介護福祉士は主に高齢者や障がいを持った人に対して介助や指導を行う国家資格です。
介護福祉士になるには介護福祉士試験4つのルートがありますが、いずれも介護福祉士資格と呼ばれる国家試験に合格しなければいけません。
介護福祉士資格は介護に係る一定の知識や技能を習得していることを証明する唯一の国家資格です。
令和7年度の介護福祉士試験合格率は78.3%となっており、国家資格の中では難易度が低めですが油断はできません。
そこで今回は介護福祉士におすすめの通信講座・予備校について紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さい。
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介護福祉士の通信講座・予備校おすすめ10選
通信講座 | 料金 | 合格率 | サポート体制 |
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![]() | 【2025年度合格目標】 総合講義:32,780円 合格カリキュラム:49,280円 | 非公表 |
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![]() | 72,800円 | 非公表 |
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![]() | 49,800円 | 10年間の合格者数14,500人以上 |
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![]() | 44,000円 | 非公表 |
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![]() | 40,000円 | 非公表 |
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![]() |
| 2023年度合格率:94.8% 累計合格者数:42,000人以上 |
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![]() |
| 令和5年度(第35回)合格率95.5% |
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![]() |
| 修了生の試験合格率:96.1% |
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![]() | 28,000円 | 非公表 | 課題添削 |
![]() |
| 非公表 | パーソナルアドバイザーによる質疑応答 |
アガルート
受講料金 |
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合格率 | 非公表 |
キャンペーン・割引制度 |
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サポート内容 |
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アガルートは様々な国家資格や民間資格の講義を展開するる通信講座です。
介護福祉士講座では1チャプターが30分以内となっているので、学習を続けるモチベーションに繋がりやすいでしょう。
また初学者でも合格できるように徹底したスケジュール管理が行われているため、合格までの道筋が明確である点が魅力。
試験の出題傾向や特徴を徹底的に研究した上で、合格に必要な知識や情報を分かりやすくまとめており、最短合格を目指すことが特徴です。
オンラインで講義動画を視聴できるため、インターネット環境さえ整っていれば、PCやスマートフォンを使って、いつでもどこでも学習ができます。
動画にはテキストが表示されるため、オンライン環境がない場合でも、事前に音声データをダウンロードしておけばオーディオブックのように学習することができます。
さらに、カリキュラム受講者のサポートの一環として、「オンライン質問サービスKIKERUKUN」を利用した質問制度があります。受講者は学習中に疑問に思ったことを期間中に30回まで講師に直接質問することが出来るので安心です。
資格のキャリカレ
受講料金 | 72,800円 |
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合格率 | 非公表 |
キャンペーン・割引制度 |
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サポート内容 |
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資格のキャリカレは充実したサポート体制を持つ通信講座です。
キャリカレでは1日60分以内の学習時間に調整されており、 4ヶ月の受講期間を経た後には十分な知識を持って試験に臨むことができるでしょう。
サポート面では無制限で質問できる制度があり、理解できない部分があれば納得するまで質問できるのは他のサービスにはない大きな強みです。
さらに、不合格の場合に適用される「全額返金制度」があるため安心です。
ほかにも検定試験に合格した場合、100を超える人気講座の中から1講座無料で受講することができます。
「2講座目無料サービス付きの対象講座」を続けて受講することで、2講座目無料サービスは何回でも利用ができます。
ダブルライセンスで就職や転職を有利に進めたり、関連講座を学んでさらなるキャリアアップを目指せるでしょう。
ユーキャン
受講料金 | 49,800円 |
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合格率 | 10年間の合格者14,500名以上 |
キャンペーン・割引制度 | 非公表 |
サポート内容 |
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ユーキャンは20年以上の開講実績を持ち、介護福祉士講座では過去10年間に14,500人以上が合格しているなど、高い実績を誇る通信講座です。
全6冊のテキストを用いた学習では、添削課題が合計7回用意されており、 テキストは1レッスンごとに数ページで構成されており、短時間でも学習できるよう工夫されています。
内容は要点が整理されており、イラストや図解を用いて受講者が読みやすいように設計されています。
またオンライン対応として受講者専用ページ「学びオンライン プラス」で講義動画を視聴することができます。
インターネット環境があればPCやスマートフォンなどのデバイスでコンテンツ動画を視聴できます。
フォロー制度としてメールや郵送で質問ができるほか、法律や制度の変更点・改正された点などを適宜通知してくれるサービスもあります。
さらに、「学びオンライン プラス」でも質問が可能で、講師の回答とともにWEBテストや学習を行うことができます。
ヒューマンアカデミー
受講料金 | 44,000円 |
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合格率 | 非公表 |
キャンペーン・割引制度 | 非公表 |
サポート内容 |
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ヒューマンアカデミー通信講座は、ヒューマンアカデミー株式会社が提供しているサービスです。
2025年7月時点で、250種類以上の講座を提供しており、数ある通信講座サービスの中でもトップクラスの数を誇っています。
ヒューマンアカデミーの介護福祉士通信講座は一般教育訓練給付金制度の対象講座であり、受講料の20%が返還される特典があります。
カリキュラムは「忙しい人でも短時間で学べる」というコンセプトで構成されており、毎年95%前後の合格者を輩出している講師が指導にあたります。
講義DVDは重要なポイントをしっかりと押さえており、テキストも初心者が理解しやすいように工夫されてるのが特徴です。
インプットだけでなく、問題集を用いたアウトプットも行うため、効率的に知識を習得できるでしょう。
ほかにも5回までの課題添削も行われるなど、サポート体制も充実しています。
さらに試験直前には「直前対策セミナー」が開催されるため、万全の準備で試験に臨むことができるでしょう。
資格の大原
受講料金 | 40,000円 |
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合格率 | 非公表 |
キャンペーン・割引制度 |
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サポート内容 |
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資格の大原では通学・通信講座から選べます。
通学講座には定められた日程・時間に教室で講義を受ける「教室通学」と自分のペースで映像を視聴する「映像通学」の2つの受講スタイルがあります。
教室通学は決まった日程・時間に大原に通い、教室で講義を受ける学習スタイルであり、疑問が出たときには講師にすぐに質問できルメリットがあります。
一方映像通学は講義を収録した映像を大原校内の個別視聴ブースで視聴する学習スタイルで、自分のライフスタイルに合わせた学び方ができます。
資格の大原の介護福祉士試験対策講義は主に2種類あり、早期に試験対策を始める「介護福祉士合格コース先行学習プラン」は通常の合格コースよりも価格が安いためおすすめです。
合格実績が豊富な講師陣が指導してくれるため、効率的に知識を習得でき、模擬試験も3回付いており、自分の実力や苦手分野の把握に役立ちます。
教育訓練給付金に対応している講義もありますのでぜひチェックしてみて下さい。
三幸福祉カレッジ
受講料金 | 【介護福祉士受験対策講座】
※他に通学コースもあり |
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合格率 | 2023年度合格率:94.8% 累計合格者数:42,000人以上 |
キャンペーン・割引制度 |
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サポート内容 |
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三幸福祉カレッジは介護福祉士国家試験対策講座に限らず、介護福祉士実務者研修や介護職員初任者研修など、介護に関連する多様な資格取得を支援している企業です。
三幸福祉カレッジは2023年度の合格率が94.8%という確かな実績を持っています。
コースは通学コースと通信コースがあり、それぞれ4種類の中から選ぶことができます。
介護福祉士国家試験対策講座では受講者のニーズに応じて3つのコースが用意されており、通信コースは受講者がテキストを使用して自宅で学ぶスタイルです。
通学コースは受講者が教室に通い、講師から直接指導を受けて学ぶ形式です。
独学での受験勉強に不安があり、自宅での学習が進まない方におすすめです。
さらにピンポイントでの試験対策ができるオプションコースは、上記の通信コースや通学コースと組み合わせて申し込むことができます。
Web学習コースはスマートフォン、タブレット、パソコンに対応しており、隙間時間を利用して繰り返し問題を解くことができます。
使用するテキストは三幸福祉カレッジのオリジナル教材であり、試験対策チームが最新の出題傾向を徹底的に分析して作成しているのが特徴です。
広範囲にわたる出題範囲の中から出題範囲や頻出分野を選定して記載されており、ポイントを押さえた効率的な学習ができるでしょう。
湘南国際アカデミー
受講料金 | 【動画で受かるんです】1科目:500円~ 【問題集 スマホで受かるんです】9,900円 【書籍・オンライン型教材】 オンライン型講座セット:29,700円 テキスト&スマホセット:12,210円 |
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合格率 | 令和5年度(第35回)合格率95.5% |
キャンペーン・割引制度 |
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サポート内容 |
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湘南国際アカデミーは豊富な経験を持つ講師陣が揃った通信講座です。
「覚えること」よりも「理解すること」を重視しており、難しい問題でも間違えない知識を身につけることが出来るので初学者の方にもおすすめです。
動画は1本あたり5~10分程度にまとめられており、スマートフォンやタブレットがあれば、どこでも視聴できるので電車の移動中や仕事の休憩中などでも気軽に予習や復習が行えます。
料金体系は他の通信講座とは少し異なり、1科目ごとに購入することができるのが特徴的です。
知識がある方は自分の苦手な分野だけを購入することも可能ですし、初心者であれば全12科目セットの購入がおすすめ。
1科目500円からと、個人によっては非常にリーズナブルで挑戦しやすいでしょう。
ニチイまなびネット
受講料金 |
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合格率 | 修了生の試験合格率:96.1% |
キャンペーン・割引制度 | 受講料キャッシュバック制度 |
サポート内容 |
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ニチイまなびネットは教育事業において45年以上の経験を持つ介護講座で、 全国に約1,800の介護事業所を運営しています。
カリキュラムは現役の介護福祉士14,000人の意見を基に作成されており、介護福祉士試験のノウハウが詰まったオリジナル教材を使うことで、効率的に試験合格を目指すことができます。
またサポート面も充実しており、就職サポートが充実している点はほかにはない魅力といえるでyそう。
ニチイまなびネットは全国に介護事業所を運営しているため、横のつながりもあり、現場の声を日々受け取っています。
そのため、どのような人材が求められているのか、どのように採用されるのかを理解しているといった強みがあります。
さらに、ニチイは本試験の予行演習として全国統一模擬試験を実施しており、本番と同じ形式の模試を受けることができます。
模擬試験の結果からは自分の成績や実力を確認できるため、得意科目や苦手科目を明確にすることができるでしょう。
日本キャリアパスアカデミー
受講料金 | 28,000円 |
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合格率 | 非公表 |
キャンペーン・割引制度 | セット割 |
サポート内容 | 課題添削 |
日本キャリアパスアカデミーは手頃な価格で介護福祉士試験の合格を目指すことができる通信講座です。
受講料は28,000円であり、他の通信講座と比較しても管理安く費用を抑えたい方におすすめです。
カリキュラムは4ヶ月間で合格を目指すため、余裕を持って試験に臨むことができるので初学者でも安心できるでしょう。
教材は介護の専門家によって監修された独自のオリジナルテキストを使用しており、他の教材にはない「分かりやすさ」が高く評価されています。
サポート面では受講者に合った合格メソッドの提案や出題予想模擬試験の受験など、幅広いサポートを受けることができます。
通信コースはテキストを主に利用するため、スマートフォン学習やオンライン講義には対応していません。
そのため、移動中や外出先で勉強したい方にはおすすめできません。
日建学院
受講料金 |
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合格率 | 非公表 |
キャンペーン・割引制度 | 非公表 |
サポート内容 | パーソナルアドバイザーへの質疑応答 |
日建学院で特におすすめなのは初学者と経験者を対象とした「介護福祉士短期必勝WEBコース」です。
短期学習と全国統一模試試験を含んでおり、短期間での合格を目指す内容となっているのが特徴です。
講義は経験豊富な講師陣が担当し、Web映像を利用するため、いつでも復習しやすい環境が整っています。
使用する教材は「受験ワークブック」と「過去問解説集」で、どちらも国家試験受験者に広く利用されている教材で分かりやすさだけでなく、実用性も高いと評価されています。
カリキュラムはインプットとアウトプットを繰り返す形式で、理解できなかった問題を反復することで確実な定着を目指せます。
サポート体制も充実しており、質問に答えてくれる「パーソナルアドバイザー」が在籍しています。
もし即時に対応できない場合でもメール機能や質問券を利用することで、後日回答を受け取ることができるので安心です。
介護福祉士の講座を選ぶポイント5つ
ここでは、介護福祉士の講座を選ぶポイントについて紹介します。
ポイント➀費用
講座を選ぶ際は費用で比較検討する方も多くいるはずです。
講座を選ぶ際には、自分に適したサービスかどうかを見極めた上で受講料が妥当かどうかを判断することが重要です。
アガルートでは最大20%の各種割引制度と合格特典が用意されているため、通常価格よりも費用を抑えることができるのでおすすめです。
さらに資格の大原はリーズナブルな価格でありながら、短期集中で合格を目指せる内容となっているためぜひチェックしてみて下さい。
ポイント②テキスト・講義の質
講座を選ぶ際はテキストや講義の質も重要名ポイントです。
学習に使用するツールは各社が独自に作成した教材を利用することもあれば、市販の教材を使っているところまでさまざま。
要点を押さえたコンパクトな教材を好む方や短期合格を目指す方、初学者の場合はオリジナル教材を提供している講座を選ぶのがおすすめです。
また、テキストには文字だけが並んでいるものもあれば、イラストが描かれているものもあるため、わかりやすさや続けやすさを確認しておくと良いでしょう。
さらに、講師の話し方や雰囲気、相性の良さなども大切です。
これは勉強のモチベーションにも影響しますし、質問のしやすさにも関わってきます。
もし映像講座を体験できる場合は、あらかじめ視聴しておくことでギャップが少なくなるでしょう。
ポイント➂質問・添削などのサポート体制
はじめて資格取得を目指す方は通信講座に質問・添削といったサポート体制が充実しているかどうか見ておくといいでしょう。
特に質問制度は理解できない部分を尋ねることができるため非常に便利ですが、回数に制限があるサービスもあるため注意が必要です。
さらに、課題添削があれば、何が間違っているのかやどのように正解に至ることができるのか、苦手な分野とその解決策を示してくれるなど、客観的なアドバイスをもらえるメリットがあります。
ほかにも、カウンセリングや就職・転職サポートをしてくれるところもあります。
ポイント④教育訓練給付金制度の有無
介護福祉士の講座は通信講座によって受講料が異なりますが、決して安いとは言えません。
中には100,000円近いコースも存在し、将来のために受講を考えても大きな負担となる可能性があります。
少しでも費用を抑えたいのであれば 教育訓練給付金制度の有無を確認しておくといいでしょう。
教育訓練給付制度とは厚生労働省がおこなう、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として教育訓練経費の一部が支給されるものです。
教育訓練給付金制度の対象講座であった場合、合格後に20%など一定の受講料が返還されます。
ただし、教育訓練給付制度以外にもお得なキャンペーンを実施しているところもあるので、合わせてみてくといいでしょう。
ポイント⑤合格実績
講座を選ぶ際は合格者数や合格率などの実績を確認しておくことが重要です。
合格率がいいからといって良い通信講座と単純に結論づけることはできませんが、それでも一つの重要な指標であることは間違いありません。
ただし、こうした実績を公表していないサービスもあります。
しかしこれは合格者が少ないまたは合格率が低いことを隠そうとしているわけではありません。
理由としては合格率を算出するためには多くのデータが必要だからです。
したがって、合格率はあくまで一つの指標に過ぎず、他の要素が自分に合っていると感じる場合は検討する価値があります。
介護福祉士とは
介護福祉士は、高齢者や障害者が日常生活を円滑に送れるよう、身体的な介護や精神的なケアを提供する仕事です。
具体的には、食事、入浴、排泄といった身体介護を行うほか、介護計画の策定や相談業務もその業務に含まれています。
介護福祉士の役割は多岐にわたり、利用者に対する直接的なケアだけでなく、あらゆるサポートを行うことが求められています。
たとえば、日常生活の質を向上させるために掃除や料理といった家事のサポートも行います。
さらに、相談支援を通じて利用者とその家族に対して的確な助言を提供し、より良い介護環境を構築するのも介護福祉士の仕事です。
ほかにも介護福祉士は職場での指導やマネジメントを担うことも多く、新人スタッフの教育やチーム運営を通じて職場全体のレベルアップを図ったりもします。
介護福祉士試験について
申し込み日 | 例年8月上旬~9月上旬 |
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試験日 | 例年1月下旬※筆記試験 |
合格発表 | 例年3月下旬 |
受験手数料 | 18,380円 |
試験地 | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の35試験地 |
受験資格 |
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試験内容 |
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受験資格
介護福祉士試験の受験資格は以下の通りとなります。
- 文部科学大臣および厚生労働大臣の指定を受けた学校(四年制大学・短期大学・専門学校)などを卒業する※実技試験は免除
- 介護事業所での従業期間3年間以上、かつ従事日時540日以上を満たす+実務者研修を修了する※実技試験は免除
- 福祉系高等学校を卒業する※介護技術講習を修了した場合に限り実技試験免除
- 経済連携協定(EPA)により、介護事業所での就労や研修を受ける※EPA介護福祉士候補者になった外国人のみ
合格率・難易度
介護福祉士試験の過去5年の合格率の推移をまとめると以下の通りとなります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2025年度(第37回) | 75,387人 | 58,992人 | 78.3% |
2024年度(第36回) | 74,595人 | 61,747人 | 82.8% |
2023年度(第35回) | 79,151人 | 66,711人 | 84.3% |
2022年度(第34回) | 83,082人 | 60,099人 | 72.3% |
2021年度(第33回) | 84,483人 | 59,975人 | 71.0% |
年度によって差はあるものの、おおよそ70%~80%程度で推移していることがわかります。
一見、合格率だけを見ると簡単に思えますが、その高さには受験資格が影響しています。
先にも述べたように介護福祉士試験を受けるためには実務経験や指定された学校の卒業など、いくつかの条件を満たさなければいけません。
例えば、「介護福祉士養成施設を卒業する」や「現場で3年以上の実務経験を積む」といった条件です。
つまり、受験時点である程度介護に関する豊富な知識を持つ人になるため、上記のように70%~80%を超える高い合格率に繋がったと考えられます。
また2024年度(第37回)介護福祉士国家試験より、実技試験は廃止されたため注意が必要です。
2023年度(第36回)までは福祉系高校の卒業者とEPA介護福祉士候補者の受験者の一部に実技試験を課していましたが、 2024年度以降は筆記試験のみ になります。 試験の制度上、実技試験の対象者が少なく、今後ますます減少していくことなどが廃止の背景となっています。
必要な勉強時間
介護福祉士試験に合格するために必要な勉強時間は約200~250時間であり、期間としては3ヶ月~半年を目安としています。
もし半年かけて受験するといった場合、1日あたりの勉強時間は約1時間30分となります。
また3ヶ月という短期間での合格を目指すのであれば、最低でも1日3時間の勉強が必要となり、働きながらだと時間の確保が課題となります。
さらに初学者が独学で学ぶ場合、さらに多くの時間が必要になる可能性があります。
通信講座では、受講者のペースや目標に応じてスケジュールを調整してくれるのでおすすめです。
基礎からじっくり学びたい初学者には6ヶ月を目安に、経験者の場合は過去問を中心に3ヶ月程度で合格できるように調整されることが一般的です。
介護福祉士試験の注意点
ここでは、介護福祉士試験を受ける際に注意すべきことについて紹介します。
注意点①
介護福祉士における国家試験の合格ラインは全体の60%と定められています。
苦手な科目を切り捨てて勉強すれば良いと思いがちですが、科目ごとに一定の点数を取得する必要があるので注意が必要です。
どの科目もバランス良く学ぶことが求められるため、すべての科目を網羅した学習を意識してみて下さい。
注意点➁証明書の発行は早めに
試験に申し込む場合は「実務経験証明書」や「卒業証書」の提出が不可欠です。
また、複数の事業所で実務経験を積んだ場合は「従事日数内訳証明書」の提出も求められます。
各種証明書の発行には一定の時間がかかることも考えられるため、時間に余裕を持って発行申請を行うことが大事です。
さらに受験申し込み後に住所等の変更があった場合は、「受験申込書記載事項変更届」の提出が必要となるため、なるべく迅速に対応するようにしましょう。
注意点➂つねに最新の情報を把握する
介護福祉士の試験内容今後介護保険制度の法改正により、年度ごとに情報更新される可能性があります。
独学で学習する場合は購入したテキストや問題集が最新版であるかを確認するようにしましょう。
また、ネット上に出回っている無料の講義動画も同様、最新情報に対応した内容であるかを精査しなければいけません。
一方、通信講座を受講する場合は、法改正に対応した教材やカリキュラムを採用しているため自分で調べる手間を省きたい方にはおすすめです。
介護福祉士は独学でも合格できる?
結論から言うと、介護福祉士試験は独学でも合格できる可能性が十分あります。
しかし介護福祉士の資格を取得するには3ヶ月~半年の期間が必要とされており、独学だと学習スケジュールの設定や学習ペースの維持は全て自己管理で行わなければなりません。
とくに仕事をしながら資格取得を目指す方は時間を確保するのが難しく、挫折するリスクも大いに考えられます。
通信講座や予備校ならカリキュラムやテキストを用意する必要もなく、回数も決まっているので半強制的に学習をせざるを得なくなります。
また、独学の場合、分からない部分は自分で調べる必要があります。
調べた内容が正しいかどうかも結局は自分で確認しなければならず、効率が悪いことが多いです。
一方、通信講座であれば添削問題が付いており、自分が解いた問題に対する意見や自分の苦手な分野に関するアドバイスが期待できます。
自分では気づかない、第三者だからこそ分かることもあり、日々の学習のモチベーションに繋がることもあります。
以上のことから効率的に学習したい方や独学に不安な方は通信講座がおすすめです。
介護福祉士を目指すならアガルート
今回は介護福祉士におすすめの通信講座・予備校について紹介してきました。
介護福祉士講座は通信講座によって費用やサポート体制などさまざまなので、自分のライフスタイルに合った講座を選ぶことが大切です。
なかでも、アガルートは効率的に学べるカリキュラムと充実のフォロー制度があるためおすすめです。
アガルートでは無料で介護福祉士国家試験対策講座の講義動画をYoutubeで公開しているので、講義の雰囲気などを痛い人は事前に見ておくといいでしょう。
さらに、各種割引制度や合格特典もあるため費用を抑えたい方にも最適です。
ぜひ今回の記事を参考にしてみて下さい。