社労士試験の直前期(5月頃から試験日まで)の過ごし方は試験の合否を大きく分けるため、効果的な直前対策をすることは非常に重要です。
「やるべきこと」「やってはいけないこと」を把握し「やるべきこと」を着実に行えば、合格に近づけるでしょう。
こちらの記事では、社労士試験のおすすめ直前対策や直前期のおすすめ勉強方法などを解説していきます。
社労士試験の直前期の過ごし方や勉強方法に悩んでいる人にとって役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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社労士試験の直前対策はいつから始める?
まずは初めに、社労士試験の直前対策はいつから始めるべきかを解説していきます。
直前期は合否を分ける重要な時期のため、勉強のパフォーマンスは特に意識しましょう。
「直前期」とはいつ?
「直前期」の明確な定義はありませんが、本記事では、8月の本試験に向けて学習を仕上げる5月頃から試験日までを直前期として解説します。
学習の進み具合に応じて、過去問演習や苦手分野の復習に使う時間を調整しましょう。
例えば、5月頃までに各科目の勉強を一通り終え、その後は演習と復習に比重を移す学習計画が考えられます。
直前期の重要性
前述したように、試験の直前期は合否を分ける重要な時期です。
直前期も復習を続け、学習済みの内容を確認することが大切です。
実際、各科目の勉強が一通り終わるとホッとして気が抜けてしまう人は少なくありません。
勉強の空白期間があるとせっかく習得した知識も曖昧になってしまうため、本試験での失点に繋がります。
特に社労士試験には科目ごとに「足切り」があるため、1点のロスが命取りになる可能性があります。
無駄な失点を避ければ着実に合格に近づくことができるため、これまでの努力を無駄にしないためにも直前期の過ごし方を間違えないことは非常に大切だと言えます。
直前期にやるべき事
前述した通り社労士試験には各科目ごとに「足切り」があります。
総得点が合格基準点に達していても、いずれかの科目が科目別の合格基準点を下回ると不合格になります。
苦手科目が1つでもあると足切りに引っかかってしまう可能性があるため、直前期は苦手を意識的に潰すことが重要です。
なお社労士試験は選択式と択一式に分かれており、科目別の合格基準点は原則として下記の通りです。
- 選択式:各科目5点中3点以上
- 択一式:各科目10点中4点以上
合格には、科目別の基準点に加えて、選択式・択一式それぞれの総得点の基準点も満たす必要があります。
基準点は年度ごとの試験結果に応じて補正される場合があり、確定した合格基準点は合格発表日に公表されます。
また、ここでいう「各科目」は法律ごとに分かれているとは限りません。例えば、労働基準法と労働安全衛生法は、合わせて1科目として扱われます。
もし日頃の問題演習で足切り基準をクリアできる自信が無い科目があれば、意識的に対策して苦手意識を払拭しましょう。
出典:全国社会保険労務士会連合会試験センター「試験の概要」、厚生労働省「社会保険労務士試験の合格基準の考え方について」
社労士試験の直前対策おすすめ6選
続いて、社労士試験の直前対策としておすすめの勉強方法をご紹介していきます。
下記で紹介する勉強を実践すれば合格に近づけるでしょう。
過去問演習
直前期は過去問演習を繰り返して知識の定着を深めるのがおすすめです。
そもそも過去問は、本番と同じレベルの問題を繰り返し演習できる非常に有用な学習ツールです。
過去問は、正解番号を覚えることではなく、各選択肢の正誤とその理由を説明できる状態を目指して繰り返しましょう。判断の根拠が曖昧な問題は、テキストに戻って関連事項を確認してください。
また苦手な科目に関しても、何度も過去問演習を繰り返すことで苦手意識を払拭できます。
本番の試験に臨むつもりで過去問演習を行い、間違えた問題に関しては解説をじっくり読み込んで理解を深めていきましょう。
過去の問題には現在の試験で適用される法令と異なる内容が含まれる場合があるため、受験年度の法改正に対応した問題集や補足資料を使用しましょう。
横断的な学習
社労士試験の問題は労働関係や社会保険関係から出題されます。
そのため、国民年金法や厚生年金保険法など似たような構造となっている科目を横断的に学習することで知識を整理できます。
具体的には、健康保険と国民健康保険について、給付の種類や支給要件の違いを比較する方法が挙げられます。国民健康保険の傷病手当金は、条例・規約に基づいて任意に行う給付である点などを整理しましょう。
本試験でも構造が似ている法令を絡めた引っかけ問題が出題されるため、横断的に学習して本番で冷静に問題に対処できるようにしましょう。
法改正の対策
社会保険関係の法令は頻繁に法改正が行われます。
法改正があった論点は本試験で狙われやすいため直前期に行うのがおすすめです。
試験で適用される法令等は、受験年度の受験案内に記載された基準日現在で施行されているものです。例えば、2026年度は2026年4月10日現在施行の法令等が対象とされました。
直前期には、その年度の試験に対応した教材や補足資料で、改正内容を確認しましょう。改正前の知識で解答してしまうミスを防ぐため、変更点と適用時期を整理してください。
出典:厚生労働省「第58回社会保険労務士試験の実施について」
一般常識対策
一般常識は、法令分野と白書・統計分野に分けて対策しましょう。
法令分野はテキストや過去問で重要事項を復習し、直前期には白書・統計分野の確認も加えていきましょう。
一般常識は出題範囲が広くマニアックな分野から出題されることも多いです。
重要な用語や制度に加え、主要な統計の数値・増減傾向を整理しましょう。直前期は学習済みの内容を繰り返し確認し、覚え違いや曖昧な部分を減らすことを意識してください。
白書・統計分野は、受験年度に対応した教材を使って「厚生労働白書」「労働経済白書」「各種統計データ」の主要な内容を整理し、必要に応じて元の資料を確認しましょう。
細かい数字の確認
社労士試験では細かい数字に関する問題が出題されるため、直前期に確認しておきましょう。
例えば失業給付の所定給付日数や「○日以内」などの書類の提出期限は、記憶が曖昧になりがちです。
直前期にしっかりと確認しておくことで知識が記憶に定着した状態で本試験に臨めるでしょう。
過去問演習で間違えた問題を中心に、知識が曖昧な部分があったら直前期におさらいしておくと安心です。
模擬試験を受ける
大手予備校では直前期に模擬試験を行っています。
模擬試験は、本試験と同じような緊張感を伴った雰囲気の中で本番レベルの問題に取り組める貴重な機会です。
また本試験での時間配分の感覚を確認でき、初見の問題に取り組むことで「現状の自分の実力」を把握できます。
対策が難しい一般常識に関しても、「このような問題が出てくるのか」というリアルな感覚を掴めるため非常に有意義です。
本試験に向けて課題を把握しつつモチベーションを高められる貴重な機会なので、ぜひ直前期に模擬試験の機会を活用しましょう。
社労士試験の直前対策でやってはいけないこととは?
次に、社労士試験の直前対策でやってはいけないことを紹介していきます。
直前期のNG行動は多くの受験生がハマってしまう問題のため、合格をつかみ取るためにも下記で解説する行為は慎みましょう。
新しい教材をむやみに増やす
同じ教材を長期間に渡って使っていると「新しい知識を仕入れた方が良いのでは?」という考えに至りがちです。
しかし直前期に基本テキストや問題集をむやみに増やすのは控えるべきです。
教材を増やすことで学習範囲が広がり、これまでに間違えた問題や苦手分野の復習が手薄になることがあります。
法改正や白書・統計など、手元の教材だけでは不足する内容は、受験年度に対応した補足資料や直前対策教材で確認してください。
使い慣れた教材を使って勉強した方が勉強のパフォーマンスも高まるため、使い慣れた教材で最後の総仕上げをしていきましょう。
奇問難問に手を出す
社労士試験では、細かな知識を問う問題や、判断に時間がかかる問題に出会うことがあります。
過去問演習や模擬試験の中でこのような奇問難問にぶつかっても過度に追いかける必要はありません。
むしろ社労士試験では「解ける問題をしっかりと確実に解く」ことで合格に近付きます。
初めて見る論点に出会ったら、まずテキストや解説で、基本事項や法改正に関係する内容かを確認しましょう。基本事項の理解不足で解けなかった問題は復習し、細かな例外を問う難問などは、他の学習課題との優先順位を考えて取り組んでください。
本試験では、判断に時間がかかる問題をいったん後回しにして、解ける問題から取り組むことも大切です。
極端なラストスパート
直前期は気を抜かずに試験対策をするべきですが、極端に勉強時間を増やしてラストスパートするのはおすすめしません。
睡眠時間やリフレッシュ時間を削って勉強し本試験直前に体調を崩してしまうというのは本末転倒です。
また睡眠不足や疲労が蓄積されてしまうと勉強のパフォーマンスが下がってしまい、効果的な直前対策が出来なくなってしまいます。
そのため、基本的にはこれまでの勉強のペースを維持しつつ健康に影響が出ない程度に勉強量を増やす感覚で過ごしてください。
ネガティブな思考
試験本番が近付いてくると緊張感が高まってネガティブ思考になってしまうことがあります。
「分からない問題ばかりだったらどうしよう…」と不安を感じることもあるでしょう。
また過去に不合格になってしまったことがある人は「またダメだったらどうしよう…」と良くない結果が脳裏をよぎってしまうこともあるでしょう。
不安が強く学習に集中しづらいときは、今日取り組む範囲を絞り、一つずつ確認していきましょう。
自信過剰も良くありませんが、「これまで頑張ってきたから大丈夫」くらいの気持ちで前向きに直前対策を進めていきましょう。
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社労士試験合格のために大切なこと
ここからは、社労士試験に合格するために大切なことを解説します。
やってはいけないことをやらず下記で紹介するアクションを取れば、また一歩合格に近付くと思います。
苦手科目を潰しておく
社労士試験には厄介な足切り制度があるため、苦手科目が1つでもあると命取りになります。
そのため社労士試験に合格するためには、苦手科目および苦手分野をできるだけ無くしておくことが大切です。
直前期対策を行う過程で「ここ、ちょっと苦手かも」と感じる箇所があったら、その箇所を意識的に勉強すると良いでしょう。
体調管理をしっかりと行う
社労士試験は8月の暑い時期に長時間に渡って行われます。
そのため、朝は元気でも午後の択一式試験の後半に差し掛かると体力と集中力が無くなって脳も疲弊してきます。
体調が万全で無いと集中力を保ったまま一日を乗り切ることができないため、勉強は継続しつつも体調管理にも意識を向けましょう。
室温や服装にも気を配り、体調を整えながら、万全のコンディションで試験を迎えられるようにしてください。
合格するイメージを持つ
社労士は難関資格ですが、その分試験に合格できた喜びも大きいものです。
何より合格できれば自分に大きな自信を持てるようになるため、勉強のモチベーションを高めるためにも試験に合格するイメージを持つようにしましょう!
不安が強いときは、学習記録を見返して、これまでに身につけた知識や解けるようになった問題を確認してみましょう。
前向きな気持ちで試験直前まで勉強するためにも、合格するイメージを持つことをおすすめします。
試験当日の流れをイメージする
試験当日のイメージを持つことも重要です。
試験会場までの移動手段や移動時間をイメージし持ち物などをしっかり把握しておくことで、当日慌てずに済みます。
試験とは関係のないところでストレスを感じないためにも、試験当日の流れをよくイメージしておくと良いでしょう。
試験まであと1週間の直前対策は?
最後に、試験まで残り1週間となったときの直前対策についてまとめました。
1週間前というといよいよ試験日が迫ってきているタイミングであるため、適度な緊張感を持ちながら過ごすようにしましょう。
一般常識の最終確認
試験まで残り1週間となったら、学習済みの一般常識の教材やまとめノートで最終確認を行いましょう。
重要な用語・数値・増減傾向を確認し、理解や記憶が曖昧な箇所を復習してください。
白書や統計資料中のすべての数字を暗記しようとするのではなく、教材や問題演習で扱った重要事項を優先して復習しましょう。
またテキストで「過去最低」「過去最高」などの太字で強調されている箇所も併せて意識すると良いでしょう。
SNSなどの情報に振り回されない
情報収集をするためにSNSをチェックする場合は、確認する情報源と時間を決めましょう。
直前期は、根拠のない予想や他の受験生との比較に時間を使いすぎないことが大切です。
不確かな情報に振り回されて勉強のパフォーマンスが落ちたり集中力を無くしてしまうのは非常にもったいないです。
「直前までやるべきことをやる」ためにも、信頼できる情報源で必要な情報だけを確認しましょう。
試験の実施や会場に関する重要なお知らせは、全国社会保険労務士会連合会試験センターの公式サイトで確認してください。
社労士試験の直前期対策おすすめの勉強方法まとめ
本記事では、5月頃から試験日までを「社労士試験の直前期」として解説しました。
直前期は合否を分ける重要な時期のため、勉強のパフォーマンスを落とさないことを念頭に置きながら効果的な対策をすることが重要です。
本記事で解説したように直前期は「やってはいけないこと」「やるべきこと」があるため、やるべきことに集中しましょう。
最後まで質の高い勉強ができれば自然と合格できる可能性も高まるため、ぜひ直前期の過ごし方や勉強方法にも意識を向けてみてください。











