資格スクールのTACは行政書士の公開模試を年3回行っており、これはTACに通っている人もそうでない人も受験することができる有名な模擬試験となっています。
しかしTACの行政書士試験模試は本番試験より難しいと言われており、模試での点数を気にしてしまう人が多くいらっしゃいます。
そこでこの記事ではTACの行政書士の模試について模試の概要や会場、難易度、この模試でどれくらいの点数が取れていれば本試験の合格圏内なのかなどを解説していきます。
興味のある方は是非最後までご覧ください。
目次
TACの行政書士試験模試の概要

まず最初にTACの行政書士試験模試の概要を見ていきます。
TACの行政書士試験模試は、8月という早い段階で行われる全国実力チェック模試とその後に行われる全国公開模試(2回)の全3回となっています。
全国実力チェック模試
全国実力チェック模試は行政書士の本番試験と同様の択一式・多肢選択式・記述式の合計60問で構成された試験になっています。
出題範囲も本番試験と同じで、TACの行政書士試験対策講座で使用された過去の答案練習や過去のTAC行政書士試験模試から切り抜かれて出題されます。
そのため見たことのある問題が出題されることもありますが、ほとんどの問題が良問で揃えられた質の高い模擬試験になっています。
さらにTACの行政書士試験模試は自宅受験が可能なので、昨今の社会情勢や会場が遠いなどの事情に関係なく模試を受験することが出来ます。
以下に参考として2022年の申し込み日程の期限をご紹介します。
自宅受験 | 会場受験 |
---|---|
[TAC校舎での申し込み] 7月29日 [インターネットでの申し込み] 7月29日 [郵送での申し込み] 7月22日 |
[TAC校舎での申し込み] 8月27日、8月28日、8月29日 [インターネットでの申し込み] 8月19日 [郵送での申し込み] 8月12日 |
続いて2022年の試験日程は以下の通りです。
自宅受験 | 会場受験 |
---|---|
[問題発送] 8月10日 [解答提出期限] 8月25日着 [解答解説発送] 8月10日 |
[実施日] 8月27日、28日、29日 13:00~16:00 |
上記の表から分かる通り、自宅受験する場合は申し込みも実施日も会場受験より少し日程が早いため注意が必要です。
一方TACの会場で受験する場合は試験当日まで申し込みを受け付けているため、万が一事前申し込みを忘れても席が空いていれば当日受験をすることができます。
模試の費用は1回あたり3,300円となっています。
全国公開模試
全国公開模試の出題形式や範囲も本番試験と同様で、過去問などを分析して独自に作られた予想問題が出題されます。
受験後は細かい所まで分析された個人成績を受け取ることができ、全国的に自分がどのレベルなのかを正確に把握することができます。
さらに、詳しい解説講義を受験後に見ることができまた全国実力チェック模試と同様に自宅受験が可能です。
以下に参考として2022年の申し込み日程の期限をご紹介します。
自宅受験 | 会場受験 |
---|---|
<第一回> [TAC校舎での申し込み] 9月4日 [インターネットでの申し込み] 9月4日 [郵送での申し込み] 9月4日 <第二回> [TAC校舎での申し込み] 9月26日 [インターネットでの申し込み] 9月26日 [郵送での申し込み] 9月26日 |
<第一回> [TAC校舎での申し込み] 9月19日 9月22日(校舎による) [インターネットでの申し込み] 9月14日 [郵送での申し込み] 9月8日 <第二回> [TAC校舎での申し込み] 10月10日 10月13日(校舎による) [インターネットでの申し込み] 10月5日 [郵送での申し込み] 9月29日 |
続いて、2022年の試験日程は下記の通りです。
自宅受験 | 会場受験 |
---|---|
[解答提出期限] 第1回 9月26日 第2回 10月17日 [解説講義配信日] 第1回 9月26日~11月30日 第2回 10月17日~11月30日 [個人成績] 第1回 10月7日 第2回 10月28日 [実施日] 第1回 9月23日~9月26日(校舎による) 第2回 10月14日~10月16日(校舎による) |
[解説講義配信日] 第1回 9月26日~11月30日 第2回 10月17日~11月30日 [個人成績] 第1回 10月7日 第2回 10月28日 |
全国公開模試は全国実力チェック模試とは異なり、当日に受験申込をすることができないためその点は注意が必要です。
また「第1回は自宅受験で第2回は会場受験」といったように受験方法を変えて申し込むことも可能です。
費用は模試1回分で3,300円、2回分を同時に申し込むと5,500円です。
試験会場はどこにある?
TACの行政書士試験模試が行われている会場を以下に示します。
<全国実力チェック模試>
- 新宿校
- 池袋校
- 渋谷校
- 八重洲校
- 横浜校
- 大宮校
- 名古屋校
- 京都校
- 梅田校
- なんば校
- 神戸校
- 福岡校
<全国公開模試>
- 札幌校
- 仙台校
- 新宿校
- 池袋校
- 渋谷校
- 八重洲校
- 立川校
- 町田校
- 横浜校
- 大宮校
- 津田沼校
- 名古屋校
- 京都校
- 梅田校
- なんば校
- 神戸校
- ※富山校
- ※金沢校
- 広島校
- 福岡校
- ※岡山校
- ※高松校
- ※大分校
- ※熊本校
このように全国実力チェック模試を取り扱っている会場は少ないため、本番の雰囲気を味わいたい方は全国公開模試で会場受験するのが良いかもしれません。
※これらの校舎はTAC提携校となっており試験日程が異なる可能性があるため注意しましょう。
TACの行政書士試験模試の難易度

ここからはTACの行政書士試験模試の難易度について解説します。
TACの行政書士試験模試は難しいと言われていますが、実際の難易度はどれくらいなのでしょうか?
また何点取れば本番試験の合格ラインに届くのでしょうか?
TACの行政書士全国公開模試の難易度
TAC行政書士の模試を受験。憲法と行政法の択一が壊滅的な出来。記述良くできて50点くらい。
— 行政書士を目指す理系会社員 (@zenzen26856039) October 11, 2020
LECとTACでこうも違うものなのかと泣きたくなりました。
かなりやばいので計画見直しです。
https://twitter.com/ku_so_0321/status/1055462913853411328
行政書士の市販の模試だけど、TACから出てる合格革命ってやつ異様にむずくない?
— ドッキュン足軽 (@sumire_boroboro) October 30, 2022
RECだと記述だけで180点取れたけど、こっちは140点とかなんだけどどゆこと?
TAC行政書士講座の全国公開模試の口コミを調べた所、上記のように点数が取れなかった人もいればしっかり合格点を超えている人もいました。
従って模試の難易度が難しすぎる・簡単すぎるということは無く本番試験と同じくらいの難易度なのではないかと考えられます。
しかし口コミを見てくと市販で売られているTACの「合格革命」という模試は非常に難しいと評判でした。
そのため、全国公開模試の難易度が不安だという方はTACの市販で売られている「合格革命」以外の模試を1度解いてみると良いかもしれません。
全国公開模試で何点取れれば合格できる?
上記で解説した通り、TACの行政書士全国公開模試は本番試験と同じくらいの難易度だと考えられます。
本番試験で合格するためには180/300点が必要になるため、全国公開模試でも同じ点数が必要になると思うかもしれません。
しかし実際そんなことはなく、全国公開模試の成績が本番試験の合格ラインに届いていなくても本番試験で合格した人はいます。
全国公開模試で大切なのは自分の現状を正確に把握して弱点を克服することなのです。
しかしながら全国公開模試の第1回が9月下旬、本番試験が11月と間が1.5ヶ月しか無いため、模試で最低140点は得点することが必要だと言われています。
行政書士模試試験の活かし方

TACのような公開模試を受験して思ったように点が取れず、模試を受験後落ち込んでしまう方は多くいらっしゃいます。
しかし模試は所詮模試のため、その結果をあまり気にしすぎてはいけません。
ここでは、行政書士の公開模試を受験した後の活かし方をご紹介します。
試験結果を徹底的に分析する
模試の結果が返ってきたらまず最初にやることは、解答を見直しながら試験結果を徹底的に分析することです。
分析の方針としては以下のようなものが挙げられます。
- 科目ごとの得点率から得意・苦手科目を分析
- 全体的に勘で解答した問題がどれだけあったかを分析
- 短答式と記述式のどちらで得点できているかを分析
- 時間に余裕があったか、どこで時間がかかったかを分析
そしてその分析結果と本番試験までの残り時間から、苦手分野を克服するのか・ある程度ヤマを貼って得意分野を育てるのかといった作戦を練りましょう。
過去問と同様に何度も解く
市販の模試も公開模試も、見直しをした後に完全に解けるようになるまで何度も解きましょう。
これは、模試がその年に問われる試験内容を予測して作られており過去問と同様に優秀な教材であるからです。
ここで重要なのが、少しでも分からないと感じた分野に関しては基本書に立ち返って虱潰しに復習することです。
それによって、少しでも学習漏れを減らし本番試験で見たことの無い条文・問題を少なくすることが出来ます。
行政書士のおすすめ模試は?

ここからは行政書士試験のTAC以外のおすすめ模試を見ていきましょう。
模試は自分の実力を知るために必要不可欠ですが、受験しすぎると無駄に時間を取られてしまいます。
TACと比較しながら解説していくため、いくつか厳選して受験してみて下さい。
LEC
LECの模試は難易度が本番レベルもしくは本番よりやや簡単だと言われており、受験することで自信を付けることが出来ます。
さらにTAC同様に自宅受験が可能な上会場受験は全国で開催されており、地方でも会場受験がしやすいことで有名です。
LECの行政書士模試がTACと違う点は、特典として条文1問1答ドリルが貰えることです。
この条文1問1答ドリルはその年に出題されそうな条文を絞り込んでいるため本番試験に同じ内容が出題されることも多々あり、試験直前に見直す人もいらっしゃいます。
また7月という早い時期から模試が行われていること、模試の実施回数が1年に6回ということもTACとの違いになっています。
費用は1回の模試で4,500円とTACより少し高めに設定されていますが、それに見合う内容の模試となっています。
伊藤塾
伊藤塾の行政書士試験模試は本番試験より少し難しいと言われているため、自信のある方にぴったりの模試となっています。
TACとの違いとしては問題解説が非常に詳しいことで、個人成績や分析に加えて4時間の解説動画を見ることが出来ます。
これによって模試の復習をしっかり行うことができます。
また伊藤塾の行政書士試験模試はLECと同様に的中率が高いと言われており、記述式試験の問題をいくつか完全的中させたこともあります。
費用は1回の模試につき5,000円です。
行政書士の模試はどれくらい受験すれば良いの?

最後に、行政書士の模擬試験を何回受験するべきなのかを解説します。
以下で解説するのはあくまで参考意見のため、ご自分の状況と照らし合わせて受験回数を調節してみて下さい。
学習進捗に余裕がある方
学習進捗に余裕がある方は模試を3回以上受験することをお勧めします。
これは、本番で緊張して力を発揮できなかったり途中で集中力が切れてしまったりと行政書士試験の知識以外の要素で試験に落ちることを防ぐためです。
さらに、模試を何度も受験した経験は本番試験で大きな自信に繋がります。
また上記でご紹介した通り模試は本番試験を想定して作られているため、本番に見たことがある問題を引き当てやすくなります。
学習進捗がギリギリの方
学習進捗がギリギリの方は模試を受験している時間が勿体ないため、多くても2回までにしておきましょう。
2回だと少なく感じるかもしれませんが、1度でも会場受験をしておけば本番環境を経験することは出来ますし、自己分析も模試2回分があれば十分だと考えられます。
その代わり集団で試験に向かう経験が培われないため、フードコートなど周りに雑音がある場所で勉強して集中力を高めておくと良いかもしれません。
また、本番試験で焦らないように普段から時間を意識して学習に取り組むことも重要です。
行政書士試験の模試ならTACがおすすめ?難易度や実施会場・料金までまとめ
この記事ではTACの行政書士の模試について、模試の概要・会場・難易度・この模試でどれくらいの点数が取れれば合格圏内なのかなどを解説してきました。
TACの行政書士試験模試は全国実力チェック模試と全国公開模試の2種類があり、本番試験の予想問題で構成されているのは全国公開模試になっています。
難易度としては、口コミを調査したところ本番試験と同じレベルだと考えられ決して難しすぎるということは無いようです。
もし模試の結果が悪かったとしても、落ち込まずに自己分析とその後の復習をしっかり行うようにしましょう。
また行政書士試験模試はTAC以外にも伊藤塾やLECなど規模が大きく有名なものがあるため、学習進捗と照らし合わせて受験してみて下さい。
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