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危険物取扱者の資格試験の難易度・合格率は?

更新日:2019-05-06

危険物取扱者の資格試験の難易度・合格率は?

皆さん危険物取扱者という資格をご存知でしょうか?耳にしたことはあっても実際この危険物取扱者という資格がどんな資格はあまり知らない方が多いのではないかと思います。

そこで今回はこの危険物取扱者という資格について試験の難易度や合格率から受講を義務付けられてる講習の存在まで詳しくお伝えしたいと思います。

危険物取扱者ってどんな資格?

危険

危険物取扱者はどの様な資格か説明してくださいと言われてその場ですぐに説明できる人は少ないのではないでしょうか?
そこでここではこの危険物取扱者という資格が一体どんな資格なのかを重点的にお伝えしたいと思います。

危険物って何?

危険物取扱者という資格について話す前に、危険物とは一体何のことを指すのかという事についてご説明したいと思います。
危険物というのは日本では消防法の第3章に明記されているものと毒物及び劇物取締法に明記されているものがありますが、この危険物取扱者という資格で主に指すのは前者の消防法に明記されているものです。

では具体的に一体どんなものを指すのかと言うとガソリン硫黄などがこの危険物に当たります。

危険物取扱者という資格

ここからは本格的に危険物取扱者という資格について詳しくお伝えしていきたいと思います。危険物取扱者という資格は上記に書いた危険物を安全に取り扱うために設けられた国家資格です。
国家資格という事は危険物を取り扱う現場ではこの資格を持った人が誰かしらいなくてはなりません。

例を挙げるとすれば、ガソリンスタンドなどです。このような場所では危険物取扱者が危険物の使用・管理・保存・監視などを行わなければなりません。
つまり、この危険物取扱者という資格はとても実用的な資格と言えるでしょう。

危険物取扱者試験とは

ここからはその危険物取扱者という資格をとるには一体どうすればいいのかをお伝えしたいと思います。危険物取扱者は甲種乙種丙種の3つに分かれています。

今回はこの3つに分けてそれぞれの試験の難易度合格率また試験を受けるための条件など詳しくお伝えしていきたいと思います。

甲種危険物取扱者

この甲種危険物取扱者は危険物取扱者試験の中で一番難易度が高く、受験資格も非常に厳しいものとなっております。

この甲種危険物取扱者試験に合格すると全ての種類の危険物について取り扱いと立会いができるようになります。つまりこの資格を取れば、様々な場所で働くことが出来るようになります。

甲種危険物取扱者試験の受験資格

甲種危険物取扱者試験の受験資格は今からお伝えする4つの条件のいずれかに該当していれば与えられます。

1つ目は大学や専門学校で化学に関する学科等を修めて学校を卒業した人、
2つ目は大学などで化学に関する授業科目を15単位以上修得した人です。

そして3つ目は化学に関する修士・博士の学位を持っている人、
4つ目は乙種危険物取扱者免状を有していて、2年以上の実務経験がある人、若しくは右記の4つの免状がある人です。(乙類第1類または乙類第6類)・(乙類第2類または乙類第4類)・(乙類第3類)・(乙類第5類)です。

皆さんが余程化学の分野に邁進していない限り、多くの人は4つ目の条件を適応してくると思います。乙種危険物取扱者免状とは後述する乙種危険物取扱者試験に合格した人に与えられるものです。

甲種危険物取扱者試験の試験内容

甲種危険物取扱者試験の試験内容は大きく分けて3つにすることが出来ます。その3つとは危険物に関する法令物理と化学危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法です。

危険物に関する法令というのは、危険物の法的な分類などがこれに当たります。問題は全て5択の選択問題で危険物に関する法令が15問、物理と化学が10問、危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法が20問です。

甲種危険物取扱者試験の難易度と合格率

危険物取扱者試験の中で1番難しいと言われる甲種危険物取扱者試験。どのくらい難しいのか皆さん気になっていると思います。
先程もお伝えした通り、甲種危険物取扱者試験は3つの分野に分かれています。その中で1番難しいのは物理と化学です。
暗記だけでは足らず、高校生レベルの物理と化学は勿論、複雑な計算なども理解している必要があります。

危険物に関する法令や危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法は乙種危険物取扱者試験などに比べると暗記しなければいけない量は増えますが、暗記するものの難易度は乙種とあまり変わりはないので、そこまで難易度が高いとは言えないでしょう。

しかしそれでも危険物取扱者試験の中では1番難しいことに変わりはなく、合格率も危険物取扱者試験の中では圧倒的に低い30%となっています。

乙種危険物取扱者

この乙種危険物取扱者試験が危険物取扱者試験の中では最も一般的なものとなります。後述にある乙種4種は重要が多いことから圧倒的な人気を誇り、受験者数も他の試験の10倍と圧倒的に多いです。
また一定の条件を満たせば、一部の試験を免除できるシステムもあります。

乙種危険物取扱者試験

次に最も一般的な乙種危険物取扱者試験についてご説明したいと思います。この乙種危険物取扱者試験は全部で6種類に分かれています。
その6種類は乙種1類から乙種6類という風に呼ばれています。

>乙種1種酸化性固体と呼ばれるもので酸化剤としてマッチに使用されたり、漂白剤の製造などに用いられる塩素酸カリウムなどがこれに当たります。
乙種2種可燃性固体と呼ばれるもので合成繊維や医療品として使用される硫酸の原材料である硫黄などがこれに当たります。
乙種3種自然発火性物質及び禁水性物質と呼ばれるものです。これには携帯電話のバッテリーとして用いられるリチウムなどが当たります。

乙種4種引火性液体でガソリンなどが当てはまります。
乙種5種自己反応性物質で爆薬や狭心症治療薬として使用されるニトログリセリンなどが当たります。
乙種6種酸化性液体を指し、製紙の際のパルプ漂白や半導体の洗浄に利用される過酸化水素がこれに当たります。

乙種危険物取扱者試験の受験資格

乙種危険物取扱者試験には甲種危険物取扱者試験のように受験資格はありません。
つまり誰でも受けれるという事で、甲種危険物取扱者試験に比べて門戸が大きく開かれています。

乙種危険物取扱者試験の試験内容

乙種危険物取扱者試験の試験内容は甲種危険物取扱者試験の試験内容とあまり違いはありません。唯一の違いは危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法が20問ではな10問であるという点です。

また前述した通り、乙種危険物取扱者試験には一部の試験が免除されるシステムがあります。
具体的に申しますと、あなたが乙種1類の試験を受けようとしていてあなたが既に乙種2類の免状を持っていた場合、危険物に関する法令・物理と化学は全て免除されます。ということは、危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法だけ受験すればいいのです。

ですので乙種1類から乙種6類のうち、どれか一つでも持っていれば、その後に他の乙種の試験を受ける時は危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法だけ受験すればいいのです。
また乙種1類乙種5類に関していえば、火薬類免状を有している人は、物理と化学と危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法が一部免除されます。

そして火薬類免状を有していて、乙種危険物取扱者免状を有している人は、乙種1類と乙種5類については危険物に関する法令・物理と化学は全て免除され、さらに危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法も一部免除されます。

乙種危険物取扱者試験の難易度と合格率

最初に言ってしまうと、乙種危険物取扱者試験の難易度は正直そこまで高くありません。
甲種危険物取扱者試験と違って分野も6つに分かれていることで細分化されているので、そこまで暗記量も多くなく、物理と化学に関しても計算問題というよりは暗記系の分野が多いので数学や理系を苦手とする人にとってもそこまで難しいと思うような問題ではないと思います。

合格率としては4類を除く他の5つは60%越えととても高いです。4類は合格率30%となっていますが、その理由としては4類の重要が大きい分、学生も積極的に受けますが、その学生たちが記念受験のようにあまり勉強せずに受験するためと考えられます。なので難易度としては他の乙種と大差ないと思います。

丙種危険物取扱者試験

丙種危険物取扱者は危険物取扱者の中で1番人気のある乙種4類の一部を取り扱うことが出来ます。しかし、甲種危険物取扱者と乙種危険物取扱者と圧倒的に違うのは立ち合いが出来るかどうかです。

立ち合いとは危険物取扱者免状を持ってない人が危険物を取り扱う場合、甲種危険物取扱者免状若しくは乙種危険物取扱者免状を持つ人物が立ち会えば、危険物を取り扱うことが出来るというものです。

身近な例で言うと、ガソリンスタンドのセルフサービスが挙げられます。このセルフサービスは甲種危険物取扱者免状若しくは乙種危険物取扱者免状を持つ店員がその場に居合わせることでセルフサービスを可能にしています。丙種危険物取扱者はこの立ち合いが出来ないという事であまり需要が高くありません。丙種にも受験資格はありません。

丙種危険物取扱者試験内容と難易度・合格率

丙種危険物取扱者試験の試験内容は乙種4類の下位互換のようなものです。
単純に乙種4類よりも範囲が狭まっており、問題数も危険物に関する法令が15問から10問、物理と化学も10問から5問へと減っていることから難易度も低いと言えるでしょう。
合格率も50%を超えています。

危険物取扱者講習

危険物取扱者講習には2種類あります。それは<危険物取扱者免状をもらう前にやる講習と危険物取扱者免状をもらった後にやる講習です。
今回はこの2つの講習について詳しくご説明したいと思います。

危険物取扱者試験受験準備講習会

危険物取扱者免状をもらう前にやる講習を危険物取扱者試験受験準備講習会といいます。この講習は全くもって強制ではなく、いうなれば、短期集中の塾のようなものです。
消防試験研究センターによって行われているこの講習は2日間に渡って行われています。

この講習では前述した3つの範囲についてテキストを用いながら分かりやすく教えてくれます。独学で合格するのが難しいなあと感じた方はぜひこの講習を受けてみてはいかがでしょうか?

危険物取扱者保安講習

危険物取扱者免状をもらった後にやる講習は危険物取扱者保安講習と呼ばれています。
この講習はどんなものかと言うと危険物取扱者免状を有していて、さらに危険物を取り扱う現場に従事している人はこの危険物取扱者保安講習を一定期間内に受ける義務があります。

危険物取扱者免状を有しているが、危険物を取り扱う現場に従事していないという人は別に受けなくても構いません。
この講習では危険物関係法令に関する事と危険物の火災予防に関する事について教わります。この講習は危険物取扱者免状を取得してから1年以内、それ以降は3年ごとに受講しなくてはいけません。

危険物取扱者が活かせる仕事

作業員

現在危険物取扱者が活かせる仕事は日本に多数あります。危険物取扱者は様々な業種で重宝されています。
その需要が急激に減っていくことは考えられず、これからも安定が見込まれる資格のひとつと言えるでしょう。
様々な業種で重宝されている危険物取扱者。今回はその一例をご紹介していきたいと思います。

ガソリンスタンド

危険物取扱者の代表格と言えば、このガソリンスタンドでしょう。ガソリンスタンドでの重要があまりに大きいため、危険物取扱者試験の中でガソリンの取り扱いに関する乙種4類だけ受験者数が30万人近くいます。

その結果、国家資格の中でも有数の人気資格となっています。ここからもわかるようにガソリンスタンドにおける危険物取扱者の需要はとても高いです。

化学工場・鉄鋼工場

化学工場鉄鋼工場などの工場などでも危険物取扱者は活躍しています。
これらの工場では危険物に指定されている物質を使用していることがほとんどなので危険物取扱者に対する需要はとても高いです。

また給与とは別に危険物取扱者の資格に対する特別手当も出るので、給料も一般の職種よりも高いのが特徴です。

ビルのメンテナンス

皆さん意外に思われるかもしれませんが、ビルのメンテナンスでも危険物取扱者は活躍しています。
一般的には認知されエイませんが、ビルのメンテナンスでは危険物取扱者の資格が欠かせません。

なぜかと言うと、この危険物取扱者の資格を持っていないと近づくことのできない現場があるからです。
なのでビルのメンテナンスの仕事に就いているほとんど人がこの危険物取扱者の資格を有しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?この危険物取扱者という資格は取ることが出来れば、すぐ仕事につなげることが出来る資格です。

難易度もそこまで高くなく、合格率も低くないので独学で十分合格を狙える資格だと思います。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?