一般的に「商社は年収が高い」というイメージが広く伝わっており、商社への就職や転職を考えている方は多くいるでしょう。
しかしイメージだけで就職する業界を決定するのは非常に危険なことです。
そこでこの記事では商社の平均年収
を年代別・女性の場合などの項目に分けて解説していきます。
さらに
平均年収の高い商社ランキング、
新卒についてもご紹介していきます。
商社への就職・転職を考えている方は是非参考にしてみてください。
商社の仕事内容
商社というと
「年収が高い」
「海外に沢山行くことになる」といったイメージが専攻しがちですが、実際に何をしているか知らない方も多いでしょう。
ここではまず商社の一般的な業務内容を解説していきます。
証券取引業務
商社マンの仕事で一番にイメージされるのがこの証券取引業務です。
これは仕入れ先から調達してきた物を取引先へ販売するという仕事です。
よくメーカーと混同されますが、メーカーは自社で製造した商品を販売するのに対し商社は仕入れた商品を販売することが違いになります。
一見横流しをしているだけのように見えますが、取引の際に発生する貿易事務の作業・商品の移動に必要な物流サービスの提供・宣伝広告の戦略立案など取引中に発生する全ての仕事をこなす必要があります。
この証券取引は1件の金額が億単位になるなど輸送的にも金額的にも規模が大きいことが特徴です。
金融業務
商社で行う業務は物理的な「モノ」による商取引だけではありません。
商取引においてついてくるリスクを解決するのも商社の仕事内容です。
リスクとしては挙げられるのは以下のようなものです。
- 為替の変動
- 過剰在庫
- 輸送時の商品の破損
- 輸送時の遅延
こういったリスクをケアするために、商社マンは外国為替取引を行ったり保険代理業務・先物取引などを行っています。
この金融業務は商社のイメージには無い業務ですが、金融業務で得られる手数料や保険料による収入は商社の柱の一つと言えるほど大きな利益を出しています。
投資業務
総合商社は資源開発や新エネルギー事業などこれから拡大すると見込まれる市場への投資を積極的に行っています。
中でも成長が大きく期待できる業界には資金だけではなく自社の人材を送り込み運営管理に自社のノウハウを応用することでさらに安定して拡大させていきます。
事例としてはよく
コンビニが挙げられます。
商社最大手では以下のように出資が行われています。
- 伊藤忠商事→ファミリーマート
- 三菱商事→ローソン
- 三井物産→セブン&アイ
これにより各商社から資金とともにノウハウを持った人材がコンビニに送られコンビニ内の人材育成も行われています。
商社はただ物を流すだけではなく他の会社に出資と供に自社のノウハウを送り込み、その企業をプロデュースすることも仕事になっています。
商社の平均年収
次に商社の平均年収について解説していきます。
商社でも他の業界と同様に就職した企業の規模が大きくなるほど年収は上がっていきます。
しかしその規模による上がり幅は他の業界より大きくどこに就職するかが非常に大きく年収に影響するようです。
平均年収
商社の年齢別平均年収は以下の表のようになります。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 367万円 |
30代 | 500万円 |
40代 | 538万円 |
50代 | 867万円 |
出典:doda
全国平均と比較すると数万~数十万円の差しかなく、それほど高いとは言えない結果となりました。
しかしこの表は専門商社と総合商社の両方を合わせた結果となっており一般的に年収が高いとされているのは総合商社です。
その総合商社の平均年収は1,000万を超えるとされておりどこまで企業を数えるかで変わってくるため下の表で細かく解説していきます。
大手商社の年収ランキング
下の表は大手商社10社の年収ランキングです。
企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 |
---|---|---|---|
三菱商事 | 1,608万円 | 42.5歳 | 6016人 |
伊藤忠商事 | 1,521万円 | 41.7歳 | 4285人 |
三井物産 | 1,430万円 | 42.2歳 | 5772人 |
住友商事 | 1,390万円 | 42.6歳 | 5126人 |
丸紅 | 1,389万円 | 41.9歳 | 4418人 |
クリヤマホールディンクス | 1,249万円 | 45.1歳 | 15人 |
双日 | 1,139万円 | 41.9歳 | 2410人 |
豊田通商 | 1,097万円 | 41.9歳 | 2744人 |
三洋貿易 | 996万円 | 40.5歳 | 224人 |
コメダホールディンクス | 974万円 | 41.9歳 | 9人 |
出典:年収ランキング
これら10社の平均年収は1,279万円で、他の業界に比べて
非常に高い水準となっています。
そして生涯賃金は5億円を超えるとされておりこれは一般的なサラリーマンの約2.5倍となります。
また5大商社と言われる三菱商事・伊藤忠商事・三井物産・住友商事・丸紅は2009年から2018年の間に平均年収が約200万円アップしたという驚異的な上がり幅となっています。
この高給の裏側にはただ給与が高いというだけではなく
海外赴任による手当の影響があるようです。
海外赴任をすると、基本給に加えて駐在手当や地域手当などが加算され手取りで見ても東京で勤務している時に比べ約2倍ほどになります。
その手当も駐在先の国によって変わり、危険な発展途上国に駐在する場合には新卒入社4~5年目にして年収が1,000万円を超えると言われています。
商社で働く女性の現状
一般的な職業では結婚や出産を機に退職する女性が多いため将来性を考え、仕事内容・給与面共に男性が優遇されることが多くなっています。
しかし商社では海外を飛び回り、女性もバリバリ働いているイメージもあるでしょう。
そこでここからは商社に勤めている女性の現状について解説していきます。
総合商社に勤める女性の平均年収
商社に勤めている女性の平均年収はdodaによると376万円とされており、国税庁が発表した全国の女性の平均年収の293万円を約80万円程
上回っています。
全国平均と比べれば高くなっていますが、商社と言っても一般職と総合職に内部で別れているため総合職に就けば男性と変わらず評価されるためもっと高い値になります。
高学歴女子が一般職を目指す傾向が強い
商社と言えば今までは女性で一般職に就くのは女子大生で早稲田・慶応などの高学歴女子は総合職に就くのが一般的でした。
なぜなら総合職の方が給与も高く仕事にやりがいが感じられていたからです。
しかし最近では人件費削減のため商社は派遣社員を多く導入しています。
それによりコピー取りなどの誰にでもできる仕事は派遣社員が担うようになり、一般職でも十分やりがいのある仕事が回ってくるようになりました。
さらに総合職では海外赴任が多いこと、転勤が多いことなど将来家庭を持つことを考えると不便に感じる点が多々あったようです。
これにより高学歴女子も一般職に流れ始めています。
総合職には体力が必要
総合職では結果を出せば男女関係なく評価を得ることができると言われています。
しかし総合職は営業が占める割合が大きいです。
早朝から深夜までの仕事、国内・国外の出張など繁忙期には
倒れそうなスケジュールをこなさなくてはいけません。
そういった純粋な体力面での強さが求められるため、女性に不利な側面もあります。
まとめ
今回は商社の仕事内容や平均年収・女性商社マンの現状などについて解説してきました。
商社の仕事内容は商品取引と投資がメインですが、その最中に発生するリスクのケアや取引先の会社ごとプロデュースすることも重要な仕事でした。
また商社全体の年収は全国平均に比べさほど高くはありませんでしたが大手総合商社の平均年収は目を見張る金額でしたね。
そして女性商社マンの現状として、総合職に就けば女性でも男性と変わらず高水準な給与を得ることができますが最近の傾向としては一般職が人気で高学歴女子も一般職に流れているようです。
以上のことから、
男女問わず高い給与を得ることができるためバリバリ仕事がしたい方は大手総合商社を目指すことを強くお勧めします。
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