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高校教員の初任給・給料・年収は平均いくら?公立と私立の違いや給料内訳・年齢による推移を解説

更新日:2024-04-16

高校教員の初任給・給料・年収は平均いくら?公立と私立の違いや給料内訳・年齢による推移を解説

学校の先生になるには、難易度が高いことで知られる教員採用試験に合格しなければなりません。

教員の中でも、とくに高校教員は小学校や中学校の教員になるよりもさらに難しいとされています。

ただ勉強を教えるだけでなく、高校生は人生を決めるための進路も考えなくてはならないため、高校教員の責任も重大です。

そんな高校教員ですが、給料はどれくらい支給されるのでしょうか。

この記事では、高校教員の初任給・給料・年収目安について、公立・私立それぞれのケースを紹介します。また、高校教員になる方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

    この記事でわかること

  • 公立高校教員の年収・給料の目安
  • 私立高校教員の年収・給料の目安
  • 高校教員になる方法
  • 高校教員の仕事内容

教師になるには資格が必須!教師になるための進路・大学・勉強とは?

公立高校教員の年収・給料

高校教員の年収は、基本的には年功序列となっています。

地方の高校で働いている高校教員は地方公務員であり、各地方自治体の給与体系に合わせた額が支給されます。

年収も勤務の年数が上がれば自然と増えていき、40歳を超える頃には大体の人が700万円以上を得ています。

20代など若い世代の教員の年収は、およそ350〜400万円ほどであり、一般企業に勤めるサラリーマンと同じ程度と言えます。

さらに教頭や校長まで昇進すると、最大で800〜1,000万円ほどの年収になるなど、かなりの高収入になることもあります。

さらに福利厚生も充実しており、ボーナスもしっかりと支給されます。

月収は平均約45万円

高校教員のお給料は、月給にして平均がおよそ45万円ほどとされています。

新人の高校教員の場合、初任給はおよそ20万円ほどとされているため、スタートは少なく感じるかもしれません。

しかし、教員としての経験を重ね、勤務年数も長くなれば年収も上がるので、初任給の額が低いと悲観することもないでしょう。

残業手当・休日出勤手当の支給はない

注意が必要な点として、高校教員には残業手当や休日出勤手当というものは支給されません。

そのため、部活の顧問を担当している教員の場合は、平日の放課後などではお給料が支払われません。

土日や祝日であれば1,200円ほどが支給されますが、休日も働いてお給料を得ようと考えている場合は十分な稼ぎになるとは言えません。

部活の顧問になる場合は、生徒と大会出場を目指したり、技術の向上を図ったりと、お金以外の価値あるものを得られる機会だと言えますね。

「女性教員は給与が低い」は事実ではない

東京都の場合、毎月の給与平均は男性教員が月におよそ40万円の月収、女性教員は5万円低いおよそ35万円の月給になっています。

これは、管理職として務めている女性が男性よりも少ないからであり、女性だからといって給与のベースが低いということではありません。

小中高の大体に当てはまりますが、女性が校長を務めているという学校はかなり少ない傾向にあります。

校長などは一般の教職員と比較するとお給料が高いので、比率が低い分、平均収入の金額にも違いが出てくるということです。

ただし、近年では女性の管理職も増えてきており、男女の平均給与差も解消の方向に進むと考えられています。

私立の高校教員の年収・給料

公立高校と私立高校に勤務する教員の年収は、実はそれほど差がないとされています。

高校教員全体の平均年収はおよそ700万円ほどと前述しましたが、私立高校に勤める年収は、それよりも10万円〜20万円ほど高いくらいにとどまっています。

月のお給料で見てみると8,000円から10,000円くらいなので、それほど高額な差ではないことが分かります。

手当の手厚さは公立教員と大きな差がある

しかし、公立と私立の両者に差が出るのは、”手当”です。

公立の高校教員は、休日に部活動などの顧問を務めてもそれほどの額は支給されませんが、私立高校の場合は学校の方針にもよりますが、残業や休日出勤の手当をしっかりと支給するところもあるのです。

高校教員になる方法

高校教員になるには、大学や短大などの教員免許が取得できる大学の課程を修め、高等学校教諭一種免許を取得する必要があります。

教員免許の取得には、約2週間の教育実習も必要になるため、忙しい中で大学の単位取得と並行して教員免許を取得しなければなりません。

高等学校教諭一種免許を取得した上で、さらに各自治体の教員採用試験を受験して合格する必要があります。私立高校の場合は、学校ごとに独自の採用試験を行っているのも特徴です。

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高校教員の仕事内容

学校の先生という職業は人気であり、なるには難易度も高いことで知られています。

その中でも”高校教員”は、小学校や中学校の教員になるよりも難しいと言われており、採用の倍率も高く、とくに地方の高校に勤務することは狭き門だとされています。

教員とは生徒たちに勉強を教えるイメージが強いと思われますが、高校教員の場合は、生徒が就職や進学を考える大事な時期であることから、相談に乗ったりアドバイスをしたりするなどします。

それでは、高校教員の詳細について見ていきましょう。

授業以外の業務も多数存在する

どの教員にも当てはまることですが、生徒に勉強以外にも、大切なことをいくつも教えていくことが仕事です。

前述のとおり、高校生は卒業後、就職するか進学するかなど自分の人生を決めていかなくてはなりません。

とくにクラス担任をしていたり、進路指導の担当になった場合は、多くの生徒の進路に関する悩みや考えを聞き、一人一人にとって一番良い道に進めるように励ましていきます。

さらに部活動の顧問を務めたり、学園祭の準備をしたりなど季節ごとの行事に関する仕事もたくさんあります。

高校教員は高収入で安定しているが激務に感じる人も

高校教員は公務員であるため、年収も比較的安定しており、リストラなどの危機を感じることはほとんどないと言える職業です。

ただ、教員自体の希望者が多いため、資格を取得しても教員に空きがなく、結果として就職できないという人も大勢います。

新米の教員の頃は、月収がおよそ20万円ほどでありますが、勤務年数が伸びていくにつれて年収も上がるため、40代になる頃には700万円以上と高収入になれる場合も多いです。

一般企業と違う点として、部活動などで遅くまで働いたとしても残業手当などは支給されないため、年収の額は高くても割に合わないと感じている人もいるようです。

自分はなぜ教員になりたいのかを真剣に考え、仕事内容とお給料をしっかりと確認したうえで就職することが望ましいですね。