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医師免許の合格率は?更新の有無など、海外との違いもご紹介

更新日:2019-07-05

医師免許の合格率は?更新の有無など、海外との違いもご紹介

一般的になるのが非常に難しいイメージの強い医師免許ですが、実際の合格率はどれくらいなのでしょうか。

また、お医者さんには様々な科がありますが、医師免許は何種類ほどあるのでしょうか?

今回は、このような医師免許に関する疑問にお答えしていきます。

医師免許の種類は?

医師免許

医者になって仕事をするためには当然医師免許が必要です。では、その種類はいくつほどあるのでしょうか?

病院には内科や外科など色々な科に分かれていますが、医師免許はどのように分かれているのでしょうか。

医師免許の種類は1つだけ

実は、医師免許は種類ごとに分かれておらず、「医師免許」という国家資格1つだけとなっています。では、どのように担当する科を選ぶかと言うと、これは医師の方が好きなように選べるようになっています。

しかし、好きに選べてしまう分医師になるのは簡単ではありません。医師免許の試験を受けるためには、国指定の大学の医学部で6年間医学の勉強に励む必要があります。

合格後もすぐに医者として働けるという訳ではなく、2年間研修医として働くことでやっと一人前の医師になることができるのです。

高度な専門知識を持つ「認定医」

担当する分野は医師の方が好きなように選べますが、その中でも特に高度な技術や知識を持っている医師は「認定医」として認められることがあります。

これは、医学が段々と高度化・専門化してきたため、患者さんが安心して治療を受けられるような専門医を養成する目的で作られました。

もちろん医師免許だけでも医師として十分な技術は持っていますが、認定医なら特に信頼できるお医者さんだと思って良いでしょう。

歯科医師は「医療従事者」

ちなみに歯科医師は「医療従事者」という区分になっており、医師免許とはまた別の資格になっています。

歯科医師になるには歯科医師国家試験という国家資格に合格する必要があります。また医師免許ではないため、歯科以外のの医療行為は行えないようになっています。

医師免許の合格率は?

なるためには難易度の高いイメージのある医師ですが、医師免許の試験である医師国家試験の合格率は毎年90%ほどと非常に高い割合となっています。

合格率的にはほとんどの人が合格していることになる医師国家試験ですが、なぜこれだけ合格率が高いのでしょうか。

合格率が高い理由は?

これだけ合格率が高いと思っていたより難しい試験ではないような気がしていまいますが、決してそのようなことはありません。

そもそも、医師国家試験はだれでも受けることができる試験ではありません。医学部で6年間勉強して卒業見込みのある人だけが受けることのできる試験です。

その医学部生の方々も6年間毎日必死に勉強してきています。医学部の中だけでも難しい試験をいくつも突破しなくてはならないため、医師国家試験を受けることができた時点で相当の勉強をこなしていることになります。

そのためほとんどの人が合格できているというだけであり、難易度自体は非常に難しいものとなっています。

試験自体もハードスケジュール

医師国家試験は9:30~17:30までの試験を3日間行うというもので、合計で400問もの問題を解くことになります。

時には命に関わる業務に携わるだけあって、試験もかなりのボリュームになっています。

一般問題、臨床実地問題、必修問題で合格基準を満たすことで合格となりますが、合格基準は毎年変わります。

これは、あまりに合格者数が少なすぎると医師が不足してしまうという現実的な問題があり、ある一定の数の医師を確保できるよう毎年調整されているのです。

歯科医師免許の合格率は?

ちなみに歯科医師免許を取得できる歯科医師国家試験の合格率は63~70%程度であり、医師国家試験よりも少し合格率が低めになっています。

歯科医師国家試験は昔からずっと合格者数が減少傾向にあり、覚えなければいけない知識の増加と共に問題も難化しているようです。

これにはさすがに難しすぎるのではないかという意見も多数あるため、今後歯科医師国家試験の合格率がどうなっていくのか注目です。

医師免許は更新が必要?

医師免許

日本では、今のところ医師免許は一度取得してしまえばずっと医師として活動できます。

つまり、更新の必要は特に無いということです。

これは医師の方からして見れば更新の必要が無く楽かもしれません。しかし、医学は日々新しい技術や知識が導入され続けているため、医師免許にも更新の義務を設けた方が良いのではないか、という意見もあります。

確かに医師免許にも更新が必要になれば最新の知識をしっかりと身につけた医師の方に診察してもらえるようになるため、患者さんの側からしても安心です。

海外の医師免許は?

海外の医師免許制度では、数年に一度更新が必要な国も存在します。

アメリカは数年に一度の更新が義務付けられており、医師として活動を続けるためには免許の更新をし続けなくてはなりません。

また、日本やアメリカでは定年制度は設けられていませんが、ドイツなどでは68歳で定年となり医師として働けないようになっています。

もちろん68歳を過ぎても現役で働ける人はたくさんいるため日本では定年制度がありません。しかし、時には患者さんの命を預かることもあるため、ドイツでは医師として働ける十分な体力や記憶力が確実にある間だけ医師としての活動が認められています。

海外ではこのようにより安心して診察を受けられるような制度が整っていることも多く、日本でも様々な制度の導入が議論されています。

まとめ

医師になるには医師免許が必要ですが、その試験の合格率はなんと毎年90%程度となっています。

これは医学部生の方々が6年間必死に勉強してきたからであり、決して試験が簡単だという訳ではありません。

また、日本の医師免許には定年制度や更新といったものはありませんが、海外ではそのような制度が設けられていることもあります。

現在の医師国家試験も十分に難関でその技術を認められた人だけが医師免許を持っていますが、日本でも定年制度や更新の義務を設けたら良いのではないかという意見も多数あります。

日本でもこのような制度が設けられるかはわかりませんが、今後さらに安心して治療を受けられるようになれば嬉しいですね。