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税理士の試験の受験資格とは?合格率と難易度の詳細も

更新日:2019-05-21

税理士の試験の受験資格とは?合格率と難易度の詳細も

”税理士”とは、個人のお客様や企業に対し、税務処理を行ったり税金についてのアドバイスをすることが仕事です。
税理士の資格は国家資格であり、これに合格しなければ働くことができません。

合格してからも実務経験が必要になるなど条件はありますが、そもそも税理士の試験にはどのような受験資格必要なのでしょうか?難易度や合格率についても詳しくご紹介します!

税理士とは?

税理士とは

まずは、”税理士”という職業がどのようなことをする人なのかを見ていきましょう。

税理士とは国家資格を取得した人であり、中小企業や個人のお客様に対して、税金に関するアドバイスや税務処理をすることが主な仕事となっています。
国家資格に合格後も、実務経験を積む必要があります。

税理士は税金のプロフェッショナルとして活躍していますが、細かい業務内容は次のとおりです。

納税を円滑に進めるプロ

税理士は個人や企業が納税を円滑に進めるため、様々なことを助けてくれます。

日本には実に多くの税金があり、誰もがよく知る『消費税』にはじまり、『固定資産税』『所得税』『事業税』『法人税』『贈与税』『相続税』など、これらすべてに納税義務が生じてきます。

税金の仕組みはたいへん難しいので、税理士はとても頼りにされています。

税理士になるには、試験を受けなければなりませんが、どのような試験なのでしょうか。

『税理士試験』とは?

税理士の道を志すには、いくつか手段があります。そのなかでもポピュラーなのが、毎年実施されている『税理士試験』を受験し、合格する事です。

税理士試験は受験に条件があり、「資格」「学歴」「職歴」のいずれかを満たすと受験資格を得られます。

税理士試験は11科目ありますが、5つの科目で60%以上の点数を獲得する必要があります。
一度にすべての科目に合格しなくても良いとされており、数年かけてコツコツ合格を目指す人もいます。

受験資格について

税理士試験は、主に大卒の学歴で条件を満たす人が多く、学部や学科が問われることはありません。
そのため、文系の人も理系の人も試験を受けることができます。

ですが、「法律学」や「経済学」を履修した者という受験資格もあるため、これから税理士を目指して進学を考えているという人は、これらの学部で学ぶことを検討しましょう。

受験資格は他にも、「日商簿記1級」に合格しているか、「税理士に関係する職場において、3年以上の職歴」を持っているかが問われます。

試験対策の学校もある

税理士になるため、卒業しておかなければならない学校というものはありません。
しかし、試験の合格を目指している民間のスクールや専門学校があるため、それらに通う人もいます。

勉強期間もそれぞれの学校によって違いますが、長いところでは5年という時間をかけてカリキュラムを実施している講座も存在します。
一般的には1年から2年という学校が多いので、自分に合ったスクールを見つけましょう。

他にも通学するタイプの学校と通信講座で学ぶタイプの学校にも分かれていたり、働いている社会人のために4年間のコースが設けられていたりと、ライフスタイルによって実に様々な学び方ができます。

大学や大学院でも学べる

さらに、税理士の勉強をするために大学や大学院に進学し、会計の専門的な知識を身につける人もいます。

税理士の試験は、必須と呼ばれている科目があります。
会計学科では「簿記論」と「財務諸表論」の2つ。選択科目である税法科目では、「所得税法」「住民税または事業税法」「法人税法」「国税徴収法」「固定資産税」「消費税法又は酒税法」「相続税法」の中から3つの、合計5つの科目です。

しかし、大学や大学院において税金についての勉強をしてきた人の場合、これらの試験科目の一部が免除される制度が存在します。

試験の勉強ができるとともに、試験科目が免除されることは有難いですね。可能な方は、ぜひ大学や大学院での勉強も視野に入れると良いでしょう。

税理士試験の難易度と合格率は?

税理士の難易度

税理士の試験は、難易度が非常に高いとされています。

一体なぜ、それほどまでに難関の試験なのでしょうか?

一度で合格できる人は少ない

前述のとおり、税理士の試験は11科目中5科目に合格すれば良いとされています。

しかし、その5科目も一度にすべて合格できる人は極めて少なく、多くの人が数年かけて学びながら合格を目指します。
ちなみに、一度合格した試験科目については、有効期限がありません。そのため、何年経過しても合格したままとなります。

そのため、1年にひとつの科目ずつ合格しても良いのです。

各科目の合格率

それぞれの科目を見ても、合格率は10%から15%程度とやはり低いのが現状です。
よほど試験に自信があるのならば別ですが、ひとつひとつの科目をじっくりと勉強した方が、自分のためになると思えますね。

さらに、試験の全体の合格率は2%ほどしかない難関試験です。これも長い人だと、10年近い年月をかけて受験する人もいるようです。

税理士試験の勉強時間

かなりの難関と言われている税理士試験では、それなりの勉強時間が必要になってきます。

勉強時間は短い人でも2,500時間はかけているとされており、長い人だと5,000〜6,000時間ほどの時間をかけている場合があります。
他にも、税理士試験の勉強以外にも学ばなくてはならないことがある人もいます。それは一体何でしょうか?

大学で学んでいない人の場合は?

前述したとおり、税理士試験には受験資格があり、多くの人は「大学や大学院で税に関することを学んだ」という人が受験することが多い傾向にあります。
また、大学を卒業していなくても、税理士に関する職場において3年以上働いたという人も受験資格があります。

しかし、そうではない人は「日商簿記1級」を受験し、合格する必要があります。
税理士試験と同様に、この「日商簿記1級」の試験も難関だとされています。

気が遠くなるような気持ちになるかもしれませんが、この試験に合格しなければ税理士試験の受験資格を得ることができないのです。

「日商簿記1級」の勉強時間は、500〜600時間とされています。
まずはこちらの合格に標準を絞り、無事に合格できたところで税理士試験の受験をスタートしましょう。

税理士の試験についてのまとめ

税理士の試験は難易度が高いとされており、全体の合格率も2%ほどと驚きの低さとなっています。

受験資格そのものが容易ではなく、大学や大学院で学んだ経歴がなければ、日商簿記の1級の資格を取得するか、税理士に関連する職場において3年以上の職歴が必要になってきます。

コツコツと勉強することが求められる税理士の試験ですが、そういったことが苦ではない方にとってはおすすめの試験だと言えます。