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ソーシャルワーカーの種類と働く場所は?年収と必要な資格も

更新日:2021-05-08

ソーシャルワーカーの種類と働く場所は?年収と必要な資格も

”ソーシャルワーカー”とは社会福祉士のことで、介護を必要としている人やその家族の相談に乗っています。
そこから医療・介護の関係者と協力し、相談者の援助や問題が解決するように導くことが仕事です。

ソーシャルワーカーにはいくつかの種類がありますが、それにより働く場所に違いはあるのでしょうか?年収や取得した方が良い資格についてもご紹介します!

ソーシャルワーカーとは?

ソーシャルワーカーの資格

ソーシャルワーカーは、日常生活を送るうえで困難なことがある人や、介護を必要としている人、またはその家族の相談に乗ることが仕事です。

ソーシャルワーカーは相談者だけと関わるのではなく、問題を解決するために学校や病院の関係者、時には警察とも協力していきます。
そのソーシャルワーカーには種類があり、それによって働く場所などが変わってきます。

では、どのような違いがあるのか見ていきましょう。

ソーシャルワーカーに必要な資格

ソーシャルワーカーは、『社会福祉士』や『精神保健福祉士』の国家資格を取得することでなることができます。
資格を保有していなくても働くことができますが、その代わり「社会福祉士」など職業名を名乗ることはできません。

ちなみに違反した場合ですが、30万円以下の罰金が科せられることになります。

「資格がなくても働けるならいいのでは?」と思うかもしれませんが、医療福祉施設などでは資格を取得していることが採用の条件になっているところが増えているため、可能なら取得を目指しましょう。

ソーシャルワーカーの種類

ソーシャルワーカーは、仕事の現場が病院や福祉施設、自治体など実に幅広いです。

働く場所によってもソーシャルワーカーの名称は変わってくるので、職業の種類と仕事内容についてご紹介します!

医療ソーシャルワーカー(メディカルソーシャルワーカー)

メディカルソーシャルワーカーが働く場所は、医療機関です。

患者さんやその家族が抱えている悩みや不安について相談を受け、様々な機関と連携を図りながら、解決に向けて動いていきます。

他にもメディカルソーシャルワーカーの仕事はあり、入院や退院に関する援助、医療費など金銭面の悩みの支援、退院してからスムーズに社会復帰や復学を目指せるようにも支援します。
また、自分の病に関する悩みがある患者さんへ、病院が提供している支援の情報を伝え、参加することを勧めたりもします。

このようにメディカルソーシャルワーカーは、医療に関連しているすべての支援を行うことが仕事です。

サイキアトリック・ソーシャルワーカー

サイキアトリック・ソーシャルワーカーが働く場所は精神科のある病院や診療所、医療機関に併設されているデイケア、司法施設、福祉の行政施設など多くの医療現場です。

サイキアトリック・ソーシャルワーカーは、精神に障がいがある方や心の悩みを抱えている方を支える専門職です。
少しでも問題が解決して社会参加できるように働きかけ、皆が穏やかな生活を送れるように支援することが仕事です。

スクール・ソーシャルワーカー

スクール・ソーシャルワーカーが働く場所は、主に教育委員会です。

原則として社会福祉士か精神保健福祉士の資格が必要になっており、元々が教員として働いていたという経験者も存在します。

スクール・ソーシャルワーカーは、子供たちを取り巻く虐待・貧困などの家庭環境や、いじめ・不登校など学校の問題に対処することが仕事です。
そのために教師や家庭、児童相談所とも協力や連携を図りながら、子供にとって一番良い解決策を探しています。

コミュニティ・ソーシャルワーカー

コミュニティ・ソーシャルワーカーが働く場所は、社会福祉協議会や社会福祉施設です。

その地域で援助を必要としている人の支えとなり、受けられるサービス機関と連携しながら手助けをします。

さらに、地域で福祉の力が向上するように働きかけ、体制を作れるようにもしています。

このようにソーシャルワーカーは、働く場所によって様々な種類がありますが、すべて「誰かのために行動する」「援助が必要な人を支える」ことが仕事になっています。

ソーシャルワーカーの年収は?

ソーシャルワーカーの年収

ソーシャルワーカーは種類や働く場所も違うため、待遇や年収にもばらつきがあります。

福祉の業界全体で見てみると、その収入は比較的安定しているとされています。
では、どのような差があるのでしょうか?

公務員として採用された場合

ソーシャルワーカーが公務員として採用された場合、安定した収入と福利厚生の厚い手当が出ます。
給与の額はそれぞれの地方自治体によりますが、公務員となるのは児童相談所や福祉事務所、自治体の社会福祉協議会などがあたります。

そのため、地方よりは大都市の方が給与が良い傾向にありますが、”安定”だけに着目すれば働く場所はあまり関係ないと言えるでしょう。

民間の施設で勤務する場合

民間の施設に勤めるソーシャルワーカーとなる場合、その地域の公共機関に勤務している人と同じくらいの年収になることが多いとされています。

大学を卒業した新卒者であれば、はじめの年収は270〜310万円くらいです。これが短大や専門学校を卒業した場合だと230〜280万円が年収になり、高収入とは言えない額であることが分かります。

公務員とは、年収の面で多少の差がありますが、こちらも医療法人や社会福祉法人の職員として採用されているため、安定しているという点では一般的な企業よりも安心できると思われます。

これに加えて、『社会福祉士』の資格を取得している人は資格手当も支給されている場合が多いです。
将来のキャリアアップも視野に入れると、やはり資格は持っていた方が良いと言えますね。

近年は”独立”するソーシャルワーカーも増えている

さらに、ソーシャルワーカーも新しい働き方の種類が増えており、独立の道を選ぶ人も徐々に出てきています。

独立しているソーシャルワーカーとは、個人の事務所を立ち上げ、相談や支援を行うことはもちろん、成年後見人の代行などを行っています。
現在は日本社会福祉士会も独立するソーシャルワーカーの背中を押しているため、養成研修を経て、今後もその人数は増えていくと思われます。

まだ独立しているソーシャルワーカーの数が少ないため、平均的な収入や詳しい業務の種類などは明確にされていませんが、これから発展していく仕事となるでしょう。

ソーシャルワーカーの種類についてのまとめ

一口にソーシャルワーカーと言っても、数種類の職種が存在し、それぞれの立場が全く異なってきます。

医療関係に勤務するソーシャルワーカーであれば、患者さんの入退院や医療費、社会復帰に関する相談に乗り、教育関係に勤務するソーシャルワーカーになれば子供を虐待やいじめから守るため、教師や児童相談所などとも連携を図ります。

ソーシャルワーカーの仕事に携わるには、必ずしも資格が必要とされているわけではありません。
しかし、働ける職業の種類を増やし、経験の場を広げたいならば取得しておいた方が自分にとってプラスになります。

今後、ますます需要が高まっていくとされるソーシャルワーカーの資格ですが、相談員として働くことを希望する方はぜひとも取得をめざしましょう。