問点など出てくると思いますが、独学だとすぐに解決することは難しいでしょう。
答えてくれる方や専門家を探さなければなりませんし、その答えに確証も持てませんよね。
すべての管理を自分で行わなければならない点も難しい理由に挙げられます。
以上4つの理由について解説しました。
ただし、土地家屋調査士試験の合格者の中には「独学で合格された方」ももちろんいらっしゃいます!
独学の受験生の感想
実際に独学で合格した方の感想について、ネット上で見かけた感想をまとめてご紹介していきます。
・序盤は専門用語の理解に苦戦した
・序盤の学習は予備校を使った方がよかった
・択一の過去問を3ヵ月やれば基礎は身に付いた
・土地の問題は測量計算と法律の知識が必要で難しい
・「自分の勉強方法は本当に正しいのか」と不安になった
・合格したら全額返金してくれる予備校があると後から知った
独学では問題に慣れるまで時間がかかるので、序盤の学習に苦労された感想が多いようです。
疑問があってもすぐに聞ける先生がいないので、答えがあっているわからないなど独学では苦戦することが多かったようです。
中には、はじめから予備校などを利用しておけばよかったという声もありました。
土地家屋調査士は独学で頑張ろと思い、4ヶ月のインプットと過去問一巡が終わったので、絶版の問題集をメルカリで購入。
— クマ@土地家屋調査士 受験生 (@kumakuma_30_) November 14, 2021
いや、これは現場では閃かないでしょ…って感じの計算問題が満載(>人<;)
まるで牢獄からの脱出級のリアル脱出ゲームをやっているような感覚( ゚д゚) pic.twitter.com/EFhMxMXhGu
会社の先輩で2年前に4度目の土地家屋調査士試験で合格した人に勉強量を聞いた。その方は独学で4年間やったみたいだけど、通算20年分近い過去問を100周近くしたらしい。講義とか聞くよりも過去問をやり続けて試験慣れをきて受験をしたみたいです。
— 俺@アガルートにて土地家屋調査士勉強中 (@K___N___) January 15, 2022
独学で合格する勉強法のポイント

ここまで土地家屋調査士試験の独学における難しさを語ってきましたが、実際に独学で合格した人がいるのもまた事実です。
そこでここからは独学で合格を目指す場合に気を付けるべきことや、勉強法のポイントをご紹介していきます。
- 計画は1年以上が無難
- 動画解説を活用する
- アウトプット中心に学習する
- 答練や模試はなるべく受験する
①計画は1年以上が無難
ネットの情報を見ると「半年で土地家屋調査士に合格!」といったブログなどを見かけますが、正直初学の方が独学で半年合格はほぼ不可能です。
半年で合格したという方のブログを読んでみても、行政書士としてお仕事をされている方など法的知識がもともと備わっていた人ばかりです。
一般的に合格には1,000~1,500時間の学習時間が必要と言われている土地家屋調査士。
無理な計画を組んで挫折してしまうのではなく、独学の場合はじめから1年以上の長期計画で挑むのがオススメです。
ちなみに合格に必要な1,000時間を1日あたりの勉強時間で割り、合格にかかる期間を計算したのが以下の表です。
学習計画の参考にしてみてください。
1日の勉強時間 | 勉強期間 |
---|---|
2時間 | 1年半 |
3時間 | 1年 |
4時間 | 8ヶ月 |
5~6時間 | 半年 |
②動画解説を活用する
独学のネックの1つとして、申請書の書き方や作図、計算など文字媒体では解説の難しい単元が多い点が挙げられます。
最近では過去問解説などを上げているYouTuberも少なくないため、土地家屋調査士の学習の際はそうした動画解説も積極的に取り入れてみてください。
また、アガルートをはじめとした大手スクールもYouTube解説に参入してきていますので、スクールが投稿している動画も信頼度が高くオススメです。
③アウトプットを中心に学習する
なるべく短期間での土地家屋調査士試験合格を目指す場合、過去問などでアウトプットを繰り返し、”試験の戦闘力”を高めていく必要があります。
合格のためにはもちろん知識が必要ですが、「参考書に乗っている知識」と「合格に求められる知識」は異なります。
参考書で一通りインプットを済ましたら、すぐに過去問演習に取り掛かり、”問題を解く⇒参考書の該当箇所に戻る”を繰り返しましょう。
そうすることで試験で何がどのように問われるのかという、問題の”クセ”のようなものや、本当に必要な知識に絞った学習が可能になります。
独学にオススメのテキストについては次項で詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
④答練や模試はなるべく受験する
特に独学の場合、答練や模試にはなるべく参加しましょう。
加えて言えば、会場で受験する方式の答練・模試がオススメです。
答練を受けるべき理由としては、初見の問題に対応する力を養えるほか、本番に近い緊張感で問題を解く経験が積めるという点が挙げられます。
いくら勉強をしても、いつもと違う環境や本番の緊張で実力を発揮できなくては意味がありません。
リハーサルの意味も込めて答練や模試は積極的に活用しましょう。
また土地家屋調査士試験は相対評価なので、「他の受験生と比べた自分の位置」が重要です。
独学では自分の実力を正しく見極めるのが難しいため、独学者は特に参加することをオススメします。
答練・模試の受講先として様々なスクールがありますが、”会場受験が可能”かつ”受験者数が多い”という条件で考えれば、実質的にはLECか東京法経学院の2択になるでしょう。
アガルートは安いですが通信のみ&添削が無い、日建学院や早稲田法科専門学院は知名度が低く受験者数に正直不安が残ります。
⇒LECの答練に関する詳細・受講はこちら(公式サイト)
⇒東京法経学院の答練に関する詳細・受講はこちら(公式サイト)


独学にオススメのテキスト・問題集10選
独学で学習を進める場合、テキスト選びはかなり大切になってきます。
土地家屋調査士は市販教材が少ないですが、直販教材なども選択肢に入れることで質の高いテキストに出会うことが可能です。
この項では独学者にオススメできるテキストや問題集を10冊ご紹介していきます。
また、最高の問題集である”過去問”についてはコチラの記事でオススメ過去問集や勉強法などをまとめていますので併せてご覧ください。
⇒【独学】土地家屋調査士のオススメ過去問題集と解き方を解説!何年分やるべき?
独学にオススメのテキスト《参考書》
まずは基礎知識のインプットや復習のために利用する参考書を8冊ご紹介します。
試験問題にはテクニックも必要ですが、土台となるのは参考書でインプットする基礎知識たちです。
分かりやすさや持ち運びやすさなど、ご自身にピッタリの一冊を見つける一助となれば幸いです。
【択一・書式】『土地家屋調査士受験100講』

初学者向けテキストの大定番といば早稲田法科専門学院の『土地家屋調査士受験100講』。
土地家屋調査士試験のバイブルとも言われており、おそらく様々な合格体験ブログでも名前が上がっているはずです。
理論編2冊と書式編1冊の3冊構成となっており、土地家屋調査士試験に必要な各単元を体系的に学ぶことができます。
膨大な量の知識が収録されており、この一冊があれば合格に必要な情報はほとんど網羅することが可能です。
ただし基本的にはかなり平易な文章解説となっていますが、理論編2の民法については少し難易度が高いように感じられますので、人によっては民法のみ別テキストの使用をオススメします。
効果的な使い方は理論編を2周程度読んでインプットを行った後、問題集などを解き進めていくという方法です。
また書式編については、辞典のように分からない問題があればあたるという使い方がオススメです。
⇒土地家屋調査士受験100講の詳細・購入はこちら(Amazon)
【択一】『土地家屋調査士六法』

土地家屋調査士など士業を目指す際に必須なのが六法です。
東京法経学院から販売されている『土地家屋調査士六法』は不動産登記法などの法令・規則・準則・判例・先例等が記載された土地家屋調査士に特化した六法となっています。
六法の使用方法としては、過去問や問題集の解説に登場した事項を確認する辞書的な書籍として使用します。
1つの解説から、周辺知識をまとめて学習できるため、堅実な学習には六法は不可欠といえるでしょう。
またもちろんすべての事項に目を通すのが望ましいですが、「時間が無い」という方の場合、先例・判例については解説に記載されている事項だけ抑えておけば恐らく対応可能です。
⇒土地家屋調査士六法の詳細・購入はこちら(東京法経学院HP)
【択一】土地家屋調査士 NEW 4WD ノート-4KU-NOTE-

過去問からプラスαの学習で、合格を盤石にしたい方にオススメなのがこちらの『土地家屋調査士 NEW 4WD ノート-4KU-NOTE-』
東京法経学院直販の教材で、今後の択一試験で問われるであろう知識が網羅されています。
しかしながら、公式HPにも記載されている通り「中・上級者」向けの内容となっており、過去問よりレベルの高い知識も複数収録されています。
そのため、過去問を周回して十分に得点が取れるまでは手を出す必要な無いでしょう。
⇒土地家屋調査士 NEW 4WD ノート- 4KU-NOTE-の詳細・購入はこちら(東京法経学院HP)
【書式】『土地家屋調査士受験 測量・面積計算&図面作成』

『土地家屋調査士受験 測量・面積計算&図面作成』は測量/面積計算・過去問演習・作図の3部構成となった東京法経学院の直販教材です。
土地家屋調査士受験の指導実績の豊富な東京法経学院の直販教材だけあり、かなり詳細な解説と体系だったカリキュラムが初学者にも嬉しい1冊となっています。
一般書籍でここまでの仕上がった構成の書籍は正直ほとんどありません。
また一般書籍では作図に関する解説が不十分なことが多い(定規の使い方などを文字で伝えるのは難しい)ですが、こちらのテキストは別途でメディア教材も存在しています。
そのためもしテキストだけでの学習に行き詰った場合も安心です。
⇒土地家屋調査士 測量・面積計算&図面作成の詳細・購入はこちら(東京法経学院)
【書式】『土地家屋調査士 測量計算と面積計算』

受験100講を出版している早稲田法科専門学院が手掛ける書式向けテキストが『土地家屋調査士 測量計算と面積計算』。
独学で躓きやすい土地の座標計算や床面積計算といった計算問題を体系的にまとめてくれた参考書となっています。
土地家調査士受験の必須アイテム関数電卓の使い方を解説してくれているのも嬉しいポイント。 初学の場合、電卓の使い方ひとつとっても慣れない部分が多いものです。
また受験100講と同じ出版社から出ているため、100講と併せて使用するのにもオススメです。
⇒土地家屋調査士 測量計算と面積計算の詳細・購入はこちら(Amazon)
【書式】『[中山式]複素数計算』

土地問題の難易度を上げている1つの要因が煩雑な計算。
そうした計算問を複素数モードを用いて圧倒的な速さで解き進めていく方法をまとめてくれたのが『[中山式]複素数計算』です。
書籍ではなく、アガルートによる単科の通信講座となっていますが、複素数をマスターできれば計算スピードが段違いに上がるうえにミスも減るため一見の価値ありです。
通信講座のため書籍に比べて若干費用はかかりますが、複雑な計算をテキストとにらめっこしながら理解していく時間が省略できると考えれば、比較的余裕を持って回収できる投資かと思われます。
またここまでご紹介したテキストは定番と呼べる物が多いですが、こちらは他の受験者に差をつけるテクニックを求めている方にオススメです。
公式YouTubeにて無料の授業サンプルも公開されていますので、チェックしてみてください。
⇒[中山式]複素数計算の詳細・無料YouTubeサンプルはこちらから
【書式】『不動産表示登記申請マニュアル』

ひな形の暗記がカギになる申請書ですが、50事例の様式ひな形が付録したテキストがこの『不動産表示登記申請マニュアル』です。
既にいくつかご紹介している東京法経学院の直販テキストとなっています。
申請書様式の他にも、建物に関する登記が48事例、建物に関する登記が55事例ついており、合計153事例の大ボリュームが魅力と言えるでしょう。
⇒不動産表示登記申請マニュアルの詳細・購入はこちら(東京法経学院)
【書式】『新・三角定規の使い方講座』

土地家屋調査士の独学受験が難しいといわれる要因の一つは作図。
文字媒体だけで、正確に早く作図する方法を理解するのは至難の業です。
そこで特に独学者にオススメしたいのがアガルートの通信単科講座『新・三角定規の使い方講座』です。
書式全体を対象とした講座は多いですが、三角定規の使い方に特化した講座は珍しく、痒い所に手が届くといった具合ですね。
ポイントを絞って、費用と時間を節約しながら学びたい独学者に最適の講座と言えるでしょう。
こちらもYouTubeで授業サンプルが公開されていますので気になる方はチェックしてみてください。
⇒新・三角定規の使い方講座の詳細・無料YouTubeサンプルはこちら
独学にオススメのテキスト《問題集》
続いて独学にオススメの問題集をご紹介します。
前述の通り土地家屋調査士のテキストは種類が少なくなっています。
特に問題集についてはほとんどが過去問の解説か、多少の改変を加えた程度のものになっており、下手にテキストを購入するより過去問題集を購入する方がコスパの面からも良いというのが正直なところです。
この項ではなるべく質の高い予想問題集を2冊とりあげますが、よほど余裕のある方を除いては過去問中心の学習でも問題ありません。
オススメの過去問題集についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
⇒『【独学】土地家屋調査士のオススメ過去問題集と解き方を解説!何年分やるべき?』
【択一】令和4年度土地家屋調査士(択一式) 過去の答練の良問から教授と学生の対話形式の問題編のみを全30問集めました!!

東京法経学院の過去の答練から、本試験で出題されるであろう対話形式問題を抜粋したテキストです。
答練とは資格試験における模試のような存在であり、各スクールが腕によりをかけた問題を制作します。
そした質の高い問題から抜粋されているだけあり、一般販売されている過去問の修正問題中心のテキストとは質の違いが一目瞭然です。
限定200冊の販売となっていますので、購入を検討されている場合はお早めに。
【書式】『楽学土地家屋調査士 記述式セミナー』

土地家屋調査士の独学者から人気の高かったのがこちらの『楽学土地家屋調査士 記述式セミナー』。
基本的問題演習と実践的問題演習の2段からなる構成で、初心者でも手を出しやすい予想問題集です。
問題の質、書籍の構成共に質が高いですが、2016年出版から改訂版が出ておらず、最新傾向への対策には不十分なためご購入の際はお気を付けください。
⇒楽学土地家屋調査士 記述式セミナーの詳細・購入はこちら(Amazon)
土地家屋調査士試験の独学に向いてる人

・勉強時間を毎日5~8時間はとれる方
・既にある程度の予備知識がある方
・難関資格の試験や勉強に慣れている方
このような条件に当てはまる方がいれば、前述した通り学習スケジュールを組み、毎日勉強に取り組めば独学でも合格することは十分に可能です。
しかし、普段働きながら勉強されている方が独学で一発合格を果たすのは、やはり現実的ではないといえるでしょう。
なので筆者は、働きながら土地家屋調査士を目指される方には、予備校の通信講座で勉強することをおすすめします!
最短合格を目指すなら通信講座がおすすめ
最短で合格を目指すなら予備校の通信講座がおすすめです。
予備校の通信講座を受けるには受講料金がかかりますが、その分メリットがたくさんあります。
・最短1年で合格を目指せる
・通学制予備校と比べて受講料金が安価
・講師からサポートが受けられる
・テキスト・動画教材を一から探す必要がない
・スマートフォンやPCでスキマ時間に学習を進められる
通信講座の大きなメリットは「安価で実績のある教材を使って自分のペースで学べる」ことです。
通信講座は、通学制の予備校と比べて教室や人件費などがかからない分、受講料金が安価なところが多いです。
またスマートフォンやPCがあればいつでもどこでも学習を進められるので、忙しい社会人の方にもぴったりです。
毎年、数多くの合格者を輩出している実績のある教材で学べるので、効率良く資格取得を目指せます。
最短で合格できれば、土地家屋調査士としてのキャリアスタートや昇給も早まるので、受講料金に見合った価値があるといえるのではないでしょうか。
土地家屋調査士を目指せるスクールについてはこちらの記事でも比較・検討していますのでご参照ください。
⇒【2022年版】土地家屋調査士おすすめの通信講座ランキング5選!
⇒土地家屋調査士の難易度は高い?土地家屋調査士になれるお勧めのスクール4選
土地家屋調査士試験のおすすめの通信講座3選
ここまで独学で土地家屋調査士を目指す方に向けてオススメの教材などをご紹介してきましたが、冒頭でもお伝えした通り独学での合格はかなり難易度が高いです。
そのため、記述対策や計算対策など苦手科目に絞ってスクールを併用する形が効率的でオススメです。
単科に絞ることで費用を抑えつつ合格可能性を上げることができるため、まさに独学とスクールの良いとこどりが”併学”というスタイルになります。
以下では、併学先に向いているかといった観点から土地家屋調査士試験にオススメの3スクールをご紹介していきます。
①アガルートアカデミー

併学先としてまずオススメなのがアガルートの土地家屋調査士講座です。
併学に向いている理由は”単科講座の豊富さ”です。
アガルートの場合、前述の複素数計算、定規の使い方講座などポイントに絞った単科講座が豊富に設けられています。
そのため、これまで独学で進めていた方が苦手科目だけ対策するといった柔軟な受講が可能です。
その他の単科講座としては、書式ひな形対策、試験前の総復習に便利な〈狙い目論点〉講座、過去問演習、計算ステップ講座などなど上げきれないほど設置されています。
筆者がアガルートアカデミーをおすすめする理由を3つご紹介します。
・アガルート受講生の合格率56.7%(全国平均の約5.5倍)
・オンライン特化の通信講座なので自分のペースで学習を進められる
・合格すれば支払った受講料金を全額返金してもらえる
受講生の合格率が高い
アガルートの最大の特徴はなんといっても高い合格率です。
全国平均の合格率10%前後に対して、アガルート受講生の合格率は56.7%と約5.5倍の合格実績をたたき出しています。
アガルートは実績重視の会社なので、テキスト教材や講義動画、講師の質までこだわっており、受講生が学びやすい環境が整えられています。
全額返金の合格特典
アガルート通信講座で試験を合格した場合は、合格特典として受講料金を全額返金する制度まで用意されてあります。
合格すれば受講料金が全額返金されるなんてモチベーションも上がりますよね!
このような全額返金制度を設けている会社は他になく、アガルート独自の強みと言えるでしょう。
アガルートアカデミーについて気になる方は、アガルートアカデミーのホームページより詳細を確認してみて下さい。
アガルートのリアルな口コミ紹介
アガルートの土地家屋調査士の定期カウンセリングがオプションになっている!月1で電話できるのが本当によかった。行政書士でもあればいいなといつも思ってます←
— マッシーマシオ (@mashiobass) January 16, 2022
土地家屋調査士筆記試験合格💮
— えっちゃん (@rcxbZv2uArJPYe4) January 13, 2022
おめでとうございます㊗️
私はもう一年となりましたが、
Twitterでのみなさまのやり取りで
元気をもらえていました。
ありがとうございました😊
アガルートの中山先生、中里先生
にも感謝、感謝です。
2022年受験されるみなさま
一緒に頑張りましょう♪
土地家屋調査士筆記試験合格してました
— ギレスピー (@screama_ot) January 13, 2022
本試験では失敗した印象だったから嬉しいの一言に尽きます
アガルート講師陣の皆さんありがとうございます
苦手な記述の穴埋め取れたのも 『狙い目論点』のおかげでした、感謝です#土地家屋調査士#アガルート
土地家屋調査士の筆記試験に合格しました!!(法務省の番号の載せ方分かりにくいですね)
— かもめ一郎@土地家屋調査士受験 (@Gaivota_fire) January 12, 2022
アガルートへ口述模試申込み済み
今週中に測量士試験の願書提出予定
このようにアガルート受講して多くの方が合格しているようです!
担当講師へのお礼やアガルートで本当に良かったなどの声が多くあがっています。
②LEC東京リーガルマインド

LEC東京リーガルマインドの土地家屋調査士講座が併学にオススメな理由は”学習スタイル”と”教えてチューター制度”です。
LECのテキストは白黒のテキストにメモや色ペンを使って自分で書き込んでいくスタイルになっています。
この方法は独学の際の学習と似ており、なじみやすい学習スタイルと言えるでしょう。
さらに、講座を通じてどこに、どのようにメモや色付けをすればよいかという普遍的な力を身に着けられるため、独学とのシナジーが高いです。
またLECは教えてチューター・教えてメイトという制度を用いており、チューターや受講生に気軽に質問・相談することができます。
孤独が天敵である独学者には嬉しいサービスです。
⇒土地家屋調査士講座の詳細・受講はこちら(LEC公式サイト)
③東京法経学院

東京法経学院は土地家屋調査士試験の合格率65.3%と業界トップクラスの高さを誇る老舗スクールです。
東京法経学院が併学に向いている理由は”独学教材との相性の良さ”です。
おすすめテキストの項でも何冊かご紹介しましたが、独学者向けの教材が少ない土地家屋調査士では東京法経学院の直販教材などを中心に学習していくことになります。
そのため独学で使用する教材と講座との連携が取りやすく、効率的に学習を進めることが可能です。
現段階で講座の受講を考えていない方でも、テキストは使用することになるはずなので、後々の選択肢としてもオススメです。
⇒土地家屋調査士講座の詳細・受講はこちら(東京法経学院公式サイト)
【まとめ】土地家屋調査士試験を独学で合格
・働きながら独学で合格するのは難しい
・問題に慣れるまで時間がかかる
・合格までに必要な勉強時間は1,000時間~1,500時間
・合格までに必要な勉強期間は1年~1年半
・最短合格を目指すなら通信講座がおすすめ
土地家屋調査士は難易度の高い試験なので、自分に合った教材を選んで勉強する必要があります。
独学で合格を目指す場合は、学習スケジュールを組んで長期的な目線で取り組むことが大切です。
最短で合格を目指すなら全額返金制度のあるアガルートアカデミーの通信講座がおすすめです!
こちらの記事で紹介した内容を、教材選びや講座選びの参考にしてください。
今なら完全無料!年収UPのチャンス!
-
大学・専門学校で手に職を付ける
(高校生向け)スタディサプリ 進路
(社会人向け)スタディサプリ 社会人大学・大学院
-
既卒者向け!20代の就職サポート
マイナビジョブ20's アドバンス -
初めての転職をサポート
マイナビジョブ20's -
年収800万~の求人多数!登録するだけ
リクルートダイレクトスカウト -
転職エージェントによる徹底サポート
doda