神社に居る紅と白の清廉な姿が印象的な巫女さん。
イマドキではコスプレ衣装として巫女服が着られることもあったりなかったりしますが、神職としてのちゃんとした巫女さんに憧れてしまう方も多いのではないでしょうか?
巫女さんになるにはどうすればいいのか?年齢制限などの条件はあるのでしょうか?
巫女さんの仕事内容や給料などと共に、紹介していきます。
巫女さんとはどんな仕事内容?
巫女さんになるには?のお話をする前に巫女さんは何をしている人なのか、どんなお仕事内容なのかを軽く整理しておきましょう。
昔の巫女さんは神に仕えていた!
「神女」と書いて「みこ」と読んだり、「舞姫(まいひめ)」などと呼ばれたりしていた巫女さんは、もともと昔は霊能者のような扱いで、神楽を舞う、祈祷をする、神託を伝えるなど、神道の中心となる存在でした。
が、明治時代以降になると巫女さんのお仕事内容は、神職の補佐役のほうに移り変わっていきました。
今の巫女さんは神職の補佐的なお仕事内容が多い
今の巫女さんのお仕事内容は神社で
- 神職のお手伝い
- 神社に訪れた参拝客への応対
- お札やおみくじの作成/販売
- 境内のお掃除
- 事務作業
などなど…をすることです。
裏方作業が多くなっていますが、神職のお手伝いとして舞など表舞台に立つこともあります。
参拝客への応対では神社の歴史や伝統について説明する機会もあります。
その仕事内容から基本的には体力勝負ですが、日々のお勉強も欠かせません。
巫女さんには正社員とアルバイトがある
実は巫女さんにも正社員やアルバイトのように勤務形態、採用形態があります。
正社員の場合は『常勤、正職員』、アルバイトの場合は『助務・助勤』などと言う風に呼ばれます。
巫女さんバイトの仕事内容
アルバイトとしての巫女さんになるには、年末年始に募集が増える募集に応募するのが手っ取り早いです。
この時期の巫女さんバイトの仕事内容は、人手が多く必要になるお札や絵馬、お守りなどの販売がメインです。
正職員としての巫女さんになるには、巫女さんバイトの経験が役立つことも多々あり、バイトの経験アリで採用されやすくなることもある程度あります。
どんな資格が必要?条件は?
巫女さんになるにはどんな資格が必要でしょうか?年齢制限のほどは…?神職なので何かしら必要そうなイメージがありますよね。
神職の資格をもって巫女さんをしている人も中にはいます。しかし実は、巫女さんになるにはこれが必要!という資格は特にありません。
必要な条件は?
当たり前のことですが、巫女さんになるにはまず女性であることが条件です。
求人募集においてそんなことをしてもいいの?と気になってしまいますが、巫女さんという職業は男女雇用機会均等法適用外となっていますので、女性のみを条件指定して募集しても違法ではありません。
英語ができると強い
THE・ジャパニーズカルチャーというイメージががっちりな和服の巫女さんに英語?とも思うかもしれません。
ですが神社は日本文化の象徴であるからこそ、仕事内容として巫女さんは海外から来ている外国人観光客の相手をする機会が多いんです。
そのため、採用の条件として英検〇級!などと定めている神社はないとは思いますが、巫女さんになるには持っていると強みなのが英語力・語学力ということなります。
若さが条件?年齢制限は…?
巫女さんになるには、一番大変な条件が年齢制限です。
大体の神社で年齢制限は10代~20代前半となっており、採用時は若いほど有利です。中には未婚であることを条件とする神社もあります。
世の中高卒よりも大卒の方が採用されやすいものですが、巫女さんになるには高卒で18歳と大卒で22歳では年齢制限の都合上高卒の方が有利とする見方もあるほどです。
定年も早い
年齢制限が厳しいだけでなく、定年がものすごく早いのも特徴で、多くは22~25歳ごろ、遅くても30歳で定年となります。
30歳を過ぎてからも神社で巫女以外の仕事をして残る人も居ますが、30歳で巫女さんを退職した場合は次の仕事を探すのも年齢制限が大変になってきます。
なので20代の半ばで辞める巫女さんが大半なんですね。
確かに何処の神社に行っても巫女さんって若い女性ばっかりですよね?これだけの年齢制限があるのですから、それもそのはずだったのです。
巫女さんになるには?
巫女さんになるには実際にどうすればいいんでしょうか?実のところ巫女さんの求人はそう多くはありません。
また、規模の小さな神社ではそもそも巫女さんがいない、採用されていないという所も多くあります。
いずれにしても、大々的に正職員の巫女さん求人募集がされていることはめったにありませんので、自分から神社に問い合わせてみるぐらいの積極的さが必要です。
求人広告などから
求人情報誌やハローワーク、神社のホームぺージなどで、普通の職業と同じように募集されていることがあります。
アルバイトも正社員もどちらも募集されていますが、先の通り、求人募集自体が少ないです。
助務から正職員に
年末年始や七五三の季節などに、短期間助務を何度も経験していると、神社側から声がかかるなんてこともあるかもしれませんし、自分から正職員の巫女さんに興味があると伝えてみるのも良いかもしれません。
数少ない求人募集からよりも、こういったところで神社とのコネを作って正職員採用される巫女さんは多いようです。
コネ
家族や親戚、神社関係者の知人などから紹介されたりするパターンの他、頻繁に神社の行事に訪れることで神社関係者と仲良くなってしまえば「ここで働かせてください!」と言いやすくなってくるかもしれません。
巫女さんの給料は?
巫女さんの給料はどれほど貰えるのでしょうか?
最後に、助務採用の給料と、正職員の給料についてまとめてみます。
- 【助務の給料】
- 時給で700円~1200円ほど。年末年始などは徹夜になったりすることもありますが、時間外手当が支給されます。忙しい時期だけ採用のアルバイトが多くなっています。
- 【正職員の給料】
- 月給で16~20万円ほど。19~22才辺りで見れば同年代の公務員の給料基準かな?と言ってもよさそうです。
給料は高い方とは言えない場合もありますが、性別や年齢制限など、条件が厳しい中で、神様へのご奉仕ができたり伝統が学べたりと、体験したいと思っていても体験できない貴重な経験ができるのは給料には代えられない利点でしょう。
巫女さんになるには条件が必要で年齢制限あり?仕事内容まとめ
巫女さんになるには?をテーマにまとめましたがいかがでしたか?
昔の霊能者としての仕事内容ではなく、現代の巫女さんは規律の厳しい接客業気味な所と、体力勝負な裏方の仕事内容となっています。厳しい年齢制限には驚かされましたが、何処の神社に行っても若い巫女さんばっかりなのを見れば確かに…となってしまいましたね。
というわけで、巫女さんはご奉仕の心を持っていて貴重な体験に価値を見出せる人に向いたお仕事内容で、若い女性限定という厳しい条件の職業でした。
給料も特別良い!という訳ではありませんが、人生で一度は本物の巫女服を着てみたい、神職の世界を体験してみたいという女性の参考になれば幸いです。
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