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プロ棋士になるには段位は?年収と給料はどこから得るのかも検証

更新日:2023-08-07

プロ棋士になるには段位は?年収と給料はどこから得るのかも検証

”プロ棋士”とは、将棋の棋士活動を運営している公益社団法人『日本将棋連盟』に所属し、リーグ戦やタイトル戦などに出場して対局している人のことです。
プロになるだけでもかなり厳しい世界ですが、プロ棋士になるには、どのくらいの段位でなくてはならないのでしょうか?

また、お給料はどこから得ていて、年収はいくらくらいになるのかも徹底検証します!

プロ棋士とは?

プロ棋士になるには

今回は、”プロ棋士”という職業についてご紹介します。

プロ棋士とは、将棋の棋士活動を運営したり、将棋の普及や技術向上などをサポートしている公益社団法人『日本将棋連盟』に所属し、リーグ戦やタイトル戦などに出場して対局している人のことです。

最近、テレビなどのメディアでは若いプロ棋士の活躍がクローズアップされていることから、注目度はかなり高まっています。

プロになれるのは、年間2人だけ?

プロ棋士になるには、まずはじめに『新進棋士奨励会』という日本将棋連盟のプロ棋士養成機関に入る必要があります。

将棋には、それぞれの実力を示すために「段」と「級」というものがあり、「級」の場合は数字が小さいほど格が上となり、「段」は数字が大きいほど格が上ということになります。
『奨励会』は三段から6級の実力を持っているメンバーで構成されており、そこでライバルたちとどんどん戦って皆がプロを目指していきます。

正式なプロとして認められる段位は”四段”からとなっていますが、ここでプロ棋士になれるのは、1年でたった2名だけです。

段位を上げることも、容易なことではありません。そこからプロ棋士として羽ばたいていける人は、相当の実力者と言えますね。

プロ棋士の年収は?

プロ棋士は一般企業に勤めるサラリーマンなどではないため、お給料をどこからもらっているのか気になっている人もいることでしょう。

さらに、稼いでいるプロ棋士では、年収がいくらくらいになるのかも検証していきます。

トップのプロ棋士は1億円?

プロ棋士の収入源は、リーグ戦や様々なタイトル戦、大会に出場することで支払われる賞金です。

プロ棋士の中でもトップの座に君臨している羽生善治棋士は、年収としておよそ1億円ほどを得ていることもあります。
もちろん、この年収の額は稀であり、誰もがこれほどの大金を得られるわけではありません。

直近の年収データを見てみると、上位のランキングに入っているプロ棋士たちは軒並み数千万円を稼いでいます。
ちなみに、若さと強さで大きな話題となった藤井聡太七段は、2018年の時点でおよそ2000万円という驚きの年収を得ています。

現在、プロ棋士はおよそ150名ほど存在しますが、その中でも勝ち続けるには将棋の強さもさることながら、精神的・肉体的にも他に流されず、常に自分を保っていられなくてはなりません。

プロ棋士になれるのは年間でたった2名だったとしても、急成長する人材や、プロになることを志願する人は増加していきます。
その中で高額な年収を得ている棋士たちは、本当の意味で最強と言わざるを得ません。

副収入を得ている人も

プロ棋士の年収は、すべてが対局で得たものとは限りません。

賞金以外にも、将棋道場で指導を行えば指導料が入り、テレビや各種イベントに参加すれば出演料が得られます。
さらに、本を執筆して印税を得るなど、副収入が多く入るため、年収がアップしている人も少なからず存在します。

かつて羽生善治棋士は、獲得賞金を超えるほど、副収入が多かった時代もあったとされています。

プロ棋士は昔”給料制”だった?

対局で得た賞金が収入につながるプロ棋士ですが、かつてすべての騎士は”給料制”だったことがあるのです。

一体どこからお給料が出ていたのかと驚くばかりですが、『日本将棋連盟』にプロ棋士の全員が所属し、会社と社員のような立場でお給料が支払われていました。
気になる金額についてですが、順位戦のランクによって決められていたと言います。

給料制だった頃、棋士として最下位のクラスだったとしても、一般企業に勤務するサラリーマンと同じくらいの年収は得ていたとされています。
現在、プロ棋士として活躍している人たちは、賞金と給料制のどちらが良いと思っているのか聞いてみたいところです。

対局で勝てない棋士はどうする?

プロ棋士で勝てない場合は

プロ棋士として華々しく活躍し、高い年収をご紹介しましたが、全員が全員勝てるほど甘い世界ではありません。

プロ棋士の中には対局で勝てない人ももちろん出てきますが。そのような人たちはどうやって収入を得ているのでしょうか?

賞金が稼げなければ、アルバイト生活?

芸能人などもそうですが、固定給ではない職業に就いている場合、本業で稼ぐことができなければ別な方法で生活費を得る必要があります。
プロ棋士も同様であり、対局で勝てない棋士はアルバイトをしています。

プロ棋士の世界で、年収が1000万円を超えるような人は将棋界でもおよそ10%ほどと言われています。
収入が少なかったり、まだ新人の棋士は年収が300〜400万円くらいであり、アルバイトをしている人は次のような仕事をしています。

将棋教室や、愛好者へ指導

アルバイトも将棋に関することをしている人が多く、将棋教室を開いたり、将棋の愛好者の集まりや企業の中にあるサークル内で指導をすることもあります。
指導をするにあたり、1回につき2〜4万円ほどの収入につながるとされています。

ただ、このアルバイトにも難しい部分があり、将棋を教えるために自ら教室を開く場合は、まず教室を確保しなければなりません。
さらに、生徒を集めるためには宣伝をするなど、教える以外にも多くの時間を費やします。

このため、今度はアルバイトを辞められなくなるという負のスパイラルに陥ることもあります。自分が何のためにアルバイトをしているのか、よくよく考えて働かなくてはなりませんね。

プロ棋士の年収についてのまとめ

現在、若い人材が続々と出現している将棋の世界ですが、”プロ棋士”になれるのはほんの一握りの人数です。

プロになってからも将棋の世界は厳しく、リーグ戦やタイトル戦に出場し、勝ち続けることで賞金を得ます。
トップの棋士は1億円以上を稼ぎ出す人もいますが、1000万円以上の大金を稼ぐことができる人は、将棋の世界でもわずか10%程度だとされています。

将棋は頭脳戦ですが、プロになるには精神力や体力面においても強くあることが求められます。
なろうと思ってなれるような職業ではありませんが、段位が上がり、自分の実力がどんどん付いてくることが分かれば、これほどの喜びはないでしょう。

将棋を趣味に留めず、プロになって強い相手と戦いたいと考えている方にはぴったりの職業ですね。