日本の平和と国土を守り、安全を保つために設けられた日本独自の防衛組織である自衛隊。
防衛はもちろん災害救助、外交や国内での皇族や政治家といった要人の警護・輸送している姿もTVで見たことがありますよね?
そんな自衛隊になるには、一体どんな方法があるのでしょうか?学歴は必要なのか、階級や入隊する陸・海・空の種類で採用基準が変わるのかについて詳しく、かつわかりやすく解説していきます。
目次
自衛隊になるには?

国内で災害が起きれば災害派遣に赴き、他国からの武力攻撃やその危険が差し迫れば出動し、日本と密接な関係の他国に武力攻撃が発生した際に日本にも危険が及びそうであれば出動する等、日本国民・日本の国土を守るために日々訓練を欠かさず、救助活動や要人の輸送、特殊事件への協力まで多岐にわたる活動をしています。
そんな自衛隊になるには、多岐に渡る活動をしている為、なりたい職や自身の学歴によって方法が変わります。
大きく分けて7つの種類があるのですが、それぞれの方法を細かく解説いたします。
【自衛隊になるには】幹部を目指す
幹部自衛隊になるには、防衛大学校に入校する事です。防衛省施設等機関として自衛隊幹部を育成する教育・訓練する為の教育大学校です。
大学校という名であり、一般大学と同じように入学試験はありますが入校した後に国家公務員として「課業(業務)」に携わる為、入学試験というよりは採用試験が正式な呼称であり、学費が不要で学生手当という給与と期末手当(ボーナス)が支給されます。
学生手当は月に約11万円程度、期末手当が夏・冬の年2回約39万円あり、職務専念義務によりアルバイト(副業)は禁止されています。
防衛大学校に入校するには推薦か採用試験に合格しないといけません。受験資格は高等学校または中等教育学校(中高一貫校)卒(見込み含む)で21歳未満の方です。
防衛大学校を卒業後、陸・海・空それぞれの幹部候補生学校に入校し、1年間の課程を修了すると3等尉という階級にあたる幹部自衛官に任命され、勤務する事になります。
【自衛隊になるには】医師・看護師を目指す
医師・看護師の免許を持つ自衛隊になるには防衛医科大学校に入校する事が必要です。防衛省施設等機関として医師幹部自衛官や看護師自衛官を育成する施設で、文科省管轄の大学とは違いますが、医科大学に準じた扱いとなっています。
防衛医科大学も入校後は防衛省職員、自衛隊員(特別国家公務員)となる為、入学試験というよりは採用試験が正しい呼称となり、入学費・授業料は無料、医学科・看護学科自衛官コースであれば学生手当・期末手当、被服(制服)の支給がされます。
学生手当は月に約11万円程度、期末手当が夏・冬の年2回約39万円あり、職務専念義務によりアルバイト(副業)は禁止されています。
看護学科技官コースの場合であれば、入校後は特別職国家公務員(非常勤職員)となるので学生手当ではなく時給換算の支給となり、期末手当は無く届け出をすればアルバイトも可能です。制服は貸与となります。
医学科学生が卒業すると、以下幹部候補生として陸・海・空それぞれの幹部候補生学校で約6週間の間教育訓練を受け、医師国家試験に合格した後に2等(陸・海・空)尉という階級の幹部自衛官となり、2年間初任実務研修を受けます。その後自衛隊病院や部隊に配属され勤務します。
看護学科自衛官コースであれば卒業後陸・海・空それぞれの幹部候補生学校、もしくは自衛隊病院にて所定の教育訓練・新人看護職員研修を受け、陸・海・空自衛隊の保健師・看護師の幹部自衛官として自衛隊病院や部隊で勤務します。
看護技官コースの場合は卒業後、研修を受けた後、保健師・看護師の技官として防衛医科大学校病院へ勤務する事となります。
【自衛隊になるには】パイロットを目指す
海・空それぞれのパイロットになる自衛隊になるには航空学生になる事をおすすめします。海・空自衛隊のパイロットを養成する制度で高等学校・中等教育学校卒業(見込み含む)、高専3年修了(見込み含む)及び高校卒業と同等の学力を保持していると認められる方のに受験する事が出来ます。
全寮制の学校で、2年間の基礎教育を受けた後、飛行訓練を中心に操縦課程を経てパイロットの資格を取得します。
航空学生となっていますが、合格すると教育航空隊・飛行教育団に入隊(階級は2等海・空士)となり、月の棒給、年2回の賞与もあり、アルバイトは禁止されています。
卒業(全課程修了)後は3曹という階級になり、飛行幹部候補生になり4年間の養成期間を経て卒業すれば階級が上がり3尉になります。
【自衛隊になるには】大卒で幹部を目指す
防衛大学校では無い、他の大学卒業後に幹部自衛隊になるには、一般幹部候補生学校に入校する必要があります。
陸・海・空それぞれに幹部候補生学校があり、養成期間も課程によって数週間~1年間とそれぞれ違います。幹部候補生学校には防衛大学校や航空学生等の候補生や海曹長等の承認試験合格者である幹部予定者の教育も行っている為、様々な生徒が混在しています。
幹部候補生学校も入校後は特別国家公務員(階級は曹長)となり、月の棒給・賞与が貰えますが、寄宿舎生活でもある為アルバイトは禁止です。
幹部候補生の課程を修了すると階級が3尉となり、それぞれの部隊へ配属され勤務する事となります。
【自衛隊になるには】中学卒業から目指す
中学卒業から自衛隊になるには、陸上自衛隊高等工科学校に入校する必要があります。
陸上自衛隊の隊員を育成する教育機関で、中学卒業した15歳~17歳の男子のみが受験資格を持つもので、在校中は自衛隊員となり給与と期末手当を支給され、卒業後、陸曹候補者として士長になります。
その後生徒陸曹候補生課程を修了すると3等陸曹という階級に任命されます。生徒課程が修了し、希望があれば防衛大学校や航空大学校にも進学できますが受験のための外出が出来ない為、浪人する必要があります。
卒業後に中堅幹部自衛官になる為、かなりの倍率(10倍超え)があるほど人気のある自衛隊になる方法です。
陸上自衛隊高等工科学校は一般の高校とは異なり、通常であれば高校卒業資格を持てないのですが、通信制高等学校との連携によりその資格を取得できる学校でもあります。
【自衛隊になるには】一定の期間のみ目指す
短期間のみ自衛隊になるには、自衛官候補生という制度で2・4・6年間のみ勤める事の出来る試験を受ける必要があります。
本来国家公務員で任期が無い職ですが、自衛官候補生(階級は2等陸・海・空士)として入隊し、定められた任期を修了する事で棒給と任期満了金を受け取る事が出来ます。
陸1年9ヵ月、海・空2年9ヵ月が初任期となり、2任期から2年制で各部隊で任務に携わり、整備士や大型特殊、危険物の免許等の資格を取得することも出来ます。
受験資格は18~33歳までで、任期間のみの勤務となりますが、部内昇任試験・一般曹候補生試験に合格すれば任期を延長することも出来ます。
【自衛隊になるには】終身雇用を目指す
非任期制で終身雇用を目指す一般の高校卒業や企業からの転職から自衛隊になるには、一般曹候補生の試験を受験する必要があります。
受験資格は18~33歳までで、入隊後は2士という階級になり、教育課程を受け、部隊勤務に必要な基礎知識や技能を習得し、その後部隊に配属され、各種技能・教育訓練を受け選考により階級が上がって3等陸・海・空曹となります。
非任期制とはいえ、曹に昇任する選考に漏れれば一般曹候補生としての資格を失うこともあり、資格はく奪(退職)の際には任期満了金もありません。
3等陸・海・空曹という階級になった後には小部隊を率いる分隊長として幹部の補佐をする位置づけで勤務します。
そして4年間勤務すると幹部候補生部内選抜試験の受験資格を得られ、合格すれば幹部に承認する事も可能です。
自衛隊の採用基準

自衛隊になるには、各受験・採用コースの採用基準を満たさないと合格はもちろん受験すらする事が出来ません。
上記にある7つの種類の募集要項・採用基準をそれぞれご紹介していきましょう。
【自衛隊採用基準】防衛大学校

防衛大学校に入校するには推薦・総合選抜・一般受験の3つの種類があり、それぞれ人員や試験科目等が異なります。
一次試験の学力試験では3科目と小論文がありますが、理系は英数、文系は英国を重視され、残りの1つの科目は二次試験の面接や身体検査と併せての評価となります。
基本的に理系はMARCH、文系は早稲田辺りのレベルを目安にしておくと合格率も上がると言えます。
それでは受験要項(平成30年版)を詳しく紹介していきます。
応募資格
- 《推薦》
- 高等学校卒、中等教育学校卒(見込含)又は高等専門学校の第3学年次修了者(見込含)21歳未満かつ高等学校長、中等教育学校長又は高等専門学校長の推薦必要
- 《総合選抜・一般》
- 高等学校卒、中等教育学校卒(見込含)又は高等専門学校の第3学年次修了者(見込含) 21歳未満 ※自衛官である者については、23歳未満
出典:【防衛大学校】
推薦は高校の成績優秀者で、生徒会活動や部活動を熱心に行い、学校長より推薦がある事で推薦採用試験を受験できます。同時に総合選抜試験を受験する事は出来ません。
総合選抜試験は中学卒業からの客観的に証明できる活動実績があれば自薦で受験する事が出来ます。
試験科目
- 《推薦》
- 人文学部 学力試験(英語・小論文・面接)及び身体検査
- 理工学部 学力試験(英語・数学(数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A・B)・理科(物理・科学)・小論文・面接)、口述試験及び身体検査
- 《総合選抜》
- 1次:人文学部 学力試験(英語)・小論文・面接 理工学部 学力試験(英語・数学(数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A・B)・理科(物理・科学)・面接)
- 2次:適応能力試験、問題解決能力試験、基礎体力試験、口述試験及び身体検査
- 《一般》
- 1次:人文学部 学力試験(英語・国語(現古漢)・※選択教科 数学(数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A・B)・地理・公民(世界史B・日本史B)・小論文・面接)
- 1次:理工学部 学力試験(英語・数学(数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A・B)・理科(物理・科学)・小論文・面接)
- 2次:口述試験及び身体検査
出典:【防衛大学校】
試験科目は人文学部と理工学部、推薦・総合選抜・一般で異なっている為、試験対策もそれぞれ異なります。
【自衛隊採用基準】防衛医科大学校

防衛医科大学に入校するには一般入試しかなく、医学部・看護学科自衛官コースに入校する必要があります。看護技官コースは自衛隊に配属されないので、こちらでは省略させていただきます。
一次次試験の学力試験がに加え、二次試験で小論文、口述試験・身体検査があります。学力試験の内容は択一式と記述式があります。
それでは詳しい受験要項をご紹介していきます。
応募資格
- 《医学科》
- 18歳以上21歳未満の者
- 高卒者(見込含)又は高専3年次修了者(見込含)
- 《看護学科》
- 18歳以上21歳未満の者
- 高卒者(見込含)又は高専3年次修了者(見込含)
【防衛医科大学校】 出典:【防衛医科大学校】
防衛医科大学には推薦もAO入試も無く一般入試のみとなっています。そして一般入試も年に1度しか無いので注意しましょう。
試験科目
- 《医学科》
- 1次:学力試験 択一式:英語・数学・国語(国語総合・現代文B)3教科で90分 記述式:英語100分・国語(国語総合・現代文B)60分・理科(2教科)200分・数学100分
- 2次:口述試験、小論文試験及び身体検査
- 《看護学科》
- 1次:筆記試験 択一式:国語(国語総合※古文・漢文除く)・英語(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ)・数学(数学Ⅰ・数学A)・理科(物理基礎・物理、化学基礎・科学、生物基礎・生物より1科目選択)・小論文
- 2次:口述試験及び身体検査
出典:【防衛医科大学校】
医学部のある大学の中でも偏差値が高く70前後あり、受験するだけでも難しく倍率も20倍程度と高いです。
看護科は医学部に比べれば倍率は低いものの、それでも17倍程度あり、ほぼ毎年募集人員よりも多くの合格者を入校させています。
【自衛隊採用基準】航空学生

航空学生になるには自衛官募集ページや地方協力本部に問い合わせをし、受付・受験する必要があります。
パイロットになるという事で適性試験も厳しいものになりますし、倍率も70倍を超える年もありました。女子での合格はかなり厳しいものになり、190倍を超える事もあります。
航空学生の学生採用要項を詳しくご紹介していきましょう。
応募資格
日本国籍を有する(高卒者(見込含)又は高専3年次修了者)
- 《海上自衛隊航空学生》
- 18歳以上23歳未満の者
- 《航空自衛隊航空学生》
- 18歳以上21歳未満の者
出典:【自衛隊愛媛地方協力本部】
航空学生は海上なら山口県下関市にて4年間の教育・飛行訓練を経てパイロット資格を取得、部隊で約2年間の訓練をし、幹部に任官されます。
航空は山口県防府市にて約2年間の座学の後、約2年間の飛行訓練中心の教育を受けパイロット資格を取得。その後約4ヵ月~1年は機種別に分かれた訓練を受け、各部隊に配属されます。
試験科目
海上自衛隊航空学生と航空自衛隊航空学生の試験は一次と二次は同じですが、三次試験のみそれぞれの試験科目となります。
《海上自衛隊航空学生》《航空自衛隊航空学生》
一次試験
- 筆記試験
- 択一式及び記述式:国語(国語総合・国語表現)・数学(数学Ⅰ・Ⅱ、数学A)・英語(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ、英語表現Ⅰ・Ⅱ)・地理歴史、公民、理科の内1科目(世界史A、日本史A、地理A、現代社会、倫理・政治経済、物理基礎、化学基礎、地学基礎)
- 適性検査
- 判断力・正確性の検査で筆記式
二次試験
1 航空身体検査
身長(158cm以上190cm以下)、胸囲・体重(身長と均衡を保っているもの)、肺活量(男子3,000cc以上、女子2,400cc以上)
血圧(坐位で収縮期血圧140㎜Hg未満100㎜Hg以上、拡張期血圧90㎜Hg未満50㎜Hg以上)
脈拍(安静時100以下(1分間)・視力(両側とも遠距離裸眼視力が0.1以上で矯正視力が1.0以上(ただし、裸眼視力が0.2未満の者にあっては、矯正視力がマイナス6.0ジオプトリーからプラス3.0ジオプトリーを超えない屈折度のレンズによって1.0以上であるもの)、中距離裸眼視力又は矯正視力が0.2以上、近距離裸眼視力又は矯正視力が1.0以上で、近視矯正手術(オルソケラトロジーを含む。)を受けていないこと。)
視器(眼位、眼球運動、視野、調整力、夜間視力、色覚等に異常のないもの)・聴力(オージオメーターによる検査で正常なもの)
歯(歯牙の良好なもの※治療済可)・その他血液検査・尿検査・胸部X線検査等
- 1 身体健全で慢性疾患、感染症に罹患していないもの。また、四肢関節等に異常のないもの
- 2 慢性疾患には次のものも含まれます。
- ⑴ 気管支喘息(12歳までに治癒した小児喘息の既往歴は除く。)
- ⑵ 常時治療を要する又は感染症を伴う重症なアトピー性皮膚炎
- ⑶ 反復する背腰痛症
- ⑷ てんかん、意識障害の既往歴のあるもの(ただし、乳幼児期に限定した熱性けいれん等を除く。)
- ⑸ 過度の肥満症
- ⑹ 慢性副鼻腔炎
- 3 開腹手術の既往歴(ただし、腸管癒着症状を残さない虫垂切除術及び試験開腹を除く。)のないもの
- 4 刺青がないもの・自殺企図の既往歴のないもの・躁うつ病等の精神疾患のないもの又は既往歴のないもの
- 5 操縦士として航空業務に支障のないもの
2 口述試験 個人面接で行います。
3 適性検査 一般に行われている知能検査と性格検査を筆記式で行います。
三次試験
出典:【自衛官募集ホームページ】海上・航空自衛隊校航空学生募集要項
- 海上自衛隊
- 航空身体検査(一部)
- 航空自衛隊
- 1 操縦適性検査
- 2 医学適性検査
海上・航空で飛行する機体の種類や目的が違う為、検査内容もそれぞれ違ってきます。
国家資格取得後に取得できるウイングマークも海上自衛隊は金色、航空自衛隊は銀色で形も異なります。
【自衛隊採用基準】一般幹部候補生学校

一般幹部候補生には大卒程度試験と院卒者試験、歯科、薬剤科の4つの種類があり、それぞれ陸・海・空で学校も変わり試験科目も異なります。
それに加え飛行要員希望者には筆記式の操縦適正検査も行われます。この記事では一般の大卒と院卒をご紹介します。
一次試験では筆記試験、二次試験では小論文・口述試験・身体検査があり、筆記試験の内容は択一式と記述式があります。
応募資格
- 《大卒程度試験》
- 22歳以上26歳未満の者(20歳以上22歳未満の者は大卒(見込含)、修士課程修了者等(見込含)は28歳未満)
- 《院卒者試験》
- 修士課程修了者等(見込含)で、20歳以上28歳未満の者
出典:【自衛官募集ホームページ】一般幹部候補生採用
一般幹部候補生には防衛大・防衛医科大、航空学生や陸曹航空操縦学生課程修了者もいる為、自衛隊の中でも中核を担う人を育成する学校となっています。
試験科目
一次試験・試験科目
区分 形式 内容 摘要 共通 一般教養 択一式 第Ⅰ分野(人文科学、社会科学、自然科学及び英語) 第Ⅱ分野(文章理解、数的推理、判断推理及び資料解釈) 大学教養課程 修 了 程 度 専門 人文科学、社会科学、理・工学のうちから1科目選択(注3) 大卒程度試験 記述式 (注1)(注2) 心理、教育、英語、行政、法律、経済、国際関係、社会、数学、物理、化学、情報工学、電気、電子、機械(造船を含む。)、土木、建築、航空工学、海洋・航海のうちから1科目選択 大学専門課程 修 了 程 度 院卒者試験 (注3) 理・工学 数学、物理、化学、情報工学、電気、電子、機械(造船を含 む。)、土木、建築、航空工学及び海洋・航海のうちから1科目選択 法学 行政、法律、国際関係のうちから1科目選択 注1:院卒者試験と大卒程度試験の併願者については、共通科目に加え、双方の専門(記述式)試験を受験していただきます。
注2:専門(記述式)の採点は、第1次試験合格者について行い、第2次試験の結果とあわせて最終合格の決定に用います。
注3:院卒者試験受験者のうち海上自衛隊希望者は、専門(択一式)の「人文科学」「社会科学」及び専門(記述式)の「法学」は選択 できません。二次試験・試験科目
各陸上・海上・航空自衛隊別に行います。
- 1.小論文試験
- 2.口述試験
- 3.身体検査(飛行要員希望者のみ航空身体検査を実施)
出典:主な身体検査の合格基準三次試験(海上・航空自衛隊の飛行要員のみ)
出典:【自衛官募集ホームページ】一般幹部候補生採用
- 海上自衛隊
- 航空身体検査(一部)
- 航空自衛隊
- 1 操縦適性検査
- 2 医学適性検査
技術幹部候補生になるなら、必ず理・工学を選択しましょう。基本的に大卒警官・消防士くらいのレベルを目標に対策をしておきましょう。
【自衛隊採用基準】陸上自衛隊高等工科学校

高等工科学校生徒になるには推薦と一般、2種類の受験する方法があります。
推薦は一度に筆記試験(5教科・作文・学習度習熟調査)・口述試験・身体検査が行われ、一般入試は一次試験で筆記試験(5教科・作文)、二次試験で口述試験・身体検査が行われます。
それでは詳しい受験要項をご紹介していきましょう。
応募資格
出典:【自衛官募集ホームページ】高等工科学校生徒
- 【推薦】
- 中卒(見込含)17歳未満の男子かつ学校長の推薦必要
- 【一般】
- 中卒(見込含)17歳未満の男子
中学卒業の15歳~17歳までの男子のみで、テレビもスマホ等の携帯端末も禁止の1年間を過ごす事になります。
2年次からは携帯は持たせてもらえます。
試験科目
出典:主な身体検査の合格基準 出典:【自衛官募集ホームページ】高等工科学校生徒
- 【推薦】
- 筆記試験 択一式(国語・社会・数学・理科・英語)・作文(500字程度)・学習度習熟調査・口述試験・身体検査
- 【一般】
- 一次試験 筆記試験 択一式(国語・社会・数学・理科・英語)・作文(500字程度)
- 二次試験 口述試験・身体検査
自衛隊の採用試験の中でも倍率と共に難関といえる工科学校の入試なので、出来れば高レベルの高校入試対策程度の学習をこなしておきましょう。
【自衛隊採用基準】自衛官候補生

自衛官候補生になるには、自衛官候補生試験を受験し、合格する必要があります。
試験は年間通じて数回行われ、一次試験のみで筆記試験・口述試験、適性検査・身体検査があります。
それでは詳しい受験要項をご紹介していきましょう。
応募資格
- 採用予定月の1日現在、18歳以上33歳未満の男女 ※ 32歳の者にあっては、採用予定月の1日から起算して3月に達する日の翌月の末日現在、33歳に達しない者 出典:【自衛官募集ホームページ】自衛官候補生採用
基本的に採用人数は陸上が過半数を持ち、次いで海上・航空となります。
合格後は3ヵ月の自衛官候補生としての教育訓練を受け、各部隊へと配属されていきます。
試験科目
出典:【自衛官募集ホームページ】自衛官候補生採用
- 筆記試験 (国語・数学・社会・作文)
- 口述試験
- 身体検査
- 適性(知能)検査
試験内容的には中学卒業程度の対策で大丈夫です。ですが、軍事・外交などの社会は少し見直ししておいた方が良いでしょう。
【自衛隊採用基準】一般曹候補生

一般曹候補生になるには、年2回ある一般曹候補生試験を受け、合格する必要があります。
試験には一次の筆記試験・適性試験と二次の口述試験・身体検査があり、当年3月高校卒業予定者・中等教育学校卒業予定者は第2回のみ受験が許されています。
では、詳しい受験要項をご紹介していきましょう。
応募資格
- 採用予定月の1日現在、18歳以上33歳未満の者 ※ 32歳の者は、採用予定月の末日現在、33歳に達していない者 出典:【自衛官募集ホームページ】一般曹候補生採用
一般曹候補生の採用予定者は陸上が最も多く、男女比率は陸上が95:5で海上は86:14となっています。航空は男女の区別はありません。
試験科目
- 【一次試験】
- 筆記試験 択一式 国語(国語総合)・数学(数学Ⅰ)・英語(コミュニケーション英語Ⅰ)・作文(700字程度)・適性検査
- 【二次試験】
- 口述試験・身体検査
出典:主な身体検査の合格基準
試験の内容的には高校卒業程度の知識が必要です。自身が無い場合には過去問で対策を取りましょう。
自衛隊になるには?階級や種類で採用の基準も変わる?まとめ
いかがでしたでしょうか?
自衛隊になるには7つの道と陸・海・空に分かれる3種類があり、それぞれの道で階級が変わることが分かっていただけましたか?
階級が変わるとともに、採用の基準が違う事もはっきりと分かっていただけたと思います。
陸・海・空の3種類では扱う銃器や戦車、ヘリコプター等の機体の種類も変わり、覚える事や知識も違います。
自国を守り、海外派遣もし、日本という国の為に働く自衛隊は日本の誇りでもあります。
どうかその気持ちを忘れることなく、自衛隊員としての多岐に渡る活動に従事していってください。
今なら完全無料!年収UPのチャンス!
-
大学・専門学校で手に職を付ける
(高校生向け)スタディサプリ 進路
(社会人向け)スタディサプリ 社会人大学・大学院
-
既卒者向け!20代の就職サポート
マイナビジョブ20's アドバンス -
初めての転職をサポート
マイナビジョブ20's -
年収800万~の求人多数!登録するだけ
リクルートダイレクトスカウト -
転職エージェントによる徹底サポート
doda