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検察官という職業で大変なことや辛いこととは?人手不足は本当?

更新日:2024-02-20

検察官という職業で大変なことや辛いこととは?人手不足は本当?

検察官の職業の大変なことや辛いこととは?検察官の職業は人手不足?など検察官の職業をしていて思う苦労や検察官の人手不足事情などについてご紹介しています。

検察官は事件の解決の為に多くの時間を事件に注いでいますが、その現状はどんな事情があるのでしょうか?

検察官として悩む「大変なこと」「辛いこと」の声と検察官の職業の人手不足についてまとめています。


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検察官という職業について

 

検察官の仕事は業務内容も労働時間も長く辛いものとなっていますが、検察官は人手不足の傾向にあります。

国の為、国民の為に闘う法律の専門家として、検察官の職業は無くてはならない存在です。

少しでも人手不足が減って検察官志望者が増えれば、労働環境が改善傾向にあれば事件の解決にも影響するので、将来検察官が増加する事を期待したいですね。

司法試験の受験状況

検察官の人手不足の原因の1つとして、法曹三者を目指す為には司法試験に合格しなければなりませんが、その司法試験の受験者も年々減少傾向にあります。

また、法科大学院に進学する生徒も減少しているのです。

国に必要不可欠となる法曹三者の職業志望者が減少している事に関しては、新たなる改革など検討を行い、法曹三者志望者の増加を目指したい所です。

司法試験受験データ(R1~R5)
年度 受験者数 合格者数
令和5年(2023) 3,928人 1,781人
令和4年(2022) 3,082人 1,403人
令和3年(2021) 3,424人 1,421人
令和2年(2020) 3,703人 1,450人
令和元年(2019) 4,466人 1,502人

この減少には以下のような理由が考えられます。

  • 法科大学院修了後の合格率が25%程度である
  • 法科大学院の減少
  • 人手不足の現状での労働環境

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検察官の推移と比較

検察庁の検察官数の推移は以下のようになります。

年々司法試験受験者や法曹三者が、減少傾向にあります。

検察官・裁判官・弁護士数の推移(H30~R4)
年度 検察官総数 裁判官総数 弁護士総数
令和4年(2022) 1,980人 2,784人 44,101人
令和3年(2021) 1,967人 2,797人 43,206人
令和2年(2020) 1,977人 2,798人 42,164人
令和元年(2019) 1,976人 2,774人 41,118人
平成30年(2018) 1,957人 2,782人 40,066人

出典:弁護士白書 裁判官数・検察官数・弁護士数の推移

検察官は人手不足

検察官志望者は年々減少傾向にあり、慢性的な人手不足という状況下でのハードな労働環境が問題視されています。

人手不足であればあるほど、個々の業務が増加し検察官の質の低下という懸念があります。

取り扱う事件も様々あるので、検察官同様の業務を行えるのは副検事しかおらず、重大な事件は本庁に回っているというサイクルができている状態です。

しかし、副検事は検察事務官から副検事になっているので、比較的軽い事件を扱う事が多く、負担の多い事件を取り扱う事ができません。

検察官の苦悩

 

検察官の仕事は非常に責任が重く、その業務の対象も人となる為、様々な苦悩があり、大変なことや辛いことを抱えてます。

検察官として正しく罪を裁く為に、苦悩している検察官の姿勢や心構えは決して弱音を吐かず、日々努力しています。

検察官の使命

検察官は常に被疑者にも被害者にも公平な立場で捜査を行い、罰するべき犯人には適切に罰する使命があります。

  • 被害者に同情しつつ公平な判断を行う
  • 判断の難しい事件でも結論を導く必要がある
  • 被疑者が本当に犯人なのか考える
  • 決して妥協は許されない

事件が発生すれば、証拠品の確認や聞き取り、現場での捜査を徹底して行い、決して妥協は許されない職業なので、そういった業務を複数抱えている検察官の気苦労は計り知れません。

ですが、検察官は日々使命感を強く持ち「世の中を良くしたい」という心持で捜査を行い、できる限りの業務を行っている検察官の姿勢は我々も見習わなければなりませんね。

検察官の姿勢

検察官は人手不足による影響の大きい部分が問題視されていますが、それでも検察官として働く検事の姿勢は検事理念に沿った労働意欲に溢れているのです。

なぜそこまで検事という職業に熱心なのか、それは根底にあり、検事志望者の動機も以下のような物が多くなっています。

  • 法律が好き
  • 事件に興味がある
  • 社会の役に立ちたい
  • 公平に事件を判断し、悪を許さない

検事志望者にはそういった志があり、任官して組織に支えられ業務を遂行する事でやりがいを感じる検察官は多く、組織で活動する事で正しい判断ができるようになり、人としても育成されていくのです。

なので検察官の姿勢は過酷な労働状態であっても努力し、大変なことや辛いことがあっても前向きに世の中の事件と闘っているのです。

検察官の大変なことや辛いこと

 

検察官の仕事は事件を取り扱うので、業務上で大変なことや辛いことも多く、検察官は常に考えておかなければならない事も多くあります。

検察官が大変なことだと感じる点や辛いことはどういった部分なのか見ていきましょう。

検察官の業務の多さ

検察官では人手不足により個々の検事の負担が大きな物となっています。

近年では検察官の証拠品紛失などの不手際に関する事件もあり、その原因が検察庁の労働体制にあり、検察官の担当事件が多すぎるのではないかと言われています。

その為、証拠品や事件書類などの管理が追い付かずに不十分になってしまうのは大いに考えられます。

ただでさえ検察官は事件の全容を明らかにする為の業務が多いので、しっかり法律によって処罰されるべき事件ですが、立て込んでしまう為に徹底した業務を行えない現状があります。

検察官の検事は責任感や正義感を持ち労働に励んでいるのに、人手不足による労働環境悪化で検察官のストレスや精神状態の不安が残りますね。

少しでも多く検察官希望者が増加する事に期待したい所です。

検察官の大変なこと

検察官の仕事の気苦労は多く、業務の全てに責任感が伴ってきます。

刑事事件を捜査する過程でも多くの業務をこなし、また他の業務も並行して行わなければならない為、冷静に処理していく事が必要となってきます。

検察官の感じた大変なことを見ていきましょう。

検察官が「大変だ」と感じた事

  • 「被疑者が犯人である確信があっても、起訴であれば裁判官を説得し、不起訴であれば理由を被害者側に説明しなければならず、検察官は常に「証拠」「理屈」を準備しておかなければなりません。」
  • 「国が当事者とする事件に関して、結果によって国の政策が実現不能になる事もあり、国民全体の権利などに影響を与える恐れがあり、様々な機関と協力しながら業務を行うなど緊張感のある業務もありました。」
  • 「検察官は転勤族で異動先は日本全国となり、新たな職場での業務も、何件もの事件を同時進行で行ったりします。」

検察官の辛いこと

検察官として担当する事件によってはその内容も多様になってきます。

担当する事件の被疑者や被害者、理由によってはどちらも涙を流す場面も多く、被疑者といっても人権があり、犯罪に至ってしまう経緯もある為、検察官は被害者と被疑者どちらに対しても同じ目線で公平に業務を行わなければなりません。

また重大事件などで家族を失った家族の目線に立ち、家族を失くし、そのやり場のない怒りや裁判での結果を待つ無力感など相手の心情を考慮し、検察官である自分に何ができるかという事を考え、対応しなければならないので、辛いことも多くあります。

検察官が「辛い」と感じた事

  • 「検察官は転勤で全国を回り、短期間で次の異動となり引っ越しの繰り返しとなります。」
  • 「業務を複数抱える為に、臨機応変な姿勢と頭の切り替えが上手くできないと検察官の仕事は厳しい。」
  • 「被疑者への取り調べの業務で聞かなければならない事をきちんと聞き出し、向き合わなければならず、どういう風に聞き出すべきかを考える所が難しいです。」

検察官の職業の大変なこと・辛いことは何?検事は人手不足?まとめ

検察官の大変なこと、辛いことと、検察官人口の詳細・人手不足の現状をまとめてご紹介しました。

検察官は様々な大変なことや辛いことなどの問題を抱えている事がわかりました。

検察官は法曹三者の中でも少なく、弁護士が飽和状態となっている現状があり、組織に所属する検察官の業務は人手不足による多重労働を強いられています。

それでも悪を正し、社会を良い方向に導いてくれる検察官は社会においては無くてはならない存在です。

少しでも法曹三者の職業が潤って、より良い社会を目指す為にも、検察官志望者が増える事を期待しましょう。

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