土地家屋調査士は不動産の「表示に関する登記」の専門家で、その年収は年齢や就業地域によって変わってきます。
独立開業する方や会社に勤務する土地家屋調査士の方など、働き方によっても年収は異なります。
今回は土地家屋調査士の平均年収や働き方ごとの年収を紹介します。
土地家屋調査士とは?

土地家屋調査士(とちかおくちょうさし)は、不動産の表示に関する登記について調査や測量・登記を行う有資格者です。
土地や建物の所在・形状・床面積・利用状況などの調査・測量・図面の作成を行い、登記記録に反映させ申し込みの手続きなどを行います。
また、土地の境界に関して揉め事があった時などに行う手続きも土地家屋調査士の仕事となるので、法律の知識も必要な仕事です。
調査や測量などの技術面と法律関係の知識も必要になってくるので、資格取得の難易度は高くなっています。
土地家屋調査士の年収と初任給
土地家屋調査士の平均年収は、一体どれくらいなのでしょうか?
年齢や地域によっても変わってくるので、平均年収・年齢別年収・地域別年収に分けて見ていきましょう。
土地家屋調査士の平均年収
土地家屋調査士の平均年収は、500万円~600万円と言われています。
国税庁の調査による2018年のサラリーマンの平均年収が441万円でしたので、一般的なサラリーマンよりも高い年収になっていると言えます。
土地家屋調査士の年収は年齢や地域・働き方によっても変わり、100万円~1000万円の幅があると言われているので、あくまでも平均的な数字です。
また、法律関係の知識も必要な土地家屋調査士は、司法書士の資格もともに取得していると仕事の幅が広がり、年収アップに繋がります。
土地家屋調査士の初任給
土地家屋調査士の初任給は約20万円・年収は300万円前後とされていて、一般的な大卒の初任給とさほど変わりはありません。
しかし、経験を積みスキルを身に着けこなせる仕事の範囲が広がると、収入はアップしていきます。
土地家屋調査士として3年勤務するタイミングで「確定測量」という重要な仕事ができるようになり年収がアップすることが多く、責任のある仕事ややりがいも増えていきます。
土地家屋調査士の年代構成・年代別年収・地域別年収
土地家屋調査士の年代構成はどうなっているの?
まず、土地家屋調査士の年代構成はこのようになっています。

参照:LEGAL JOB
30代 | 8.9% |
---|---|
40代 | 22.5% |
50代 | 21.9% |
60代 | 33.9% |
70代 | 12.7% |
このように土地家屋調査士の年齢は60代が多く、次いで40代・50代と順に多くなっています。
30代は8.9%とかなり少ないのが現状です。
20代で経験を積み、30代・40代で土地家屋調査士を目指す方が多いようです。
※事務所によっては、20代で土地家屋調査士として働いている方もいます。
土地家屋調査士の年代別の年収は?
続いて、年代別の年収はこのようになっています。

参照:グランドネクスト不動産
20代 | 480万円 |
---|---|
30代 | 626万円 |
40代 | 795万円 |
50代 | 870万円 |
60代以上 | 608万円 |
このグラフを見ると年齢が上がるごとに年収が増えていき、50代の年収が870万円と1番高くなっています。60代以降は減っていく傾向にありますが、それでも十分な収入を得ることができます。
このように、長く続けられる仕事として土地家屋調査士はとても人気がありますが、仕事内容はデスクワークだけでなく現場での実測など体力を使った仕事もあるので、体力的な部分も必要になっていきます。
土地家屋調査士の地域別年収
地域別の年収が高い順にランキングにするとこのようになります。
1位 | 東京都 | 1,050万円 |
---|---|---|
2位 | 大阪府 | 900万円 |
3位 | 神奈川県・愛知県 | 825万円 |
4位 | 福岡県 | 750万円 |
参照:平均年収.jp
年収の高さでは、1位が東京都で2位は大阪府となっています。
人口が多く地価の高い東京都の土地家屋調査士の平均年収は、1,000万円を超えています。
働き方によって変わる年収

土地家屋調査士は、会社の社員として働くか独立開業して自分の事務所を持って働くという働き方があります。
また少数ではありますが、パートやアルバイトとして会社や事務所に勤務して働いている土地家屋調査士の方もいます。
その働き方によって年収や時給がどのように変わってくるか、解説します。
会社・事務所勤務の土地家屋調査士の年収
会社員として働く土地家屋調査士の平均年収は、300万円~400万円と言われています。
基本的には独立開業する土地家屋調査士が多く、会社や事務所で会社員として働く期間は実績を積むための修行期間なので、高い年収や待遇は期待できません。
しかし、会社員として働く期間に経験を積み独立開業するための高いスキルを身に着けることができます。
独立開業している土地家屋調査士の年収
独立開業し自身の事務所を持ち働いている土地家屋調査士の平均年収は、700万円~800万円と言われています。
土地家屋調査士の資格保有者でないとできない独占業務が多くあり、開業によって必要になる機材などがそれほど多くないので開業しやすく、独立する方が多くなっています。
独立開業したからといってすぐに安定した仕事が入るわけではないので、自身で営業をし顧客に信用を得て案件を獲得していく必要があります。
独立開業している場合、会社員と比べ働き方の自由度が高く時間を有効に使えるところもメリットとしてあげられます。
また、他の土地家屋調査士と一緒に合同事務所を立ち上げるケースもあり、その場合個人で事務所を立ち上げるよりも大規模な案件に着手することができます。
パート・アルバイトで働く土地家屋調査士の平均時給
パート・アルバイトとして働く土地家屋調査士の平均時給は約1,000円が相場ですが、スキルを持っている土地家屋調査士の場合1,500円以上の時給をもらえる場合もあります。
パートやアルバイトとして働く場合、資格を生かしながら限られた時間を有効的に使い働くことができるので、仕事に使える時間が少ない方などが働きやすくなっています。
土地家屋調査士の年収|まとめ
・資格を取得し経験を積み、独立開業すれば年収1000万円以上稼ぐことも可能
土地家屋調査士になるにはさまざまな知識が必要とされ、国家試験の倍率も8~10%と難易度は高くなっていますが、土地家屋調査士の資格はとても価値が高く土地や建物が動き続ける限り必ず必要とされます。
年齢や地域によって年収は変わってきますが、独立開業している場合がんばり次第で年収1,000万円以上稼ぐことも可能です。
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