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高校野球監督になるには資格が必要?年収や給料・仕事内容を徹底解説

更新日:2023-12-08

高校野球監督になるには資格が必要?年収や給料・仕事内容を徹底解説

高校野球監督は幅広い年齢層の男が目指せる、高校球児にとって甲子園は聖地であり、そこへ導いてくれる監督の能力に左右されると言っても過言ではない職業です。

高校野球監督の職業は他にも名将監督、責任教師、顧問、部長と呼ばれています。では早速、高校野球監督になるにはどうすれば良いか?給料や年収について解説していきたいと思います。

資格広場は、高校野球監督になりたいを応援しております。

高校野球監督とはどんな職業?

高校野球監督は、部員の基礎体力の強化やそのための練習、野球技術の向上を目的とする指導、野球理論に基づく作戦にいたる幅広い業務をこなします。

また、高校生の指導にもあたるので、野球技術だけではなく人間的な成長過程における育成も手掛けることになります。

その為、ケガや故障といった身体的な事に加え精神的な事にも監督の技量が問われたりするので、栄養学やRICE処置(応急処置)法、解剖生理学といった学習もトレーニング法以外に必要になるのです。

高校野球監督になるには資格が必要?

高校野球監督になるには教員免許が必ず必要という事は現状ありません。なぜならタッチの柏葉英二郎監督は教員免許を絶対持っていない風貌でしたので、その事からも教員免許はいらないという事がわかります。

現状では公立と私立で予算の差があります。公立高校では予算の都合上、教員が兼任して監督を行っているので、教員免許が無くても高校野球監督になる事は可能ですが、ほとんどが私立高校との専属契約をして高校野球監督になります。

ここでは高校教師になるにはも説明していきます。

高校教師になって高校野球監督になる?

高校教師になるためには、教員免許を取得することが必要です。教職課程のある学校で教職課程を修了することで高校教員免許を取得することができます。

高校教諭普通免許状には大学で取得できる1種免許状と大学院で取得できる専修免許状の2種類があります。(資格は教科別になっていますので、事前に取得できる科目に関しては調べておく必要があります)

教員免許取得後、公立の場合は各都道府県などで実施されている教員採用候補者試験、私立の場合は各高校の教員採用試験を受験し、教員採用試験に合格することができれば高校教諭として働くことができます。

高校野球監督に向いている人

高校野球の監督は責任ある立場となり、春休み、夏休み、冬休み等の長期休みに関しても指導があります。合宿や遠征等も含めると時間的拘束は一般の社会人の就労時間を超える可能性があるため、プライベートの時間の確保は難しく、その職務に熱意や責任感のある人でないと務まらないと思われます。

また、高校教師は生徒のさまざまな悩みや相談に対応していかなければならないので、生徒に対して愛情があり人間性が豊かであることが求められます。

高校生活になじむことができなかったり、不登校の生徒を導いてくような、熱意を持っていることも必要になります。

高校野球監督の仕事内容とは?

高校野球監督

続いては高校野球監督になった際の主な仕事内容について解説していきたいと思います。

上記でも説明した通り、ほとんどの公立高校野球監督は、教師も兼任して行っているため勤務中は生徒と同様に学校で過ごし、授業を行っています。

そして午前と午後の授業が終わり高校野球監督として指導をします。さらに土日や祝日は学校が休みと言っても部活動がありますから、ほとんど仕事の毎日となります。

高校野球監督の勤務時間

先ほども説明しましたが、公立高校野球監督の場合1日の大半を学校で過ごします。部活動が終わっても授業の準備や高校野球監督としてチームを強くさせる為に研究したりしています。

8時出勤だった場合、定時は17時となりますが、部活動関係なく多くの教師は翌日の授業の準備などで残業することは珍しくありません。遅くても21時には帰れたとしたら、そこからが自分のプライベート時間の始まりとなります。

しかし私立の高校野球監督だった場合、契約している高校で時間などは異なってきます。

高校野球監督に必要なスキル

公立高校の監督は基本的の教師は兼任して行いますが、私立高校の場合は実績や経験のある外部の専任監督が多いです。この理由としては、公立と私立の予算の関係性によります。

私立高校の野球監督をする場合は、プロ野球、社会人野球、甲子園の出場経験等の実績が必要となります。公立高校に関しては、大学にて教職課程を終了後に高校教師として就職する必要があります。

高校野球監督のやりがい

やはり高校野球監督のやりがいは、選手たちが試合に勝って喜んでいる姿を見られる事ではないでしょうか?監督として一緒に頑張ってきたチームを高校球児にとって誰もが憧れる甲子園に連れて行ってあげたいと思いますよね?

実際に甲子園に出場出来たとしたら、高校の名前も有名になりますし、毎日が忙しくても選手たちの喜ぶ姿も見ることでさらに監督自身頑張ろうと思えます。

結果がどうあれ選手たちの頑張っている姿を一番近くで見る事できるのは、相当なやりがいと感じる高校野球監督もいるようです。

高校野球監督の年収・将来性・独立について

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監督なら取得しておきたい資格No1

高校野球監督の勤務時間は、かなり労働力が必要な内容となっていましたが、それにも勝るほどのやりがいがあることも分かりました。

選手たちと共に甲子園を目指し、ケガや故障をしないよう身体的・精神的なケアをする監督には幅広い知識と技能が必要です。

現在職に就いている方でも学べるように夜間コースがある専門学校や通信講座もあるので、無料の資料請求で必要な学びのポイントや科目の確認や、習得できる技能としてRICE処置やトレーニング方法がしっかり付いてくるコースを選択出来るよう比較してみましょう。

では続いては、高校野球監督の給料や年収、そして将来性について説明していきましょう。

高校野球監督の年収・給料相場

私立高校の監督の場合は実績のある監督が外部から専任として受け入れられるので、契約時の金額に関しては個人差があると思われます。

全国的に有名で知名度のある監督ですと主に数百万円単位だと思われますが、一説によると年収一千万ぐらいの契約金ではないかという噂もあり、正確な数字は公開されていないです。

公立高校の野球監督は教師が兼任している場合がほとんで(少数ですが、公立にも外部の専任監督はいる)、高校教師の年収としては500万~600万程度と考えられています。

高校野球監督の現状

日本高等学校野球連盟の大会参加者資格規定第4条によれば
「参加チームの責任教師はその学校に在籍している校長、教頭、または教諭(常勤講師を含む)で、校長が適任者として委嘱したものに限る。また、監督は校長が適任者として委嘱したものに限る。」となっていますので、公立高校の場合は教員免許の取得後に高校教師になる必要があります。

私立高校の場合は予算があれば外部委託になります。基本的に監督をする場合の資格はありませんので、会社員でも可能ですが、大学野球や社会人野球、甲子園の出場経験等があり何らかの指導実績がないと高校野球の監督として迎え入れてくれる可能性は低いと思われます。

高校野球監督の将来性

将来、高校野球の監督を目指すのであれば、甲子園の出場を目指し(学生であれば)大学の教職課程で高校教師の免許を取得し、高校教師として就職することが選択肢としては有効な手段だと思われます。

また、実際に公立高校で監督を務めている人の多くは、高校の教師の中で野球に詳しい教師が担っている場合も多くありますので、結論としては大学で体育会系の野球部に所属して野球の経験を積みつつ、教員免許を取得して、高校教師になるのが、高校の野球部の監督になる一番の近道なのではないかと思います。

高校野球監督の独立について

私立高校の場合は予算の関係で学校との契約になりますので、高校野球監督として専門の職種となります。

ただし、元プロ野球での経験や大学・社会人野球での実績、全国的に認知されているような経験がないと個人的な契約にいたる可能性は低くなります。

また、個人の実績だけでなく、監督としての指導力や高校生とのかかわり方等の野球スキルだけでなく、その他の能力も必要とされます。近年、高校生や保護者への配慮が気遣われるなかでの対応力も必要です。

高校野球監督と同じ分野の他の職業

部長と呼ばれる責任教師(大会に出場するためには、高校教師が努めます)

高校野球監督の名将は誰?

高校野球監督として名将となっている人達は以下の通りです。

中村 順司(PL学園)、高嶋 仁(智弁和歌山)、渡辺 元智(横浜高校)、西谷 浩一(大阪桐蔭)、馬淵 史郎(明徳義塾 ※松井秀喜の5打席連続敬遠で有名)、中井 哲之(広陵)、佐々木順一朗(仙台育英)

高校野球監督は元プロ野球選手しか務まらない?

高校野球監督

高校野球監督というと元プロ野球選手を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?実際にも野球の名門高校では、元プロ野球選手が監督をして話題になった事もあります。

やはり野球経験者の方が監督は務まりやすい傾向にあるかもしれません。監督である自分自身も野球に全てをかけていた経歴を持ち尚且つ元プロであるので、元プロとして的確な指導を行う事も可能となっています。

では続いては高校野球監督は元プロ野球選手しか務まらない?の解説をしていきたいと思います。

昔は高校野球監督になるには大きな壁があった?

元プロ野球選手は高校野球監督になるには、以前は大きな壁があったことをご存知でしょうか?
以前は教員として10年間の勤務実績が必要となっていました。プロ野球選手として引退後、経論になりさらに10年間の勤務するのはそう簡単ではありません。

こういった事情から元プロ野球選手が高校野球監督になるには大きな壁として立ちはだかり断念する人が多かったのです。

今は高校野球監督になるには壁が無い?

2013年に「学生野球資格回復制度」というものが改正された事によって元プロ野球選手が高校野球監督になるにあたり大きな変化となりました。

10年間だった勤務実績が徐々に5年、2年と短縮されていく中、最終的には講習を受講するだけでよくなったのです。さらに講習は3日間となっており、1日目に「NPBプロ研修会」2日目、3日目に「学生野球研修会」という日程で構成されています。その後、日本学生野球協会の審査を経て高校野球の指導が可能となります。

高校野球監督は元プロ野球選手が多い?

昔では元プロ野球選手が高校野球監督になるためには10年の勤務実績が必要でしたが、今となっては3日間の講習を受講し、審査を経ることで指導出来るようになっています。

このことからも分かるように、昔と今では元プロ野球選手が高校野球監督になりやすい社会になっています。制度が改正されたことにより元プロ野球選手が高校野球監督になる傾向は増加していますが、現状ではまだまだ少ないようです。

プロ野球選手から高校野球監督になった人は?

プロとして活躍していた野球選手が引退後、高校野球監督となった人はどんな野球選手だったのでしょうか?

何人かいましたので野球選手時代の経歴と併せてご紹介していきます。

楠城 徹

福岡県立小倉高等学校に在学していました。在学中は捕手として活躍しており、1969年の秋に「読売ジャイアンツ」からドラフト7位の指名を受けたのですが、読売ジャイアンツ入団を拒否しています。
大学は早稲田大学に進学し、数々の好成績を残しています。そして1973年の秋にドラフト会議で「太平洋クラブライオンズ」から2位の指名を受けプロ野球界入りを果たします。

2014年6月に九州国際大附属高等学校の野球部監督に就任しました。、2015年には夏の甲子園に出場しています。さらに3勝をしており、ベスト8にも進出を果たしています。

若林 弘泰

東海大学付属相模高等学校卒業後、東海大学に進学し大学2年生時の1986年に首都春季リーグにて「防御率0.00」という記録を残し最優秀投手の称号を得ています。
しかし、この後にひじの手術をし大学3年生では活躍する事ができませんでした。1991年の行われたドラフトでは中日に4位で指名され入団を果たします。

そして37歳の時に名城大学に2年間ほど在学して教員免許資格取得をし、2007年から東海大菅生高校の社会科教師として就任、2009年から同高校の野球部監督になっています。

2015年には春のセンバツ甲子園に出場を果たしています。

金森 栄治

PL学園を中学・高校と共に卒業し、早稲田大学に進学しています。1981年オフに「西武ライオンズ」からドラフト2位で指名され入団を果たします。1985年に開催されたオールスターでは、監督推薦で選出されています。

2013年に高校球児へ指導する為に必要な「日本野球協会」の講習を受講し修了しました。そして2014年4月に、地元の金沢学院東高校で契約3年間という期間の条件の元、金沢学院東高校野球部監督に就任し、2015年夏に行われた石川大会ではベスト8まで勝ち進みました。

高校野球監督は資格が必要?給料・年収・仕事内容は?のまとめ

今回は高校野球監督になるには?について解説いたしました。資格が必要という訳でもありませんが、公立高校では予算の都合上どうしても、教師が兼任して高校野球監督をしている学校がほとんどなので高校教師として監督になる道もあるのが分かりました。

甲子園を目指していた方が監督になったり、未経験者がなることもありますが、どのパターンでも必要なのはやはり「選手にケガをさせないこと」「ケガをしたら適切な処置が出来る事」ではないでしょうか。

その為にはスポーツと医療の知識・技術が重要になるので、しっかりと身に付けておく必要があります。

高校野球監督になった後も覚悟しないといけない事もありますが、それ以上にやりがいのある仕事でもあります。また元プロ野球選手が高校野球監督になるには大きな壁もありましたが、今となっては比較的になりやすい時代へと変化もしています。