アガルートの総合講義300は法律を学習したことがない、もしくは法律知識が全くないという方を主な対象とした、司法試験合格までに必要な全ての知識を、約300時間で習得する法律の入門講座・基礎講座となっています。
講義内容は「法律とは何か」から始め、テキストの内容を3周し、知識の確実な定着を図ります。
オリジナルのフルカラーテキストには、別講座との相互参照や過去問の出題実績等、多くの有益な情報が詰まっています。
さらに付属する論証集とともに、使い込んでいくことで、合格に必要な知識を効率的にインプットも期待できます。
質問制度など、充実した学習フォロー制度も整っているので、法律の学習経験はあるが、知識に不安があり、もう一度基礎からやり直したいという方におすすめです。
そこで今回は、アガルートの総合講義300の講座内容や実際の口コミについてご紹介します。
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アガルートの総合講義300の特徴
アガルートの総合講義300は、司法試験・予備試験突破に必要な法律基本7科目を約300時間の動画講義とテキストで学べるカリキュラムです。
通常、法律知識を習得する位には500時間以上かける予備校などが多いですが、アガルートの総合講義300ではより少ない時間で効率よく学習できます。
ここでは、アガルートの総合講義300の特徴についてご紹介します。

参照:【2025・2026年合格目標】司法試験|総合講義300
| 講義時間 | 講義価格 | |
| 法律の基礎知識 | 約4,5時間 | – | 
| 憲法 | 約55時間 | 税込76,780円 | 
| 行政法 | 約33時間 | 税込54,780円 | 
| 民法 | 約62時間 | 税込76,780円 | 
| 商法 | 約31時間 | 税込54,780円 | 
| 民事訴訟法 | 約34時間 | 税込54,780円 | 
| 刑法 | 約46時間 | 税込76,780円 | 
| 刑事訴訟法 | 約35時間 | 税込54,780円 | 
| 全7科目 | – | 税込323,400円 | 
全ページフルカラー
アガルートの総合講義300のテキストは全ページフルカラーで、左右には余白を設けているのが特徴です。
学習中に重要なポイントを自分で自由に書き込むことができます。
また掲載された情報は重要度や難易度に応じてアイコンで区別し、視覚的に整理されています。
特に複雑な判例には図を使用し、理解しにくい内容には表を挿入することで知識の整理をサポートしてくれるでしょう。
わかりやすい論点マップ
アガルートの総合講義300のテキストは、関連するテキスト間での情報一元管理ができるといった特徴があります。
たとえば重要問題習得講座のテキスト、短答知識完成講座のテキスト、論証集の関連ページ・問題番号が記載されているので、学んだ知識に関連する議論や問題形式へすぐにアクセスできます。
また、論点マップを通じてテキスト内の関連ページを瞬時に確認できる構造となっているため、自分が学んだ知識について過去にどのような形で出題されているかを調べたり、試験対策の重要性を即座に理解できるメリットがあります。
さらに、論文過去問についても司法試験・予備試験・旧司法試験において、いつ、どの分野から出題されたのかを一覧できるように整理されており、試験の準備において必要な情報が手元に集約されています。
オンライン受講環境も完備
アガルートの総合講義300では、オリジナルテキストとオンライン動画を組み合わせた学習にも対応しています。
テキストは講師が全面監修し、動画はいつでも好きな時に何度でも視聴でき、さらに講義の音声をダウンロードして移動中でも学習を進めることができます。
つまり、通勤や通学のタイミング、自宅での学習など自分のライフスタイルに合わせた学び方がいつでもどこでもできるということですね。
特に予備試験・司法試験の7法科目では、科目に応じた重点的な勉強方法が必要だといわれています。
例えば、憲法では最高裁判所の判例の理解が重要視されるため、テキストには「判例を読み解く」セクションを設け、判例に基づいた具体的な内容の解説が行われています。
各科目の特性に合わせた内容も提供されているので、より効率的かつ効果的な学習を進められるでしょう。
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アガルートの総合講義300の学習の進め方
公式サイトでは、アガルートの総合講義300を以下の流れで進めることを推奨しています。
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➀まずは全科目1周聴く
アガルートの総合講義300は司法試験の基礎を固める入門講座なので、まず初めての方は全科目について一周の講義を完了させるようにしましょう。
はじめはやはり理解が難しい箇所や知識が身につかないと感じることもありますが、最初はそれらを一旦置いておいて全体像を掴むことに集中するのがポイントです。
論文式や短答式の問題解答を通じて何度も講義やテキストに戻る過程で、徐々に理解が深まり、知識も定着していくため焦らず、繰り返し学習することを意識してみてください。
②論文式試験問題を演習する
アガルートの総合講義300は先にも述べたように、論文式試験用の知識のインプットをメインとしているのが特徴です。
総合講義300を1周聴き終えたら次はインプットした知識をアウトプットしていきましょう。
もしわからない知識や理解の不正確な知識が出てきた場合、もう一度総合講義300の講義やテキストの該当箇所に戻って復習してみるとより定着も確実になるはずです。
③短答式試験の知識をインプットする
短答式試験合格には論文式試験では問われない細かな知識(短答プロパー知識)が必要不可欠です。
総合講義300を聴き終えて演習を行えば、短答プロパー知識のインプットに注力し、理解と記憶を深めていくようにしましょう。
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アガルートの総合講義300の口コミ
ここでは、アガルートの総合講義300の口コミについてご紹介します。
法律初学者におすすめ
アガルートの総合講義300の口コミには、法律初学者でも法律について体系的に学べるといった声が見つかりました。
初学者であっても、法律全体を1周、論点や周辺知識を1周する講座であるため、下地としての最初の理解及び論点の大まかな理解を得ることが可能です。
また、テキストがカラー印刷であり、余白も含めて構成されているため、非常に書き込みやすくなっています(そのため、テキスト自体の分量は多いわけではなく、その分講座を聴いて書き加えることが前提になっているのだと考えています)。
この講座のおかげで、私は各法律の幹としての理解を容易に得ることができました。
最初の学習の基礎が総合講義300で良かったと予備試験に合格した現在でも思っています。
要点を絞って効率よく学習を進められる
アガルートの総合講義300は300時間で司法試験・予備試験合格に必要な知識を得られることから、効率よく試験対策を行いたい方に高い評価を得ています。
試験対策として意識すべき点、判例の理解、学説がバランスよく解説されている点が非常に魅力的でした。
私は、ゼロからの暗記が得意ではなく、その背後にある理屈を理解して初めて覚えられるタイプなのですが、工藤講師がなぜそのような結論を導くべきなのかという点まで含めて丁寧に解説してくださるため、スムーズに要点を頭に入れることができました。
使い方としては、やや特殊かと思いますが、大学の法学部の授業を受講し終わった科目から順に受講していくというやり方をとっていました。
要点の復習になることはもちろん、どのような点が予備試験で重要になるかを示していただくことで、授業で得た知識と予備試験の橋渡しにも非常に役立ちました。
約300時間で司法試験に必要な知識を網羅的に得ることができます。この講座で扱われている論点をきちんと問題でアウトプットできるようになれば、知識面で他の受験生と差が大きくつくことはないと思います。
また、これに多くの情報が一元化されているため、まとめノートを作る必要がないと考えており、実際に、ほとんど基本書や判例百選を読むことなく論文式試験に合格することができました。
多くの基本書や予備校本が存在し、不安になることもありますが、総合講義を信じて最後までこれを使い込んだことは正しい選択であったと言えます。
ひとつひとつの動画が短くスキマ時間で学びやすい
アガルートの総合講義300の動画は1本15分~30分程度と短く、社会人でもスキマ時間を利用して学習を進められると評判です。
また動画については2倍速で視聴しながら学習する人も多く、さらに効率よく学べます。
他の予備校よりも短時間で、全ての科目の講義を聞くことができることが魅力だと思う。
また、一つ一つの動画が15分〜30分程度と短いので、まとまった時間を取れないときにも聞くことができるし、集中力を保って適度な休憩をとりながらインプットをすることができる。
メモが必要な場面も多くないので、外出先でも聞くことができる。なるべく早く試聴を終えられるよう、わからないところに過度に固執することなく、ペースを守ってどんどん聴くことを意識していた。
最低でも2倍速でとにかく進めることに重点を置いてやりました。
このようなやり方でも総合講義300の講義自体で各科目2週するのである程度の全体像を把握できたのは素晴らしい点だと思います。
その後は論文対策をしながら、論証の理解や論文でわからなかったところの確認のために使いました。
1科目2~3周することで知識が定着する
総合講義300の受講生の多くは、1科目2~3周程度繰り返して学習を定着する人がほとんどです。
より確実なものにしたいのであれば、以下の流れで3周してみることをおすすめします。
- 分野・単元ごとに基本的な知識を学ぶ
 - 1周目の復習、および応用・横断的な知識をメインに学習
 - 司法試験・予備試験の過去問を解き、実際の制限時間を意識して解く
 
「1つの科目を3周回す」という学習スタイルが私に合いました。
私は一つの物事をじっくり考え込んでしまう人間なので,勉強を終えるのに大量の時間を浪費してしまうことが多くありました。そのため,3周回して効率よく学習するスタイルはとても参考になりました。
総合講義系の授業は,最新の判例・学説に言及されてており,市販されている基本書を併用して理解を深めることができました。
また,他の予備校と比較して,講義に要する総時間もそこまで多くなく,短期集中的に取り組めることができるのも魅力の一つだと感じました。
工藤先生のテキストは,他の予備校のものと比べて半分以下?の分量に収まっています。
そのため,精神的に,「この程度なら俺でもやれそう」と思わせてくれます。
そして,講座の内容についても,各科目3周ほど教科書を回すカリキュラムになっており,法律の円環的構造を理解するのに役立ちました。
また,判例・通説の見解を前提として,講座を進めてくれるので,自然と判例の知識も身につきます。
私は,判例百選を一度も読んだことがないのですが,同講座のおかげで,一般的な受験生が知っている判例についての知識も身につきました。
とにかく,(少なくとも予備試験については)この講座で触れられている知識を身につければ足りますし,自分の法律の幹を形成してくれる講座でした。
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アガルートの総合講義300と総合講義100の違い
アガルートには総合講義300のほかにも、総合講義100と呼ばれる講座も提供しています。
簡単に言うと、総合講義100は司法試験・予備試験合格に必要な知識を100時間とより短時間で学べるカリキュラムで、法律初学者よりもある程度法律についての知識がある方や法科大学院に通っている人向けとなっています。
ここでは、総合講義300と総合講義100の違いについてご紹介します。
| 総合講義300 | 総合講義100 | |
| 対象者 | 法律初学者 | 学習経験者 | 
| 価格 | 
  | 
  | 
| 講義時間 | 約300時間 | 約100時間 | 
アガルートの総合講義300は法律初学者におすすめ!
今回は、アガルートの総合講義300の講座内容や実際の口コミについてご紹介してきました。
アガルートの総合講義300は、司法試験・予備試験突破に必要な法律基本7科目を約300時間の動画講義とテキストで学べるカリキュラムです。
法律の基礎知識から学べるため、どちらかというろ法律の知識がある人よりも法律初学者向けのテキストだといえるでしょう。
実際に総合講義300を受講した生徒の口コミには、「フルカラーで見やすい」「1回の授業が15分~30分と短くスキマ時間で学べる」と評判です。
基礎から確実に学びたい方やアガルートのカリキュラムに興味がある方はぜひチェックしてみて下さい。








