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土地家屋調査士試験におすすめの関数電卓の選び方は?使い方までご紹介

更新日:2023-11-28

土地家屋調査士試験におすすめの関数電卓の選び方は?使い方までご紹介

国家資格である土地家屋調査士の試験では、関数電卓の持ち込みが許可されています。

土地家屋調査士試験を受験する方は、まずこの関数電卓の購入を検討するかと思いますが、一言に関数電卓と言っても、機種も機能も様々です。試験用には一体どの機種を選べばいいのでしょうか?

この記事では、土地家屋調査士試験用の関数電卓の選び方をご紹介します。関数電卓の使い方やおすすめの機種についても解説していますので、電卓の購入を検討中の方はぜひご一読ください。


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土地家屋調査士試験に関数電卓は必須?

法務省が公開している「土地家屋調査士試験受験案内書」では、持ち込み可能な物の中に電卓又はそろばんが挙げられています。そもそも土地家屋調査士試験において、関数電卓は必ず使わなくてはならないものなのでしょうか?

結論から言うと、土地家屋調査士試験に関数電卓は必須です

土地家屋調査士試験は時間との勝負です。限られた時間の中で問題を解ききるには、関数電卓の各種機能を活用し、計算時間を可能な限り短縮する必要があります

さらに、過去には関数電卓の機能なしには解が出せない問題も出題されています。

土地家屋調査士試験を受験するなら、必ず関数電卓を用意してください。ちなみに、電卓は2台まで持ち込めます。

関数電卓とは

関数電卓は普通の電卓と何が違うのでしょうか?

普通の電卓では主に加減乗除を行うのに対し、関数電卓は四則計算機能以外にも、三角関数や指数関数、対数関数など、様々な計算機能を備えた電卓です

関数電卓は主に以下の4種類に分かれます。

  • 一般関数電卓:一般に使われる機能を網羅した基本の関数電卓
  • グラフ関数電卓:グラフ(2D・3D)描画機能を持つ関数電卓
  • プログラム関数電卓:プログラミング機能やよく使われる公式が搭載された関数電卓
  • 金融電卓:金融業界でよく使われる計算機能が搭載された関数電卓

土地家屋調査士試験での電卓の使い道

関数電卓は、土地家屋調査士試験の筆記試験で使用します。

筆記試験では択一問題と書式問題の両方が出題されます。この書式問題(記述式問題)の中でも特に土地に関する問題において、非常に複雑な計算が要求されるため、土地の問題には関数電卓が欠かせません

なお先述の通り、土地家屋調査士試験では電卓を2台まで持ち込めます。故障した場合の予備として複数台の持ち込みが許可されているわけですが、試験中に2台同時に使用しても問題はありません。

つまり、計算の仕方や設定によって、2台の電卓を使い分けることも可能というわけです。

複素数計算用交点計算用で2台の関数電卓を使用する、または土地の問題用に関数電卓を使用し、建物の問題用にはキーが大きく打ちやすい通常の電卓を使用するなど、使い分け方は人により異なります。

自分が使いやすいようにうまく2台の電卓を使い分けることで、電卓の操作時間を短縮でき、得点アップに繋がる可能性があるのです

実務での使い道

試験合格後、土地家屋調査士の実務において、この関数電卓を使用する機会はあるのでしょうか。

実務で関数電卓が活躍するかどうかは、人それぞれです。PCの表計算ソフトを使用するから全く使わないという人もいれば、測量現場での簡易チェックに使用するという人もいます。

最近では、スマートフォン用の電卓アプリでも関数電卓の機能を持つものが登場しています。とはいえ、現場で使うとなると破損や汚れも気になるところです。現場用に1台は持っておくと、いざという時に役に立つかもしれません。

土地家屋調査士試験用の関数電卓の選び方は?

実際に試験で使用する関数電卓の選び方として、具体的にどのようなポイントに注目すればいいのでしょうか?

関数電卓を選ぶ際に注意すべきポイントは、主に以下の6点です。

  • 試験で持ち込みが許可されているもの
  • 複素数計算ができるもの
  • メモリ数が多いもの
  • 使いたい機能に素早くアクセスできるもの
  • 画面が見やすいもの
  • 予備校やテキストでの使用機種に合わせるのもあり

試験で持ち込みが許可されているもの

大前提として、土地家屋調査士試験で使用する電卓は、試験で持ち込みが認められている機種でなくてはなりません

土地家屋調査士試験の会場に持ち込める電卓は、法務省にてその基準が厳密に定められており、後でご紹介するような特徴を持っている電卓は試験位持ち込むことが出来ないのです。

万が一そのような電卓を使用していることが発覚すると、受験の中止を命じられる可能性がありますので注意してください。

なお、法務省ホームページでは例年、その年の土地家屋調査士試験にて使用できる電卓・使用できない電卓の型番の一覧表を公開しています。

試験前に持ち込んだ電卓の機種・型番をチェックされるため、試験用の電卓を購入する前には必ず、この一覧表を確認してください。

複素数計算ができるもの

関数電卓の中には、複素数計算機能を持つものがあります。土地家屋調査士試験で使用する電卓には、この複素数計算ができる電卓を選ぶことをお勧めします。

複素数計算とは、座標計算や辺長・面積などの計算をより速く行うための、計算上・受験上のテクニックです。あくまでテクニックですので、土地家屋調査士試験の問題を解くのに必須というわけではありません。

しかし、時間との勝負である土地家屋調査士試験において、計算を簡略化できる、より速く計算できるというのは大きなメリットです

複素数計算機能を使うことで、押さなくてはならないキーの数(打鍵数)が減るため、打鍵ミスによる手戻りの減少にも繋がります

メモリ数が多いもの

座標値や方向角など計算に何度も使用する数値は、メモリ機能を使って電卓に記憶させておき、必要な時に呼び出すと便利です。

メモリ機能を活用すれば、毎回数値を入力する時間が短縮できるうえ、打鍵ミスの防止にも繋がります。

このメモリ数が増えるほど記憶させられる数値が増えるため、土地家屋調査士試験用の電卓にはメモリ数が多い機種を選ぶことをお勧めします

画面が見やすいもの

画面の表示が見やすいものを選ぶというのも、スピード重視の試験では重要なポイントです。また、関数電卓になじみの薄い初学者にも、とっつきやすさという意味で、画面表示が分かりやすい電卓をお勧めしたいところです。

例えば、関数電卓は大抵の機種で英語表示が採用されています。しかし中には日本語表示に対応している機種も存在しており、初心者から人気を集めています。

また、桁数の多い数字を表示する際にスクロールするのか、先頭から末尾まで全て表示してくれるのかなど、表示や数値の確認のしやすさも、試験本番では大きく影響してきます。

他の機能とも照らし合わせたうえで、表示の見やすさ・分かりやすさもチェックしておいた方がいいでしょう。

使いたい機能に素早くアクセスできるもの

使用する機能が同じでも、その機能を呼び出すために押さなくてはならないボタンの数は、電卓のメーカーや機種によって異なります。

当然、押さなくてはならないボタン数が少ない方が、操作時間短縮や操作ミスの観点からは有利です。

その電卓の操作に慣れてしまえば大きな問題ではないかもしれませんが、もしどちらの機種を購入するかが決まらないのであれば、よく使う機能へのアクセスのしやすさも判断基準に入れてみるといいかもしれません

予備校やテキストでの使用機種に合わせるのも効率的

自身が通う予定の予備校や使いたいテキストで標準とされている機種を使用する、というのもひとつの手です。

土地家屋調査士試験対策用の講座やテキストには、関数電卓のどの機種をベースに解説しているかが明記されています。ここで使用される電卓と、自身が使用する電卓の機種が異なると、ボタン操作をいちいち読み替える必要が出てきます。

関数電卓に慣れていて読み替えが苦にならないなら問題ありませんが、関数電卓の使い方から学びたいのであれば、同じ機種を使用することでより効率的に学べます

土地家屋調査士試験で使用できない電卓は?

土地家屋調査士 電卓

土地家屋調査士で使用する電卓について選ぶ際におすすめのポイントをご紹介しましたが、逆に試験で使用することが出来ない電卓の特徴とはどのようなものなのでしょうか。

試験の合否に直結してくる部分となっているため、ぜひ最後までご覧ください!

使用不可の電卓は決められている

本番の土地家屋調査士試験では、下記のような機能を持っている電卓を使用することができません。

保持や使用をしていることで試験を中止させられる可能性もあり、遵守は絶対です。

  • プログラム機能があるもの
  • プリント機能があるもの
  • アルファベットやカナ文字が入力できるもの
  • 電池式(太陽電池・乾電池等)以外のもの

出展:法務省「令和3年度土地家屋調査士試験の筆記試験における電卓の使用について」

法務省は土地家屋調査士試験で使用できる主要メーカーの関数電卓の型番を公表しており、基本的にはその機種を購入しておけば問題ありません。

その中でも特におすすめの機種をこの後ご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください!

土地家屋調査士試験で電卓以外の必須道具は?

ここまでの情報の中で、電卓は試験に必須の装備であることが分かっていただけたかと思います。

ここで余談にはなってしまいますが、土地家屋調査士試験で電卓以外に必要となる品を調べてみました。

・三角定規・分度器(作図等で使用)
・コンパス
・筆記用部(シャープペン、ボールペン、ラインマーカー)
・三角スケール

土地家屋調査士試験では作図をする問題などがある影響で、電卓以外にも他の試験では見られないような様々な道具が必要となるようです。

1つでも忘れ物をしてしまうと大変なことになってしまいますので、出発前の点検は入念にした方がよさそうですね。

結論:電卓は2台持ちがおすすめ

これから電卓のおすすめ機種をご紹介していきますが、前述した通り試験では2台まで電卓を持ち込むことが出来ます。

試験に合格した方の声を分析すると電卓の2台使いがかなりおすすめされており、その理由は様々あるようでした。

壊れた際の予備になるということ以外にも、問題の用途によって電卓を使い分けることで効率を高めることができるのは大きなメリットです。

合格可能性を大きく高めることが出来るため、2台持ちで試験に臨まれるのをおすすめします!

土地家屋調査士試験にお勧めの関数電卓は?

ここからは、数ある関数電卓の中でも土地家屋調査士試験にお勧めの2大機種をご紹介します。

いずれも2021年度試験で使用を認められている機種であり、複素数計算機能も搭載していますので、土地家屋調査士試験用の電卓をお探しの際の参考にしてください。

カシオ「fx-JP500」

土地家屋調査士試験で使用している人が多い関数電卓です。

この機種の最大の特徴は、日本語表示に対応しているという点です。さらに、メニューが分かりやすいアイコンで表示され、直感的に操作できるという点も大きなポイントです。

特に関数電卓になじみのない人には、理解しやすい機種かもしれません。

またこの機種では、桁数の多い数字であっても、折り返して全ての桁を表示してくれます。桁の多い数字が見切れてしまう他の機種と比べると、値が確認しやすく打鍵ミスにすぐ気づけるというメリットがあります。

唯一、メモリ数があまり多くない点が難点として挙げられますfx-JP500のメモリ数は9ですので、メモリ数を重視する人には別の機種をお勧めします。

カシオ「fx-JP500」

  • 複素数計算が可能
  • 日本語対応機種
  • メニュー表示がアイコン
  • 桁数が多くともスクロール不要
  • メモリ数は9
  • 販売価格は税込3,278円(公式オンラインストア)
  • 製品ページはこちら

ちなみに、上位機種のfx-JP700、fx-JP900も試験持ち込み可能です。機能面だけで言えばfx-JP500で十分に事足りるのですが、fx-JP500と上位機種ではキーの反応速度打鍵感が異なるという口コミが見られました。

人により好みが分かれますが、打鍵感やキーの押しやすさは、操作スピードに影響してきます。可能であれば、上位機種の使用感も試してみるといいでしょう。

キヤノン「F-789SG」

こちらも、土地家屋調査士試験の会場でよく見かける機種です。

この機種の最大の強みは、メモリ数が多い事です。先ほどのfx-JP500のメモリ数が9だったのに対し、F-789SGでは19ものメモリが使用できます。残りのメモリ数を気にせずに数値を記録できるのは心強いですね。

また、こちらの機種は価格も控え目です。様々な価格帯の様々な機種が出回る中、機能と操作性に優れた機種が安価に手に入るのは嬉しいポイントです。

一方、F-789SGの表示は日本語に対応していませんので、関数電卓初心者の場合、使い方を覚えるまでは多少戸惑うかもしれません。

とはいえ、関数電卓は英語表記のものがほとんどです。こちらの機種で英語表記に慣れてしまえば、ほかの機種への移行もしやすくなるはずです。

なおこの機種では、桁数の多い値は一度に表示できません。長い数値はスクロールするため、画面上では見切れて表示されます。

キヤノン「F-789SG」

  • 複素数計算が可能
  • 日本語表示非対応
  • 桁数が多いとスクロールする
  • メモリ数が19と多い
  • 販売価格は税込2,508円(公式オンラインストア)
  • 製品ページはこちら

関数電卓の使い方は?

関数電卓の使い方は、メーカーや機種によって異なります。同じ機能を使うにしても、使用する電卓によって、押すボタンの数や順番が違うのです。そのため、関数電卓の使い方は一概には説明できません。

先述のとおり、機種によっては、試験対策講座や対策本で、関数電卓の操作方法まで解説してくれるものが存在します。

関数電卓の機能は膨大で、物によっては、土地家屋調査士の試験で使用しない機能も多数搭載されています。土地家屋調査士として必要な操作だけを学ぶのであれば、これらの対策講座やテキストで操作方法を学ぶのが最も簡単でしょう。

参考までに、上でお勧めした2機種の取扱説明書へのリンクを掲載します。

取扱説明書

複素数計算機能は慣れが必要

土地家屋調査士試験で使用する電卓において、試験本番までに複素数計算の練習をしておくようにしましょう。

これまで何度も登場している「複素数計算」ですが、かつて皆さんが学習している高校数学の範囲で負の数の平方根や虚数を用いた計算を指します。

計算を簡略化できますが電卓の操作も複雑化しており、手に入れてからしばらく練習をして意識しなくてもできるほど習慣づけておけば試験において大きなメリットになるでしょう。

上でご紹介している取扱説明書なども見て、ご自身の理想に合う電卓を選んでみてはいかがでしょうか!

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土地家屋調査士試験におすすめの関数電卓 まとめ

土地家屋調査士試験には関数電卓が欠かせません。

試験会場に持ち込める電卓は、法務省で機種・型番まで指定されています。試験開始前には電卓の型番チェックも行われます。

土地家屋調査士試験用に電卓を購入する場合は、常に法務省のホームページで使用可能な機種かを確認するようにしてください。

使用可能な機種の中でもお勧めなのは、日本語対応で表示が見やすいカシオのfx-JP500と、メモリ数が多く低価格なキヤノンのF-789SGです。受講する予備校や使用するテキストで標準とされている機種を購入するのも効率的です