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副業弁理士は土日業務がメイン?メリットや仕事内容は?

更新日:2024-02-25

副業弁理士は土日業務がメイン?メリットや仕事内容は?

弁理士や行政書士などの士業は、仕事量が多いイメージですが、資格さえあれば個人で仕事ができるため副業としても注目されています。

しかし、注意点があったり、そもそも弁理士資格を取得する労力に見合った収入が副業で手に入るのか漠然とした不安を抱えている方もいらっしゃいます。

そこでこの記事では、弁理士として副業を行いたいと考えている方向けに、土日に弁理士としての副業が成立するのか、成立するのであれば副業の内容やメリットや注意点などを解説していきます。

興味のある方は是非最後までご覧ください。

土日のみ副業で弁理士として働くことは可能?

結論から言うと、土日のみ副業で弁理士として働くことは可能です。

まず、以下に法律事務所勤務の弁理士の1日のスケジュールを記載します。

時刻 仕事内容
~9:30 出勤
10:00~13:00 メールチェック、特許書類、修正書類の作成
13:00~14:00 昼休憩
14:00~18:30 特許書類の作成(依頼人との相談など)
18:30~ メールチェック、事務作業

弁理士の1日のスケジュールを見てみると、依頼人との相談業務が無ければ、ほとんどの時間を特許書類の作成、拒絶理由書を参考にした特許修正業務などに当てています。

つまり、「弁理士の業務=何かの書類を作成し続けること」だと考えても差し支えありません。

副業で弁理士の仕事を行う場合、土日に自宅で一人で黙々と、上記の表と同じような作業を行うことになります。

それが苦ではないのであれば、副業は十分可能です。

副業弁理士の仕事内容は?土日のみの場合何ができる?

次に土日のみの副業で働く場合、どんな仕事ができるのかをご紹介していきます。

土日のみに限定する場合は、受けることができる案件に限りがありますので、高額な収入は期待できないようです。

副業にお勧めの仕事①:商標登録・調査

弁理士と言えば、依頼人に代わって特許を出願するイメージが強く、報酬単価も高くなっています。

しかし、特許出願には手間と時間がかかるため、副業として土日でしか活動していない弁理士に頼ろうとする人はあまりいません

また、例え案件があったとしても弁理士自身が時間に追われることになり、非常に大変な思いをするでしょう。

そこで、時間的にも案件量的にもお勧めされているのが、商標登録・調査です。

商標登録は弁理士の独占業務の一つで、特許出願に比べて短時間で業務を行うことができます

また、商標調査は個人で商標登録をしたい方に絞って活動すれば、単価は低くなりますが土日のみの活動時間で案件をこなすことができます。

相場としては、1案件5万~8万円程のようです。

副業にお勧めの仕事②:弁理士予備校の講師及び採点者

2つ目にお勧めの仕事は、弁理士予備校のメンターをすることです。

弁理士予備校でもオンライン化が進み、授業は動画で流し、生徒に専属のメンターを付けるような制度のスクールが多く見られます。

メンター制度は成果報酬制度ではなく、時給制度のスクールがほとんどですが、土日の副業で確実に収入を得ることができます。

また、メンターはZOOMなどを利用したオンライン型で仕事ができるため、在宅で副業という条件も満たすことができ、資格があれば採用される可能性も十分あります。

相場としては、時給1,500~2,000円程のようです。

副業にお勧めの仕事③:コンサル業

弁理士のような士業を生業とする方が独立開業した時によく行う業務がコンサル業です。

Youtubeなどが流行り、個人での活動が活性化した現代において、著作権や商標に関してよく分からないから相談したいという方が増えています。

また、零細企業などで大手の弁理士事務所に相談する費用が無いため、気軽に相談したいと考えている場合もあり、こういった個人や零細企業を相手にしたコンサル業は副業として十分成り立つと考えられます。

さらにこういった個人で活動している方や零細企業の場合、自由に動ける弁理士の方が都合が良いこともあり、需要はしっかりとあるようです。

このコンサル業では、相談やアドバイスの時間、契約形態にもよりますが、大体2万~5万円程の収入にはなるようです

副業にお勧めの仕事④:自分でブログを持つ

この副業は確実に報酬に結び付くわけではなく、さらに上記の2つの副業に比べ多大な労力が必要になります。

しかし、広告を付けてアフィリエイト収入を得ることができるようになれば、本業を超える収入を得ることも可能になります。

確実に稼ぎたいという方には向きませんが、文章を書くことが好きな方、得意な方は挑戦するのも良いと考えられます。

副業として弁理士業務を行うメリット

副業として弁理士業務を行うメリット

弁理士の資格は取得難易度が非常に高く、最近では副業として他にもできる仕事があるでしょう。

それでは、あえて副業として弁理士を選択する理由はあるのでしょうか?

副業弁理士になった場合に考えられるメリットについてご紹介していきます。

様子をうかがってから弁理士に転職できる

弁理士を副業にしている方は全員が副業で終わらせているわけではありません。

中には、本業より稼げるようになってから弁理士に転職している方や、初めから転職する気で本業と兼任し始めた方もいらっしゃいます。

士業は年収アップのために独立開業するという風潮があり、弁理士も例外ではありませんがリスクも伴います。

そこで、まず資格を取得してからも副業という形で弁理士業務を行い、経験を積み、ノウハウを学んでから弁理士業務に専念することができるのです。

しかし、このやり方では弁理士の資格取得時期も働いていることになり、また弁理士の副業は時間も必要となるため、プライベートを犠牲にする覚悟が必要です。

いざとなった時の保険になる

近年では終身雇用が続くか分からないという考えから、会社に依存するのではなく個人でスキルを身に着けることを重視する考え方も出てきています。

そんな中、弁理士という仕事は独占業務を持ち資格さえあれば稼ぐことができるため、本業で稼ぐことができなくなった時の保険になるという考えで副業をしている人もいます。

在宅で業務を行うことができる

これまでにご紹介した通り、弁理士の仕事のほとんどは書類を作成することであり、これは在宅で行うことができます。

副業で弁理士をする場合、大きな特許の仕事などを取らないと仮定すると、個人での商標登録などであれば、オンライン上でのやり取りで十分依頼人の相談を受けることが可能です。

単価数万円の仕事を土日に家でPC1台で出来るため、お得な副業だという考えにも納得ができます。

副業弁理士として働く場合の注意点

ここまで、副業弁理士の仕事内容やメリットを解説してきましたが、副業弁理士にデメリットや注意点は無いのでしょうか?

最後に副業で弁理士になった場合のデメリットや注意点についてご紹介いたしますので、しっかりとリスクも理解したうえで副業として働くか、本業に専念するべきか考えるようにしてみてください。

弁理士資格を持っているだけでは仕事がこない?

副業弁理士になって最も困ることは、「弁理士資格を取得したのに仕事が無い」という状態になってしまうことであり、そしてこれは十分あり得る話になっています。

それはなぜかというと、弁理士に必須の書類作成業務において、マニュアル通り書類を作成すれば良いという訳では無いからです。

依頼人が出願する物が毎回違うため、特許出願であれば図面の書き方、ロゴなどの商標登録であれば、事前の調査など実務経験を要求されます。

しかし、副業弁理士ではその実務経験が足りていないと判断され、仕事が回ってこない可能性があるのです。

そういった事態に陥らないために、心配な方はエージェントなどに相談して、手数料を支払ってでも実績ができるまでは仕事をもらうようにしましょう

最近の弁理士は稼ぎが減った?

これは副業弁理士に限らず、本業で弁理士をやっている方にも当てはまることですが、弁理士はここ数年稼ぎが減ったと言われています。

これは、弁理士資格の合格者数が増えたことが関係しており、弁理士が増えれば当然依頼の取り合いになりますから、単価も下がっていきます。

そして副業弁理士はこの影響をさらに受け、依頼の獲得が今より難しくなるのではないかとも言われています。

苦労して弁理士の資格を取得しても、その労力に見合った稼ぎが無ければもったいないですから、弁理士界隈の情勢をよく調べるようにしましょう。

コンフリクトは気にするべき?

弁理士の業務において、よく問題視されるのがコンフリクトです。

これは、特許などを扱う場合に、競合他社から同時に依頼を受けることが倫理的に良くないという問題です。

例えば、車を販売しているA社とB社から同時に特許の依頼を受けたとします。
その場合、特許内容が全く関係ないことだったとしても、依頼したA社やB社から見れば、情報が他社に漏れるかもしれないと不安になるかもしれませんよね。

これが倫理的に良くない、利益相反(コンフリクト)という行為です。

しかし、副業弁理士はコンフリクトについてあまり気にしなくで良いようです。

なぜかというと、副業弁理士が扱う仕事はそこまで競合他社がひしめく大きな市場の依頼ではないでしょうし、このコンフリクトは商標登録においてはあまり問題にならないからです。

どうしても気になる方は、依頼を受けた際に一言断わっておくと良いかもしれません。

自分が本当に弁理士に向いているかよく確かめるべき

弁理士の仕事は「どれだけの書類を作成したか」で収入が決まる、個人プレイの仕事だと言われています。

特に副業弁理士の場合は周りに頼れる人もおらず、分からないことがあっても自分自身でなんとかしなくてはならず多くの副業弁理士はあの手この手で調べ続けるしか無いでしょう。

そういった「分からないことをひたすら調べる」という作業に苦痛を感じる方は弁理士には向いていません

弁理士資格の取得には非常に労力がかかりますので、勉強を始める前に弁理士の業務体系などを調べ自分に合うかどうかをよく考えましょう。

副業弁理士は土日だけで稼げるのか:まとめ

今回この記事では、副業弁理士が土日のみの業務で成り立つのか、成り立つ場合はそのメリットや注意点はあるのかなどについて解説してきました。

弁理士という職業は、書類をひたすら作成するという業務で、それを一人でやり続けることができるなら土日のみの副業で弁理士業務を行うことは可能です。

受けられる仕事としては、一般弁理士のように特許申請をメインにするのではなく、零細企業や個人相手のコンサル業や、商標関係の仕事が多いと考えられています。

注意点としては、近年、弁理士は資格を持っているだけでは信用されないため、実務経験を積んでアピールする必要があるという点です。

時間と労力はかかりますが、副業弁理士になれば1ヶ月数万~数十万の収入を増やすことができるでしょう

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