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ディレクターとプロデューサーはどちらが偉い?違いと年収も

更新日:2021-05-08

ディレクターとプロデューサーはどちらが偉い?違いと年収も

テレビ番組を制作するには、出演者だけではなく大勢のスタッフが関わっています。そのスタッフに的確な指示を出し、番組の企画などにも直接携わるのが”プロデューサー”と”ディレクター”です。

どちらも立場が上の役職に見えますが、厳密にはどちらが偉いのでしょうか?また、それぞれの違いと年収についてもご紹介します!

”ディレクター”とはどんな人?

ディレクター

テレビ番組を制作するには大勢のスタッフが関わっていますが、その中でも中心的存在の一人なのが”ディレクター”です。

ディレクターはテレビ番組を作っている現場では「責任者」の立場にあり、収録から編集まですべてに携わっています。
では、ディレクターがどのような仕事をしているのかを見ていきましょう。

ディレクターの仕事

テレビ番組を作るにあたり、ディレクターは企画会議に出席します。そこで番組に、どんなタレントに出演してもらうかを考え、キャスティングを行います。
収録ではすべてのスタッフの指揮を執り、無事に撮り終えたあとは編集作業まで関わります。

また、番組が生放送だった場合は、事前にスタッフや出演者と綿密な打ち合わせを行い、放送中は現場から目を離すことなく終始、スタッフに指示を出しています。

他にもテレビドラマを担当しているディレクターの場合は、俳優や女優への演技指導などもしています。
このように、テレビを観ているだけではあまり分かりませんが、ディレクターは面白い番組制作を心がけ、常に走り回っているのです。

”プロデューサー”とはどんな人?

よくアイドルなどをどのような路線で売り出し、どのような場で活躍させるかを考えることを「プロデュース」と言いますが、それを行う人が”プロデューサー”です。

プロデューサーは、テレビ番組の最後にスタッフのエンドロールが流れる際に「制作統括」と表示されることがあります。
つまり、その番組の『総責任者』ということです。

プロデューサーは、次のような仕事をしています。

プロデューサーの仕事

プロデューサーはテレビ番組を作るうえでの総責任者として、必要な決定権をすべて持っています。

プロデューサーはテレビ番組を制作する時にディレクターと会議の中で、「視聴者に伝えたいことは何か」「視聴者が求めているものは何か」などを話し合います。
もちろん、誰かを傷つけて笑いをとるような内容になっていないかなども、十分に気をつけます。

そして上層部から企画の許可が下りたあとは、演出家や放送作家と打ち合わせします。
さらに出演者に打診する際は、プロデューサーの人脈を活かしてタレントの所属事務所に交渉を依頼することもあります。

ディレクターとの仕事内容は似ているようですが、それぞれが責任者として違う役割を果たしているのです。
では、ディレクターとプロデューサーの違いについてご紹介します。

ディレクターとプロデューサーの違い

ディレクターとプロデューサー

ディレクターとプロデューサーは、ともにテレビ番組の制作に携わる責任者同士でありますが、どのような違いがあるのでしょうか?

同じ目標に向けて働いていても、作業はまったく違うのです。

現場とデスクワークの作業

テレビ番組を作るには、音響や照明、メイク、カメラマンやアシスタントディレクターなどのスタッフが何人必要なのか、制作にかかる費用はいくらなのか、誰を出演させてギャランティはいくら支払うのかなど、考えることは山のようにあります。
そして、これを行っているのがプロデューサーです。

その時にディレクターは何をするのかと言えば、プロデューサーが考えた内容に沿って、ロケに行ったり撮影した映像を編集したりします。

分かりやすく表すと、主にデスクワークに近い作業を行っているのがプロデューサーで、現場でスタッフや出演者を動かしながら演出を務めているのがディレクターというわけです。

企画を考えるのは”プロデューサー”

テレビ番組では、おもしろいものや感動もの、皆で考えていかなくてはならないような重いテーマなどの様々な『企画』がありますが、これらを考えて企画を通すことはプロデューサーの仕事です。

ディレクター自身も、企画を立案することはもちろんあります。
しかし、企画を通したことで会社からの評価につながっているのは、原則としてプロデューサーなのです。

編成チームを考える

番組作りに欠かせない存在であるスタッフ達ですが、自分が担当している番組の編成スタッフを誰にするか考えているのは、実はプロデューサーなのです。
メディアの業界は人気職でありながらも、人の出入りが激しい世界であることから、常に人手は不足している状態です。そこで、フリーで活躍しているディレクターがよく起用されます。

このように、スタッフとして番組に関わってもらえるように話をつけるということは、ディレクターは行いません。
番組に関する決定権の違いが、こういったところに表れています。

一切の責任を負うのは…

ディレクターも、より良い番組を作るためにロケに行ったり、収録や編集に参加するなどしているため、その責任は重いです。
しかし、番組作りのうえでトラブルや問題が起きてしまったら、そのすべての責任を負うのはプロデューサーなのです。

一見すると華やかな世界に思われがちなテレビの世界ですが、その裏には大勢のスタッフが汗を流しながら動いており、なおかつ不測の事態で放送ができなくなることもあります。

プロデューサーは誰もが簡単になれる職種ではありませんが、その分、他のスタッフ以上の苦労を抱えることがあるのですね。

ディレクターとプロデューサーはどちらが偉い?

業務の内容を見て分かるとおり、ディレクターよりもプロデューサーの方が責任が重く、簡単に言うと「偉い」立場になります。

そもそもディレクターは、AD(アシスタントディレクター)を経験してからなるもので、早い人では2年ほどの実務経験で昇格することもあるようです。
一方でプロデューサーになるには、ディレクターを何年経験したからなれる、といった決まりはありません。

人々の心に強く残るなど、多くの実績を重ねた人がプロデューサーになることができるのです。

ディレクターとプロデューサーの年収は?

漠然とした印象ですが、テレビ番組に関わっているディレクターやプロデューサーは、全員が高収入を得ているようなイメージが強いかもしれません。

しかし、どこに勤めているかによって違いがあります。

プロデューサーの年収

プロデューサーも、『キー局』と呼ばれる東京の大手の会社に勤務している場合は、プロデューサーの一番上のランクとされている「エグゼクティブ・プロデューサー」の年収で2000万円以上だとされています。

30代のプロデューサーでも年収が1000万円以上という人もいるため、やはり夢のある仕事だと思えますね。

ちなみに地方のテレビ局に勤務するプロデューサーも40代になれば年収が1000万円以上になるケースが多いです。

ですが、これが番組制作会社に勤務するプロデューサーだと、話がガラッと変わってきます。
番組制作会社では年収が500万円ほどのプロデューサーも多く、高収入を目指せないわけでもありませんが、かなり条件が厳しくなってくるようです。

ディレクターの年収

ディレクターの年収も、どこに勤務しているかによってかなり年収が変わってきます。

プロデューサーと同様にキー局に勤めているディレクターは、30代で1000万円、ベテランと呼ばれる40代になると1500万円ほど稼いでいる人もいます。
地方の局に勤務している人は、同じ年齢でこの7割ほどが年収の額だと言われています。

こちらも番組制作会社になると、ディレクターの年収が500万円ほどであることが多いです。
どこに勤めていても責任の大きさは同じですが、年収には大きな差があるのですね。

ディレクターとプロデューサーについてのまとめ

ディレクターとプロデューサーは、同じテレビ番組作りに携わっていても、それぞれが行っている業務に違いがあります。

双方、責任の重い立場にあることに変わりはありませんが、最終的にすべての責任を負うのはプロデューサーであるため、分かりやすく言うと偉いのはプロデューサーです。

どちらも長い下積み生活を経て昇格していくので、人気職として憧れの的とされるのも頷けますね。