司法試験は数ある国家資格の中でも難易度が非常に高い資格となっています。
司法試験は受験する科目数や多く、それに伴って配点や採点方法、合格基準も複雑になります。
受験生にとって司法試験の合格を勝ち取るために配点や採点方法を理解することは重要になってきます。
今回は司法試験の配点や採点方法、足切りなどについて詳しく紹介していくので司法試験の受験を考えている方は参考にしてみて下さい。
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目次
司法試験の配点と採点方法は?

司法試験における配点と採点はどのようになっているのでしょうか。
「短答式試験」と「論文式試験」の配点と採点方法についてまとめました。
短答式と論文式では配点や採点の仕方が、大きく変わってくるので注意しましょう。
短答式試験の配点と採点方法
司法試験の短答式試験の科目は民法・憲法・刑法の3教科となっています。
民法は75点満点となっており、民法と憲法はそれぞれ50点満点となっているようです。
採点方法としては短答式試験は選択肢を問題からマークシートに記入する形式となっているので、採点の基準などはありません。
論文式試験の配点と採点方法
論文式試験の科目は短答式試験よりも科目数も増えて憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・選択科目の8科目となってます。
論文式試験の配点は、民事系科目が各300点、公法系・刑事系科目が200点、選択科目が100点の合計1400点満点です。
採点方法は一人の答案につき複数人の採点者によって採点され、出た得点を算式して得点を出します。
採点をする時に事例解析能力,論理的思考力,法解釈・適用能力等を基本として、全体的な論理的構成力,文書表現力等を総合的に採点者は評価します。
司法試験の部分点はある?
司法試験の採点には部分点が存在します。
基本的に完答して始めて点数を貰えることが多いですが、一部の問題は1ミスまで点数が貰える問題もあるようです。
司法試験において数点の差が合否を分けることがあるので、最後まで諦めずに解くことが重要になってきます。
司法試験の出題数と試験時間は?

司法試験の配点を学んだところで、続いては出題数と試験時間をご紹介いたします。
時間管理のコツも調査しましたので、ぜひ本番のイメージをしやすくするためにもぜひご覧ください!
短答式試験の出題数と試験時間
まずは短答式試験の出題数と試験時間をまとめてご紹介します!
科目名 | 出題数 | 試験時間 |
---|---|---|
民法 | 30~38問 | 75分 |
憲法 | 20~25問 | 50分 |
刑法 | 50問 | 20~25分 |
論文式試験の合計点1,400点と比べて短答式試験の合計点175点は微々たるものかもしれませんが、短答式試験は非常に重要です。
そもそもこの試験に合格しないと論文式試験の採点を受けられないため、限られた試験時間の中で回答しきる正確な知識が求められます。
司法試験に備えて効率よく勉強を進める必要があることから、最近では通信講座を利用する方も増加しているようです。
論文式試験の出題数と試験時間
続いては、論文式試験の出題数と試験時間を調査しました!
科目群 | 出題数 | 試験時間 |
---|---|---|
公法系 | 2問(憲法、行政法) | 4時間 |
民事系 | 3問(民法、商法、民事訴訟法) | 6時間 |
刑事系 | 2問(刑法、刑事訴訟法) | 4時間 |
選択科目 | 2問 | 3時間 |
配点が大きいことからも想像できますが、かなりの問題数を限られた時間の中で正確に回答する必要があります。
また各科目ごとの特徴などもしっかりと抑えながら対策を考える必要があるため、短答式試験とかなりボリュームが異なるのは本当です。
当サイトで論文式試験を詳細に調査した記事もアップしておりますので、ぜひご覧ください!
司法試験論文式試験のすゝめ
かなり厳しいように見える司法試験の論文式試験で、具体的に注意すべきポイントはあるのでしょうか。
回答の骨組みを組む上で欠かせない「~とする」といった誘導を見逃さないようにするのは非常に重要です。
また検討すべき点をしっかりとリスト化し、できるだけ枚数を埋める思考が大事になってきます、
判例などを正確に暗記し、自信が持てる回答の準備を怠らないようにしましょう!
司法試験の選択科目は?

論文式試験で回答が必要になる「選択科目」について、対象となる科目などを知らない方もいるのではないでしょうか。
そこでこちらでは選択科目の詳細やおすすめの科目などをまとめてご紹介します!
選択科目は8科目
司法試験の論文式試験における選択科目は8つ存在しており、詳細は以下の通りです。
・倒産法
・租税法
・労働法
・経済法
・知的財産法
・環境法
・国際関係法(公法系)
・国際関係法(私法系)
選択科目を選ぶ基準としては興味の有無や勉強のしやすさで考えてみるといいでしょう。
また将来性があるかどうかも大事なポイントで、自分の専門性のスタートでもあるため慎重に決めるのをおすすめします。
選択科目について詳しく調査した記事も投稿しておりますので、是非ご覧ください!
合格率が高い選択科目TOP3
選択科目の中でも合格率が高い科目が存在しており、下記の3つが代表的です。
選択科目 | 受験者割合 | 合格率 |
---|---|---|
倒産法 | 14.22% | 42.6% |
労働法 | 32.02% | 45.1% |
経済法 | 19.49% | 43.3% |
引用:法務省
この理由としては判例や基本書といった勉強のしやすさが影響しており、受験者数も多いことで充実した教材を用いて勉強することができます。
受験者間同士の情報交換も活発に行われており、また時代のニーズに合った領域であることも人気の理由でしょう。
もし選択科目で迷っている方であれば、基本的にこの3つを選んでおけば大丈夫そうです。
おすすめできない選択科目はある?
一方でおすすめできない選択科目も存在します。
それは国際関係法(公法系/私法系)であり、受験者や合格数は例年最下位です。
まずニーズが少ないため受験者割合が低く、それ故に教材が揃わないというループに陥っています。
自分の目標とする専門分野でない限り、上記の選択科目は選ばない方が無難でしょう。
司法試験の合格点は?

司法試験ではどれくらい点数を取れば合格出来るのでしょうか。
短答式と論文式試験の合格最低得点の推移を紹介します。
短答式試験の合格点
短答式試験では定められた合格点数は無く、年によって合格の基準点は変わってきます。
以下が過去4年の合格点数です。
短答式試験 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 |
---|---|---|---|---|
合格最低点 | 126.4点 | 118.1点 | 129.3点 | 128.1点 |
毎年合格点は変動していますが、基本的に110後半から120前半当たりが目安になっていますね。
短答式試験の満点は175点なので、得点率は約7割程となっています。
論文式試験の合格点
論文式試験も短答式試験と同様に決まった合格点は無く、年によって変わります。
論文式試験では合格最低得点が明らかにされていませんが、近年は総合820点前後で合格基準が推移しています。
もし、合格最低点が820点であれば得点率は6割程となっています。
司法試験に足切りはある?

足切りは試験での点数が一定の水準に達していないものを切り捨てることで、主に入学試験でなどで行われていますが司法試験ではどうなのでしょうか。
司法試験での足切りについて詳しく紹介します。
結論から言うと司法試験には足切りが存在し、受験の各科目の足切りのラインを一科目でも下回った場合不合格となってしまいます。
司法試験では一教科でも苦手で足切り点に届かない科目があると、他の教科がどんなに点数が高くても合格することは出来ず、非常にシビアな内容となっています。
短答式試験の足切りは?
短答式試における足切りは、各科目の満点の40%です。
言い換えれば、民法は30点、憲法と刑法は20点が足切り、最低ラインとなります。
前述しましたが、一科目でも40%、最低ラインを下回ると不合格になってしまいます。
論文式試験の足切りは?
論文式試験の足切りは短答式試験と違って各科目の25%以下が足切り、最低ラインとなります。
科目 | 満点 | 足切り点 |
---|---|---|
民事系 | 300点 | 75点 |
公法系 | 200点 | 50点 |
刑事系 | 200点 | 50点 |
選択問題 | 100点 | 25点 |
各科目で足切り点数が変わってきますが、満点の25%というのは共通しています。
過去の試験の足切りの人数は?
先程が足切りの基準について紹介しましたが、現在にいたるまで足切りされた人数はどうなっているのでしょうか。
過去5年間の足切りの人数をまとめました。
年度 | 足切り人数 | 足切り率 | |||
---|---|---|---|---|---|
合計 | 公法 | 民事 | 刑事 | ||
2020 | 640 | 47 | 435 | 376 | 17.5% |
2019 | 488 | 180 | 82 | 368 | 11.0% |
2018 | 485 | 94 | 375 | 159 | 9.3% |
2017 | 510 | 222 | 303 | 193 | 8.6% |
2016 | 633 | 162 | 423 | 324 | 8.3% |
上記を見て分かる通り、決して少なく無い人数が足切りされていることが分かります。
司法試験ではどれか一教科でも足切りのラインを下回ると不合格になる試験でかなり厳しい内容となっています。
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司法試験では足切りに引っかからないように全科目の対策が重要になってきます。
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最後に、アガルートの司法試験対策講座と、これから予備試験合格を目指す方向けのカリキュラムを紹介します。
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司法試験の配点や採点方法、足切りについて詳しく紹介してきました。
短答式試験と論文式試験で配点や採点方法が大きく変わってくるので注意しましょう。
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