宅建士の仕事は色々なところに活躍の場があるため、どんな企業で働いているのかによって1日の仕事内容やスケジュールは全く別物です。
とはいえ、宅建士の仕事を活かしながら働くなら最もピンと来る就職先は不動産業でしょう。
他に、建設業や金融業界にも宅建士の仕事があることで有名ですが、宅建士に認められている独占業務を最も行う頻度が多くなるのは恐らく不動産業ですし。
本ページでは不動産業で頑張る宅建士の1日の仕事の流れにまず注目してみます。
不動産会社で働く宅建士の営業マン(日中)
不動産企業で宅建士資格を活かしながら働いている営業マンの場合、1日のスケジュールや仕事の流れはどうなっているでしょうか?
今回は平日の不動産業営業マンの1日の仕事の流れやスケジュールを見てみましょう。
始業時間は9時になっている会社が多いです。1日のうちにやるべき仕事は、日中には主に、
- 調査
- 下見
- 事務仕事
などがあります。
調査
調査とはそのままの意味で、ネットやチラシに載せるための物件の調査です。不動産事務所を飛び出し、外出して物件に関する色々な情報を調べあげる仕事です。
具体的には、物件の外観や内装の写真を撮影したり、立地条件や周囲のコンビニ・スーパーの位置、最寄り駅まで徒歩何分など様々なその物件の住みやすさや過ごしやすさなどに関わる事柄をチェックしていきます。
チラシやホームページを作るためだけでなく、実際にその物件が気になるというお客様が現れた時には宅建士として物件に関する情報を説明をすることになります。その時のための予習にもなりますので、大事な仕事です。
下見
下見も調査に近く、実際の物件を見に行くことになりますが、週末に案内をする予定となっている物件の案内経路などのチェックもあります。
また、不動産は売るだけでなく買い取ることもあります。査定訪問を行ったりする際にも、いきなり査定に入るのではなく一度現地入りし、下見を行うことがあります。
どちらの場合も、ぶっつけ本番でやるよりも下見をしておいた方が安心なので、これも大切な仕事です。
事務仕事
事務所に戻ったら、調査して得られた情報などをまとめます。撮影した写真を整理したり、ホームページに掲載している情報の更新や追記などを行います。午前中に、お客様との契約があったり媒介契約を受けたりした場合は事後処理や登録作業などもします。
売り手と買い手が見つかり、仲介が確定している宅建士は事務仕事として契約の時に欠かせない重要事項説明書や契約書の作成も行います。
不動産会社で働く宅建士の営業マン(夕方から)
そして日が落ちてからは、
- 追客
- 案内の準備
- 折り込みチラシの準備
- 日報の作成
等の仕事があります。
追客
あまり耳にしない言葉ですが、不動産業界用語ですので無理もありません。意味はそのまんまで、客を追うという意味です。
自分の担当している契約の見込みがあるお客様に対して営業の電話をして、案内のアポを取ったり、物件を紹介したりします。
お客様の仕事が終わった後のタイミングの方が比較的話をまともに聞いてもらえるため、追客をするのは1日のスケジュールのうち、19時以降に組まれているという事です。
実際に案内をしたりするのは土曜日曜の週末の昼間がお客様からすれば最も都合がいいため、追客をするのに一番アツいタイミングは木曜日や金曜日だと言われています。
案内の準備
追客の結果、案内すべきお客様がGET出来たら素早く内見できるよう準備と手配を行います。
あまりにもスケジュールの組み方に難があると買い主が内見を希望していても売り手の都合がつかない場合もあり、案内もスムーズに出来ないようでは取引成立の仲介まで持っていくことは難しくなります。
宅建士は、不動産の売り主と買い主の仲介をするのが役割であり、あくまでも宅建士が売る訳ではなく売り主と買い主の間を上手に取り持たなければならないという仕事内容である所がポイントです。
折り込みチラシの準備
週末には案内や紹介が入っていない営業マンは、チラシを配ったり各家庭のポストに投函したりして必死に営業回りします。
そのためのチラシ原稿を作成したり、どの物件をチラシに載せるか等の準備は平日のうちに行います。
この辺りの仕事は、会社によって色々ですが、営業マン毎に個人個人でチラシを作成することもあれば会社全体で1種類のチラシを協力して作る場合など様々です。
日報を作成する
1日の終わりには日報を作成します。その日の成果や、完了していない契約をこれからどう進めていくのか?調査し切れていない物件の調査を進めるための翌日以降のスケジュールなどもまとめたりします。
不動産業で働く宅建士の1日の平日のお仕事はこんな感じです。あっさりとしているように感じるかもしれませんが、本番は週末、土日です。
土曜日曜には日中にご案内や契約などが入るため、直接の接客が増えます。その場面でやっと、宅建士資格が必要な独占業務であるな重要事項の説明や契約書へのサインなどが行われるのです。
つまり、平日の地道な調査や下見、営業の積み重ねありきな週末の稼ぎ時となっているのです。
営業マンのサボりタイムとは…?
あっさりした1日に感じられると言いましたが、実際、外出中の営業という仕事は上司の目が届かず一人で行動している時間です。
チラシの投函などを一気に終わらせたら調査する物件も特にないし暇という営業マンも実は少なくありませんし、果報は寝て待てというスタンスな人も意外と多いです。
そんな訳で、暇な外出タイム中、漫画喫茶で時間をつぶしたりこっそりパチンコに行ったりしていることもあるんですね…これが。
勿論バレたらおしまいですし、努力せずサボった分は運よく契約が舞い込んでこない場合は自分の元へと返ってきます。
凄腕宅建士の営業マンなら暇な時間も有効活用
実際、契約をバンバン取ってくる凄腕の営業マン宅建士にもこのような暇な時間はありますが、基本的にはモチベーションが違います。
空いている時間も有効活用して次の契約を取りたいと常に考えています。
暇時間の有効活用として上手く行った例としては、過去に仲介したお客様と連絡を取ってみたら、そのお客様の親が実家を売却したがっていた…等で案件が取れたりといった具合です。
宅建士の1日のスケジュールや仕事の流れまとめ
不動産業で働く宅建士の1日の仕事のスケジュールや流れについて紹介してみました。これはほんの一例です。
平日は仕事をしているお客様が契約の本格的な相談をする時間は休みの日。高年収な宅建士はその契約チャンスを逃さないため、土日でも営業時間外であっても、契約が取れそうならば休日出勤や残業をしてお客様に合わせ、契約をバンバン取っています。
宅建士の仕事で本当に重要なのは、実は契約時・宅建士の資格を行使している瞬間よりも平日の調査や準備、営業まわりの頑張りのほうなのかもしれません。
今なら完全無料!年収UPのチャンス!
-
大学・専門学校で手に職を付ける
(高校生向け)スタディサプリ 進路
(社会人向け)スタディサプリ 社会人大学・大学院 -
既卒者向け!20代の就職サポート
マイナビジョブ20's アドバンス -
初めての転職をサポート
マイナビジョブ20's -
年収800万~の求人多数!登録するだけ
リクルートダイレクトスカウト -
転職エージェントによる徹底サポート
doda