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司法試験の成績通知書はいつ発行される?使い方や再発行が可能かも調査

更新日:2024-03-05

司法試験の成績通知書はいつ発行される?使い方や再発行が可能かも調査

「司法試験と予備試験の成績通知書に違いはあるの?」
「不合格なのに成績通知書が送られてきたけどどうして?」

司法試験や予備試験を受験すると、合格・不合格問わず送付されるのが成績通知書です

司法試験・予備試験の成績通知書は何のために発行されているのか、いつ発行されるのかなど気になることはたくさんあるでしょう。

本記事では成績通知書の発行のタイミング成績通知書の使い方、そして再発行は可能なのかなど、様々な疑問についてまとめて解説していきます。

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司法試験・予備試験の成績通知書とは

司法試験や予備試験における成績通知書とは、名前の通り自身が受験した司法試験・予備試験の成績を把握できる書面です。

司法試験と予備試験では試験形式が異なるため、成績通知書の仕組みも変わってきます。

ここでは司法試験・予備試験の成績通知書の仕組みと違いについて見ていきます。

予備試験の成績通知書

予備試験とは、司法試験を受験するにあたり法科大学院修了程度の知識を確認する試験です。

予備試験に合格すると、法科大学院を修了していない場合にも司法試験の受験資格を得ることができるというメリットがあります。

予備試験では3つの試験それぞれで成績通知書が用意されており、短答式試験・論文式試験の成績通知書では2つの試験の成績が詳しく明記されています
2つの試験が合格点を上回ることで次回試験である口述試験へ進むことができます。

予備試験は各試験が3か月ほど期間が空くため、成績通知書と一緒に次の試験の受験表が同封される点が司法試験との違いです

口述試験が終了すると成績通知が合否を問わず送付され、合格の場合は合格証書も送付されてきます。

司法試験の成績通知書

司法試験の成績通知書は短答式試験の成績通知と論文式試験の成績通知に分かれており、それぞれの科目の得点を確認することができます

司法試験の成績通知書は合格者だけではなく不合格者にも届くため、書面を開封するまで合否が分からないという特徴があります。

また最低合格点となる点数が合わせて記載されているため、合否はもちろん受験者の中での自分がいる位置も分かります

そのため司法試験の成績通知書は全ての成績が可視化される書面といっても過言ではありません。

司法試験の成績通知書は就職活動に使える

司法試験の成績通知書は合格後の就職活動において重要視される書類です。

短答式試験と論文式試験で得点率はどれくらいなのか、合格最低点よりもどれくらい高い点数を取れているかなど成績通知書を使って様々な分析が行われます

特に検察官や裁判官への就職を希望する方は、点数だけではなく全体の順位も意識していかなくてはなりません

司法試験・予備試験の成績通知の違い

  • 予備試験は成績通知書と一緒に次の試験の受験表も同封される
  • 司法試験の成績通知書は以降の就職活動でも使われる重要な書類

成績通知書でわかること

司法試験の成績通知書でわかること

成績通知書は予備試験・司法試験ごとに送付されますが、2つの試験は試験形式や試験科目が異なるため成績通知書でわかる情報は少し変わります

ここからは各試験ごとに成績通知書で分かる内容を詳しくご紹介していきます

予備試験における短答式試験の成績通知書

予備試験における短答式試験の成績通知書は憲法や民法、刑法の得点と合計点、そして順位が記載されます

点数は満点の点数に対して自身の得点が何点だったのか記載されるため、試験で何割得点できたのか一目でわかります

また自身の点数以外にも合格基準点が記載されており、「合格基準点から自分はどれくらい点差が離れているのか」「不合格の場合は合格までどれくらいの点差が必要なのか」という試験の分析としても使えます

司法試験における短答式試験の成績通知書

司法試験における短答式試験の成績通知書には予備試験同様に憲法や民法、刑法それぞれの得点と合計点、そして順位や合格の基準となる合格基準点も記載されます

予備試験との違いは足切り点も記載されるところです
司法試験は各科目の4割を満たない場合は強制的に足切りされるため、成績通知書に最低ライン点として足切り点が記載されます。

予備試験・司法試験における論文式試験の成績通知書

論文式試験の成績通知書は、予備試験・司法試験共に同様の内容です。

成績通知書には憲法および行政法の公法系科目、民法や商法、民事訴訟法の民事系科目、刑法および刑事訴訟法の刑事系科目、そして第1問と第2問から成り立つ選択科目の計4科目の得点が記載されます

また各科目については6段階評価で順位ランクがつくため、受験生の中での自分の立ち位置がわかります

ランク 順位
A 1位~1,000位まで
B 1,001位~1,500位まで
C 1,501位~2,000位まで
D 2,001位~2,500位まで
E 2,500位~
F 不合格

論文式試験の成績通知書には上記の順位ランクと一緒に総合評価として総合得点および順位が記載され、短答式試験同様に合格基準点も記載されます。

予備試験における口述試験の成績通知書

予備試験の口述試験の成績通知書は、総合得点と順位のみが記載されるシンプルな内容です

口述試験は予備試験の最終試験も兼ねているため、合格すれば一緒に合格証書が届きます。

予備試験の合格証書や成績通知書は大手弁護士事務所のインターン応募時に活用できるため、大手の弁護士事務所に就職を希望する方は予備試験の順位や得点も意識する必要があるでしょう。

なお司法試験には口述試験がないため、口述試験の成績通知は予備試験のみ届きます。

成績通知書の順位が大切

予備試験や司法試験に合格することはとても大切ですが、志望する進路によっては試験の点数や全体順位も重要になってきます

成績通知書を見ると、きちんと勉強できていたのかが一目で分かることや合格者の平均点数からその年の予備試験や司法試験の難易度が分かります。

これらの成績通知書の点数や順位は法曹として就職する際に重視されるのです

成績通知書は大手事務所より小規模事務所が重視する

成績通知書の内容を特に気にするのは大手事務所ではなく小規模事務所です。

大手事務所は司法試験の短答式試験の合否が出るまでに内定を出している場合が多く、成績通知書の内容によって内定が覆ることはほぼありません

また司法試験以前にインターンなどを通じて人柄や能力を見ているため、成績通知書ではなく司法試験に合格することが大切になります。

一方、小規模事務所は司法試験の合否が出てから人員募集を行うため、成績通知書の内容がひとつの選考基準となります

内定を司法試験以前に獲得している場合は問題ありませんが、司法試験合格後に所属事務所を探す場合は成績通知書の内容も採用に関わってくることに注意しましょう。

成績通知書の使い方とは?

上記でもご説明した通り、司法試験や予備試験の成績通知書はその後の就職活動に使用したり大手法律事務所のインターンで活用できるなど、様々な使い道があります。

このように司法試験や予備試験の成績通知書は合格時のみ使えると思われがちですが、不合格の場合でも使い道があります

ここでは「合格」と「不合格」の場合に分けて、成績通知書の使い方をご紹介します。

合格の場合

代表的な使い方は就職活動です。

成績通知書には試験の点数が記載されているため自身の能力を確認してもらうのに有効な資料となります。

法律事務所によっては成績通知書の内訳も見られることがあるため、納得のいく就職先に進めるように十分な点数を獲得できるようにしましょう。

なお予備試験の成績通知書はインターン募集などの応募にも利用できるため、予備試験の成績通知書も点数や順位が重要な選考基準となります

不合格の場合

不合格の場合は次年度の試験に向けた自身の成績証明書として活用できます

不合格という結果に至るということは何らかの知識不足や理解不足が考えられるため、自身の苦手箇所をきちんと把握して対策しなければ次年度の試験合格は難しいでしょう

このように、不合格になっても次年度に向けた自分の弱点分析や勉強計画を立てる際に成績通知書は非常に重要な役割を果たします

自身の苦手を分析する資料として非常に有効であるため、持ち帰った答案用紙と共に得点や順位が表示される成績通知書から分析することで、次年度の試験に活かすことができます。


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成績通知書はいつ届く?再発行は可能?

成績通知書が就職活動や来年度の試験の分析に使える重要な書類ということはわかりましたが、成績通知書の届く時期や再発行が可能かどうかは受験生なら誰しもが気になるのではないでしょうか。

ここからは受験生が気になる成績通知書の疑問について解説していきます

予備試験の成績通知書が届くタイミング

予備試験は例年7月に短答式試験、9月に論文式試験、翌年1月に口述試験があります。

合格発表はそれぞれタイミングが異なり、短答式試験は約1カ月後となる8月上旬に合格発表が行われるのに対し、論文式試験は約3カ月後の12月中旬を目途に合格発表が行われ、口述試験に関しては翌年2月の上旬に合格発表が行われます。

成績通知書はそれぞれ「順次」のタイミングで送付されるため、居住地や成績によっても手元に届くタイミングが異なります

目安としては2週間~3週間程度ですが、それ以降も合否の連絡が無い場合には一度確認しておくのが安心です。

司法試験の成績通知書が届くタイミング

司法試験は短答式試験の成績通知書が成績発表から約2週間で手元に届きます

短答式試験に合格した人のみ、論文式試験および短答式試験の総合評価が記載された成績通知書が届きます。

なお途中欠席した場合には成績通知書は送付されないため、注意が必要です。

成績通知書が届かない場合は?

成績通知書が届かない場合は、一度司法試験委員会もしくは近隣の郵便局へ問い合わせてみましょう

住所によっては発送から到着まで約1週間を要する場合があり、期待通りのスケジュールで届かないことがあるためしっかり確認するのがおすすめです。

1週間程度であれば少し待ち、それ以降は必要に応じて問い合わせを行いましょう。

成績通知書の再発行は可能?

予備試験・司法試験ともに成績通知書の再発行はできません

上記でお伝えした通り、成績通知書はその後も活用できる機会があるため紛失しないよう丁寧に管理する必要があります。

合格証明書に関しては司法試験の合格を証明することが必要な場合、法務省に申請することで証明書を得ることが可能です

ただし成績通知書のような細かな成績は記載されていないため、成績通知書のような効力はないと考えてよいでしょう

成績通知書は予備のコピーを取っておいて、原本は厳重に保管しておくことをおすすめします

司法試験・予備試験の成績通知書まとめ

司法試験・予備試験の成績通知書の発行のタイミングや、合格・不合格それぞれの場合の使い方、さらには再発行の可否についてご紹介しました。

合格・不合格を問わず、自身の実力を可視化する書面として成績通知書は非常に重要です
予備試験・司法試験は合否だけではなく内訳の点数が重視される試験だからこそ、十分注意を払って無くさないように心掛けましょう。

気付いた時には遅かったとならないよう、この記事がお役に立てると嬉しいです。

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