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医療情報技師の資格は独学で取れる?勉強法や期間、合格率などを調査

更新日:2019-04-30

医療情報技師の資格は独学で取れる?勉強法や期間、合格率などを調査

医療情報技師」とは、病院における情報システムの開発・運営・保守などのIT業務に携わる方におすすめの資格です。

取得すれば医療分野と医療情報システム両方の知識が一定水準以上あるということを証明できます。

このページでは、この「医療情報技師」の資格が独学でも取得可能なのか?また、独学の勉強期間や合格率アップに繋がる勉強法について解説しています。

医療情報技師」とは、日本医療情報学会が認める民間資格です。

医療情報技師とは?

医療情報技師は独学で取れる?

医療情報技師とは、病院における情報システムの開発・運営・保守を主な業務とする職種を指します。

主な業務内容としては、病院で使用されている医療情報システムの問題を洗い出し、開発・改善をして日々の管理をおこないます。勤務先によってはヘルプデスク業務、故障した機器の交換なども担当するため、幅広い知識が必要です。

業務を行うにあたり、必ずしも資格取得が必要なわけではありません。
しかし、医療情報技師育成部会が認める「医療情報技師」の資格を取得することで、業務遂行に必要な知識があることをアピールできます。

医療情報技師を目指す人が取得するのはもちろん、すでに病院で情報システムに関する業務に携わっている方が所属する会社から命じられて資格取得するケースや、電子カルテなどの医療系システム会社の方が取得するケースも多くあります。

医療情報技師能力検定試験の概要

受験科目は、情報処理技術系・医学医療系・医療情報システム系の3科目です。

医療情報技師として認定を受けるには、3科目すべてに合格する必要があります。

合格点を上回った科目については、受験時に申請すれば翌々年まで試験を免除される仕組みになっています。

また、受験料は15,000円です。

試験範囲について

基本的には公式から出版されているテキストから出題されます。

情報処理技術…情報の表現、ハードウェア、ソフトウェア、データベース技術、ネットワーク技術、情報セキュリティ、仮想化技術等。

医療医療…社会保障制度と医療制度、医療管理、医療プロセス、医学・薬学・看護学、診療録およびその他の医療記録等。

医療情報システム…病院情報システムの機能、構成、導入、運用。システムの評価と改善、医療情報技師の3Cを支える手法・技術等。

制度改正の最新の動向など知っておくべき事柄に関してはテキスト外のことも出題される可能性があります。

医療情報技師能力検定試験過去問題・解説集が販売されていますので、チェックしておきましょう。

医療情報技師を取得するための勉強法

医療情報技師の合格率は、2016年度は34.11%、2017年度は33.53%、2018年度は34.41%と公表されているため、平均して約30%前後と考えて良いでしょう。
※一般社団法人日本医療情報学会ウェブページ 医療情報技師認定試験 認定者数より

決して高くない合格率ですが、合格するにはどのような方法で勉強すれば良いのでしょうか。

独学や専門学校などいくつかの方法がありますので、それぞれ詳しく見てみましょう。

独学で勉強する

合格率は決して高くはありませんが、すでに医療や情報システムの業務に携わっている方は3科目のうちのいずれかの専門知識を既に有しているため、独学で合格するのは十分に可能だと言えます。

医療情報技師能力検定試験は、基本的に医療情報技師育成部会が発行するテキスト(教科書)内から出題されます。

まずは医療情報技師育成部会が発行する教科書やサブノート(新教科書講習会の内容を書きおこしたもの)を入手して、検定試験の難易度を自分なりに測ると良いでしょう。

過去問を繰り返し解き、解けない箇所に関してはテキストを読み込めば、独学で合格する道が開けるはずです。

専門学校へ通う

医療IT科など、医療情報技師になるための学科を開設している専門学校があります。

独学と違って学費はかかりますが、より確実に資格を取得することが可能です。

そして何よりも、医療情報技師を目指す仲間ができるというのが大きなメリットでしょう。

医療情報技師の資格だけではなく診療情報管理士などの資格も並行して取れる学校もあるため、これから医療情報技師を目指す方は選択肢の一つとして覚えておくと良いでしょう。

独学の場合の勉強期間はどれくらい?

医療情報技師になるには

独学で勉強する場合は、どの程度時間を確保すれば良いのでしょうか。受験する方の職種や受験歴によって異なりますので解説します。

現在の職により勉強時間が異なる

資格取得に必要な勉強期間は、現在どのような職種に携わっているかによって異なります。

例えば情報系学校の出身者でシステム系の会社に勤めている方は、情報処理系の科目は軽く復習する程度で済ませられるでしょう。
その分、医学医療についてはしっかりと基礎から学ぶ必要があります。

逆に医療系の学校を出て病院に勤めている方は、情報処理系の科目を重点的に学ばなければいけません。

30日間の独学(1日2時間程度の勉強時間)で合格した方もいれば、数年かけて合格した方もいますので、必要な勉強期間は人それぞれだと言えます。

試験免除をうまく利用しよう

合格点を上回った科目は、受検申し込み時に過去の受検番号を申告すれば「科目合格」として2年間有効となります。そのため、無理に一度で合格する必要はありません。

自分の知識に不安があっても、まずは腕試しのつもりでチャレンジしてみると良いでしょう。もし科目合格ができた場合は、翌年はそれ以外の科目に注力でき、時間を節約できます。

すでに科目合格している科目を再び受検した場合は再受検後の成績が採用されますので、その点は注意しましょう。

医療情報技師に合格した後は

日本情報技師は2015年より更新制となりました。永年資格では無いので、認定を受け続けるためには所定の手続きをしなければなりません。
受験する前に更新に関する注意点を確認しておきましょう。

更新制度に注意!

医療情報技師は各技師の生涯教育を推進するため、5年毎の更新が必須となっています。

「一度合格したらもう勉強しない」というのではなく、常にアンテナを張り新しい情報や知識に触れておくことが大切です。

更新手続きを行わない場合は医療情報技師認定が失効するので、忘れないようにしておきましょう。

「資格更新ポイント」とは

資格の更新には、資格更新ポイント50ポイント以上の取得と生涯研修セミナーの受講、そして10,000円の手数料が必要となります。

資格更新ポイントは、指定された学会や研究会、イベントなどに参加することで加算されます。50ポイントを超過した場合、翌年度には繰越されないので注意しましょう。

自分の更新ポイントは、オンラインで確認できます。できれば数ヶ月に一度のペースで確認し、計画的に学会や研究会へ参加をすれば、更新年に慌てずに済むでしょう。

そして、更新に必須である生涯研修セミナーはオンライン(e-Learning)でも受講可能です。

イベントやe-Learningは有料のことが多いため、勤務先が負担をしてくれない限りは資格取得後もそれなりに費用がかかることを覚えておきましょう。

医療情報技師の試験に関するまとめ

合格率を高めるための期間や勉強法は人によって異なりますが、医療情報技師は独学でも取得可能な資格です。

しかし医療職であると同時にIT職でもあるという特性上、クラウド化やあらゆる情報のデータ化など、医療情報技師を取り巻く環境は日々変わります。

そのために取得後も日々の勉強が欠かせませんし、資格の更新も必要ですが、取得しておくことで業務に対する信用度が上がります。

そして、自分自身の業務に対する責任感や自信にも繋がるでしょう。

「一発合格できなくても良い」という心構えで前向きにチャレンジして、資格取得を目指しましょう。

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