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社労士の試験時間の配分の決め方は?時間不足にならないためのコツも解説

更新日:2026-09-24

社労士の試験時間の配分の決め方は?時間不足にならないためのコツも解説

社労士試験は丸1日かけて行われますが、問題数が多く、「時間が足りなかった」という結果になることがあります。

そのため、全ての問題に取り組み着実に得点を伸ばすためにも事前に時間配分を決めておくことは重要です。

また社労士試験は夏場に行われるため、試験日当日の過ごし方にも注意を払う必要があります。

こちらの記事では、社労士試験の試験時間の配分を決める方法や本番で時間不足に陥らないための対策などを紹介していきます。

社労士試験の合格を目指している方に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。


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社労士試験の時間配分決定は超重要

社労士試験に臨む際には、試験時間の配分をある程度決めておきましょう。

社労士試験の試験時間は長いものの、問題数が多いため、1つの問題に時間をかけすぎると「時間が足りない!」という事態に陥りかねません。

全ての問題に目を通す時間や、解答後に見直す時間を確保するためにも、事前に時間配分を決めておくことは重要です。

事前に試験時間の配分を決めておくことで、試験中であっても「問題を解くペースが速いか・遅いか」「見直せる時間は十分にあるか」を判断する目安になります。

また時間配分を決めておくことで、進み具合に応じて解く順番や時間の使い方を調整しやすくなります。焦って問題を解き、ケアレスミスを起こさないように準備しましょう。

時間を確認するための腕時計も、使用できるものを事前に準備してください。公式FAQでは、デジタル腕時計は計算機能がなく、音を発しないものなら持参できますが、スマートウォッチなどのウェアラブル端末は使用できないとされています。

参考:全国社会保険労務士会連合会試験センター「『腕時計』について、デジタル腕時計は使用できますか。」

社労士の試験時間・問題数を確認

時間配分を決めるためにも、まずは社労士試験の試験時間と問題数を確認していきましょう。

社労士試験は長時間に及ぶため、解答だけでなく、保留した問題の再検討やマークの確認に使う時間も考えておくことが大切です。

※以下の時間帯は、2026年度(第58回)の受験案内に記載された通常の時間割です。実際に受験する際は、受験年度の受験案内・受験票と、試験センターからの最新のお知らせを確認してください。

選択式問題の試験時間・問題数

社労士試験の選択式は午前中に行われ、2026年度の受験案内では試験時間帯は10:30~11:50の80分間です。

試験開始時刻とは別に、着席時刻は10:00と指定されています。この時刻から試験の説明が始まるため、10:00までに試験室に入室し、着席してください。

問題数と配点は下記の通りです。

  • 労働基準法及び労働安全衛生法:1問(5点)
  • 労働者災害補償保険法:1問(5点)
  • 雇用保険法:1問(5点)
  • 労務管理その他の労働に関する一般常識:1問(5点)
  • 社会保険に関する一般常識:1問(5点)
  • 健康保険法:1問(5点)
  • 厚生年金保険法:1問(5点)
  • 国民年金法:1問(5点)
  • 合計:8問(40点)

選択式は1問につき5つの空欄があり、8問・計40空欄を解答します。

見直し時間を10分確保する場合、解答に使える時間は70分です。これを均等に配分すると、1科目あたり8分45秒、1空欄あたり1分45秒になります。

これは平均時間の目安です。問題文の読み取りやマークにかかる時間も含めて、科目単位で進み具合を確認しましょう。

出典:全国社会保険労務士会連合会試験センター「第58回社会保険労務士試験 受験案内」、「試験の概要」

択一式問題の試験時間・問題数

択一式試験は午後に行われ、2026年度の受験案内では試験時間帯は13:20~16:50の210分間です。

午後の着席時刻は12:50です。昼休みは試験開始時刻の13:20ではなく、着席時刻から逆算して過ごしましょう。

択一式は7科目で、問題数と配点は下記の通りです。

  • 労働基準法及び労働安全衛生法:10問(10点)
  • 労働者災害補償保険法(徴収法を含む):10問(10点)
  • 雇用保険法(徴収法を含む):10問(10点)
  • 労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識:10問(10点)
  • 健康保険法:10問(10点)
  • 厚生年金保険法:10問(10点)
  • 国民年金法:10問(10点)
  • 合計:70問(70点)

「労働保険の保険料の徴収等に関する法律(徴収法)」は、独立した1科目ではありません。労働者災害補償保険法と雇用保険法の各10問のうち、3問ずつ、合計6問が徴収法から出題されます。

210分間で70問を解くため、見直し時間を設けずに単純計算した場合、1問あたりに使える時間は3分です。

一方、1問あたり平均2分30秒で解くと、70問で175分となり、35分が残ります。この35分を、保留した問題の再検討やマークミスの確認などに充てる時間配分が考えられます。

試験中は1問ごとに時計を確認するのではなく、科目ごとの区切りなどで進み具合を確認するとよいでしょう。

日頃の問題演習や模試を通じて、「1問あたりどれくらいの時間を使えるか」を体感的に覚えておくことも大切です。

出典:全国社会保険労務士会連合会試験センター「第58回社会保険労務士試験 受験案内」、「試験の概要」

社労士の試験時間の配分の決め方

それでは次に、具体的にどのように社労士の試験時間の配分を決めれば良いのか、おすすめの方法をご紹介します。

先ほどご紹介した1問あたりの時間はあくまで単純計算です。

自身の得意な科目や苦手な科目それぞれに対して時間配分を行い、自分にとって適切な配分を見極めましょう。

ここでは2つの方法をご紹介します。いずれも公式に指定された時間配分ではなく、学習上の提案です。問題演習で試しながら調整してください。

各科目に均等に時間を配分する

シンプルな方法ですが、「各科目に均等に時間を配分する」と進み具合を確認しやすくなります。

例えば、選択式は1科目8分45秒で8科目を解き、残り10分を見直しに充てる配分です。択一式は1科目25分で7科目を解き、残り35分を保留した問題の再検討やマーク確認に充てる配分が考えられます。

「労働基準法・労働安全衛生法は〇時〇分まで」といったように、科目ごとの目安時刻を決めておきましょう。

目安の時間を過ぎそうな場合は、判断に迷う問題をいったん保留して次の科目へ進みます。特定の科目に時間を使いすぎず、後半の問題にも取り組む時間を確保することが目的です。

各科目で得意・苦手の差が小さく、全ての科目をバランスよく勉強できている人が検討しやすい時間配分の方法です。

苦手科目に多く時間を配分する

苦手科目のうち、時間をかけて読み直したり計算したりすることで正答につながる科目には、配分時間を増やす方法があります。

問題演習で所要時間と正答率を確認し、他の科目の解答時間や見直し時間を確保できる範囲で調整しましょう。

社労士試験では、選択式・択一式それぞれの総得点と科目ごとに合格基準点が設けられています。総得点が基準に達していても、いずれかの科目が科目別の基準点を下回ると不合格になるため、特定の科目の解答時間を不足させないことが大切です。

ただし、必要な知識を覚えていない場合は、時間を増やすだけでは解決できません。時間配分の調整と、苦手分野の復習を分けて考えましょう。

実際の問題演習に取り組む中で「何分あれば判断できるか」を確認することで、自分に合う配分を検討できます。

参考:全国社会保険労務士会連合会試験センター「試験の概要・合格基準」

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社労士の試験問題を早く解くための勉強法

続いて、社労士の試験問題を早く解くための勉強法を紹介していきます。

日頃から試験本番を想定したトレーニングを積み、制限時間の中で問題に取り組む練習をしましょう。

過去問を繰り返し解く

過去問は、本番で出題された問題に集中的に取り組める学習ツールです。繰り返し解き、判断の根拠を確認することを意識しましょう。

過去問を通じて、出題形式や、どのような知識・判断が問われるかを確認できます。

答えだけでなく、各選択肢の正誤とその理由を説明できる状態を目指してください。正解番号や結論を覚えていても、理由が曖昧な場合は関連事項を復習しましょう。

判断に時間がかかった問題は、迷った原因を確認し、関連する制度や要件をテキストで整理するとよいでしょう。

例えば、過去5年分を3周することを学習計画の目安にする方法があります。ただし、周回数だけを目標にせず、正誤の理由を説明できるか、時間内に判断できるかを確認してください。

また、過去の問題には受験年度に適用される法令等と異なる内容が含まれる場合があります。受験年度の法改正に対応した問題集や補足資料を使って学習しましょう。

参考:厚生労働省「第58回社会保険労務士試験の実施について」。2026年度の試験では、2026年4月10日現在施行の法令等を適用するとされています。

模試を複数回受ける

予備校などが実施する模試を利用し、事前に決めた時間配分を試してみましょう。

模試には会場受験や自宅受験などの形式があります。会場受験の時間割は主催者の案内を確認し、自宅受験でも本試験に近い条件で取り組むことが大切です。

選択式80分・択一式210分を通して解くことで、解答時間だけでなく、マークの確認や保留問題の再検討に必要な時間も確かめられます。

もし前もって決めた時間配分でうまく解けなかったとしても、模試であれば本番までに調整できます。受験後は、科目ごとの所要時間や、時間をかけても解けなかった問題を確認しましょう。

模試での結果を次の演習に反映し、自分に合う時間配分を探すことが重要です。例えば3回程度受験する計画も考えられますが、費用や日程、復習に使える時間を踏まえて回数を決めてください。

参考:資格の学校TAC「勝利の全国模試シリーズ」

社労士本試験で時間不足にならないための方法

最後に、社労士本試験で時間不足にならないための方法を解説します。

試験本番では緊張して、普段より問題を読むのに時間がかかることもあります。

一つの問題に時間を使いすぎないよう、下記で解説する方法を参考にしてみてください。

難問に時間をかけすぎない

社労士試験では、初めて見る論点や、判断に時間がかかる問題に出会うことがあります。

見覚えがないという理由だけで諦めるのではなく、知っている制度や要件を使って判断できるかを確認しましょう。

それでも判断に時間がかかる場合は、可能な範囲で選択肢を絞り、暫定の解答をマークして次へ進む方法があります。後で戻れるよう、問題冊子に印を付けておきましょう。

全体を一巡した後、残り時間と解ける見込みを踏まえて、再検討する問題を選んでください。

必要な知識を思い出せず、考え続けても判断が進まない問題に時間を使いすぎず、得点につなげられそうな問題を優先することが大切です。

見直す問題に優先順位を付ける

判断の根拠が明確な問題は、内容を再検討する優先度を下げ、迷った問題の見直しに時間を使いましょう。

一方、問題番号と解答欄の対応やマーク漏れなどは、正解に自信がある問題も含めて確認してください。

答えに迷った問題の中でも、条件を読み直せば判断できそうな問題や、計算を確認すれば結論を出せそうな問題を優先するとよいでしょう。

「解答内容を考え直す時間」と「マークミスを確認する時間」を分けて確保し、見直しの途中で試験時間が終わらないように注意してください。

即断できない問題は後回しにする

即断できず判断に迷う選択肢や問題に関しては、問題冊子に「△」印を付けるなどして後回しにすると良いでしょう。

知識があっても、複数の選択肢を比較したり、問題文の条件を整理したりするのに時間がかかる場合があります。

解けそうで解けない問題が気になっても、1つの問題に時間をかけすぎると、その後の問題に取り組む時間を失ってしまいます。

前述したように社労士試験には科目別の合格基準点があるため、特定の科目だけに時間を使いすぎず、全科目の問題を確認することが大切です。

再検討する際は「少し考えれば判断できそうな問題」を優先し、1つの問題にこだわりすぎないよう気を付けてみてください。

昼休みに食事と休息の時間を確保する

社労士試験は午前・午後に分かれて行われるため、昼休みには食事やトイレを済ませ、休息の時間も確保しましょう。

2026年度の通常の時間割では、午前の試験終了は11:50、午後の着席時刻は12:50です。午後の試験開始時刻まで自由に休めるわけではないため、着席時刻に間に合うように行動してください。

食事は普段食べ慣れたものを選び、模試の際にも昼食後の過ごし方を試しておくと、当日の計画を立てやすくなります。

午後の試験は長時間に及びます。直前まで勉強を詰め込むだけでなく、落ち着いて試験に臨むための時間も設けましょう。

なお、公式FAQでは、試験中の飲水は退室可能時間中に監督員の許可を得て行う扱いです。飲水やトイレの取扱いは、受験案内と当日の監督員の指示に従ってください。

出典:全国社会保険労務士会連合会試験センター「第58回社会保険労務士試験 受験案内」、「試験中に、水を飲める時間・トイレに行ける時間を教えてください。」

温度差にも注意

社労士試験は8月の暑い時期に行われるため、外気と試験会場の温度差にも注意を払う必要があります。

会場によっては「空調が効きすぎて寒い」と感じることもあるため、空調が苦手な方は温度調整できるように準備しましょう。

寒さが気になって問題に集中できないことを避けるため、上着やひざ掛けを持っていくなどの工夫が考えられます。

公式FAQでもひざ掛けの使用は認められていますが、試験実施上の問題があると監督者が判断した場合には、使用を取りやめるよう指示されることがあります。使用に関する指示があった場合は、それに従ってください。

参考:全国社会保険労務士会連合会試験センター「座布団・膝掛けは使用できますか。」

見直し時間も考慮する

問題を解いた後に、保留した問題を再検討する時間と、マークミスがないか確認する時間を確保しましょう。

問題文の条件や選択肢を読み直すことで、読み落としや勘違いに気付く場合があります。解答内容の再検討は、判断に迷った問題を中心に行うとよいでしょう。

一方、問題番号と解答欄のずれ、マーク漏れ、解答変更後の消し残しなどは、解答に自信がある問題も含めて確認してください。

特に「本当は理解できているのに、マークを間違えて失点する」という事態を避けるため、内容の再検討だけで残り時間を使い切らないようにしましょう。

社労士試験には科目別の合格基準点もあるため、分かる問題を正確に解答し、マークまで確認する意識が重要です。

社労士の試験時間の配分まとめ

この記事では、社労士試験の時間配分の決め方やおすすめの勉強法などを解説してきました。

社労士試験は長丁場で、一見すると十分な試験時間があるように思われますが、実際に解いてみると時間が不足することがあります。

解ききれなかった問題があり、不完全燃焼のまま試験を終えてしまわないよう、科目ごとの目安時間と、保留した問題の再検討・マーク確認に使う時間を決めておくことが大切です。

本番では緊張することもあります。問題演習や模試で時間配分を試し、当日の着席時刻や持ち物、昼休みの過ごし方も含めて準備しておきましょう。