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司法試験の六法全書の使い方は?注意点や持ち込みできるのかについて解説

更新日:2024-03-05

司法試験の六法全書の使い方は?注意点や持ち込みできるのかについて解説

「六法全書を覚える量が多いのに、試験日に持ち込めなかったら全部忘れそう…」
「そもそも試験会場に六法全書を持ち込んで良いの?カンニングになるのでは?」

このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

この記事では司法試験や仕事での六法全書の使い方や、司法試験対策に使える六法のご紹介をします。

また、試験日には六法全書は持ち込めるのか、勉強中はどのように六法全書を使用すれば良いのかという疑問にもお答えしているので、ぜひ最後までご覧ください。

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六法全書の用途とは?

六法全書の使い方を知るために内容や用途を解説

六法全書とは日本の法律の中で特に重要とされている以下の6つの法律の条文を記載しているものです。

  • 憲法
  • 民法
  • 刑法
  • 商法
  • 民事訴訟法
  • 刑事訴訟法

六法全書に記載されている法律はどれも重要なものなので、司法試験やその後の弁護士等での業務の中でも頻繁に使用されます

下記で六法が司法試験や弁護士の仕事で、どのように使われているのか解説していきます。

司法試験ではどのように使われる?

司法試験は4日間で実施され、1~3日目は論文式試験・4日目は短答式試験が行われます。

論述式試験の範囲は法律基本7科目と呼ばれている憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法と、選択科目の倒産法・租税法・経済法・知的財産法・労働法・環境法・国際関係法で、試験では専用の六法全書が貸与されます。

短答式試験の範囲は憲法・民法・刑法の3科目で、六法全書は貸与されず、持ち込みもできません。

司法試験の4分の3を占める論文式試験では六法を使って答案を作成していくため、素早く牽引できるか・問題を見た時にどのような条文が適しているかをイメージできるかがカギになります。

司法試験での六法全書の持ち込みまとめ

  • 司法試験は持ち込み不可
  • 論文式試験は持ち込み不可・貸与される六法全書のみ参照可能
  • 短答式試験は持ち込み・貸与ともに不可

六法に含まれない行政法はどうやって対策する?

六法全書は上記で説明した6つの法律だけを収録しているわけではありません。

行政法・不動産登記法・借地借家法など、6つの法律のどれかに関連したり、一見関係なさそうに思えたりする条文も記載されています。

書店等で売っている六法には行政法の条文も収録されているので、行政法も出題範囲である司法試験の対策は十分できるのです。

上記の6つの法律と同じくらい行政法に関して六法を引く機会は多いので、最新版のものであれば法律基本7科目を全てカバーしていると認識しても問題ないでしょう。

行政法について載っている書籍を別途購入する必要はないため、自分が使いやすい六法全書を入手すれば対策できるので安心してください。

六法全書はどのような場面で使われるのか

試験に合格して弁護士や行政書士になった時、実際にどのような場面で六法全書が使われているのか以下にまとめました。

各業種の六法全書の使用方法の比較
職業 使用する目的 使用される場面
弁護士 事案に対して最適な解決方法を導き出す 刑事訴訟、民事訴訟の事案が発生した時
行政書士 生活やビシネスに関する行政上の申請の手続きをする 生活やビジネスに関する法律の相談や調査をする時
税理士 案件のお金の流れがどの税法にあたるかを判別する 個人の脱税や法人の税に不正が発覚した時

このように六法全書は発生した案件がどの法律の条文に該当するかを見つけ出して裁判沙汰にならないように対策防止するためであったり、対人の法律のトラブルを解決したりなど、紛争を未然に防ぐ基準や判断材料として使用します。

六法全書以外で司法試験対策として使える六法4選

前述したように司法試験で六法全書は持ち込む必要はない、または使用できません。

そのため、司法試験の受験生の多くは、六法の中でも特に重要な法律がピックアップされたコンパクトなものを使っています。

それぞれの参考書がどのような用途で使われ、どんな目的で使われるのか以下でまとめているので、これから六法全書を購入する予定の方は参考にしてください。

  • 判例六法Professional
  • ポケット六法
  • デイリー六法
  • 法学六法

判例六法Professional

司法試験のおすすめ六法全書の判例六法

判例六法Professional
価格 6,160円
出版元 有斐閣
ページ数 4,160ページ
購入ページ

判例六法Professionalのオススメポイント

  • 最新の法改正に対応
  • 条文だけではなく、関連した判例も収録
  • 2冊に分かれていて、用途で使い分けができる

判例六法Professionalは条文と判例がセットになっている六法で、条文を調べながら同時に判例の勉強もできるのが強みです。

また判例六法Professionalは2冊に分かれていて、まとめるとかなり分厚いですが、勉強する法律によって六法を切り替えられる点も受験生には嬉しいポイントになっています。

ポケット六法

司法試験のおすすめ六法全書のポケット六法

ポケット六法
価格 2,090円
出版元 有斐閣
ページ数 2,100ページ
購入ページ

ポケット六法のオススメポイント

  • 最新の法改正にも対応
  • 重要法令は大文字・改正条文は太線など、読みやすいレイアウト
  • 司法試験受験生の中でのシェア率が高い

ポケット六法は司法試験受験生の中でも人気のある六法で、司法試験に必要な条文がコンパクトにしっかりまとまっています。

また重要条文や改正された条文は分かりやすく大文字や太字で強調されているため、条文をより探しやすいことが特徴です。

ちなみにポケットには入りません。

デイリー六法

司法試験のおすすめ六法全書のデイリー六法

デイリー六法
価格 2,090円
出版元 三省堂
ページ数 2,000ページ
購入ページ

デイリー六法のオススメポイント

  • 最新の法改正に対応
  • 読みやすいフォント
  • 括弧書きが網掛け表示されているので、効率的に勉強できる

デイリー六法はポケット六法同様に司法試験に必要な条文がコンパクトにまとまっている人気の六法です。

デイリー六法は利用者からフォントや網掛け表示がわかりやすくて他の書籍よりも使いやすいということで愛用者が多くて人気があります

特にこだわりがない方はポケット六法かデイリー六法を書店等で見てみて、使いやすい方を選ぶと良いでしょう

法学六法

司法試験のおすすめ六法全書の法学六法

法学六法
価格 1,210円
出版元 信山社
ページ数 650ページ
購入ページ

法学六法のオススメポイント

  • 最新の法改正に対応
  • 当記事で紹介した4冊の中で唯一の横書き
  • コンパクトで軽く、持ち運びに最適

法学六法は他の3冊よりも持ち運びに適した六法全書で、サブ六法として購入される方も多いです

また横書きで条文が書かれているところも特徴で、縦書きが読みづらいと感じる方には最適の1冊となっています。

値段もかなりお手頃なので、とりあえず1冊手元に置いておきたいという方にもオススメできる六法です。

アガルートのフルカラーテキストで試験対策しよう

六法全書を読んでも分からない方はアガルートのフルカラーテキストで司法試験対策をしよう

引用:アガルート公式サイト

市販の六法を読んでもピンと来ない・・・という場合は、アガルートの利用を検討しましょう。

アガルートではフルカラーの見やすいテキストを使うため、内容がイメージしやすくて頭に入ってきやすいと評判です。

また、テキストはすべて実際に司法試験に合格したプロの講師が監修したものですので、受講者を合格に導くための最適解が詰まっています。

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司法試験の六法全書の使い方

司法試験は実際に過去に起こった判例や現在取り扱われている民事・刑事訴訟の問題に対して、当てはまる法律の条文を参考に答案を作成します。

司法試験は短時間で論文を作成することがメインとなるため、六法全書から正しい条文を牽引する時間をどれだけ短縮できるかが司法試験合格のカギといっても過言ではありません。

ここでは司法試験に向けた正しい六法の使い方や、試験本番でどのように六法を活用すれば良いかについて解説していきます。

司法試験中の六法全書の使い方

上述した通り、司法試験では六法全書やポケット六法のような私用六法の持ち込みはできません。

論文式の司法試験当日は六法全書を持ち込めない代わりに司法試験用法文という六法が用意されており、試験中はこちらを使用して答案を作成していきます。

司法試験用法文の使い方において重要なことは、いかに民事・刑事訴訟の問題に関連する条文を的確に索引することができるかです。

司法試験中の六法全書の効率の良い使い方・法令全体の条文の構造を把握する

・六法の目次を活用して索引する

・基本的な六法の条文の適用場面、要件、効果を掴む

司法試験の受験者の多くは条文を全て丸暗記しているわけではなく、判例を読んでから「この条文が適用できそうだな」と予想を立てておき、目次を確認して該当する条文を索引します。

そのため、条文を覚える必要はないものの、問題からある程度使えそうな条文を絞れるトレーニングをしておくと良いでしょう。

索引した条文から司法試験の問題の事案に対して適用場面・要件・効果を解答します。

答案を作成する時間はあまり多くないため、六法全書を使って条文を牽引する作業はできるだけ時間をかけずに迅速に行う必要があります。

司法試験当日までに六法全書でその流れを繰り返して練習することで、法令と条文が六法全書のどのあたりに記載されているのかを把握することができるようになるでしょう。

司法試験勉強中の六法全書の使い方

では司法試験の本番に向けて勉強をする際に、どのように六法全書を使うと効率よく勉強できるのか、大事なポイントをまとめました。

司法試験を勉強するときの六法全書の使い方・常に条文を読む

・過去問の反復を徹底する

・法的三段用法から問題の結論を導く

六法全書はコンパクトにまとまっているものでも2,000ページ以上あるため、逐一条文を探していては司法試験本番で時間が足りません。

そのため勉強中は六法から条文を牽引しながら過去問を解いてみたり、判例から条文を予想してから六法を使って牽引したりするなど、六法全書を常に使用しながら勉強していくことが重要です。

六法はページ数も多くて毎回牽引するのはかなり大変な作業になりますが、「六法を使って条文を牽引する」という行為がそのまま司法試験での対策にも繋がるのです。

六法全書を使って勉強していくと、判例を見ずとも条文だけで答案が作成できるようになるため、慣れれば試験本番もスムーズに答案作成ができるでしょう。

また司法試験の問題の論文記述式では、「大前提(=法解釈)」に「小前提(=事実認定)」を当てはめて結論を導くという法的三段活用を使って解答することが大切になるので、意識して勉強することをおすすめします。

司法試験の勉強中に六法全書を使う際の注意点

司法試験では最新の法令を使って試験が行われるため、改正前の条文を使って答案を作成しても得点にはなりません。

司法試験受験生は法改正には人一倍敏感に対応していく必要があります。

ここでは司法試験の勉強中に六法を使う際の注意点をまとめています。

法改正の公布・施行に注意

司法試験では令和4年1月1日現在において、既に公布され、試験日以前に施行されている法令・条文を使って答案を作成します。

公布とは法令や条例を公に示すことを指しており、「今後この法律はこのように変更されます」と国民に伝えることを指します。

公布された時点ではまだ法律は変更されていない点に注意してください。

また施行とは公布した法令や条例の効力を発生させることを指しており、施行が行われた日から法律は改正されます。

そのため、司法試験は試験日までに法改正が施行されているものが出題範囲となるのです。

「すでに公布はされているものの、まだ施行はされていない」という法令は、改正前の条文が試験範囲となるため注意しましょう。

六法は毎年最新版に買い替えよう

法令や条例はこまめに改正されるため、去年購入した六法全書を今年の司法試験にも使うという行為は失点する恐れがあり非常に危険です。

前年度の六法は比較的安価で購入できることから「1年前くらいなら…」とつい手を伸ばしてしまいがちですが、六法は毎年最新版のものに買い替えてください。

上記でご紹介している4冊の六法は全て最新の法改正にも対応しているので、最新の六法をお探しの方はぜひ参考にしましょう。

アガルートで司法試験を網羅的に攻略しよう

六法全書を読んでも分からない方はアガルートのフルカラーテキストで司法試験対策をしよう

引用:アガルート公式サイト

司法試験攻略に六法全書は欠かせませんが、他の書籍も試験突破には攻略する必要があります。

特に判例集と論証集は六法全書と並ぶくらい重要になりますが、これらを使いこなすにはコツがいるでしょう。

効率的に使い方を学んで実際に試験に役立てるには、通信講座のアガルートアカデミーの利用をおすすめします。

アガルートの司法試験対策講座である「司法試験最短合格カリキュラム」では、判例百選や論証集の使い方に特化した講座を展開しているので、試験で使える対策法をマスターできます。

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司法試験の六法全書まとめ

ここまで司法試験や仕事での六法全書の使い方や六法の使い方についてご紹介してきました。

重要なポイントをもう一度おさらいしていきます。

六法全書のまとめ・司法試験では六法の持ち込みは禁止

・司法試験中は判例なしの司法試験用法文(六法)を使用する

・六法全書を暗記する必要はない

・司法試験では六法から素早く条文を牽引できる練習が効果的

・六法は毎年買い替える

六法全書を使いこなすのは難しいかと思いますが、使い方が分かると司法試験の問題で条文を索引する時間を短縮でき、判例を見なくても条文を予想することができます。

六法の中身を丸暗記する必要はないので、使い方をマスターして司法試験本番でスムーズに答案作成ができるように練習しましょう!

また法律はこまめに改正されるので、その都度新しい六法を買い替えることも重要です。

ぜひ六法全書を使いこなせるようにして司法試験に挑みましょう!

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