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海事代理士の仕事とは?「海の法律家」は公務員並みに安定した職種?

更新日:2024-02-17

海事代理士の仕事とは?「海の法律家」は公務員並みに安定した職種?

”海事代理士”とは、船舶免許などの取得や更新の申請代行を行うほか、船舶の登記・登録・検査などの「海事代理士法」という法律に関するスペシャリストのことを指します。
海の安全を守る職業として活躍しており、海で働いている人々へアドバイスをすることもあります。

それでは、海事代理士は公務員として企業に勤務しているのでしょうか?仕事内容の詳細についてもご紹介します!

海事代理士とは?

本日は”海事代理士”という職業についてご紹介します。

海事代理士とは、主な仕事として船舶の登記や登録をしたり、検査申請を請け負う業務に携わっています。
「海事代理士法」という法律についてとても深い知識があることから、『海の法律家』と呼ばれることもあります。

現在、海事代理士の資格を取得している人は全国でも2000人ほどと言われているため、決して多い数ではありません。

それでは、海事代理士の詳細について見ていきましょう!

国家資格を取得する

海事代理士になるには、国家資格である海事代理士試験に合格する必要があります。
その後、地方運輸局に登録をすることで、初めて海事代理士と名乗ることができます。

法律に関する仕事でありながら、海事代理士の試験を受けるに当たっては学歴や年齢が問われることはなく、受験資格がありません。
ただし、罪を犯して刑が執行されてから2年未満の人や未成年者の場合は、試験に合格しても海事代理士になることはできないので注意しましょう。

仕事内容は?

それでは、海事代理士の具体的な仕事内容についてご紹介します。

「海事代理士法」という限定された法律に携わっていますが、仕事はたくさんあるのでしょうか?

船舶の手続きのサポートをする

海事代理士の代表的な仕事は、船舶に関連する申請や届出、登記などの手続きをサポートすることです。

船を新しく造ったり、大きな船の場合は国に登録をしなくてはならない決まりがあります。
さらに、水上バスやモーターボート、遊覧船などの乗り物を安全に操縦するためには免状が必要となるので、専門知識を活かして登録申請などの手続きをするのが海事代理士というわけです。

適切なアドバイスをする

また、海は陸とは違った国際的な条約も多く、たくさんの危険があります。

海事代理士はそれらを踏まえたうえで、しっかりと学んだ「海事代理士法」を用いて、海で働く人々に適切なアドバイスをすることも仕事の一つです。

他にも必要な書類を迅速かつ的確に作成することも、大きな仕事です。

海事代理士だけでやっていける?

海事代理士は国家資格でありながら、公務員のように安定した職種ではないのが現実です。

仕事そのものに限りがあるため、海事代理士だけで食べていけるだけの稼ぎがある人は稀だと言われています。
それでは、どのようにして収入を得ているのでしょうか?

行政書士や司法書士として働く

海事代理士の資格を取得している人は、既に行政書士や司法書士として勤務している人が多いです。
そして、仕事の一環として海事代理士の資格も取得し、業務の幅を広げているということです。

さらに、行政書士や司法書士の資格を持っている人は、海事代理士法なども既に勉強しているため、試験にあまり手間をかけなくても良い部分がメリットとされています。
あまり自分の負担にならずに資格が取れるならば、これほど嬉しいことはないですね。

就職できるのか?

海事代理士として就職を希望する際は、法律関係の手続きを行っている事務所の場合が多いです。

ただ、繰り返しになりますが、海事代理士としてだけで十分な収入が得られる人は本当にごく僅かしかいません。
そのため収入が安定している仕事もしながら、海事代理士の仕事を副業扱いで行なっている人もいます。

企業勤めをするというよりは、企業から仕事を依頼されて書類などの作成を行なっているため、個人事業主に近い形となります。

海事代理士のやりがいは?

では、海事代理士の仕事はどのようなところにやりがいや楽しさがあるのでしょうか。

実際に海事代理士として働いている人は、次のように話しています。

珍しい船に乗れる!

海事代理士になると、日本各地の港に行けることはもちろん、外国の珍しい船や驚くほど大きな船に乗ることができます。
他にも船舶試運転に立ち会うことができるなど、ワクワクするような体験が多いようです。

海事代理士は海が好きな人にとってはたまらない職業であり、好きなものに囲まれて仕事ができるとも言えますね。
そういった仕事は、確かに楽しみながらできることでしょう。

造船業を支える

そして、海事代理士は「造船業を支える」立場でもあります。
海に関する難しい法律を学んでいることで、複雑な手続きなどをスムーズに行うことができます。

多くの船舶が貿易などのために海に出ますが、安全に航海するには海事代理士の力が必要なのです。
これも、大きなやりがいの一つです。

国家資格が一生活かせる

さらに海事代理士の国家資格というのは、一度取得して登録を済ませたあとは一生活用することができます。

就職においても、港湾関連の企業や法律を扱っている事務所などでの勤務を希望する場合、国家資格を持っていることで信頼も得られて有利に働くこともあります。

海事代理士として勤務している人が少ないからこそ、自分の活躍により注目を集めるきっかけとなるかもしれません。

海事代理士についてのまとめ

”海事代理士”という職業は、「海事代理士法」をよくよく勉強しており、船舶に関する様々な手続きのサポートを行ったり、必要な書類を作成することが主な仕事です。
実際に海事代理士として勤務している人の数は、資格を取得して登録している人の数は日本全国でもわずか2000人ほどと言われているので、とても少ないことが実情です。

また、法律に関する国家資格でありながら、公務員のように安定した仕事や収入は見込めない傾向にあります。
そのため、海事代理士の仕事だけで十分な収入を得られている人はごくごく稀で、多くの人は司法書士や行政書士として働いていることが多いです。

ただ、司法書士などは海事代理士が扱う法律についても学んでいるため、仕事の幅を広げるために資格を取得するというパターンが多いのです。

しかし、海事代理士として働くやりがいや楽しさも充分にあり、外国の珍しい船や日常では見ることのないような大きな船に乗ることができます。
日本各地の港にも行けるため、海が大好きな人にとってはおすすめとも言える職業です。

法律の面から海を守る一員となっている海事代理士は、とても素晴らしい職種です。
「海」や「法律」に強い興味のある方は、一度勉強をしてみてはいかがでしょうか。

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