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管理栄養士国家試験の合格率は?気になる年収事情もご紹介

更新日:2021-05-08

管理栄養士国家試験の合格率は?気になる年収事情もご紹介

管理栄養士は資格を持っていることで活躍できる場所がたくさんあることから、女性を中心に非常に人気のある職業の一つです。

皆さんの中には実際に管理栄養士の国家試験にチェレンジすることを検討している方もいるのではないでしょうか。

そこで、管理栄養士国家試験の合格率や目指すためのオススメの大学、また気になる年収事情についてくわしく紹介します。

管理栄養士とは?

管理栄養士

管理栄養士とは、栄養学に関する最も専門的な知識とスキルを要した栄養管理に関するスペシャリストで、私達の健康的な生活に貢献します

管理栄養士健康の基盤となる「食」と「食の栄養」の観点から、ダイエットやスポーツ選手の栄養管理、食の大切さなどを人々に伝える使命があります。

管理栄養士の主な仕事内容

管理栄養士は活躍できる場所がたくさんあるという理由から、特に女性を中心にして人気のある職業となっています。

というのも、小学校などの教育機関、老人ホームなどの福祉施設、また病院などの医療施設などにおいて、一定量の食事の提供がある場合には最低でも一名の管理栄養士を雇い献立作りや栄養管理をすることが法律で定められているからです

管理栄養士の主な仕事内容は、各現場において食と栄養に関する専門的知識を用いて栄養指導を行うことです。

栄養指導といっても様々な手段があり、ダイエット、健康的な身体づくり、パフォーマンスの向上などそれぞれの目的にあった方法で行います。

栄養士との違い

栄養学に関する資格で管理栄養士の他にも「栄養士」という資格があります。

双方の名称は似ていますが異なる資格となっており、管理栄養士は栄養士の上位、そして栄養学の関連資格の中で最上級の専門的な知識を有した資格として位置づけられています。

業務内容に栄養士との違いがあり、管理栄養士にしか許されていない専門業務があります。

例えば、医療機関の患者の療養を目的とした栄養指導、個人の健康保持、促進を目的とした健康指導、ある特定の施設における給食管理や献立作りなどが挙げられます。

つまり、保有している知識の専門性、業務の幅という点に関して、管理栄養士と栄養士は異なるのです。

管理栄養士になるには?試験の合格率は?

皆さんの中には実際に将来管理栄養士になることを目指している方もいると思いますが、管理栄養士になるにはどのような方法があるのでしょうか。

試験の概要や合格率も含めて見ていきましょう。

管理栄養士になるにはまず栄養士の資格が必要

管理栄養士を目指す際にはまず「栄養士」の資格を取得する必要があります。

栄養士の資格を得るためには国が指定する栄養士養成施設、もしくは管理栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を取得後、「管理栄養士国家試験」に臨みます。

管理栄養士国家試験の概要や合格率

管理栄養士国家試験は毎年一度だけ実施され、試験は午前と午後の部に別れています。

午前の部105問、午後の部95問、合計200問で構成されており、「社会・環境と健康」「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、」「食べ物と健康」「基礎栄養学」「応用栄養学」「栄養教育論」「臨床栄養学」「公衆栄養学」「給食経営管理論」の全9科目から栄養学の基本から応用まで幅広い知識が問われます。

試験の合格率は平成29年度の試験で60.8%という数値が出ています。

数値だけ見るとそれほど難易度の高い試験ではないように思われがちですが、受験者は全て各養成学校等で栄養学について学んだ者であるため、合格率が高いとは言い難くむしろ合格率は低めとなっております。

「栄養士」として働くことも可能ですが、管理栄養士の方がよりたくさんの働き口があるため、卒業後には管理栄養士国家試験に臨む資格取得を目指す方がほとんどとなります。

管理栄養士を目指すための養成学校

国が定める栄養士養成学校には「4年制大学」「3年制短大・専門」「2年制短大・専門」の3種類があり、管理栄養士養成学校には「4年制大学・専門学校」の1種類があります。

いずれかの種類の養成学校を卒業することで栄養士の免許が自動的に付与されますが、管理栄養士国家試験を受験するためには免許取得後に一定期間の実務経験をすることになっています。

その実務経験の期間は卒業した養成学校の種類によって異なります。

期間の基準としては、養成学校での在学期間と実務経験期間合わせて5年以上となっているため、国家試験の受験資格を得るためには最低でも5年は費やすことになります

管理栄養士養成学校に関しては4年で卒業後実務経験なしで受験資格が与えられるため、最短のルートとなっております。

管理栄養士を目指すためにオススメの大学

国が定める養成学校に関して、4年制大学の場合は栄養学や管理栄養学など専門の学科、もしくは学部が設置されている学校となります。

代表的な大学としては、志學館大学、岡山学院大学、群馬女子大学、東海学院大学、東海学園大学、兵庫大学などが挙げられます。

管理栄養士の気になる年収事情

管理栄養士

管理栄養士の気になる年収事情ですが、管理栄養士の給与は勤務先によって大きく異なります。

というのも、公務員である管理栄養士は国立機関で働く場合には、国家公務員であるため人事院の給与体系、一方で学校など民間施設の場合は地方公務員であるため人事委員会によって定められた給与体系応じて給料が支払われることから、当然年収にも差が出てきます。

職場問わず管理栄養士全体の平均年収としては20代で250〜300万円程度、30代で300万円前後、40代で350〜400万円前後となっております。

管理栄養士国家試験の合格率や年収事情まとめ

今回は管理栄養士国家試験の概要や合格率、年収事情について紹介しました。

管理栄養士を目指すための養成学校はいくつか種類がありますが、いずれにしてもまず栄養士の免許が国家試験受験資格を満たすために必要となります。

試験の合格率は最新ので60.8%という数値が出ていますが、受験者が全て養成学校卒業者であるということを考えると、決して高い合格率ではありません。

養成学校の卒業、実務経験、そして国家試験と管理栄養士になるための道のりは非常に長いですが、最後まで諦めずにぜひ頑張ってください。